サドル

最終更新日:
2021.08.22 ●野口商会「TTM001 シティサドル」オープン価格
2021.06.27 ★現行品3種(タイオガ・VEO・サーファス)の比較、廃盤◆BBB「ソフトシェイプ [BSD-24]」

2020.09.06 ●(野口商会扱い)ベロ Voam VL-6103E

2019.09.08 ■(一般車向け)盗難予防にはナット留め
2019.02.24 URL他、微修正のみ

2018.11.25 ●サドルレールの破損
2017.11.19 ●廉価サドル、他(BBBソフトシェイプURL・値段変更)
2017.11.12 ●サドルも消耗品
2017.01.22 ●サドルの高さ

2016.11.27 ●低いサドルが好まれる理由?
2016.11.20 ▼サドルが低ければ力が入りにくい
2016.08.07 ●サドルの位置(追加)
2016.01.31 VELO 「CLOUD O+」追加

2015.11.01 ●サドルの高さ調整で快適に
2015.10.07 BBB「ウェザーシェイプ BSD-34」廃盤、サーファスリンク微修正のみ
2015.02.21 ●サドルの高さ:販売店の雑感

2014.09.25 微修正

■サドル━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆(一般車向け)盗難予防にはナット留め
www.rinei-web.jp/products/1888
ほぼ盗難防止効果など期待できない細いワイヤーロックよりオススメできる。
錆止め緩み止めも兼ねてグリス~ネジロック(中強度)あたりを塗布しておけば更に良い。

スチール製のみしか扱いがないが、ナットが「段付き」というのが特徴。
同種のステンレス製ボルト(ナット)でも代用可能だが、汎用品として使いやすそうではある。

●サドルも消耗品

star.ap.teacup.com/flatout/1855.html
購入時にグリスを塗布するなどの錆び除け処理を行っていれば金属劣化での消耗は防げたはずだが
新車購入時に店が防錆処理までしているとは考えにくいので、基本的には自分で行うしかない。
そして、折れや破れが発生する前にケチらずに交換したほうが良い。

●サドルの高さ

 ・サドルを跨いで両足の爪先が届く程度の適正な高さにする
  サドルが低いことで脚力を走力に伝えにくくするだけでなく、疲れやすくなる。
上記の項目の詳細

(BSの場合)ベタ足付けは基本的に幼児の乗りはじめ・子乗せ自転車に幼児2人同乗時と
高齢者にベタ足付けを推奨しているようだ。www.bscycle.co.jp/seniorbike/

例:LV186(レベナ) ジュニアサイクル取扱い説明書
30ページにある「標準適用体格」=「この車種が使用可能な条件」としては
サドルに腰をおろしペダルを下にさげて足を乗せたとき、ひざに余裕があるように調整できること。
「初心者の方やお子様は」サドルに腰をおろしたとき、両足がべったり地面につくこと。
とはあるものの、
21ページの「乗る前の調整方法」には
正しい乗車姿勢■■■■■■■■■■■■■■■■
サドルに腰をおろし両手をにぎりにおいた状態で、
① 両足先が確実に地面につくこと。
サドルの高さ
両足先が地面につくように
とあり、跨って地面に両足の爪先が付くような形が正しい乗車位置となる。

例:BK0C26(bikke2 e(ビッケツーe) チャイルドシート付)
14ページ
通常の場合 両足のつまさきが地面につくくらいのサドルの高さ
幼児 2 人同乗の場合 両足が地面にしっかりつくサドルの高さ

例:2017モデル SC60(ステップクルーズ)
32ページ
適用身長のめやす
サドルに腰をおろしペダルを下にさげて足を乗せたとき、ひざに余裕があること。
「初心者の方やお子様は」サドルに腰をおろしたとき、両足がべったり地面につくこと。
これも「適用身長の目安としては」ベタ足付けが可能であることを推奨しているが
22ページの「乗る前の調整方法」には
正しい乗車姿勢■■■■■■■■■■■■■■■■
サドルに腰をおろし両手をにぎりにおいた状態で、
① 両足先が確実に地面につくこと。
サドルの高さ
両足先が地面につくように
とあり、跨って地面に両足の爪先が付くような形が正しい乗車位置となる。


●低いサドルが好まれる理由?

withnews.jp/article/f0161126000qq000000000000000W05i10601qq000014343A
「成長に伴って適正位置に修正することを教えてもらってない」とか
「無言で勝手に高くされるだけ」なのですぐ戻すとか。

結局は適正ポジションから見れば不適当でも
「それが格好良いということになっている空気」から「知らないうちに追い込まれていることに全く気付いていない」ということだろう。
まあ力を入れにくいということは「速度を維持し続けにくい」とか、
「(幼児・子供車等と同じように)足つきは良い」という側面もあるので、
安全面から見れば一概にデメリットばかりでもないのかもしれない。

別に低いサドルだからといって法律違反なわけでもないので、個人の自由で済まされる話。
「信号無視」「一時停止無視」「歩行者に配慮しない」「無灯火」「2人乗り」
「(島根と広島のみ直接制限規定はないが)携帯電話等の使用」といった数々の問題のほうが遥かに問題。

しかし、商機に思えるのは「低いサドルがカッコイイ」ということであれば、
通学ママチャリでも「BMXやビーチクルーザー型に寄せることで、低いサドルでもおかしくないもの」を
メーカーは新たに提案することもできるように思えるが、フレーム形状に制限がある地域のほうが
圧倒的に多いというデータでもあるのだろうか。
いや、文化的にも金銭負担面でも「安物ママチャリ+サドル下げ=カッコイイ」という
ある意味情けない図式が構築されてしまっている以上はそれを取り崩すことは難しいか。

▼サドルが低ければ力が入りにくい

空気圧に関することだけでなく、サドルの適正な高さについても
学ぶ機会がないまま「低ければ低いほど安全だろう」として無駄に疲れる位置が常識のようになってしまっているのは
やはり子供の頃の乗りはじめの状況のまま、大人になってもそのクセが取れない悪しき慣習によるものなんだろう。
「高いのは怖い」としてもベタ足どころか膝が曲がるほどの低さにしていて楽に漕げるはずがない。
ビーチクルーザーやチョッパー系、競技前提のBMXのようにサドルを低くして乗る車種ならまだ分かるが・・・。

■サドルの位置

つま先が軽く付く程度の高さが正しい位置。
停車時はサドルから前に出るように降りる。

「低いほうが安全?」
未成年なら同調圧力の犠牲者という言葉で片付けられるし、
ほぼ乗車スタイルによる疲れなど関係のない親子乗せや配達実用車なら低いほうがいいのかもしれない。
(老人ならまだわからなくもないが、反応速度が心配なら三輪自転車に乗るべきではないのか。)←三輪は不安定
基本足の長さを気にするわりには見た目がサーカスの動物のような不恰好なシルエットがお気に入りというのも謎だ。
力が分散して無駄になる上疲れやすいほうがいいというのは何かの修行に違いない。
より力が必要な漕ぎ方をするほど足は太くなる一方でも、多数派こそ正義の信念を貫くのだろう。

▼乗り方の合理性?
「滑りにくいサドル+薄い布のズボン」×「多回転」=ズボンの磨耗
サドル位置を高くする=止まる度に降り乗りする必要がある=   〃
低くすることで乗り降りを減らし、低回転で磨耗を防ぐ効果を無意識的に狙っている?

▼元々の原因は「両足の裏がかかとまで地面に着くようにする」という幼児・子供車だろうと思われる。
(親子乗せ自転車でも不安定さを避けるためにかかとが付くようにという案内もあるが・・・)
慣れと成長と共に高くしなければならないのが、ロクにメンテナンスもしないので
「サドルを上げる」という意味について誰にも何も教わらないまま、
「低いサドルが安全で普通」という刷り込みがされてしまい、「足先だけが地面につくのは怖い」として
疲れやすさなど何も知らずに、「ベタ足着け」変速も重いギアで
常に筋力トレーニングをしているような乗り方が常態化したというところか。
一方で「速度を維持し続けにくい、疲れやすい乗り物」として定着したことで、歩道である程度順応してしまったが、
同時に走行ルールについて学ぶ機会も画一的な教育を与えられずに今に至ったのは残念。

●サドルの高さ:販売店の雑感

potapotabicycle.blog.fc2.com/blog-entry-632.html

●サドルの高さ調整で快適に

jitensyazamurai.com/db/archives/3153

●サドルベタ下げで乗っても格好が付く車種「ビーチクルーザー」「チョッパータイプ」

(低身長のため已む無く下げるしかない場合を除く)
サドルの位置をベタ下げで乗りたいのであれば、
安物ママチャリではなく、ビーチクルーザーやチョッパータイプの自転車に乗るほうが格好が付くが、
やせ我慢が美徳という雰囲気があるからか、
存在そのものを知らない人が多数か、学生であれば校則などで不可になる可能性もあるからだろうか。













●廉価サドル

www.kashimax.co.jp/citycycle.html
国産メーカーの加島サドル。
カラーのオーダーメイド可能な国産は約7000円~でも、
色数は定番のみで少ないが中国製の「CHS-50HMC(GIZA:マルイ扱い)」であれば、
amazonにあるショップ扱いで約1000円~と激安。

アサヒサイクル扱いにもあるが、
ブリヂストン L532BS(F160233BLC)でも約1000円強なので
安物を探せばさほど高いパーツというほどでもないので
一般車サドルが壊れた場合であれば、修理に苦心するよりもさっさとサドルを買い替えたほうが得。

(1万円以上するような革サドルで愛着があるといった場合であれば費用がかかっても修理すべきかもしれない)

●サドルレールの破損

www.kashimax.co.jp/citycycle.html
twitter.com/coritan_yu/status/948110462016634880
製品は、新品未使用品を購入。使用は片道数キロの通勤時のみ。
製品は、KASIMAX CHS-90HMG/S グレー 軽快車用ソフトタイプ。
一歩間違えば大事故につながるので、公開しました。
破損箇所は付属のヤグラ固定部分付近左右。製品は現在も販売中と思われます。
MADE IN CHINA 天津カシマサドル製なので厳密には日本製とはレール部分も異なるのだろうか。


◆快適性重視のサドル選びのポイント

サドルの種類は数あれど、普段着の一般車で使える良いサドルといえば、
ほとんどのノーマルの一般車付属のスプリング付きサドルの機能でもある
【1】座面自体のクッション性+下部に独立した「クッション(またはスプリング)」、
【2】坐骨の圧力分散のための「幅広」で面積が広いもの

【3】尿道部分を圧迫しない「穴開き」。
という条件が望ましい。

細くて薄いサドルは、「全体的な見た目重視」や、「走行性を重視する場合は漕ぎやすい」とか
「体型にもよるのでそれで十分」というケースもあるようだ。
しかし、細い硬いスポーツサドルを長時間使用し続けるとEDになるという話もあるので、
やっぱりあまり好んで使おうとは思わない。

クッション性があるというスポーツタイプの穴あきサドルで大失敗した経験上、
とにかく【2】を重視した格好悪くても優しいサドルが自分にとっては最適という認識。
見た目重視して体壊してれば世話ないので。
サドルカバーはズレそうなイメージから微妙な気がするのと、
100kmでも走るならレーサーパンツのほうが良さそうだが・・・。
生活向けジャンルなのでやはり不適。
色々調べてみた結果、以下だけが残った。

よく分からないメーカーのサドルで似たようなものは売られていても
信頼性の問題で安易に掲載しようとは思わない。



★現行品3種(タイオガ・VELO・サーファス)の比較

▼クッション機能のある穴あきサドル3品の比較
値段[安さ] VELO 約4000円 > タイオガ 5610円 > サーファス 5830円
軽さ    サーファス 627g > タイオガ 744g > VELO 746g
幅広    タイオガ 220mm > VELO 211mm > サーファス 171mm ※広いほうが力量が分散する
デザイン  サーファス > VELO > タイオガ

最も幅広で坐骨痛を和らげるであろうタイオガに軍配。
9mm細くしたい場合は次点でVELOだが中途半端。
スポーツ自転車寄りの細めの印象にしたいのであればサーファス。

●野口商会「TTM001 シティサドル」オープン価格(実売:約2500円)

noguchi1904.blog109.fc2.com/blog-entry-1386.html
【サイズ(実測値)】
長さ:290㎜
幅:185㎜
高さ(バンパー最下部より座面まで):95㎜
重量(ヤグラ込み):740g
色はブラックとブラウン。(ブラウンは一色ではなく微妙にダメージ加工っぽいカモフラ柄)
116085 TTM001 シティサドル ブラック 4962625815437
116086 TTM001 シティサドル ブラウン 4962625815444
幅を見る限り、サーファスに近いスポーティな形状。

●(野口商会扱い)ベロ Voam VL-6103E(実売:約4000円)

noguchi1904.blog109.fc2.com/blog-entry-660.html
▼116873 Cloud O V-foam VL-6103E  
希望小売価格:3,700円(税抜)
サドルに快適性を求める方への究極の回答がこちら。
本シリーズのフラッグシップモデル。電動アシスト自転車等に最適。
本モデルのみ衝撃吸収性に優れたメモリーフォームパッド、エラストマーバンパーを採用しています。

シェル:ナイロンファイバー、オーゾーンカット
パッド:メモリーフォーム&ハイデンシティー
シートレール:スティール/エラストマーバンパー付き
サイズ:274X211mm
重量:746g

◆【TIOGA Acentia】「パックス オーラ」[SDL16200]  株式会社マルイ

4510円(税込) → 5610円(税込) (アセンティア [Acentia] タイオガ [TIOGA])
●デカくてダサイがしっかり防御
tiogajpn.com/products/saddle/sdl16200.html
www.tiogausa.com/acentia/saddles/pax/
 シリコンジェルパッド・エラストマースプリング
 全長275×幅220mm 744g 坐骨幅:70~200mm 
【黒[SDL16200]】は継続。

【白[SDL16201]】は廃盤。

「画像レビュー」
polishbike.exblog.jp/m2011-06-01/
ジェミナスオーラはクッション部がないようだ

◆【SERFAS】[EG-8240C] 「E-GEL」 651427 代理店:ライトウェイ

www.riteway-jp.com/pa/shop/10142/
5830円(税込)

●機能性を重視しつつ、ノーマルよりやや細め

www.serfas.com/shop/products/saddles/eg-8240c-e-gel-hybrid-elastomer-w-cutout-waterproof-soflex-cover/

www.riteway-jp.com/pa/serfas/product/e-gel-カットアウト-eg-8240c/
 多層構造の衝撃分散ゲル・サスペンション有・アメリカのメーカー
 全長279×幅171mm 627g 
●防水性の高いソフレックス表面素材。
●お尻に吸い付くようなタッチを実現する最高クラスの柔軟性を持つリアクティブゲル。
●局部の痛みを低減するエルゴノミックデザイン。
●伸縮性の高いソフレックス表面素材はゲルの性能を最大限発揮。
ソフレックス素材は長時間の紫外線を受けると劣化が早まるので、直射日光が当たる場所での長時間の放置はおやめください
屋根下を含む屋外駐輪であれば注意が必要。

www.riteway-jp.com/pa/serfas/651427.html
www.serfas.com/products/view/183/
旧商品名:ハイブリッドカットアウト ブラック4620円
「E-GEL カットアウト」5170円(税込)





(2015.10.7追記)─────────────────────────────
【廃盤】◆【BBB】ウェザーシェイプ BSD-34
bbbcycling.com/bike-parts/saddles/BSD-34
www.riteway-jp.com/pa/bbb/item/651619.htm
 防水カバー・2重構造クッション・サスペンション有
 全長250×幅210mm 784g 定価6700円+税
流通在庫が今のところあるので購入は可能だが、いずれ購入できなくなる。

【廃盤】◆BBB「ソフトシェイプ [BSD-24]」 (SOFTSHAPE) 商品コード「651719」
5800円+税
↑いつの間にか廃盤。割高で特に優れているわけでもなかったのでしょうがない。

▲縫い目あり。上記2種に比べ割高。
bbbcycling.com/en_en/bsd-24-softshape
www.riteway-jp.com/pa/bbb/product/ソフトシェイプ-bsd-24/
2重構造クッション・サスペンション有
 全長250×幅210mm 861g 
1000円以上値下げされたがパックスオーラほどの魅力はない。

「SUPERSHAPE [BSD-27]」も近いが日本では非扱い。

www.riteway-jp.com/pa/bbb/651634.htm 定価7400円+税
bbbcycling.com/bike-parts/saddles/BSD-24
www.riteway-jp.com/pa/bbb/651719.htm
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2016.1.31 久々の追加
スポーツサドルは数あれどもコンフォート系サドルはほぼ追加されないのが常。
一般車では基本的に備え付けサドルで満足してしまうことも多いというのと
【1】~【3】の条件を満たすサドルに絞ると新作が出ることは稀。

●VELO 「CLOUD O+」(クラウドO+)実売約3600円
www.velosaddles.com/products/cloud-o/
型番:VL-6103E 重さ:746g ±2%

CBあさひで扱い開始だが1年も経たずに扱いが消える可能性もある。
VELO本国サイトは見辛くサイドからの画像もない。(「VL-6103E」で検索すれば他サイトの画像は出てくる)
代理店のアキコーポレーションでは商品更新がロクにされない上に
リコール窓口を除き通常の問い合わせ先すらない。
生産メーカー・日本代理店・販売店全てに不安要素があるので
数少ないコンフォート穴あきサス付サドルなので紹介してはみるがあまりおすすめはしない。
最終更新:2021年08月22日 15:44