▲ハンドルロックについて

最終更新日:2024.1.21 ▲シマノのくるぴた特許が切れたらしくNIKKOが参考出展

2023.6.25 ●「内蔵型の」ハンドルロックを初期搭載すべき?

2021.12.19 ●BSの一発二錠は廃止へ?

2021.11.21 ●外付けバネのハンドルスタビライザー(VO Wheel Stabilizer Large/Small)
2021.02.28 ●「一発二錠」リコール対象ではない「白ラベル」の点検実施
2021.01.17 ●BSの一発二錠は凍結することもある

2020.12.13 ●結局後で困るような一発二錠に頼るより「鍵かけ速度UP」を磨こう
2020.10.11 ●BSの2021車種は「くるぴた」搭載へ
2020.05.10 ●中村鉄工所ハンドルストッパー
2020.03.29 ●一発二錠交換に伴いステム固着トラブル再び
2020.03.15 ●RINDOW スタビライザー「クランプ式・バンド式」
2020.03.08 ◆一発二錠向け工具
2020.02.16 ●[BS一発二錠]ステムとフォークが固着していた場合はメーカー保証で無償の場合あり
2020.02.02 ●BSとミヤタの対応比較・・・?(ほぼミヤタへの感想しかないので最下部)
2020.01.26 ■リンドウ[RINDOW] ホイール アライメント[Wheel Alignment] スタビライザーのURL追加
2020.01.19 ●テモトデロックの不具合

2019.12.15 ●ステム固着により大作業
2019.12.01 ●壊れたら当然修理する「だろう」と思っていたようだ
2019.11.03 ●[静岡]ヤマハからの発送遅れ
2019.10.13 ●一発二錠ユーザーの雑感
2019.10.06 ●[静岡]未だに届かないヤマハからの一発二錠交換品
2019.09.08 ●2次被害のようなもの
2019.08.25 ●一発二錠の機能解除の大まかな手順
2019.07.07 ●ヤマハ車に付属する「一発二錠ではない」ハンドルロック
2019.06.30 ●常識を疑う意義、●一発二錠のリコール追記、具体的な対策案など
2019.06.24 【緊急】●ハンドルロック「一発二錠」のリコール343万台 ※数値訂正
2019.06.02 ●ハンドルロックが原因による転倒、
2019.03.24 ●通学用途でハンドルロック?

2018.11.04 ●一発二錠の修理
2018.03.11 ●ハンドルロックの故障

2017.07.16 ●ハンドルロックの注意点
2017.01.29 ●一発二錠の故障

2016.11.13 ●くるぴたの後付は困難を極める

▲ハンドルロックについて━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

規格のアレコレのページから
ハンドルロック部分の内容についてのみ移動

【緊急】●ハンドルロック「一発二錠」のリコール343万台

◆ケースが破損していたらすぐに自転車の使用を中止してください! (METI/経済産業省)
www.meti.go.jp/press/2019/06/20190624005/20190624005.html
◆BS/ヤマハによる無償点検・改修
www.bscycle.co.jp/info/2019/6624
www.yamaha-motor.co.jp/recall/pas/2019-06-24/

●BSの一発二錠は廃止へ?

tobesaikuru.livedoor.blog/archives/12428753.html
改良された一発二錠がリコール対策用に全て消費されているために
新車に搭載することが出来ないという見方もできるが、
「シマノ製くるぴた」に置き換えられている現状から、再び一発二錠に差し戻すことがあるのかどうか。
単純に考えれば、他社シマノ製品を使うコストよりも、自社生産品を使うほうが
より利益を多く確保できる可能性があるだけに、
改良品を諦めるということは、すなわち、今後の更なる問題再発への懸念を払拭するために、
「継続を断念せざるを得なかった」のではないだろうかと考える。

●BSの一発二錠は凍結することもある

tobesaikuru.livedoor.blog/archives/8865920.html
そして、メーカーのBSによる凍結防止対策は・・・
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/153.html#BS
「鍵穴にグリススプレー」という酷すぎる対処法を推奨という有様。
こういう事例も見ると、リコール品から対策品へ交換するよりも、
ますます「一発二錠そのものを除去すること」を薦めたくなる。

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▼代替品として[外付け]の「簡単なハンドルスタビライザー」を提案

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■リンドウ[RINDOW] ホイール アライメント[Wheel Alignment] スタビライザー

rindowbikes.stores.jp/items/5a40ab4f428f2d75b4001605
1320円(税込)
store.shopping.yahoo.co.jp/toolate/rindow-wheel-alignment.html

▼紹介記事のみ
blog.worldcycle.co.jp/20200116/34736/
fs-nakahara.com/cycleblog/archives/1934
fs-nakahara.com/cycleblog/archives/9166

▼RINDOW ホイール アライメント スタビライザー クランプ式
www.worldcycle.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000005056
▼RINDOW ホイール アライメント スタビライザー バンド式
www.worldcycle.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000051245

fs-nakahara.shop-pro.jp/?pid=130424417

●外付けバネのハンドルスタビライザー(VO Wheel Stabilizer Large/Small)

各1540円(税込)~
【Velo Orange(ベロ・オレンジ)】 日本代理店は「エムズ・コレクション」
www.ms-collection.co.jp/merchandising.html
velo-orange.com/collections/city-accessories
velo-orange.com/collections/city-accessories/products/vo-wheel-stabilizer

(小)対応ダウンチューブ径:31.8mm以下
www.ms-bicyclette.com/shopdetail/000000000343/
www.amazon.co.jp/dp/B01M0YS45I
movement-cycle.com/products/wheel-stabilizer(大も扱いあり ※確認時は売り切れ中)

(大)対応ダウンチューブ径:38mm-62mm
www.ms-bicyclette.com/shopdetail/000000000333/
shop.parksider.com/?pid=145030612

組み付けから故障時修繕の手軽さを考えると、やはり「外付け型」が最良。

「ある程度器用な人限定で」安く挙げるなら、構造を見れば分かるように、
「バネ」「耐候性のあるゴム等の保護シート」「市販の取り付けバンド」「金属板」を
組み合わせて作ることも出来るように思う。

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【販売終了】★外付けのハンドルストッパー

●中村鉄工所ハンドルストッパー

www.naka-tetsu.com/items/page-25
既に楽天の掲載もなくなっているハンドルストッパーを作っていた会社と思われるが
2014年以降の更新なし。

直販サイトでも「SOLD OUT」
nakatetu5683.thebase.in/items/135946

■商品説明ページ
handlestopper.iinaa.net/
ここが一番分かりやすい。
このような駐輪時のみ使う「外付けハンドルロック」こそ便利に思えるが、
何故か他に模倣品を含めて販売しているところが一切ないことが不思議。

▼予備の確認ページ
item.rakuten.co.jp/sakaso-invent/1147058/?s-id=review_PC_il_item_01
(ページ自体は2020年1月26日現在では閲覧可能だが消える可能性もあるので・・・)
▼アーカイブ
https://web.archive.org/web/20150511110924/https://item.rakuten.co.jp/sakaso-invent/1147058/
「偽装したサイトの可能性」のポップアップ表示が邪魔だが一応確認できる。
●保存してページごとみる場合の対処法
ameblo.jp/prostaff-db95/entry-11990415340.html
pa1.js(もしくはpa1.min.js)とpa2.js(もしくはpa2.min.js)をリネーム
で解決するようだ。

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●[海外]一般車向けではないが、海外にはこのような外付けストッパーも存在

steerstopper.com/purchase-online/
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▲シマノのくるぴた特許が切れたらしくNIKKOが参考出展

twitter.com/cfDBJFcXkwJeNfb/status/1748605590325407995
だからなぜ内蔵型にこだわる?
くるぴたの代わりに着けられる「補修用」?

そもそも、イチイチ内蔵機構をヘッドに設置する手間が発生し、「組付け費用」も嵩む時点で
不要な消費者にとっては「無意味なコストアップ」。
おまけに「▲メンテし辛い、▲交換も困難」

「外付け型」こそ「交換しやすさ」からメリットがあると何故考えられないのか。

NIKKOに限らずだが、防犯性が著しく低いの問題ある「プレスキー」や「箱型錠」さえ未だ流通させ廃盤に出来ず
自転車用のU字錠すらロクに発売しないことから分かるのは、
英式バルブ同様に「旧来規格には問題などなく意味がある」としか考えられない昭和脳の結果というべきか。



●「内蔵型の」ハンドルロックを初期搭載すべき?

cs-shinwa.sblo.jp/article/190418687.html
ハンドルロックがないとやはり不安という声は実際に多く、
メーカーの方にお話を伺ったところやはりビビ・SL・20に関して
ハンドルロックの問題は他のお店さんからも意見を沢山頂いている、というお話でした。

「ハンドルロックが必要な声がある」ことは分かっても、
「内蔵型のくるぴたである必要は…?」という疑問が残る。

必要と思う人達には多少重くなっても搭載されている車種を買う以外に、
「外付けのハンドルロック」を搭載すればいいだけでは?と常々思う。

フレームの歪み云々を気にするくらいの強度は持たせず、
「なんとなく保持する程度」でいいし、
何なら既存の「ハンドルスタビライザー」という「バネ」を提案するという方法もある。

くるぴたは一発二錠のようなトラブルは構造上起こらないとしても、
「必要のない人には価格増加のための装置に過ぎない」のは事実であり、
今後も値上げが続くことが予想できる中で、
出来るだけ基本価格"は"抑えるためにも「後付け」に転換することが至上命題に思える。

※個人的にはそこまでどうしても必要な機能とは思えないのは
そもそも前カゴには子供乗せでもなければ「約5kg程度」しか
積載しない(カゴの耐荷重的に非推奨)のと、
駐輪時であれば、ハンドルが大きく振られるような状況を心配するよりも、
「U字錠での"施錠"で動かないようにする」などの工夫が先決では?と考える。
もしくは「後ろカゴへの分散を推奨する」など。









●「一発二錠」リコール対象ではない「白ラベル」の点検実施

prestigebike.hamazo.tv/e9068572.html
好意的に見れば「故障し事故が起きる前に調整をしておこうという予防策」、
否定的に見れば「問題ないはずの対策品でも点検が必要ということは・・・?」

改めて「"内蔵型"ハンドルロックは無駄なもの」という印象が強くなった。
どうしても必要な人には「オプション品として」
不具合が見えやすく機能撤去や修理もしやすい「外付け型」に移行すべき。



●結局後で困るような一発二錠に頼るより「鍵かけ速度UP」を磨こう

「機能の除去だけ」とか「改良版への変更」よりも、一発二錠そのものを除去することを薦めたい。
(もちろん「スペーサー」をどうするのかという問題もあるので、
簡単な話でもないことは重々承知)

「一発二錠なら施錠が1回で済むから施錠率が上がって盗難防止に効果がある」
という売り文句を間に受けず、
頑丈な多関節やU字錠を使っても停止後5秒以内に施錠できるまでに
日々の練習を重ねるほうが、間違いなく「防犯」としては有益。

外装変速や米式への空気入れにしても同様に「扱い方」を理解させず、
表面的なデメリット以上に否定色強めな論調は
「実際には使いこなされると困るのだろう」として話半分で見るべき内容。
 ・一発二錠を賛美する → 壊れてもBSから修理費用が店に入るので旨味がある
 ・(一般車)外装変速を否定する → ローメンテ向きではないのは確かだが、電アシが売りにくくなる側面も強い
 ・米式化を否定する → 曖昧な空気圧管理がされなくなり修理が減る

●BSの2021車種は「くるぴた」搭載へ

BSの一発二錠がリコールとしての供給優先で2021版の搭載車種無しの代わりに、
今度は「くるぴた」に変更するようで・・・一体何を学んだのだろうか。

「シマノの機構であれば(壊れてもロックしないので)大丈夫」ということよりも、
そもそもハンドルロックが"絶対に"必要な人達は全体の何割なのかすら調べてなさそう。

調べた上で「どうしてもハンドルの自由運動を止める機能が必要な人がいれば」
+2000円~5000円くらいのアナログな外付け機構部品を取り付けて、
「(使用者自らの扱いによって壊した後で)やっぱり要らない」となっても、
固着の可能性に悩まされることなく外せることがどれだけマシか。

●「倒れそうな場所に停めない」
●「前カゴに約5kg以上荷物を乗せない(方向操作に影響する)」
●「駐輪場の問題(逆U字柵など固定物と施錠できない環境)」

パンク予防を阻害する1つの要因の英式虫ゴムにしてもだが、
大衆が生活用自転車に関して基本的なことをあまりにも知らなさすぎるために、
それに乗じて「基本的には不要な部品」(虫ゴムに対しては「空気ミハル君」)を
「"必要のある"高付加価値の部品」かのように搭載してくることを警戒しなければならない。

とはいえ「ベルトドライブ」に「スマートコントロールブレーキ」があっても、
何の疑問も持たないような人達は「形式上はフラグシップ」として信じるだけだろうし、
メーカー側は淡々と「金の成る木」として商売をするだけだろう。

ワイヤーロック付属にしても
「まともなU字やチェーンロック購入費用を削られる意味が分からないですし、
何なら今使っているのがありますけど?」という声は少数意見として無視され、
「防犯効力が低いワイヤーロックは要らない」という消費者は居ないものとされる。

安全な走行方法や空気の入れ方にしても似たようなもので、
「自転車の扱い方」を習得してもらうことよりも「目先の利益優先」では、
「ユーザーが安物自転車に流れる後押しをしている」と
過去の失敗を教訓に、悪しき潮流の改善に活かそうとは思っていないことに
今の自転車業界の問題が表れている。


◆一発二錠向け工具

www.hozan.co.jp/cycle/catalog/head_fork/C-209.html
C-209 ヘッドロックリングまわし
税込価格 10,780円
急いで交換しなければならないような繁盛店が多いとも思えないので
有難く購入する店は極めて少ないと予想。
しかしBSが迷惑料代わりとして扱い店全店舗に配布すれば
少しは喜ばれるのかもしれない。

●一発二錠交換に伴いステム固着トラブル再び

prestigebike.hamazo.tv/e8757861.html
このハンドルポストを抜く作業って、バカ力が必要なんです。
工賃を稼げるとはいえ、体調に支障を来すような状態であれば・・・、
金属切断機械のある町工場を紹介してもらっても運ぶのが手間なので、
いっそ「BSか、販売価格に見合わない雑整備しか出来ない問題店に
着払いで車体ごと送りつけて全部作業を任せるべきなのでは」と。

新車組み立ての際、当店は必要な個所にグリスを塗っています。
しか~し、そんなの頓着ない量販店などは、後々の整備の事は考えず、
グリスを塗ってないからなーーー。だから、こんな目に遭うんだよー。
「ステム・BB・シートポスト・ペダル軸へのグリスなしは整備不良」として認めさせて、
工場出荷か店舗整備時点での義務付けできないものだろうか。

ということで、ハンドルポストとフロントフォークをブリヂストンに発注しました。
が、入荷するまで時間がかかるでしょう。
そして入荷待ちまでの損失も店(スペース)客(乗り慣れない代車)ともに発生してしまうという。

●[BS一発二錠]ステムとフォークが固着していた場合はメーカー保証で無償の場合あり

twitter.com/jitenshakoubou/status/1227868143218905091
全車種こういう対応ではなく
リコールの過程でポストが取れない一部車種は交換してくれます!

アルベルトで良くあるそうです!
フラグシップ車種でこの有様にBSは何も思うところはないのだろうか。
まあ業界を挙げて未だに「問題ある虫ゴム」を良しとしていることからしても
「最初から不具合なんてあって然るべき」という考え方が当たり前と思っていても不思議はない。

メーカー保証で無償でした
一発二錠のBS車種の全てのケースで適用されるとも限らないようだが、
店側の負担は軽減されるのは良かったというべきか。

それにしても、
店の納車前整備で固着防止という概念がない雑処理のツケは
「メーカー負担もやむをえない」ということになるが、
BS経営観点にしてみれば合理的としても、
素人目からすれば全く理解できない。

工場出荷時点でステムに固着防止剤を付着させるコストと手間をかけるよりは、
どうせほとんどが黙って廃棄するなりユーザー側が負担するだろうから、
大して問題にはならないという姿勢にも見える。

「グリスやスレッドコンパウンドなどによって
ネジが緩んでステムがズレる可能性があるかもしれないので危険だ」
などと考えているのかもしれないが、
(最初からトルク不足だったという場合を除いて)現実的にあり得るのだろうか?


●テモトデロックの不具合

cs-shinwa.sblo.jp/article/187042346.html
「ハンドルバーに付けているからこそ起きる不具合」というべきか。
ハンドル中央下の「ヘッドチューブの外側」に取り付けたほうがマシだが、
中途半端にその位置にするくらいなら、
直接くるぴたのように取り付けてしまえばいいという話になるのだろう。

それでもメーカー的には
「壊れやすい構造を持つ機能を盛り込めるだけ盛り込んだほうが儲かる」として、
余程の重大事故が上がってこない限りは根本的な対処する気はなさそう。


●壊れたら当然修理する「だろう」と思っていたようだ

tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/03232/
このロック機構はハンドルを乱暴に扱って内部の部品が破損した際、
そのケースが割れるように意図して設計してあったという。
同社の説明によると、見た目の変化によってユーザーに異常を知らせるためだ。
しかし、今回のリコールではこの設計があだとなった。
多くのユーザーはケースの破損によって機能に問題が生じるとは考えなかった。
ましてや事故につながるような不具合があるとは思いもせずに、自転車を使い続けてしまった。
その結果、一部の自転車と電動アシスト自転車で走行中にロック機構が誤動作。転倒事故を招いてしまったのだ。
「だろう設計」の落とし穴。
多くのユーザーが希望して選んだわけでもない「余計な機能」によって「安全を蔑ろ」にしていれば本末転倒。

英式「虫ゴム」を発端とするように「ロクにメンテを徹底させない仕組み」だから当たり前だが、
完全ノーメンテをによってガタガタと音を立てながら「実質的にリムだけで走行」していても
危険な状態に陥らないようにどうにか走行できるモノでなければならないところを、
メーカー感覚で修理する「だろう」と思い込んでいれば「そりゃ事故起こるわな」としか言えない。

だからこそ「希望する人には」
「外付け」の(バネが折れても落ちないようなブラッシュアップは必要とは思うが)
既存の「簡単なハンドルスタビライザー」だけ付ければいいものを、
無駄に内蔵してまで本体価格を上げやすい代物を安易に取り入れ、
得したつもりが、結局メーカー自身も大損害を被るという始末。

運転も、設計~販売も「ちゃんと先を見て"想像力を働かせて"行動したい」と思える教訓に活かしたい。


●ステム固着により大作業

prestigebike.hamazo.tv/e8662111.html
一部の電動(アシスト)自転車は、部品交換の目安が2020年6月以降となっています。
大変ご迷惑をおかけしています。
自転車に関しましては、当初、4ヶ月近くお待ちいただいた
お客様もいらっしゃいましたが、ここしばらくは順調に交換が進んでいます。
しか~し、先日コールセンターに確認しましたら、
「12月以降の申請の方は、交換部品入荷は、およそ半年待ちです」とのお返事がぁぁぁ~。
「最初から絶対に必要というわけでもないものを取り付け」、
結果としてメーカーも店も客も全員迷惑するという。
それでもなお改善品を是とするようなのでメーカー的に全く懲りてはいないようだ。
何度でも書いておきたい。ハンドルロックは内蔵などせず、「外付け」で
「1回壊れたらどこにも影響せず全く機能しなくなるが、簡単に安価で直しやすい構造にしないなら要らない」と。

希望するユーザーには「内蔵でもなんでも後でこういう事態になっても問題ないようなので」
自由に選択させ購入すればいいと思うが、
「必ずしも望んでいないようなもの」を「メーカー都合で取り付ける」のは勘弁。

ハンドルポストを抜かないといけません。
新車時、当店で組み立て整備をするときは、グリスをつけてはいるのですが、
年数がかなり経った自転車や、錆びだらけになっている自転車は、
ハンドルポストをフロントフォークから抜くのが容易ではありません。
ガッツリ固着状態だとお手上げです。
そして、案の定発生したステム(ハンドルポスト)固着。
この場合の前フォークの費用と工賃もBSに請求できるのだろうか?

客負担であれば、それを伝えて応じてもらえるならいいが、
断られた場合は一体どうするのだろうか。

●[静岡]ヤマハからの発送遅れ

prestigebike.hamazo.tv/e8617894.html
ヤマハ発動機とブリヂストンサイクルの、電動自転車・自転車に搭載されている
一発二錠のリコールが発表されてから、かれこれ4ヶ月ほど経っていますが、
改良パーツの交換が遅々として進んでおりません。
ヤマハの場合は、交換部品の供給に時間がかかりますので、
メーカーの指示により、先にインナーワイヤー除去作業を済ませていましたが、
そこから待てど暮らせど改良部品が入荷しません。
お客様には当初、2ヶ月ほどお待ちくださいとお伝えしていましたが、
もう、3ヶ月になります。
メーカーに催促しても、入荷予定は不明ですとの返事でして、いったい、どうなってまんねん。
そんなことを思っていたら、ようやく本日入荷しました!・・・1個。
はぁ?1個って・・・。しかも、申請順ではないようですな。これから順次送ってくるのかな~?
完全な憶測でいえば送料コストを抑えるために
地域一帯で販売台数の多い場所から部品到着次第順番に発送しているのだろうか?
もし問い合わせがあった店には申し訳程度に1個発送とすれば、怒りを買うだけのようにも思う。

さすがにこういう状況なので「ハンドル錠そのものへの不信感」から
「搭載車種を積極的にはすすめない」という方向であって欲しいが、
こういう対応に遭っても
表向き「利便性を求める客のため」という理由から薦めるとすれば、
それはそれでどうなんだろうかと思ってしまう。

●一発二錠ユーザーの雑感

twitter.com/Ikkoh_s/status/1180171271583059968
問題は鍵の交換となると343万台分のパーツ製造が簡単にできるのかいなと言うのが大きな問題
この343万台が「元々の製造個数」か「実際に車両データ登録されている数」かで異なってくる。
登録されている数であれば、内容に不備がなく住所変更がなければ
順次連絡が来るとは思うが、製造数を全て出しているだけであれば、
最初から343万台ぶんに対して全て用意するつもりはないのではとさえ思うが・・・。

メーカーも大変なのは解るけど設計段階で「なるかもしれない」的な試験をもうちょいして頂けないかな?
それと発生した場合の対応がもうちょっとなんとかならないかね。
今回はWEB登録してもなーんにも連絡無いからこっちは恐る恐る乗っているんだし、安心がほしいのよ。
通常ではありえないような無茶苦茶な使い方をする輩も含めて
「実環境上でのモニターテスト」を含めるとすれば、
最初からスマートコントロールブレーキが導入されるようなこともなかったと考えると
BS開発者に聞いたところで、厳しいというか
「そのような予定も意味もない」と言われるのがオチのような。

「トラブルを避けるためには機構部分は極力減らす」というよりも、
(もしかしたらシマノ比率を避けなければならないという事情もあるのかもしれないが)
「独自機構で儲けたい」という目的が先に来ていれば
消費者自らが「それを選択しない」として拒否し、自衛するしかない。

ただ、乗っている側も自動車の様に点検してる?と言われるとしていない人は多いと思う。
(自動車すらしていない人いるけど教習所でしましたよね、オイル,灯火類のチェック)
日々自転車とはいえメンテナンス重要だと思う。
そもそも「自転車=乗り物」という概念ではなく、
「近所履き用の靴の延長線上の少し早く薦めるようになる"道具"でしかない」として
「たかがチャリンコになんてメンテなんて必要?」という考え方の人が多いからこそ
空気圧不足や注油不足が当たり前になっていると見ると、
どれだけメンテの重要性を訴えかけてみたところで、
「基礎教養や教育機会の無さから救いようがない輩」は、どうにもならないように思う。

●[静岡]未だに届かないヤマハからの一発二錠交換品

prestigebike.hamazo.tv/e8590518.html
一発二錠リコールの対象のお客様に、リコールの案内がブリヂストンサイクルより
順次お届け中のようですか、届きましたでしょうか?

なんだかんだで、交換パーツが届くのは1~2ヶ月かかりそうです。
今日、やっとパーツが入荷しました。これから1台1台交換いたします。
ヤマハ発動機からは、全く入荷しませんが、ど~なってんのかな?
BS経由で送っていればそのぶん時間がかかるのだろうか?
しかしヤマハはスマートコントロールブレーキ完全撤退から、この一件然りで
「もう独自規格のBSパーツには付き合いきれない」と思ってそうではある。

●2次被害のようなもの

ameblo.jp/rikitarou1979/entry-12519973044.html
最初からBS側から位置の指示書がないということは、
「ちゃんとロックすれば位置なんてどうでもいいでしょう?」
というスタンスが伺える姿勢も問題だが・・・、
「機能修繕」だけでなく「元通りに組み付けること」を
理解できていない店員が作業するとこういうことになるのだろう。

これを異常として店に持ち込んだら、
今度は「手間をとらされたことに腹を立て」嫌がらせに
「別の箇所に罠を仕掛ける」ようなことが絶対にないとも言えないだけに
メーカー対応処理させたのは正解だったように思う。

量販店だけに限ったことではないと思うが、
パンク修理時のように「ネジ締め忘れ」や
「(作為的かどうか問わず)調整ミス」のようなことに巻き込まれる人も
恐らく少なくはなさそうな印象。


●一発二錠の機能解除の大まかな手順

blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/18863874.html
ロック機能除去からの対策品への付け替えよりも、
外付けバネ式に交換したほうがいいのではと本気で思う。

それにしても、1ロックで施錠と固定ができることがメリットとしても、
外付けバネのような簡易的で分かりやすい仕組みを選択しなかったのか分からない。

「耐久性重視で内蔵したほうが長期使用できる」と踏んでいたからこその選択だったとしても、
結果としてはこのリコール。

安物自転車にはない装備だからこそ、
もうちょっと「実使用状況を想定」した上でパーツの選定を行ってもらいたいと思う。

いや、自転車店への"絶対的な習慣としての"
具体的にメリットのある定期訪問策を講じてこなかったメーカー側の怠慢でもあるのだろう。
(見てシールを貼るだけではない)TS更新のお知らせを送る店は評価したいが、
年1ではさすがに少なすぎる。


●ヤマハ車に付属する「一発二錠ではない」ハンドルロック

prestigebike.hamazo.tv/e8500134.html
さて、こちらのパスウィズのハンドルは、リコールが出ている「一発二錠」ではありません。
錠としての役目はありませんが、スタンドをかけるとハンドルがロック(半ロック)され、
スタンド連動式ハンドルストッパーとなっています。
荷物の乗せ降ろしの時も、ハンドルがぐらつかなくて安心!
一発二錠のリコールの件で不安な消費者から
この手の機能そのものへの不信感や疑心暗鬼に陥る心理状態を察していれば、
メーカー受け売りの「あると便利」という紹介記事よりも、
■「このハンドルロックは壊れても一発二錠と似たような不具合は起こらないのか?」
そして大丈夫というのであれば、
「その根拠としての内部構造の違いの提示」の情報
知りたいと思う人は少なくないのではないだろうか。

「販売店だから消費者目線は最初から持ち合わせていない」と
言ってしまえば簡単でも、その感覚に陥ってしまうと
量販にはできないであろう対応への信頼そのものが揺らいでしまう。

●一発二錠のリコール追記、具体的な対策案など

自転車 突然のハンドルロックに注意
news.goo.ne.jp/article/nhknews/business/nhknews-10011968451_20190625.html
ブリヂストンサイクルとヤマハ、電動含む自転車リコール
news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASM6S7QGWM6SULFA04H.html
ブリヂストンとヤマハの「一発二錠」自転車で事故、靭帯損傷・骨折も ~約343万台を点検・改修
kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/1192381.html

───────────────────────────────
prestigebike.hamazo.tv/e8493943.html
当店でも順次対応させていただきますが、
まだ、具体的な指示がメーカーから出ていませんので、もう、しばらくお待ちください。
こちらのBS車種の取扱店ではまだ特に対応できないようだ。

cs-shinwa.sblo.jp/article/186187675.html
現段階ではお店での対応ではなく
メーカーによる直接修理という形での対応
という連絡が来ております。
こちらではメーカーからの直接修理対応待ち。

blog.goo.ne.jp/cyclehouse-tomo/e/cd43cc470960496fb9961db0f2a8f0a2
朝一番にブリヂストンから配達時間指定の書類が届き、営業担当からも連絡があり
1発2錠付きの自転車でロックをした状態(駐輪中)で激しく倒れた場合にロック部分に強い力が掛かりまれに
ロックカバーが破損することがあると言う事です、
破損した状態での使用は事故につながる恐れがあるのでロックカバーが破損していたら
速やかに購入されたお店で点検を受けていただきたいと思います。

blog.goo.ne.jp/cyclehouse-tomo/e/7d311f4905a7602ff02fdf0a04c45671
対象商品は2015年5月生産分までと昨日お知らせしましたが、
生産時期と出荷、販売時期にはどうしてもタイムラグが生じるので
2015年6月以降に購入したから対象外とは言えないんです、

ロックカバーの表示窓部分のラベルが「黒色」は対象製品、
ロックカバーの表示窓部分のラベルが「白色」は対象外製品です、
ロックカバー自体の色は関係ありません、あくまで(開ー閉)と書かれているラベルの色で判断します。

blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/17974592.html
まだ発表されたばかりで情報も少ないのですが、
どうやら該当部品の供給が全く間に合っておらずかなり時間がかかりそうです。
点検改修協力店もこれから募るみたいですね。

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それにしても、こういうときに素早く反応するかどうかで
店のスタンスの違いが垣間見れるのが非常に興味深い。

元々ネットに情報発信していないとか、
修理店で案内も部品も営業もこないので直接関係ないとか、
BSもヤマハも非扱いとか、殆ど販売していないのであればともかく、

自店サイトもあって、主力製品なのに何の反応もしない店は
「売りっぱなし主義」で
「まともに対処する気はない」と言っているようなものなので、
「買うべきではない分かりやすい店」と判断できるので逆に有難い。

ネット通販でもユーザー登録してあれば「お知らせ」が届くとは思うが、
買いっぱなしで登録もせずにいる人達は・・・
いち早く情報を把握し(面倒でも)対応する気のある店で気付いて指摘されるかどうか、
それも無理なら、
あとは丁寧に扱っていて壊さず(転倒などで壊されず)に使い続けられることを願うしかない。

しかし1つ1つ交換するより、一斉交換日を決めて
少しづつまとめて交換したほうが早い気もするが
それまでに事故が発生したら更に問題になるわけか。

それにしても・・・固着等でとんでもなく手間のかかる作業を強いられたりした場合は
「問題パーツではない部分が固着するような使い方しているのが悪いから対応できない」
として、その結果メーカー対応を求めても「自己都合で」買い替えを促すしかないのだろう。
ただ、その場合またBS品を選んでくれるかどうかという。

▼汎用性のある「外付け」ハンドルロックの開発が急務
としても、とりあえず2020年版としては
今回の件で「ハンドルロック自体を全く信用できなくなった人達」のために
「ハンドルロックがない車種」のラインナップを増やさなければ話にならない。

▼施錠機能を付けずに駐輪時のハンドル左右触れ抑制だけ
を考えるなら、代わりとして似たような内蔵構造の「くるぴた」を使うという安易な発想はせず、
コーダーブルームなどを見習って
簡単に外付けの「バネだけ」を取り付けるという方法もある。
これなら重大な危険に陥るということは考えにくい。
後付部品も販売されている。

◆RINDOW ホイール アライメント スタビライザー
www.worldcycle.co.jp/item/nob-n-whalignment.html
約1300円+送料
■【適合ダウンチューブ直径:28.6mm~31.8mm】
バスケットやラック装着時のハンドルを安定させるアイテムです。
ハンドルが左右に切れる事によって倒れやすくなるのを、
常に真っ直ぐな方向にハンドルが向くようになりますので、かなり軽減されるかと思います。
キッズシートを装着してる自転車に取り付けられてる方も、いらっしゃいます。
ロードタイプのブレーキナット(枕頭式)には取り付けできません。
またフォーク貫通穴に通すボルト、ナットは付属していませんので、ご自身でご用意ください。
スプリング長:90mm(バネの部分のみ)

(リスクを絞り出すなら・・・バネが脱落してちょうど運悪く
ホイールに絡まって転倒ということまで考えられなくもないが、
シフト/ブレーキケーブルが切れて絡まる確率に近いとすれば
それほど心配するまでもないかと)

■開発時に不具合を想定できなかったであろう理由
駐輪中に激しい転倒があってロックカバーが破損するようなケースは
単に「検査機で機械的に調べただけでは」想定できなかったのだろう。
実使用モニター試験を頼むにしても、輪業関係者であれば丁寧に扱い
倒れないように駐輪もするだろうから不具合は起こりにくかったはず。

「そんなに乱雑に扱うことは想定していなかった」
「カバーが壊れた時点で修理すると思っていた」
と性善説に訴えかけたみたところで
ベルトドライブのような「ノーメンテ主義の誤解を促す」パーツのお蔭で
「大した問題ではない」と思い込ませてしまった側面もあるのではないだろうか。

■「不具合を把握しやすい」ということは逆に利点もある
一方で「外装変速のチェーンが落ちた」とか
「(内装/変速なし)チェーンが何かガシャガシャ言って鬱陶しい」で
来店時に発見して修理というケースもあったはず。

無論、リコール前で金がかかることを理由に修理拒否も想定できるが、
報告の上がっている6件でも「(重大事故になるかどうか以前に)
破損を放置すべきではないことを知っていたら修理に応じた」
という人もいたのでは?

「自転車には(修理/交換も当然伴う)メンテが必要」これを徹底的に軽視し、
「新車さえ売れればいいから」で放置してきた弊害ともいえる。
「(店も客も)人を育てない業界は腐り、やがて廃れる」とは思わない限り、
今後も似たような被害が起こり続けることだろう。

次は言うまでもなく地味なマイナーチェンジで誤魔化し続けている
「スマートコントロールブレーキ」の問題。
これも重大事故が「6件」報告されるまで放置するのだろうか。
代品としてのツーピボットキャリパーの
メーカー在庫を大量に確保と発送準備をしてから発表でもすれば
それもまた問題になりそう。

その次は前輪駆動の問題。
駐輪機との相性というものを計画段階で1ミリでも想定しなかったのだろうか。

■シンプルイズベスト
「絶対的な必要性があったわけではない機能なんてついていなければ」
こんなことに巻き込まれることもなかっただろう。

販売店にも、購入してしまったユーザーにも同情するものの、
比較的高額な車種についていることが多いからかなり厄介な問題とも言える。

こういうときは(全体的な組み上げ精度や耐久性は別として)
「シンプル構成の変速なしの安物自転車」の選択も正しい言えるのが何とも皮肉。

●常識を疑う意義

ameblo.jp/schonkm/entry-12487738613.html
そう言えばブリヂストンとヤマハで大規模リコールがありましたね。
合わせて343万台とシャレにならない規模です。
今回のリコールは僕も以前に修理をした事があり、「やっとかよ」って感想ですね。

自転車のリコールって意外に思う人も多いでしょうが、結構あります。
購入後も気が抜けない乗り物で、そう言った意味ではメンドクサイ乗り物かもしれません。
その辺の面倒くささを解消する事が輪界の末端の仕事かもしれませんね。

一発二錠の自転車をお使いのお客さんに質問した事があるんですが・・・。
一発二錠を目当てに購入された人は少ないんですよね、聞いた限りでは。
ホトンドが店員さんに誘導されてってパターンでした。

意味があろうが無かろうが謳い文句の為にせっせと新機能を作るメーカー。
仕入れた以上は何としても売らなければいけないショップ。

その自転車についてる機能、ホントに必要ですか?
自転車はもっとシンプルであるべきだと思います。
実際は大して要るものでもない”余計な”機能をつけて、"無駄に"価格を上げて
さも「便利であるか」をアピールポイントにするメーカーと、
それに何も疑問を持たずに「手下や養分として使われるだけの思考停止した店」。

通販や安値で買い叩くことに終始し、店の生命力を落として賢い消費者を気取る輩達。
(技術以前に「常識的な挨拶すらできないような店」が淘汰されるのは必然でも、
そうではない(安易に工賃の安売りをするという意味ではない)"まともな店"は支えなければ、
いざというときに困るのは消費者自身。)

何がどう必要かを知る以前に、
「メンテすら知らず、知らせず」「壊さないような使い方を提示する気も」
「興味を持って自転車を扱ってもらえる策なども考えず」
「まともな使い方すら身についていないのに新車を薦め、珍パーツを薦める」
この異常さに気付けない人達があまりにも多すぎる。

なぜ「適正な空気圧を判断できるように米式化を提案」しないのか、
「子乗せ自転車の乗り方講座」がないのか、
「壊さない使い方を丁寧にレクチャーするような機会」がないのか。

必要なことは無料点検キャンペーンなどではなく、むしろ
「絶対にメンテに手間も金もかけたくない」貴方様は、
どうぞ(一般常識として法に触れない範囲で)「公共交通期間だけを、ご自由にお使いください」
自転車は貴方にとって「とてもめんどくさい"乗り物"」です
という「逆キャンペーン」をすべきなんだろうと思う。

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ハンドルロックで自転車リコール ブリヂストン、ヤマハ343万台
news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2019062401002423.html

走行中にハンドルがロック…自転車343万台リコール
news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20190624-567-OYT1T50211.html
対象は、後輪の施錠に連動してハンドルにロックがかかる防犯システム「一発二錠」が採用された自転車で、
ブリヂストンが2003年9月~15年5月に製造した316万台と、
ヤマハが04年10月?15年1月に製造した27万台。
ロック部分のラベルが黒色になっている。
システムの不具合によりハンドルがロックする事故が17年以降、6件報告されているという。

ブリヂストンとヤマハ 自転車343万台リコール
news.goo.ne.jp/article/nhknews/business/nhknews-10011966871_20190624.html
経済産業省によりますと、ハンドルをロックする部品のケースの破損などが原因で
走行中に誤ってハンドル操作ができなくなる不具合が発生し、
これまでに骨折などのけがが3件確認されているということです。
案の定というか、今までも不具合情報としては上がっていたので
いつか問題になるだろうとは思っていたが、対象が434万台とは尋常ではない数。

そもそも、まともなメンテナンス習慣の概念がないような人達向けに
「いかがでしょうか。とても便利な機能ですよ」と言わんばかりに
安易に最初から組み込み部品として取り付けること自体が
大間違いだったということに気付くべきだろう。

ついでに、1円のコスト削減に躍起になっているようなメーカーとしては
「価格据え置きで機能削減」(実質値上げ)できる機会として
利用すればいいのではと思う。

当たり前の話だが改めて書いておくと、
「機能は少なければ少ないほど、壊れる可能性のある箇所も減る」
基本的には値段も安くなる。

そして、以前から書いていたように「後付可能なパーツ」として
「絶対に必要な人だけ」「別途料金を支払ってもらって」取り付けるようにすべきで、
むしろ「壊れやすい装置」というか「破損しても走行に支障がないような構造」
全く新しく作り替える必要があるのではないだろうか。

錠前をわざわざキワモノ機構に頼るのではなく、
(一般車用途であれば)「後輪のリング錠」と前輪とフレームを繋ぐ
「それなりに頑丈なチェーンロック」の2つを使えば済む話。
慣れれば、2つとも施錠に10秒かからないような手間に
「面倒」というのは無理がある。

それにしても・・・
「"どうせまともにメンテなんてしないから"外装変速は薦めない」という人達は
「同じ理由」でハンドルロックも否定しなければならなかったはず。
しかし、表立った批判記事は見たことがなかったのは
余程「メンテ習慣のある素晴らしい人達に恵まれていた」に違いない。

そして、今回は「一発二錠」のリコールだが、
果たして「くるぴた」は全く無関係と言える問題かどうか。

気になるのはリコールに至った理由としては
「重傷6件が無視できないと判断されたから」だったとしても、
地デジ化のように「半強制的に買い替えを促すために利用した」という
気がしないでもないこと。

それでも、好意的に見れば、
(ノーメンテ主義の人達にとって)この危険なパーツへの認識が広まって忌避され
今後消滅する可能性が高くなったということは良かったと思うべきなのか。

2007年のミヤタでも同様の不具合が公表され回収されているが・・・
www.miyatabike.com/topics/070822.html

(今回の一発二錠も)「対策品は不具合が起こりにくいような構造にしたので大丈夫です」
と言われて安心する人が多いのかどうか。

ビアンキの前サス事故から(主に生活自転車向けの用途で)
フロントサスペンション付きの前フォークが消えていったように、
メーカーも客も「絶対的に必要な機能というほどでもないから、ないほうがいいや」という
考え方になっていくことを期待したい。

●ハンドルロックが原因による転倒

www.jbtc.or.jp/current/html/menu_01_2.html
当該製品で走行中、当該製品のハンドルがロックし、転倒、負傷した。
調査の結果、当該製品は、ハンドル錠の外郭破損後も走行可能であり、
ロックレバーが走行中の振動等でハンドルをロックする状態が起こり得る構造であったこと、
ハンドル錠が破損してもインジケーターが解錠状態であることを示す「青色」が表示され、
使用者がハンドルロック部の破損を看過する可能性がある構造であったこと、
ハンドル錠が破損した状態で走行した際の危険性が十分周知されていなかったことから、
事故に至ったものと推定されるが、
使用者が乗車前点検を十分に行っていなかったことも事故発生に影響したものと考えられる。
今後は【必要と思う人には別売りの壊れても分かりやすい外付け品の取り付けで対応する】として、
安全面から見て「基本的には付属しない」方向と、「初期装備としてのパーツ数省略」によって、
【コスト削減を至上命題とするメーカーにとっても】助かるのではないだろうか。

●通学用途でハンドルロック?

prestigebike.hamazo.tv/e8376674.html
あると安心なWロック
雑に使われることを想定している通学自転車で
壊れれば面倒なことになるハンドルロック付きを
お薦めしてしまうのは外装変速の項目と矛盾しているような。

●ハンドルロックの注意点

star.ap.teacup.com/flatout/1743.html
いくつか溝があることでいろんなハンドルの向きでロックできるのですが、
少しだけ曲げてロックしたとき風などで倒れこのロック部分に過剰な力が加わると、
ロックする爪の部分が曲がってしまうみたいです。

●一発二錠の修理

prestigebike.hamazo.tv/e8234684.html
盗難時に届け出をする人がいなかっただけというのはともかく、
付いていなければこのような故障がなかったと考えると無敵ではない気がする。
普通の用途であれば後輪錠+別の錠前で十分だが、
余計なお世話で強制的に取り付けている車種も多いのが問題。
機構が増えるぶん壊れる可能性のある部分が増え、
簡単に修理というわけにもいかないことが良いと思わない場合もある
ということをメーカーは把握して欲しい。

●一発二錠の故障

prestigebike.hamazo.tv/e7261828.html
(くるぴた等の機能も同様に)あれば便利かもしれないが、壊れれば個人で簡単に修理できるという箇所とは言いにくい。
ある程度頑丈とされる部類のチェーンロックや多関節やU字錠があれば不要に思える。
当然、これらであれば倒れたところで破損するような状況というのは考えにくい。
●ブリヂストン 補修用(純正)一発二錠用パークロック 6000541S
www.katayama-cycle.com/561_1921.html
(店にもよるので必ず4000円で購入できるわけでないが参考価格として)約4000円(+工賃)
そして、1回直せば2度と壊れないということでもない。
「壊れにくさ」から見れば、何でも内蔵すればいいとは思わない。

●くるぴたの後付は困難を極める

フォークの「コラム」と呼ばれる筒の上部分が長くないと使えない上に、
メーカーに伝えても年度更新により仕様変更されて付かないこともあるという。

個人的に対応するのであれば、手短に
「くるぴたが最初から取り付けられているものが壊れた場合に修理することは可能ですが、
新しく取り付ける(後付)ということであれば、恐れ入りますが、当店では受け付けていません」と答える。

どうしても詳しい説明が必要と言うのであれば、暇すぎる場合に限って時間をとって説明するのもいいのかもしれないが、
明らかに「会話が成立しない」とか「簡単にポン付けできると思い込んでいる」ような話し方であれば、
その時点でまともに受け答えをするだけ時間の無駄なので
「できない店に居てもしょうがない」と勝手に決めつけてもらって、
早急にお帰り頂くのが双方フラストレーションを溜めずに済むはず。

「大雑把に加工すれば付けられるだろう」という意味での依頼だったとしても
よく聞く断りの常套句の「ちょっとそういうのはウチではやってませんねぇ」で
「取り付け依頼を受け付けない」ということだけが伝われば済む。

下で紹介しているハンドルロックも紹介するとすれば・・・
「外付けのハンドルロックもあるようですが、取り付けられるかどうかは実際に取寄せてみないと分かりません。
しかし当店では扱いがない商品で、扱っているお店との取引もありませんので取寄せもこちらではお受けできません。
万が一取り付けられなかったとしても一切責任はとれません。お客様ご自身の責任でお試しください。」
と説明したところで、やはりトラブルの元にしかならないような気もするので、
通常品として店に在庫していない商品であれば触れてあげないのが正解なのかもしれない。

それ以前に、店で扱う車種の絞り込みの一環で
くるぴた装備の自転車自体を忌避するのであれば、
「くるぴたが取り付けてある自転車は取寄せを含めて一切扱わない方針なので、
その部品に関する修理等も行っていません」
と言い切ってしまえるならそれが一番潔く楽だが、付けたがるメーカーがいる限りはそうも行かないのが実情か。

■一発二錠の交換

bicycle-aaa.jugem.jp/?eid=809
ヘッドパーツ交換作業なので8千円くらいはかかるだろうか。
駐輪・荷物入れ時にハンドルがグラつかずに便利なように思えるが、
使っているうちにリテーナーにガタが来て結局余計な修理を増やす羽目になる。
割り切って修理が発生する可能性が高くても利便性を重視するか、
余計な手間と金銭をかけないために機能なしを選ぶか。


●ハンドルロックの故障

me-factory2018.sblo.jp/article/182592655.html
ここの破損って今までも何度かお受けしてます。
風で倒れただけで割れちゃったり...
部品代もAss’yでしか出なくて高価だし...
一式交換するしかない上に工賃も分解を伴うのでそれなりにかかる。
外付けのハンドルロックのほうが交換しやすいはずだが、
各社導入しないのは実験で耐久性に問題があるという実証データでもあるのだろうか。


●BSとミヤタの対応比較・・・?

tobesaikuru.livedoor.blog/archives/5612178.html
個人的には「内蔵型ハンドルロック自体に懐疑的な立場」なので
BSがどうこうという意見があっても今更で「どんぐりの背比べ」としか思えない。

ハンドルロックに関してだけ言えばマシなのかもしれないが、
単に「全数が少なかったから対応しやすかった」だけのようにも思える。
www.miyatabike.com/topics/070822.html

しかしミヤタといえば・・・
singlemother.spegene.com/archives/2871
plaza.rakuten.co.jp/ozepapa/diary/200709170000/
こんな話も上がっているくらいなので微妙。

そもそも
●「これといって全体的にリーズナブルなわけでもない」
比較的リーズナブルでいえば「サカモトテクノ」や「アサヒサイクル」や「丸石自転車」だろう。
質を無視するならホムセンや量販でテキトーに買うという人も多そう。

●「(一般車ジャンルで)機能が特別優れている車種があるわけでもない」
比較的軽量な車種がなくはないが上記の話もあるので薦められない。
他に特別秀でた特長があるなら存分に紹介もしたいところだが、
残念ながらこれといった良さが見えてこない。
かといって、自転車ではなく保証面で
「(1kg以上のU字錠使用が絶対で)盗難補償全車5年」とか、
「フレーム保証全車5年」といった分かりやすさもない。

●「販路が多く買いやすいわけでもない」
これが不思議。ミヤタの自転車を指名買いするようなユーザーは相当珍しい印象。
経営が継続できているのだから日本の何処かでは売れているとは思うが、
実店舗ネット問わず、わざわざミヤタの自転車を選ぶに至る動機がよく分からない。

以前書いたように「自転車パーツを"完全未組で"バラ卸し」で店舗組立にする代わりに
卸値を割安に抑える売り方でもしているなら、
特徴のある売り方として、店の技術と目利きが如実に反映されるので
店を判断する基準にしやすいなどの提案もできるが、
そのようなこともない。

当然BSでも一部の特徴的な車種を除けば、
自社製造しないタイヤ、電アシの前輪駆動、スマートコントロールブレーキなどに否定的な考え方なので
全面的に支持しているわけでもない。
最終更新:2024年01月21日 12:08