米式バルブ

最終更新:2024.1.14 ●(小径車向け)自転車の米式化後にも使える「L型アダプター」

2023.10.22 ◆測定時の注意点【測定前後の空気漏れを理解すること】

2023.4.16 ◆空気の「減少量(割合)」と「空気充填のタイミングとして基本1か月単位としている理由」

2022.11.27 ◆米式にすることで空気入れ頻度を下げられる?

2022.8.1 (序文の微修正)

2022.1.16 ◆【困】「米式ではポンプヘッド内部が削れる」?

2021.10.17 ●「米式バルブであればガソリンスタンドが使える」とは(パナレーサー解説)
2021.10.10 ●米式を根本的に勘違いしているケース
2021.6.20 ●米式化を躊躇うユーザーの内情を想定
2020.12.27 ●(交換時?)米式バルブコアが飛ぶ?、■果たして「英式専用ポンプ」は主流なのか調査(2020年12月調べ)
7.12 ★「ネジ式のL型アダプター金具」(狭い場所や短い軸でも空気入れを可能に)
2020.07.05 ◆【困】「リムナットがないゴム軸は空気入れの口金がつけにくい」→【解】少々工夫が必要
2020.02.09 ◆『米式チューブにするとチューブごと交換するハメになる"場合もある"』?(微修正)
2019.12.29 ●エアチェックアダプターは業販のアサヒサイクルでも扱いあり
2019.09.22 (●米式バルブへの誤解、●「米式バルブは高圧に対応している」証拠)米式チューブ一覧より
2019.06.16 ●エアチェックアダプターの弱点?
2019.04.14 【解】「構造の理解とその対応」「ポンプヘッドとの相性」追加
2019.04.07 米式バルブ単独ページへ移行
2019.2.10 ●米式チューブのゴム軸から空気漏れとその対策
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2018.12.02 ●バルブ軸がゴムで覆われている米式チューブの損傷
2018.05.13 ●2006年当時に一般車に全車米式バルブを使っていたホダカ
2017.05.21 ▼ユーザー目線から「米式にすると困ると思い込んでいそうな点」(追記6.11)
2017.05.07 ●ナットがないゴムで覆われている米式バルブのデメリット?
2017.04.02 ●米式の使い勝手が悪いという根拠が不明(追記4.16)
2016.10.02 ▼なぜ?「米式→英式に変更する店」
2016.09.04 ●便利な米式も理解していない人には邪魔モノでしかないという


■米式バルブ(チューブ)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

英式から米式へ変換する「エアチェックアダプター」と、米式に関する内容色々。


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▲【要注意】英→米に「口金だけ変換」で「虫ゴムはそのまま」

「GIYO バルブアダプター(英式→米式)」
www.monotaro.com/g/01232123/
これは「口金が米式の形状になるだけ」でバルブコアが虫ゴムから変化しないので、
空気圧管理できるようになるわけではない。
エアチェックアダプターと勘違いして購入しないように気を付けたい。
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▼米式(American/シュレーダー)


○:メリット

★1:英式リム穴と互換性あり!=米式チューブに交換可能!

●米式バルブ軸径とリム穴の互換性について
https://web.archive.org/web/20170818195158/http://www.geocities.jp/jitensha_tanken/rim.html
(JIS基準では英式向けリム穴が8.2mm)で厳密には若干異なるが問題なし。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12143652187
米式チューブはゴムベース(VAR)であれば軸径が8.7mmで
無理というケースも中にはあるようだが・・・

自分が所有している
「パナレーサーの米式チューブの軸は実測で「8.0mm」
「シュワルベの米式チューブの軸は実測で「7.6mm」
なので何ら問題なし。

手持ちの「アラヤの 27インチ”ステンレス”リム」
「JISマークのある”ステンレス”リム」
どちらもパナレーサーの米式チューブ「軸径8.0mm」は普通に取り付けられたので互換性がある。

数値上ではなく実際に使っているということが証明になるが、
他のメーカー(または製造時期によっても?)バルブ軸が太いことも考えられるので

余裕をもって使うなら最初からネジ切りされている軸の
シュワルベ・コンチネンタル・スペシャルライズドの米式チューブ。
■米式チューブ一覧
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/50.html

★★★互換性について ★チューブの違い(英_米_仏_他)より
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/17.html
仏式(&日本ではまず見ないが伊式も)6.5mmリム穴用
英式だけでなく米式も8.5mmリム穴用
de.wikipedia.org/wiki/Fahrradventil
(伊式なしの画像解説)
www.schwalbe.com/files/schwalbe/userupload/Images/FAQ/FAQ%20Detailseite/Ventil/ventill_abrisse_en.jpg

●スポーツ自転車っぽい安物自転車の
「シングルウォールリム」の英式チューブを仏式チューブに変更するのはNG
(安物自転車にダブルウォールのリムが使われている可能性は低い)

(参考:仏式バルブ)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/129.html
英式からの交換は米式チューブがオススメ。
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★2:空気圧測定が簡単。タイヤの質に影響されず判断できる。
米式用空気圧計も使用可能!
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/112.html

★3:【様々なケースを想定し米式バルブにも対応する(英/米/仏)ポンプがある自転車店の他にも
 オートバイや車と同じなので【緊急時には】ガソリンスタンドなどでも空気入れができて有利。

★4:交換用の内部部品「バルブコア」も安く手に入る。

★5:バルブキャップの装飾可能。
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/28.html

★6:部品が少ない(キャップ・バルブコア)
▼ネジ軸でリムナットありの米式チューブは現在「シュワルベ、コンチネンタル、スペシャライズド」を確認


×:デメリット

▲1:対応空気入れが必要でも・・・
「種類としては」米式対応の空気入れのほうが多いので問題なし(緊急時にはガソリンスタンドも使える)
■果たして「英式専用ポンプ」は主流なのか調査
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/46.html#EP
よくある安いポンプでも「(英式用の)クリップ着脱式であれば」米式でも使える。 

※仏式対応のポンプがあれば大抵は米式にも対応
「ヒラメのポンプヘッドを仏式専用にしているので使わない」というケースがあるとすれば
「HIRAMEポンプヘッド用バルブアダプター」の米式を備えておけばいいだけ。

▲2:英式に比べやや高め。
「とはいえ、前後交換でも約500~1000円しか違わない」

▲3:在庫を持つ店が少ない。
店に長期間置いてあるチューブが良いとも思えないので取寄せのほうがマシ。

▲4:英式に比べ一般車向けチューブに厚みがあるものはない。
(シュワルベ スタンダードチューブの厚みも1mm?)
→サイズによっては分厚いチューブもある。
詳しくは■米式チューブ一覧

▲5:知識がない店に修理を断られる
 ACA-2や自転車の米式バルブ(チューブ)の存在すら知らないような店(自転車=英式だけ)には関わらないほうが賢明なので、
「★実際にはメリット」になる。

▲6:空気入れ使用時に空気が漏れる?
→「バルブの構造の理解&適応力」と「ポンプヘッドとの相性」次第。

●(小径車向け)自転車の米式化後にも使える「L型アダプター」

bike-news.jp/post/345761
タイヤの空気バルブに装着するL字型エクステンション。
バイク用品店やWEBショップで500~1000円くらいで購入できる
これは特に20インチ(406)未満の「小径車」であれば持っておきたい。
www.amazon.co.jp/dp/B004H8VJAG
(キジマ (kijima) バイク バイクパーツ エアーバルブエクステンション L型 90° 211-5241)


◆測定時の注意点【測定前後の空気漏れを理解すること】

使い方に慣れ過ぎて当たり前の手順と思っていたので、すっかり書き忘れていました。

1回でも同じ日の空気充填直後に空気圧計使えば分かることですが
「バルブを押し開いて計測器と接続する構造」なので
【測定時に"超"素早く垂直に正確に被せないと普通に空気抜けます】
【測定後も出来るだけ素早く垂直に正確に引き抜けないと空気抜けやすいです】

半押しで被せると「ブシュー・・・」と空気が抜けているのが分かると思います。

※その構造を利用して空気抜きしやすい工具が「虫回し」(バルブドライバー)

なので、少し空気が抜けることを理解して「"若干"多め充填」で、
特に「空気圧計単体」であれば、測定時も測定後もサッ!と着脱することが大切です。

※空気入れの場合は【ヘッドによりけり】なので一概には言えません

こういう点も含めて、米式は【凄まじく不器用な人には不向き】とは思うので、
難しいと思うなら、自転車の米式バルブに理解のある"得意な"店に任せましょう。
(※一般車は英式が絶対という固定概念しかない店には関わらないのがお互いのため)



◆米式にすることで空気入れ頻度を下げられる?

(長期在庫で購入時劣化している恐れすらある虫ゴムと比較することは論外として)

そもそも・・・
(タイヤの空気圧2にも書いているように)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/148.html

◆チューブ内に「空気を充填できる量」が
チューブが収まるタイヤの「内径」でも「太さでも」
「全く異なる」という大前提を無視してはならない。

●同じ米式バルブでも
 ・「自動車[クルマ]のタイヤ」と
 ・「自転車[ママチャリ]のタイヤ」が
空気圧減少率まで同じだと思いますか?

もしそうなら自動車は間違いなく事故頻発してますが・・・

●自転車同士で最極端な比較としては・・・
「8インチのように、やや太さがあっても"超小径"のタイヤ」と
「29erのファットバイクタイヤ」が最も差のある違い。

そのため、例えば
◆「子供乗せのタイヤ」は「小径(ETRTO:406)」でも「太幅(呼び幅:約55mm)」であれば当然減りにくく、
●「ザ・ママチャリサイズ「26インチWO(ETRTO:590)」の「普通幅(呼び幅:約37mm)」のほうが減りやすい。

※一方で、ある程度内径のある700C(622)タイヤでも
「細幅&高圧充填」更には、一般的なブチルチューブではなく「ラテックスチューブ」のような場合は
「毎日1回(よりも多い頻度)」が基本になる。

◆だから"一律で"「▲2か月ごとの空気入れでOK」「半年ごとで十分」の案内は完全に「不適当」
となってしまうことから、
(一般車タイヤで最も多いと思われる300kpa標準でも夏場に減りやすいことを実際に確認していることもあり、)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/140.html
幼児子供車なども想定すると、
"一般用途としての基本は"「2週間ごと」、遅くても「毎月一回の空気入れ」
他の不調を確認するという意味も込めて案内。


そして、「正確にリスク低減する」という意味では、タイヤサイズより

★【タイヤ側面にある基準を"参考に"、各自の適正な空気圧設定を確認】した上で、

パンクリスクやそれ以前の走行性能に違和感が出始める前までの日数を
「"年間を通して"把握すること」が重要なので、

★「空気圧計付きポンプ」や「単独の空気圧計」は必須と案内している。

※空気圧測定だけが目的であれば英式でも優秀な「シュワルベ英式バルブコア」を積極的に薦めない理由は
販路よりも、
「▲"英式専用"ポンプは圧倒的に少ない」という(ホムセン鉄ポンプでも米式対応は普通にある)事実と、
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/46.html#EP
「▲一般的な米式空気圧計が使えない(シュワルベ英式を測れる"単独の"空気圧計は専用品のみ)」
「▲ガソリンスタンド・自動車/オートバイ関連店での空気入れが非対応」というデメリットがあるため、
米式に利点があるとしている。

●米式チューブ在庫を持たない店対策は
"各自で常に持ち歩く"のが手っ取り早いが、
「店に預かってもらえるなら(他に使いたい人がいたら使ってもらっていい前提で)預かってもらう」。
 (※店が使用時または紛失時はチューブ代金ぶんの「工賃値引き or 実費返還」の「念書」は一応残しておく)

●自転車用のロードサービスを使う場合
自分で作業できないなら店に直接、自分で作業できるなら自宅まで運んでもらえば済む。

◆空気の「減少量(割合)」と「空気充填のタイミングとして基本1か月単位としている理由」

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まず【基本的な前提条件】として
【「空気が減りやすい」「空気が減りにくい」を簡単に比較することは出来ない】

 ・「タイヤは300kpa標準・0.9mm厚チューブ・26WOや27WOのような基本サイズ」
  と
 ・「タイヤは450kpa上限」
  or 「1.2mmや3.0mm厚チューブ」
   or 「26HEや20HEのような幅太めで容積の多いサイズ」
 では
「空気が減りにくい」には差が出て当然。

そのため、例えば「夏場でも1か月で50kpaしか減らない」という話だけでは「全く参考にならない」。

つまり、単純比較では車種などが「同一の場合」であれば参考にできるので、
「他車種でも同じような空気圧減少曲線を描くとは考えない」こと。

※「タイヤがどのくらい耐久性に差が出るのか?」という話であれば
「体重・荷物・距離・保管状態・走行路の荒れ具合」など
「異なる環境での比較自体では意味を成さない」のと同じ。

▲論外「リム打ちパンクのリスクが高い低空気圧を無視する運用」
(ファットバイクでもないのに)「100kpa」程度しか残ってなくても
「空気は入っているので空気充填の必要はない」と
「スローパンクを厭わない低空気圧」での「明らかに誤った運用」を続けている人の話は
当然、一切参考にすべきではない。
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その上で、エアチェックアダプターにしても
米式化によって英式(虫ゴム)と比較して「空気を入れる頻度が少なくなる」ことが
そこまで大きな利点とはならない理由は

空気入れの頻度が多いほうが
「★空気入れの際に簡易的でも他の箇所の不具合までチェックしやすい」ことにある。

個人的には「フルカバーのチェーンケースの車種を勧めない理由」と殆ど同じで、
必然的に他の問題を早期に解決できる可能性が上がることで、
「結果的に修理費用が安く済む」と考えれば十分なメリットがある。

そのため、「僅か1か月に1回程度の空気入れ作業をさぼりたいがために厚みのあるチューブにする」ことは
結果的に「常に漕ぎの重さに繋がる"損"」といえる。(電動アシストでもバッテリー消耗を増加させる要因となる)

※歩道の荒れが多いからと「前サスペンション付きの車種」を選んでしまうと
「結局重くて、メンテも手間で交換も金がかかっていいことがない」ようなもの。

他の利点は既に書いているように
 ・適正な空気圧を曖昧な職人的触感頼みではなく「数値で」判断できる
 ・虫ゴムと比較し空気入れの際の「ポンピングの重さが軽減される」
(ここまではシュワルベ英式バルブコアやGプランジャーでも同じとして)

★米式(チューブ/エアチェックアダプター)の有利な点として
 ・市販の電動空気入れは基本的に「米式対応」なので便利
 ・市販の多くの単独の空気圧計が使用できる
 ・緊急時にはガソリンスタンドやカーショップ等でも空気入れが可能になる
(拠点数としては英式自転車専用空気入れだけしか使用できない箇所よりも圧倒的に増える)
 ・キャップ装飾の自由度が高くなる
 ・「米式コア単体の入手も難しくない」
と様々なメリットがある。







★画像で英/米/仏バルブの違いを確認

tanosukelog.net/tire-valve-syurui/
また英式のようにバルブを容易に交換できないので、万が一壊れたらチューブごと交換になってしまいます。
ページ解説は概ね正しいが、この部分は間違い。

■断面図
panaracer.co.jp/products/pdf/manual_pump_17.pdf

(シュワルベ軸の参考画像)
https://web.archive.org/web/20170827203846/www.worldcycle.co.jp/cabinet/syousai20/swl-10422213-1.jpg

▼シュワルベの米式バルブ用の補修パーツ
www.schwalbe.com/en/zubehoer.html#valve-parts-en
「品番:3610」Valve insert(バルブコア) 
「品番:3601」Rim nut(リムナット)
「品番:6610」Dust cap(バルブキャップ)
●(シュワルベ用の米式バルブコアが必要であればピーアールインターナショナルから直接購入可能)
または、米式用は汎用品をホームセンターの自動車・オートバイ用品売り場などでも簡単に購入可能

■バルブコア
No.9100 1個100円 (日本製) 太平洋工業(PACIFIC) 9100-4 4個で約150円
www.pacific-ind.co.jp/products/car/tire/
(エアチェックアダプターにも米式バルブコアが使用されている)
www.ekouhou.net/disp-A,2012-149738.html

着脱には「虫回し」のような名称の米式バルブコア用の安価な工具は必要になるものの、
米式バルブコアは単体で販売されているので
交換は可能であり、チューブごと交換しなければならないことはない。

■米式バルブコア用工具


HOZAN D-13「バルブドライバー」約400円
www.hozan.co.jp/catalog/tools/D-13.html
www.hozan.co.jp/corp/g/g2013/

「虫回し」
www.monotaro.com/s/c-92931/
またはホームセンターの自動車用品コーナー
「バルブコア リムーバー」でも見つかるが、上記2点だけで覚えておけば問題なし。

  • バルブからわずかに空気が漏れている場合「虫回し(バルブドライバー)」工具を使うか「バルブコア交換」。

●(交換時?)米式バルブコアが飛ぶ?

そもそも通常運用している限り飛んで行く機会など存在しない。

さすがに、単純な工具にマニュアルなど不要としか思わなかったが、
余程不器用か、使い方を理解していないか、確認不足か、
米式コアを英式プランジャー外し時のように「飛ばす」という
「むしろ逆に器用なんじゃないのか」という人もいるらしい。

実際の交換時に飛んで行ったことがあったのは、
【空気圧調整不可】の【英式の虫ゴム(付きプランジャー)】。
英式虫ゴム固着(圧着)していても空気を抜くには
最終的にはムシ(プランジャー)を無理やり引き抜くしかないため。
単に「タオル等で覆えばいいだけ」という同様に使い方の問題でもあるが、
「英式虫ゴムの場合空気入れ時に空気漏れしにくいので普段は(不器用な人向けに)便利」
という「最大の利点は時として欠点にもなる証拠」と言える。

※MP/Gプランジャーでポンプヘッドを半接続で空気漏れを自発的に起こすことができれば、
気圧を下げて射出を防ぐことができるかもしれないが、MP/Gともに難点がある。

(よくある「仏式バルブのネジは緩めるが」、
その後「数回押し込んで固着外しをする」という常識を知らず
そのままポンプヘッドを装着し「空気が入らない」とか言う
スポーツ自転車の初心者あるあるのような話に近い気がする)

実際に使ったことがあるなら分かるはずだが、
米式コアは「ネジ式」なので「若干緩めれば空気は少しづつ抜ける」のと、
米式コア交換であれば【コアの中央部分の出っ張りを押し空気を抜く】ため、
「最初に"空気を抜かずに"空気が抜けるよりも早く外す」という
「異常な使い方」をしているのだろうかと思ってしまう。

▼米式用の工具「虫回し(バルブドライバー)」の使い方
1:キャップを反時計周りに回転させて外します
2:虫回し工具を手に持ちます
3:【コアの中央部分の出っ張り】を【工具等で押し】【空気を抜きます】
 「"一瞬押しただけで"空気が抜けた」と勘違いしている人もいるかもしれませんが、
 「(コアの飛び出しリスクを下げるなら)完全に音が出なくなるまで押し続ける必要があります」
 その後、タイヤを握って完全に空気が抜けていることを確認しましょう。
4:交換の場合、コアに工具を当てて、反時計周りに緩めると外せます
5:バルブ内部に汚れなどがあれば水で濡らした綿棒などで軽く掃除し、
  掃除機で吸うかブロワ等で水気を完全に飛ばして乾燥させます
6:新しいコアを差込みます(適宜ケミカルを薄く塗るかどうかは人によります)
7:再び虫回し工具を手に持ちます
8:コアに工具を当てて、時計周りに回転させるとネジが締まります
(この際、力をかけずぎてネジを壊さないように注意しましょう)
9:キャップを取り付け、時計周りに回転させて締めて完了です

結果的に、コアが飛ぶというのは米式の問題点ではなく、
主に「使い方の問題を露呈しただけ」という。

●米式化を躊躇うユーザーの内情を想定

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※最初に「"英式専用"の空気圧計のないポンプから、空気圧計付の約2500円のポンプ新調が厳しい」は考慮しない。

そもそも、シュワルベ英式バルブコアでも空気圧計付ポンプがないと「目安となる空気圧の状態が分かりにくい」ため。
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【1】「シュワルベ英式バルブコア+空気圧計付ポンプの目安で十分では?」という考え方

「英式"虫ゴム"+空気圧計なしポンプ」で「側面触診や接地面の長さで測定」
からは脱却できているので、
規定値まで目盛り通り充填で、空気圧過剰や不足にはならないだけに、
「果たして、米式化までする意味があるのだろうか?」という疑問を持つ人が居ても
不思議ではない。

1:米式チューブ化「前後チューブ部品代+交換工賃」の約6000円の費用を出すまでもない
2:ACA-2は野暮ったく見えてしまい気になる
3:ACA-2はホイールバランスが崩れると"信じてしまっている"
4:米式チューブやACA-2を付けると近所の店で修理を断られる(または▲勝手に捨てられる

「1」基本的に「費用捻出が難しい」というよりは、
「一般車にそこまでするだけの価値がない」と思っている人も居そうだが、
むしろ「米式化で二重の空気圧管理まで行い、タイヤを完全に使い切る目的」から、
【長期的には節約志向】の選択となる。
(※基本的な利用頻度が極端に少ない場合は除く)

「2」・・・よほどの神経質な人を除けば、気にならなくなる。
「3」・・・スポークの張りに意味はあってもホイールバランスはほぼ無意味。
     チェーンの状態、ハブやBBのグリス、ネジ締め状態の定期確認のほうが遥かに重要。
「4」・・・これには同情する。整備作業を丁寧にできる性格であれば、工具を揃えて自分で整備する方向を薦めたい。

★米式にする最大のメリットは「単独空気圧」と「ポンプの空気圧計」を両方使用で、
【どちらかに異常があれば気付きやすい】こと。

※「米式バルブコア」自体、ホームセンター、カー用品店、オートバイ店で購入しやすい。
そのため「米式チューブ化しておけば、ACA-2運用よりも、長期的に考えると得になる。
(※ACA-2の専用コアは補修パーツがないので新規購入しかない)

また、米式化しておけば、「いざという時には」ガソリンスタンドをはじめとする様々な自動車整備店の力を
(許可を得られれば)借りることができるというのは、
「自転車店が近くにない」「自転車用ポンプが借りられる店が営業時間外」には
特に大きなメリットとなる。
※「見ず知らずの民家」や「公務の邪魔になり、自転車用ポンプが置いているとも限らない交番」など
常識的に考慮しない。

【2】「空気圧計のないポンプの問題
※(英:シュワルベ専用、米:各種自動車用など、仏:パナレーサーなど)の【個別空気圧計】を使用する場合は除く

※「今まで空気圧が過小や過剰でのパンクなんてしたことなんてない」と言う人がいるとして、
その人には十分であっても、「物事を俯瞰で見ることが出来ていない」。
理由◆「力の強い人、力の弱い人」「季節や体調でも力の加減は全く異なる」ことを全く考慮できていないため。

だからこそどれだけ、
「英式ポンプは、借りられる店が(米式対応のポンプを置いている拠点よりも)多い」と
言い張る「特殊な地域」が【仮に存在するとしても】・・・
▲「触診」や「接地面の長さで測る」ような「いい加減」な測定方法で良いわけがない。

また、別の問題として「外置きしているようなポンプであれば中に水や錆が溜まっている"汚水ポンプ"」
になっている可能性もある。この場合、もはやポンプとは呼べず"小型噴水器"。

一応「一旦汚水を吐き出せば使える」として・・・、
そんな【錆の霧が混入】でも「空気をチューブに充填さえ出来ればOK」と言えるとすれば、
呆れるしかない。

【結論】
◆何も考えず「慣習」で「何も問題がない」と思い込んでしまっていること自体が、
「"さっさと壊してもらいたい"と考えているメーカーや店の思う壺」と気付くことが出来たら、
少なくとも▲英式虫ゴム、
▲(個別空気圧計を使わない前提で)空気圧のないポンプは【絶対に使わない】ということが肝心。

確かに「シュワルベ英式バルブコアと空気圧計付きポンプ」でも悪くない選択ではあるが、
「なるべく正確に管理して、長期的な利便性を重視する」のであれば、米式化を推奨。


●「米式バルブであればガソリンスタンドが使える」とは(パナレーサー解説)

twitter.com/PanaracerJ/status/1448935174696210448
Q.米式バルブなら、自転車店が無くても安心だと聞くが、どういうこと?
A.ガソリンスタンドに設置されているコンプレッサーが米式バルブ対応なので、
そこで空気を入れることができるという意味かと思います。

通常「ガソリンスタンドよりも自転車店のほうが多い」ということは
ありえないので、米式の便利さが際立つ。

しかし、あくまでガソリンスタンドのポンプは「緊急時」という意味で、
毎月1回であっても、常用すれば普通に店の迷惑にもなりかねないので、
基本は、空気圧計付の「GIYO・トピーク・サーファス等の有名品」を購入して使いましょう。
(パナレーサーポンプはポンプヘッドが気にならない人向け)














■空気圧計

空気圧計付きのポンプでもある程度正確なので普段使いには十分として専用品を買う場合は・・・
★空気圧チェッカー(米式専用)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/112.html

●米式バルブへの誤解

wakuwaku-jitensha.com/wkj0000404-post/
このバルブはほかのバルブと違い、バルブナット(バルブの根本でリムとバルブを固定するもの)がありません。
↑「シュワルベとコンチネンタルとスペシャルライズドの米式チューブがあるのでこれは嘘」

このようにして、バルブが丈夫ではありますが、
自転車用の米式バルブは基本的に交換できません。
故障や不良品だった場合は、チューブごと交換が必要です。
↑「米式バルブコア」は基本的に交換できるのでこれも嘘」
(バルブコアが外せないものもあるのかもしれないが・・・割合としては低いのでは?)
ちなみに、エアチェックアダプターにも内部に米式バルブコアがある。

www.wareko.jp/blog/replace-the-bicycle-tire-tube-and-handle-grip
米式バルブはバルブの交換は出来ないので、空気漏れが有る場合はチューブごと交換するのが一般的だ。
こちらも同様。
「虫回し」とか「米式バルブコア単体」で見たことがないと
交換できないと思い込んでしまうのも仕方がないのか・・・。

●「米式バルブは高圧に対応している」証拠

oshiete.goo.ne.jp/qa/4715737.html
米式バルブの耐圧性能は、仏式にも負けないどころか、へたすればそれ以上です。
確かに乗用車のタイヤの空気圧は、いいとこ2~3キロです。
が、トラックなどの貨物車は、もっと高圧となります。
2~3トン積のトラックでも5~6キロは当たり前、10トントラックなどの大型車では10キロ以上の空気圧を入れます。
もちろん全て米式バルブです。
なので、たとえば自転車では一番高圧になるロード用チューブラータイヤを米式で作って、
10キロの空気圧を入れても、バルブが負けるとは思いません。

参考:トラック・バス用の大型自動車用タイヤ
tire.bridgestone.co.jp/tb/truck_bus/catalog/truck_bus/mix/m800/index.html
●空気圧:900kPa

●バルブ単体「米式」
www.monotaro.com/s/c-73692/


●米式を根本的に勘違いしているケース

【米式は主要なポンプで上限500kpaまでしか充填できない】は「大嘘」
(フックなしリムの上限500kpaと混同?)

(自分自身で「パナレーサーポンプは"概ね"【英式では】上限500kpaと書かれている」と紹介しているので、
参考にはしているが・・・)
"ポンプ側"の対応・非対応で、「規格そのものの上限を見極める」のは避けたい。

※逆に英式でもポンプ側で700kpa以上対応どころか、何も注記されていない場合もあるが、
英式チューブを使っているような自転車では
高圧充填するタイヤが装着されているケース自体それほど多いようには思えないのもあるが、
そもそも(700C等の高圧対応ではない)一般的なWOの"フックなしリムでは"500kpaを超えるような使い方は間違い。

※安物クロスバイク700×28Cに英式チューブが使われているケースからすれば
500kpa超の必要もあるといえるが・・・、仮に「フックありのリム」だったとしても、
一般的な300kpa標準タイヤでさえ劣化問題がつきまとう「英式(虫ゴム)」のまま使うのは
耐久性の観点からおすすめできない。

◆スナップイン・米式
info.alumania.net/info-car/自動車タイヤバルブの種類/14255/
仮に、バルブベース部分の径が太い(大型トラックはねじ込み式)から9気圧のような高圧対応になっていて
自転車の米式は高圧対応していないという意味だったとしても

それは「軸を覆う"バルブベース"」の違いであり、「米式=米式のバルブ・米式バルブコア」ではない。
更に、「米式のバルブコア自体太さが 自動車用>自転車用ではなく"共通"」

「バルブベースが貧弱だから高圧対応していない」という観点だったとしても、

★「仏式チューブのバルブベースが極太の頑丈な軸で覆われていない」時点で論理が破綻している。

「仏式は軸が細いぶん同じ空気圧を入れても圧力が減る」?
いや、むしろ逆で細いほど圧力は高くなる。

◆例えば、蛇口にゴムホースを接続し水を流し、
先端部分を「指で挟んで潰して細くすれば勢いが増す」「緩めれば弱くなる(通常)」。

しかし、その前に、仏式に「薄いチューブ」がある時点で、
バルブではなく、「"チューブの"構造」を問題にすること自体に無理がある。


◆【英式のみ】約500kpa制限のポンプはある。(70psi=約490kpa)
rinei-web.jp/product_detail/?cid=94&pid=7468
最大空気圧:160psi/11気圧(米・仏)、70psi/5気圧(英)
●パナレーサーBMP-N21AGF2 ミニフロアポンプ 空気圧ゲージ付
rinei-web.jp/product_detail/?cid=94&pid=4216
最大空気圧:英式500kPa(70psi、5kgf/cm2)、米式・仏式800kPa(120psi、8kgf/cm2)

「ミニフロアポンプですら米式は700kpa対応」

◆子供用ポンプや足踏みポンプの場合逆に「仏式でも340kpaまで」
rinei-web.jp/product_detail/?cid=94&pid=6438
最大空気圧:50psi(340Kpa)
対応バルブ:英・米・仏

●パナレーサー フットポンプ Sは仏式でも500kpaまで
rinei-web.jp/product_detail/?cid=94&pid=3916
最大空気圧:約500kPa(70psi、約5kgf/cm2)
対応バルブ:英・米・仏

◆鉄ポンプでも英式米式ともに800kpa対応
rinei-web.jp/product_detail/?cid=94&pid=3720
最大空気圧:120psi/800kPa
対応バルブ:英・米
空気圧超過を防ぐ安全弁付き(作動圧:800kPa)

アマゾンの自転車空気入れを(英式専用を除き)確認してみても
www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/sports/15334781
米式が上限500kpaのポンプは見つからず。

●結構探してようやく英式米式のみで上限500kpaのポンプを発見
www.amazon.co.jp/dp/B00SUMXRE6/
英式 米式 バルブ対応
仏式(フレンチバルブ)は使用不可
見やすい目盛り(ゲージ)付き 500kpaまで計測可

あるにはあるが・・・「全くと言っていいほど主流ではない」。
何か特殊な検索サイトかショッピングモールでも使っていたら違うのかもしれないが、
他に米式で上限が500kpaまでしか充填できないポンプが、一体どのくらい存在しているのだろう・・・?
少なくとも"主要ポンプ"の「GIYO・safas」や「トピ-ク」や「パナレーサー」にはなさそう。

もし、実際に数多くあるというのであれば、「具体的に何処のメーカー」に「何種類」あるのか教えてもらいたい。

●米式(チューブ)自体を妙に敵視している人は
「実際に取り付けて互換性を把握できていない」可能性が高い。
他にも考えられるのは・・・
「"不器用ゆえに使い方を誤って"バルブ軸を傷めた経験があって根に持っている(ただの"逆恨み")」か、
変な観点では「"米式"という言葉自体にアレルギーがある」か、
「古いマウンテンバイク以外に米式を使われたくない」という視野が狭すぎる人か、
単に「嘘ネタを広めたい」とか「嘘に釣られるのを面白がっているだけ」
もしかしたら「米式にされると飯の種が減って困る」と思っているのかもしれない店くらいだろうか。

★結論
米式は空気圧管理・測定もしやすく、「バルブ規格上で高圧に非対応というわけでもない」ので、
極一部の「迷言」は気にすることなく、
遠慮なく英式チューブからのアップグレードには「米式チューブ」を使いましょう。

※仏式チューブは「ダブルウォールのリム」に「MAVIC系統のバルブスペーサーを使用できる場合のみ」可。
(仏式バルブ)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/129.html


▼ユーザー目線から「米式にすると困ると思い込んでいそうな点」

を改めて書き出すと・・・
◆【困】厚みのあるチューブがない
  一般的なママチャリサイズの26インチWO(26×1-3/8)では
   スーパーチューブ(約1.2mm厚)やストロングチューブもあるが、
   米式ではこのサイズの場合ノーマルチューブ(約0.9mm厚)しかない。
【解】
(1)「チューブそのものから空気が若干漏れやすい」について
   英式米式に限らず、チューブの厚みが薄いほどそうなるのは確かだが、
(タイヤ側面に書いてある基準が300kpaの場合)
  「毎月1回(夏場は2回)の空気を入れる日という習慣化」が出来ていれば問題にならない。
※前後に子乗せしている場合+タイヤの基準が「450kpa」であれば、季節問わず「毎月2回以上」を推奨。

※デメリットとして「チューブが厚い=チューブが重い」という回転時に必要な力も増えるが
これは更に外周部にあるタイヤの重さも更に大きく差が出るところでもある。

(2)「厚みが薄いと刺さりものでパンクしやすい」について
 厚みがあるほうが有利として差がないことはないとしても、刺さればパンクするのは同じこと。
 しかし、主なパンクの原因としては刺さりものではなく、
 (1)にある「空気を入れるという習慣化」を怠けて起こる「空気圧不足」が原因のため、
 大きな問題とは言えない。

◆【困】今ある空気入れが使えない。
【解】本当に使えないのかよく確認。クリップ部分を外せば米式でも使える。
 ↓ 
 もし外して使える構造ではなかった場合
 【1】米式対応のポンプを新しく買う。
 (計測目盛りのあるポンプ or 計測器単体[タイヤゲージ]+クリップ部分が外せるポンプ)
  ※携帯型は日常用途では使いにくいので必ず普通の形状「フロアポンプ」にすること。
 【2】「米式対応の空気入れを(当たり前として)置いている自転車店」を利用。
 【3】イレギュラーな用途としてはガソリンスタンドで許可をもらって使わせてもらう方法もある。

◆【困】軸にナットがないので斜めになる
【解】取り付ける際の手順ミスか、慢性的な「空気圧不足」が問題。
 要するに「斜めにならないように使い方を改める」ということが先決であって、
 これをバルブを英式にしたからといって解消されるというものでもない。
 ※シュワルベ米式チューブは(小径の特殊な斜め軸のものを除き)全てナット付。 
(コンチネンタル・スペシャルライズドもほぼナット付)

◆【困】米式チューブの軸が通らない。
 【解】ネジ切りされている米式チューブを使う。
   (国内流通品ではシュワルベ、コンチネンタル、スペシャライズドを確認)
   (パナレーサー等のゴムで覆われているものは若干軸が太くなる)

    もしくは、リム(車輪の輪っか部分のみ)を組み替える。
    (組み換えは前輪・後輪併せて1.5万~2万円程度)
    (単純に穴を拡げることも出来るがリムを加工することは薦めない)

◆【困】自転車店で修理しようとしたら米式だから修理できないと言われた
【解】無知な自転車店には頼らず、知識のある店を選ぶ。
(オートバイや、古くからMTB等に携わってきているスポーツ自転車「も」扱う店など)
 同じ乗り物のオートバイや自動車でも使われているような信頼性の高い規格であり、
 自転車用チューブも存在することすら知らないような知識量に問題があるその店は今後利用しないほうがお互いのため。
  (高額なスポーツ自転車を専門に扱うような店もママチャリ関連を毛嫌いする傾向が強いので避けたほうが無難)

◆【困】米式チューブを在庫している店がない(特にママチャリ用サイズ)
 【解】事前に1本は予備チューブを購入し保管。
(ヨドバシなら送料無料で1本約1000円~)
 「(出張修理店を含めて)持ち込みパーツ歓迎の店」も予め探しておく。
  ※工賃をケチるなら工具を一通り揃える必要がある上、作業ミスをすれば結局2度手間なので
  基本的には依頼したほうが早い。

◆【困】パンク修理が難しくなる?
 【解】チューブに空いた穴を塞ぐ作業は英米関係なく同じ。
  「パンクの原因」と「それに対して的確な対処法」を理解できなければパンクは再発しやすい。
   「自分で簡単に出来ると思っている人ほど失敗しやすくなる」
   出先でもし大穴のパンクをした場合、応急処置だけを施してもらい、
   その後、なるべく早く手持ちの米式チューブを持参して取り付けてもらうのが早い。
   タイヤまで損傷していて、タイヤ銘柄をこちらで指定したい場合、店に預けられる場合は預け、
   出来ない場合は借りられる駐輪場に停めておきタイヤも持参する。

◆【困】空気圧が分からない
 【解】適正空気圧はタイヤによって異なるのでタイヤに書いてある表示を確認。
    ママチャリのような一般車では300kpa(3気圧)であることが多い。
    計測するには「タイヤゲージ」と呼ばれる目盛りのついた計測器を単体で使うのが確実だが、
    フロアポンプに付いている計測器でも目安になる。

◆【困】内部のコア部分の構造が複雑なので埃が溜まりやすい?
 【解】コア部分の構造自体に問題があれば自動車で使われているはずもない。
    埃除けとしては必ず「バルブキャップ」を忘れずに取り付けること。
    ただの飾りではなく防ぐ意味がある重要な部品。
  キャップは削れやすい付属の樹脂キャップではなく、アルミや真鍮製のものに付け替えることを薦める。

◆【困】空気が上手く入っていかないことがあるのは米式だから?
 【解】まず「ポンプの使い方」が正しいかどうか確認。
  次に「虫回し」と呼ばれる工具でコア部分を押しつつ、
   エアダスター等で挟まっているかもしれない埃を飛ばしてから、コアを増し締めして、
  それでも改善しない場合、案外見落としがちなポイントとしては
  「ポンプが壊れている可能性」があるので、他の自転車では使えるのかどうかよく確認すること。
  ※ポンプのホースやパッキンなども消耗品なので、劣化すれば交換する必要がある。
  ※購入して1ヶ月や2か月程度のチューブであれば店の古い在庫品や製造不良品の疑いがあるので
   購入店とメーカーに要相談。

◆【困】米式への空気の入れ方が分からない
 【解】それぞれのポンプによって異なる
大抵はポンプの口を差し込んで「レバーを倒す(または起こす)」と固定される。
レバーの固定後には必ず「シュー・・・という空気の漏れがなくなっていることを確認してから」空気を入れる。
※固定が上手くできていないとチューブ内に空気を送り込む前に空気が漏れて抜けてしまう。

◆【困】空気を入れるときに漏れるなど使いにくい
【解】慣れるしかない
英式にあまりにも長年慣れていると、当然だが米式に変更して即時慣れるはずもない。
逆になぜ1回2回で簡単に使い慣れると思えるのか不思議。

とりあえず、器用ではない人は初回に10回以上
「ポンプ口の取り付け→空気を入れる→手早く外す」(虫回しで一旦空気を抜く)
を繰り返して慣れるより他にない。
※その際にどの程度空気圧の減少があるのかも確認しておくこと。

それでも、どうしても「無駄にポンプヘッドの食いつきが良くて外しにくい」のであれば、
高くても「ヒラメポンプヘッド」を導入するなど、「ヘッド部分が全く違うものを使う」ことを薦める。

自転車店でヘッド部分が違うもの(ホムセン系・パナ・トピーク・サーファス・ヒラメ)が揃っていて、
その中から実際に使いやすいものを教えてもらいながら選ぶことができればいいだけなのだが、
「ポンプなんて何でも同じだろう?」と思っている人に対しての"接客・営業"ができる店など存在するのだろうか・・・。

※もし店に頼んでも
「米式への空気入れが不慣れ」で適正空気圧を管理できないのであれば
その店にはあまり関わらないことを薦める。
───────────────────────────────
追記:「慣れ」だけでは分かりにくく、投げやり過ぎたので改めて詳細な補足

【解】「構造の理解とその対応」「ポンプヘッドとの相性」
空気入れ着脱時だけでなく、計測時でも若干漏れることを理解し
「約0.2気圧(20kpa)ほど多めに充填する」ことと、
「一瞬で手早く外す」ことも重要。

【ポンプに故障(パッキン劣化など)なし】
【ポンプの使い方に間違いはない】としても、
ポンプヘッドには様々な種類があるので着脱しやすいものを探す。

◆「鎖付きクリップを外して使う安物タイプ」
◆「ワンタッチ型(パナレーサー)」
◆「サーファス(GIYO)」
◆「トピーク」
◆「ヒラメ」

◆【困】「リムナットがないゴム軸は空気入れの口金がつけにくい」
【解】「使い方に少しだけコツがあるので紹介」
(1:予めポンプヘッドを取り付けたときにどのあたりの位置まで覆っているのか確認しておく)
2:利き手ではないほうの親指と人差し指で(ポンプヘッドが覆っていない箇所の)バルブ軸をつまむ。
他にも、利き手ではないほうの中指と薬指と小指でつまんで親指と人差し指はポンプヘッド支えに使う方法など、
「支えやすく使いやすい方法を何度か試してみること」が大事。
3:ポンプヘッドを固定

★「バルブ軸部分を片手でしっかりと掴んでおく」がポイント。
※外すときも同じように片手でバルブ軸をつまんでおきながらポンプヘッドを開放する。

※最初から「空気充填後でもリムから出ているバルブ軸が短いので掴めない」という場合
チューブの米式バルブ口にネジで留めるタイプのポンプヘッドや延長ホースなどを使う方法?や、
「バルブの軸長が長いものに交換」する方法もあるが、
リムナットがあるシュワルベかコンチネンタルかスペシャルライズドの米式チューブへの交換が手っ取り早いと思われる。

軸が短く掴みにくい場合の対処法としてはポンプヘッド延長アダプターを使う方法もある。

▼ポンプヘッドに付けるアダプター
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/113.html#extension
★【米式】「ネジ式のL型アダプター金具」約600円
(狭い場所や短い軸でも空気入れを可能に)
◆「エクステンション エアーバルブ」(エアバルブ エクステンション)


◆【困】「米式ではポンプヘッド内部が削れる」?
【解】使い方を改善しましょう。

「パッキンの劣化」ならまだしも、固定に影響があるほど削れるとすれば、
「レバーを外すときに指を打つ」とか、
「ポンプヘッド着脱時に手早く出来ないので空気が漏れる」のようなもので、
単に【使い方に問題がある(不慣れ/不器用)】としか言いようがない。

英式でクリップ挟みであれば削れないという言い分だったとしても、
米式の通常の使用方法で削れるほど問題になるとは考えにくい。

「斜めに引き抜く」とか、「勢いよく固定する」などをしないように
「落ち着いて」壊さないように使うための「慣れ」が必要というだけ。

※もしも、「相当せっかちな人」であれば、
「安全のために」自転車の日常メンテすら避けたほうがいいというか
周囲の人達のためにも、「乗り物そのものを運転しない」ほうが良いかと・・・。

そして、削れるとしても大概ホームセンターで売っているような鉄ポンプでも補修部品はあるので、
「ポンプヘッドやホースごと交換すればいいだけ」でもある。


■バルブコア

英式で言うところの「プランジャー(ムシ)+虫ゴム」(こちらのほうが耐久性は上)にあたる
「バルブコア」 No.9100 1個100円 (日本製) 太平洋工業(PACIFIC) 9100-4 4個で約150円
www.pacific-ind.co.jp/products/car/tire/

★シュワルベの米式バルブコア
シュワルベ代理店ピーアールインターナショナルに
直接「米式のバルブコアのみ」補修パーツとして購入可能。

■参考:自動車にも使われている米式バルブコアの質の違い

sitifukuzin.com/blog/?p=47016
こんな小さな部品でもやはり「安かろう悪かろう」


●空気圧を知る意味

panaracer.co.jp/products/faq.html#tab01_01_05
panaracer.com/products-q_a/
「一般編:タイヤ:Q5」
Q5 なぜ空気圧を測ることが大事なのですか?
A 通勤・通学などに多く使用されている
いわゆる「ママチャリ」仕様の24~27x1 3/8のタイヤなどは
200kPa(2kgf/cm2)以下の低圧で使用すると、
異常な摩耗やひび割れを生じバーストを起こしたりして重大事故につながりたいへん危険です。

●「虫ゴム式の英式バルブは正確に空気圧を測定できません」
仏式バルブや米式バルブは、空気圧ゲージのみで測定可能です。
虫ゴム式の英式バルブは正確に空気圧を測定できませんが、
当社エアチェックアダプターをご使用いただくと測定できるようになります。
(↑2022年9月掲載)

(↓上記が再び消えた時に備えて過去掲載残し)
https://web.archive.org/web/20160704235647/http://panaracer.co.jp/products/manual.html
空気の入れ過ぎや低圧使用はタイヤの破損やバーストの原因となりたいへん危険です。
空気圧のチェックは必ず走行前に行い、 タイヤ側面に刻印されている「標準空気圧」または「推奨内圧」に従ってください。
※米式または仏式バルブはそれぞれ専用ゲージで測定可能です。
虫ゴム式の英式バルブは正確に空気圧を測定できませんが、
当社エアチェックアダプターをご使用いただくと測定できるようになります。


●一般車の標準的な「300kpa」という基準の空気圧を知るために

習慣づけが出来るかどうかはともかく、入れすぎ・少なすぎを防ぐ意味で空気圧を測定することを強く推奨する。
(「手で押して判断すれば十分」というのは、握力が老若男女で千差万別ということを一切無視した
全てのタイヤの硬さを熟知しているプロのみに通用する言葉)

 【1】(英式専用)ポンプ(空気入れ[以下ポンプ])を所有している場合
 ・トンボ口クリップが外せない = 英式バルブ専用ポンプであれば【合計 約3000円ほど】
  「シュワルベ 英式バルブコア(PRインターナショナルから直接購入で約100円)」
  +「専用の計測器(AIRMAX PRO エアマックスプロ)通販ショップ送料込みで約3000円程度」

 【2】(米式対応)ポンプを所有している場合
 ・トンボ口クリップを外せる = 米式にも対応している【合計 約1500円】
 ■英式を米式に換装
 「パナレーサー エアチェックアダプター「ACA-2」(ヨドバシで送料無料で約500円)」
  +「エアーゲージ(amazon等で約1000円)」(オートバイや自動車向けの商品だが使える)

 【3】ポンプを所有していないので新しく購入したい
 (+空気圧を別の計測器で測るのが面倒であれば)【合計 約3000円ほど】
 「パナレーサー エアチェックアダプター「ACA-2」(ヨドバシで送料無料で約500円)」
  + ポンプにエアゲージ機能があるポンプがパナレーサー等から約2500円~

 ▼エアチェックアダプターが重い・邪魔・見た目が好みではないという場合
 「米式チューブ」約1000円
 ↓ 
 +(ポンプがなければ)→「ポンプにエアゲージ機能があるポンプ」約2500円~
 または
 +トンボ口クリップを外せる(米式にも対応している)ポンプ(約1000円)+「エアーゲージ(amazon等で約1000円)」

 +(ポンプはあるが英式専用)→「ポンプにエアゲージ機能があるポンプ」約2500円~

▲米式化を断固拒否する場合は英式専用のポンプだけでは空気圧を測れないので・・・
(そもそも基本的には標準的な英式バルブ(虫ゴム)ではまともに空気圧を計らせてくれないので
 空気圧計付の英式専用バルブというのは存在しない)
【1】のコア交換と専用計測器で約3000円
他には、シュワルベ英式バルブコアと空気圧計付ポンプを買うとしても同じくらいの値段は必要になる。

■ポンプを買わない・持たない主義
英式バルブが良ければ「必ず近所にあるとも限らない上に
定休日の場合もある英式バルブのみを推奨する自転車店」を頼りにする。
または、
「エアチェックアダプター」または「米式チューブに交換」で「米式化」した上で、
(スポーツ自転車も扱うのであれば当然常備されているはずの「米式対応ポンプのある自転車店」だけでなく)
「ガソリンスタンド」での空気入れも可能。(必ず使用可否を確認すること)

 【2】のトンボ口を外せるポンプを既に持っているなら比較的安く揃えられるので
 まだ自転車の”一般的な基準となる300kpa”の空気圧の重要性を知らない人達に広くオススメしておきたい。


●一般車(ママチャリ)の英式は米式へ変換/交換すべき

パンクの原因・乗り心地の改善には「空気圧」が非常に重要。
大抵の一般車には慣例で英式(虫ゴム)が使われていて、空気圧が測れず劣化もしやすいので問題。
そこで、
繋ぎで米式変換できる「エアチェックアダプター」を使いながら、
チューブ交換時にはリム穴に互換のある「米式チューブ」に交換し
最低月1回きちんと空気圧を測りながら入れるクセをつけることを薦める。
キャップをせずに泥が詰まって空気が抜けやすいというのはバルブ形状以前の整備不足の問題。
虫ゴムのほうが修理しやすいとか、「無整備でも修理しやすい」というのは自転車店の都合に過ぎない。
英式を使い続けるということは、適正空気圧を理解せず、空気圧不足を起こしてパンクしやすくする
または空気を充填しすぎてタイヤのひび割れを促進させたり破裂を誘発する可能性も高くなる。
結果的に自転車店に貢献したい方、腿を太くするために無駄に疲れやすい高負荷筋力トレーニングをしたいなら話は別。



◆『米式チューブにするとチューブごと交換するハメになる"場合もある"』?

www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1OB14GZFZQWE1/
自転車屋に『米式にするとバルブピン等がイカれた時にチューブごと交換するハメになる場合もあるので、
英式でも何ら問題ないですよ』と言われて納得して英式にしてしまった
その店員が実際に発した言葉ではないかもしれないが、【場合もある】という表現が引っかかる。

◆そもそも【米式のバルブコアは交換可能】ということを知っているのかどうか
この店員の目の前で米式のバルブコアを外し、
持参した別売りの米式バルブコアに交換して見せたらどういう反応をするのだろうか興味が湧く。
少なくともシュワルベの米式のバルブコアも単品販売していることを
PRインターナショナルに確認済み。(一般ユーザーでも直接購入可)
(店側で外せないように「罠」でも仕掛けていなければ)交換は安価な工具で簡単に交換可能。

◆バルブコアが[外せない]米式チューブは未確認だがあるかもしれない
仏式の場合バルブコアが外せないチューブもあるようだが、
米式の場合では少なくともシュワルベやパナレーサーの米式チューブではないことは確か。
「米式のバルブコアが交換できないチューブ」もあるらしい?ので「本当であれば」嘘は言っていないことになるが、
この店員が具体的なチューブの銘柄を把握できているとも思えない。

◆「バルブピン等がイカれる時」とは?
しかし、バルブピンがそう簡単に破損するとは全く考えられないわけで、
(通常使用で)どうすれば【バルブコアが外せず交換できない状態】にまで陥るのか聞いてみたい。
(もしパンク予防(修理)液剤の影響を問題視するなら[リスク以上のメリット無しのため]「使用厳禁」と忠告すべき)
構造的に問題があるならオートバイや自動車で米式バルブが使われるはずもないのでは?
英式を薦めたわりに「虫ゴムのデメリット」は言っているとは思えないが、
一方で米式だけデメリットを言うような姿勢であればその店は信用に値しないと断言する。

「英式でも定期的に空気圧管理をしていれば」とあるが、
虫ゴムでは+130kpaなどと教えないというのであれば卑怯に思えてしまう。
「店として一般車ユーザーにまともに空気圧管理されると困るんですか?」と言うと激昂するのだろうか。
そうなったらなったで「関わってはいけない店を炙り出せる」ので、ある意味便利ではあるが。

それに見た目も米式バルブチューブのゴムゴム感よりも、英式バルブに米式アダプターを付けた方が個人的には好きです。
ちなみにこの米式アダプターを付ける前は、ブリジストンのスーパーバルブを使っていましたが、
虫ゴムよりは耐久性に優れて漏れにくいというキャッチフレーズでしたが普通に漏れました...
ある時パンクしたのかと思ったくらいに漏れました。
タイヤの規定圧の上限付近まで高圧にしていたせいかも知れませんが、
この米式アダプターよりも高い値段だったので勿体無いことをしました。
シュワルベの米式チューブは実店舗での入手性の悪さから敬遠したのかもしれないが、
エアチェックアダプターの概ね不評なサイズ感に好感を持てる人もいて世の中は広い。
もっとも、どうしてもサイズ感が気に入らないのであれば米式チューブに交換すればいいだけではあるが・・・。
(リム穴が小さくてゴム軸の米式チューブに交換できないのであればシュワルベの米式チューブを使えばいいだけ)
ゴム軸の米式チューブでも実店舗での在庫率は相当少ない気がするので、
ネット(amazonに限らずヨドバシ.com等)で購入すればいいだけ。

バルブキャップを紛失していないかなどは不明だが、スーパーバルブの底ゴム?でも漏れることもあるようだ。
単に上限600kpaのタイヤに上限まで入れて1週間でスローパンク状態でなくても普通に減るであろう
約10~50kpa程度低下した状態を漏れたという話ではないと思いたい。


●エアチェックアダプターは業販のアサヒサイクルでも扱いあり

www.charishe.com/shopdetail/000000017666/P5/page1/order/
パナレーサーと直接取引がなくても、このアサヒサイクルのサイトとの取引があれば
(主に安物タイヤを扱うような店でも)仕入れることは可能。

「今あるポンプが使えなくなる」「相性問題がある」「(客が)米式の使い方に慣れない」など
「デメリットだけ」を一方的に汲み取ることなく、
「空気圧を(数値計を見て)管理できるようになりたいので教えて欲しい」という
潜在需要に応える意味があると考えることができる
前向きな自転車店では是非とも導入して欲しい。


●エアチェックアダプターの弱点?

レビューなどを参考にして不利な点を挙げるとすれば・・・

■「どうせ米式チューブに交換するならすぐに交換すればいい」
●解決法:自分に「スキルと工具と時間があるなら」交換
米式チューブに交換するとして、店に頼むとしても当然お金がかかる。
そして、まだ使える英式チューブをどうするのかということになる。
オークション等に出品するのも発送するのも面倒であれば、2か所くらいパンクするまでは
エアチェックアダプターと空気圧計によってチューブをボロボロにすることなく
使い続けることができるのが最大のメリット。

「数値を目で見て理解できることに慣れる」とか
「米式の使い勝手を理解してもらうための一歩」として非常に有効な手段。

この間に「米式バルブに対してあまりにも不寛容な自転車店の態度に疲れた」
「不器用なので何十回試しても米式口への空気入れの使い方に慣れない」
「数値が見えるので逆に過度に神経質になってしまう」
といったデメリットが見えてくれば、その時には「シュワルベの英式バルブコア」への変更も考える。

とにかく「虫ゴムのほうがいい」とは思わないこと。
「劣化が早い」「空気入れのときにポンピングが重い」というのは避けられない。
※熟練者の「虫ゴムでも状態が把握できるので問題ない」という常套句は不慣れな人にとっては罠。

■「ホイールバランスが崩れる」
一般的な使用状況で深刻な問題に発展する可能性が低いので考慮しない。
(●解決法:気になるならホイール反射板の増設で調整すればいいのでは?)
一般車でホイールバランスを気にするくらいなら
「サドルとハンドルの高さ調整」「タイヤ選び」
「チェーンへの"適切な"清掃&注油」「長時間駐輪時のカバーかけ」等を
気にするほうが遥かに意味があるといえる。

■「ポンプヘッドとの相性問題」
 ・ポンプを外置きしていて壊れている
 ・ポンプのパッキンやホースが劣化
 ・そもそも使い方が間違っている
ということがなくても、ポンプヘッド部分との相性で
上手く空気が漏れないように収まらないこともあるらしい。
●解決法:店を巡って使用可能な様々なポンプ(ヘッド)を試してみる。

■「バルブ軸穴との相性問題」
個体差なのかそのチューブ銘柄特有の問題か定かではないが、
プランジャー(ムシ部分)を外したあとにエアチェックアダプターを取り付けても
隙間があって空気が漏れてしまうことがあるらしい。
●解決法:最終的には米式チューブに交換する方向で考える。

その前に「バルブ筒内の汚れがあるかもしれないので掃除」
本当に相性の問題なのかを確認しておきたい。
(掃除方法:「水に浸けた綿棒で軽く拭いて乾かしてから取り付ける」)

■(12と14インチ?)小径車ではバルブ軸が長くなって空気入れできなくなる
●解決法:「ポンプヘッドに延長アタプターを取り付け」
もしくは「ヒラメポンプヘッドの横型」や類似品まで取り付けて使う気はないとすれば、
最終手段としては米式チューブに交換。

■イタズラに遭いやすい?
●解決法:「タブルナット」で簡易的な防御は可能。
但し、地域か私怨かで採るべき対応は異なるが、
あまりにも酷ければ駐輪場所を変えるか自転車を使わないという選択肢しかない。

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●関連:「リム穴との相性問題」
もともと英式チューブが使われている自転車に
米式チューブ(ゴム軸)を買ってきて取り付けようとしたときに、
「リム穴」に、その米式のバルブ軸が通らない」ということもあるようだ。
それを防ぐには「軸がゴムで覆われていない米式チューブ」を買っておく。
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●もしも(エアチェックアダプターを含む)米式バルブ・チューブだけになると・・・
ガソリンスタンドで借りる人の中に
「モラルが低い人がいる(多い)地域では」借りられなくなる可能性がある一方で
現在英式専用のコイン式のエアスタンドが米式専用になり、
ホームセンターや量販店から英式対応ポンプが消え米式対応ポンプのみになり、
自転車店でも一般車用の在庫チューブは米式のみとなり
米式の空気入れの使い方に慣れた人だけになるので
「使い方に慣れず困る」という人は居なくなる。





●エアチェックアダプターの耐久性?

blog.bambusaceae.net/?eid=80
保管状態不明なので一概には言えないが3年でチューブを交換するまで使えたようだ。

●米式化したら

オートバイやクルマと同じ形式になるので、自動二輪ショップやガソリンスタンドでも
無料~1回100円程度でも払えば充填できるとは思うが、
自分に最適な適正空気圧内でのピンポイントの数値を探るためにも
ポンプも交換しておくといいだろう。

●日付を決める

月3回は小径(親子乗せ含む)や、クロスバイクで比較的長距離で使用頻度が高いなら必要。
一般車のスローパンクしていないチューブで近距離移動であれば月1でも十分にも思えるが、
やはり直射日光に当たる屋外や軒下保管でタイヤ・チューブが劣化しやすい状況では必要かもしれない。

●適正な空気圧は?

★一般車(ママチャリ)タイヤの標準空気圧は「3気圧」が目安
一般車(ママチャリ)の基本空気圧は乗車人の体重65kgで300kpa=3bar=3気圧が基準。
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BWXの場合そもそも英式チューブなので通常測りようがないのに空気圧設定をきちんと書いてある不思議・・・。
いや、一般自転車でもタイヤに指定空気圧は通常書いてあるはずなので変でもないが、
こういうレベルでもないとまともにこういう詳細スペックを載せてないのだから
「空気圧って何?」と思われても無理は無い。
米式チューブ自体への交換は大変でもないので
「書いてある数値の意味が分かる人は交換してください」ってことなのだろう。
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▼クロスバイクなど、他の車種の場合
タイヤ側面に記載されている空気圧を必ず確認!
「範囲の記載があれば」範囲内で空気を充填する。高ければいいというものでもない。
(地面の衝撃を拾いやすくなる、高圧すぎればリムからタイヤが外れやすくなるなど)
「標準値であれば前後+1気圧くらいまではOKと見る」
▼※要注意「数値が最大値の場合」※
「最大値(MAX---kpa,MAX---psi)の場合はあまり参考にならない」と見るべきで、
特にそのタイヤを取り付けているリム(輪っかの部分)自体が、無名で検索しても全く分からないような
シングルウォールのリムであればなおさら、
500kpa=5bar=5気圧以上の高圧を充填するのは、信頼性の点であまりオススメしない。
とにかく、最適な性能を発揮するためには空気圧の確認は非常に大切ということを覚えておいて欲しい。


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★「虫ゴムを使わない」米式化して空気圧を測る

パナレーサー「エアチェックアダプター」関連
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★英式→米式へ簡易変換「エアチェックアダプター」に交換で空気入れ時に軽く+空気圧管理も可能に!

動画■www.youtube.com/watch?v=W2QzjenHexc

●エアチェックアダプターの使い方の動画解説(2)

www.youtube.com/watch?v=o12RtV_Rdi8
数値で確認済みの300kpa充填後に手の感触で「結構硬め」という感想。

(シュワルベのコアと専用計測器で計測しない)英式
+雑な感覚で結構硬めになるまで入れたとしても「不十分」ということにもなりかねない。

上限にしても例えば100kpaまでなら余裕があるとしても
タイヤの硬さやその日の体調や気分や気温湿度などでの基準が分からない以上は
アテにならないので英式(特に虫ゴム式)自体を使うことは避けたほうが良い。



★panaracer「ACA-2 エアチェックアダプター(バルブ変換アダプター)」2個 JAN:4931253202421

  解説■st162c.blog.jp/archives/6643742.html

↓上記商品に空気圧の目安のキャップが付いたもの

★panaracer「ACA-2-G エアチェックアダプター(キャップゲージ付)」2個 JAN:4931253202438

緑:300kpa以上・・・空気を入れる必要なし
黄+緑:240kpa・・・余程急いでなければ空気を入れる
赤+黄+緑:220kpa以下・・・空気を入れる

取説画像(シルベスト)item.rakuten.co.jp/silbest2/10007610/
※ゆっくり締めすぎると空気が漏れるので注意。
▲但し、簡易変換であり部品点数も多いので、
「米式チューブ」そのものに比べると個々の部品耐久性が劣ると見ていいだろう。

●エアチェックアダプター取り付けと使用感(ACA-1)

goma514.blog.so-net.ne.jp/2011-06-05
そして、ただ空気を入れるだけと思ったらすごく軽い。
空気が漏れてるのかと思うくらい軽い。
米式ってこんなに軽いんだなあ、最初からチューブ換えていればよかったくらい軽いです。
弁を開いて固定してから空気入れてるので当たり前といえばそうなんですが。
英式だと虫ゴムで常に栓をしている状態なので全然違いますね。
現行品はACA-2だが構造は同じ。
空気入れが軽くなるという点ではスーパーバルブやシュワルベの英式バルブコアでも同じ。

●エアチェックアダプターのレビュー

www.yodobashi.com/community/product/100000001001586320/review.html
爺さん婆さんによる個人経営な自転車店だと
コレを取り付けただけで整備出来ない!
とか言い出す事もあります。
使い方の分からなさを製品のせいにして拒否するというのは如何なものかと。
こういう店が「プロ」を名乗っていないことを切に願う・・・。

もともと適正値をかなり下回った気圧で乗っていたことに気づきました。
適正気圧付近まで空気を入れるととても軽快になり、機材の真の性能を知ることができるのでおすすめです。

これまで、タイヤを押した時の感触で、空気圧を判断していました。
私の場合、入れ過ぎていたようです(チューブが膨らみ過ぎて、タイヤがボコボコになったこと有り)。
今回、英式バルブから当アダプタに交換することで、空気入れ付属の圧力計でも真値に近い圧力が見えます。
適正圧の範囲がタイヤに記載してありますが、実際に空気を入れてみると意外にこの範囲が狭く、
調子に乗って、何回も空気入れをついているとすぐにオーバーすることが判りました。

もう装着してから2年が経ちましたが、問題ないです。
もう英式を使うことは無いでしょうね。
保管状況にもよるので、自転車にとって最悪の環境に近い「海沿いで潮風を常に浴びる」「年中野ざらし」でも
他の人が絶対に2年使えると信じ込んでしまうのも期待しすぎに思える。

完璧な商品というわけでもないので、デメリットに関しても感想はあって、
●重くなるのでホイールバランスが悪くなる
●子供車のような小径ではポンプ用のL字が必要になる
●ポンプとの相性なのかポンプ口が外れにくい、どこまで締めればいいかわからない、空気が漏れる
といった内容もあった。
「エアチェックアダプター部分を、緩まないように抑えつつポンプ口を外す」という
ある程度「慣れ」が必要な点がないとはいえないので、その注意は必要かもしれない。
最後の空気漏れに関してはキャップゲージなしは1回取り付けてしまえば
そう簡単に漏れるわけでもないはずだがポンプ着脱時のホースのエア抜けのことなんだろうか。

●エアチェックアダプターの店の認知度の一例

www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1KAKHO234FJBP/
今までバルブ(空気を入れるトコ)に英式と米式があるとか、自分の自転車が英式とか、全然知りませんでした。
なので、ホントに使えるか心配でネットではなく対面で買おうと、
近所の部品に詳しそうな自転車屋さんと東急ハンズの自転車部品売り場係に聞いてみましたが、
どちらもこの製品の存在さえ知りませんでした。
そして「英式から米式に替えるのはとても大変なことだ(またはムリ)」と言ってました。
もう少し勉強しなさいよ、プロなんだから!
自転車専門店でもない雑貨量販店のハンズ店員であれば知らなくても仕方ないが、
プロを名乗っているであろう自転車屋の店員がパナレーサーのサイトを1回でも全て目を通したことすらないのだろうか・・・
そういう認知度であれば、
英式から米式は無理というのは「JIS規格から見れば厳密に言えば互換性があるというわけでもない」という意味ではなく
「英式=一般車用規格と、米式=旧来のMTB向け規格だから全く互換性が無い」と思い込んでいるのだろう。
(逆に、知っていても黙っていないと修理のネタを減らすので絶対に認めたくないというところもあるかもしれない)

それと、空気入れは米式バルブに対応したものが必要となります。ないなら買わないといけません。その代わり空気入れが楽です。
「今あるのが英式専用の空気入れであれば(買い替える必要がある)」ということになるが、
古い空気入れでもトンボ口(クリップ部分)に鎖がついているようなものなど、外せるものは少なくないので、
(ホース等が劣化していて交換もできない物でなければ)わざわざ買い替える必要はないということを広く知ってもらいたい。
※空気圧計は安いものでは1000円未満からあるが、基本的にはガソリンスタンドで空気圧調整するほうが早くて正確。

www.yodobashi.com/community/product/100000001001586321/review.html
ACA-2-Gで測ったところ、タイヤを指で押さえて凹まないほど固くても、標準空気圧(300kPa)に達していないのが判明。
何十年もずっと空気不足な状態で乗っていたと気づいた。

「ずっと標準空気圧を下回っていた人、反対に入れすぎていた人」
「接地面の長さや触っただけ」という管理方法では不十分というのが分かる。
「年齢性別問わず人間の握力が常に一定」、
「タイヤの質や種類の違いはなく硬さは全て同じ」はずもない。

店でも「雑な管理でも何となく空気が入っていればそれで十分パンクリスクは減らせる」
という意味で
「習慣づけのために英式バルブでも構わない」というのも分からなくはないが、
「どのくらいまでなら一般車のタイヤで標準的な300kpaよりも超えてもいい範囲なのか」ということを理解してもらうためにも、
どうせなら「しっかりと管理する快適さと楽しさ」というものを広めるためにも
米式チューブ化という選択も視野に入れた提案をしてもらいたいと願う。

●エアチェックアダプターで適正空気圧を判断する

yama105011.exblog.jp/25725225/
ゲージは英式バルブでは正確に測れません。
問屋さんに高級なポンプなら測れると言われたのですがやはり無理でした。
バルブの構造上チューブ内の気圧とポンプゲージが同調できないので量れません。
使い古したスーパーバルブだと同調しましたが基本的には不正確です。

英式バルブもこのアダプターを使う事で空気圧を測れるので一旦バルブを交換して空気を入れ、
触診で固さを覚えて対応するようにしています。

一時的に適正な硬さを確認するために使うようだ。
そのまま恒久的に取り付けるか、チューブ交換時に米式チューブ化すれば手っ取り早いのだが
色々な理由でそうもいかない場合もあるのだろう。

●エアチェックアダプターでもダブルナット

通常の英式バルブでもイタズラ防止でダブルナットにすることがあるが、エアチェックアダプターでも可能。
緩みにくくできるので空気入れのときに便利という点でもオススメできる加工かもしれない。
自転車屋に行けばナットは余っていれば中古品から無料~50円くらいで譲ってもらえるはず。
取り付ける場合の工賃は500円程度が目安だろうか。
(このくらいの作業であれば工具を自分で用意して取り付けられるようになって欲しいとは思うが・・・)

■いずれ米式チューブに交換を推奨

これで空気圧も測れるが、常時取り付けしポンプも交換するなら
キャップの損傷やイタズラを考えると米式チューブにしてしまうのも手。
24インチママチャリ向けタイヤ(24×1-3/8)用も、26×1-3/8、27×1-3/8向けにも米式チューブはある。
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/50.html#540
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/50.html#590
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/50.html#630

▼ホダカ(INOVA)の米式チューブは廃盤のようだ。
https://web.archive.org/web/20181205095051/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20070614-A-valve/A-valve.html
無加工ねじ切り有りのものは割合としては少ないので競合相手として残って欲しかったが・・・。

●米式チューブに交換する場合

空気圧の確認を怠り、空気を入れをサボってバルブ軸付近が損傷するというのは
「使い方の問題」であり、米式チューブ自体の耐久性とは無関係。
「リムが3流品でバルブ穴の縁が鋭利な状態でバルブ軸付近が損傷」の場合は、低級なリムが原因
+確認した上で処理を行えば防げるため「交換時のリム穴の確認不足」でもある。

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●バルブ軸がゴムで覆われている米式チューブの損傷

star.ap.teacup.com/flatout/2198.html
米式のバルブは仏式や英式と違って、バルブを止めるナットがありません。
このような軸部分の損傷を防ぎたいのであれば「ネジ切りのある米式チューブ」を使えば済むが
米式チューブ自体の扱いが少ないと思われるため、どうやら存在を知らないようで触れていない。

空気を入れるときにあまりひねるとこうなってしまいます。ご注意を!
「慢性的な空気圧不足」でもチューブがズレて似たような状態になると思われるが、
その場合は英式でも仏式でもバルブベース付近が亀裂損傷するだけの違いなので大差なし。

そして、この場合「使い方の問題」なので、製品特有の問題とは思わない。
(例:タイヤを早期損傷させた大きな原因が
「急ブレーキを多用していたこと」にもかかわらず、製品の問題にするようなもの)

軸に「貼り付けるタイプのリムテープ」を1周巻いて補強しても気休め程度か。
リムのバルブ穴に「バリが残っていたり、研磨不足で鋭角になっていれば」
それを手直しするとある程度改善できる場合もあるかもしれない。

●米式チューブのゴム軸から空気漏れとその対策

igarashishigeru.web.fc2.com/index00.htm
結局シュワルベのチューブに交換して解決したとあるが、原因はどこにあったのだろう。
製造日からの使用期間も不明なのでよく分からないがトレックの純正とある。

【1】リム穴の縁処理が微妙で鋭角になっていた?
とすれば
「バリ取りナイフ」www.hozan.co.jp/cycle/catalog/head_fork/K-35.html
「金属ヤスリ」などで処理をする必要がある。

簡易的な対処としてはコットンリムテープを使えば
空気充填で若干上がって縁の保護になる。

【2】使い方?
バルブ軸を破損させないように使うことが難しいほどの状況として
「空気入れの頻度が少なくチューブが前後に暴れて破損した」とか
反対に「空気入れの頻度が多すぎてバルブ軸に影響が出た」というより
↑の記事にあるように、空気入れの時にバルブ軸を過剰にリム穴に押し付けるような
誤った使い方をしていた可能性がもっとも高いのかもしれない。

バルブベース付近の裂傷ということなので、
常用空気圧が過剰に高ければリム穴の縁に当たる力も増えるが、
計測しつつ空気充填していたなら考えにくい。

【3】パーツクリーナーのようなケミカルが付着?
誤ってリム付近まで飛び散ってしまっていれば局所的な劣化を促進したとも考えられる。

ここまで削れていると元々チューブ自体に不良があったとは考えにくい。
1~3の状況ではなくても起こるなら原因不明。

●便利な米式も理解していない人には邪魔モノでしかないという

cycleserviceo.blog.fc2.com/blog-entry-94.html
「何故だか車バイクと同じ米式バルブが付いていて不便だ」
同じであるメリットが理解できず、ガソリンスタンドで空気入れが出来る便利さをたぶん知らないのだろう。
(この近所のガソリンスタンドだけ地域的に自転車お断り?)
必ず近所にあるとも限らない自転車店などでの英式ポンプのほうが便利という感覚のようだ。
また、家のポンプがあれば本当に米式非対応なのかどうか確認する気もないのだろう。
「空気圧を分かりやすく測れる」というメリットと意味が浸透していない現状では
こうした自らユーザーにとって不利益を受け入れることになってしまう。
(数多の店にとっては英式(虫ゴム)で空気圧管理してくれないほうが嬉しいのかもしれないが)

●米式の使い勝手が悪いという根拠が不明

cycleserviceo.blog.fc2.com/blog-entry-209.html
車やバイクと同じ米式バルブなので使い勝手も悪かった事でしょう。
自動車等と同じで困る理由は何なのだろうという素朴な疑問。

米式=使い勝手が悪いとは書いているが、一体「何がどう使い勝手が悪いのか」分からない。
もし、問題があるのであれば具体的にどのようなデメリットがあるのかを明記してもらわないことには
「量販=技術も,(組み付けではない)車種自体も、全て致命的な欠陥がある」かのような
「決めつけ」でしか判断できていないように思える。

もっと穿った見方をするなら
▲「米式で空気圧をまともに管理されてしまうと故障が減るので困る」
▲「英式の特徴である”劣化の早い虫ゴム”のほうが故障しやすくて助かるから」
という見方もできる。

「タイヤに標準空気圧が300kpaと表示されていても、英式の虫ゴム式では通常その300kpaが分からない」
でも英式の虫ゴムのほうが修理店感覚では都合が良く便利ということになるのだろうか。

一方で、(主に量販店嫌いの理由から)
空気圧が分かりにくい厚みのある「パンクしにくいタイヤ」を否定する傾向があり、
矛盾しているように思えて仕方がない。
「まともに空気圧管理して欲しい」のか「まともに空気圧管理されると困る」のか。

「米式は普通の英式の虫ゴム式と比べて空気圧を測りやすいので便利」
「米式は普通の英式の虫ゴム式と比べて(         )不便」

1■英式専用のポンプは使えないので
 ・ユーザーの家には本当に「英式専用口」のポンプしかないのかどうか
 ・「英式専用ポンプしか持っていないような普通ではない自転車(修理)店でのみ」空気を入れる習慣があったのかどうか

2■「(この修理店では)修理のときに英式のほうが
(修理時の手間もかからず、チューブの取寄せもせず)に楽だから」だろうか?
既存の雑多な店でも通常在庫しているであろうケースが多いので利用価値があるというのは分かる。
(米式に対する理解度が低い店が多い裏返しでもある)

3■周辺店の事情によって
むしろ逆に親切心から、修理減らしになるような部品は困るとして、
極端に米式に拒絶感のあるような自転車(修理)店しかないような特殊な地域のために
「そういう店に関わらないように注意喚起を促してくれている」という可能性もある。
そういう事情であれば
「他では分かりませんが、こちらの周辺地域事情では
近辺の自転車店に持ち込むと修理以前に毛嫌いされて修理受付さえしてくれない傾向が強いので
已む無く英式バルブを推奨しています」とするのは分かる。

その場合・・・
(エアチェックアダプターでは米式化なのでやはり同じとして)
シュワルベの英式バルブに交換するのが本当の意味でのユーザーのためになる修理に思えるが、
やはり「修理が減ると困る」という営業方針や、
「とにかく説明を全く受け入れようとしない(理解できない)上に、
”絶対に1円でも安く修理してくれ”という客しかいない」
というのであれば渋々虫ゴムをつけざるを得ないのも頷ける。

しかし、そもそも今まで米式チューブを使っていたのであれば、
トンボ口の外せる米式口のあるポンプも所有していて
使い方も把握していると考えるのが自然に思えるが・・・。
そう考えると、在庫を持たない店が多いであろう理由から
2■が最大のデメリットということになるのだろうか。

※厚みのあるチューブがラインナップされていないということについては
チューブ全体からの空気の漏れは低減できるとしても、重さのデメリットはある。

国内大手の自転車販売メーカーになぜ未だに英式チューブ?と問い合わせても
「慣習」以外のまともな返答を出してもらえず、
否定されるとしても納得できる理由を今のところ見たことがないだけに、
反射のような感覚で否定されても
これが一般的な自転車店の感覚なのだろうか・・・と思って空しさを覚える。

生業とする人でも「たかが一般自転車(ママチャリ)ごときにグダグダと」いう感覚なのだろうかと。

▼一方で恐らくMTBと思われる車種の米式バルブ
www.facebook.com/konanrescue/posts/1467802329910330
前輪のパンク水調べですが圧を上げて調べましたが穴は開いていませんでした、
米式バルブなのでバルブの劣化もありません、
可能性としてはバルブにごみが入ったのかも分かりませんのでバルブの掃除もしておきました
「塵や埃が詰まって空気漏れが起こる?」または「バルブコアの緩みで空気漏れ?」
というのを問題点とするにしても、自転車に対して気を使う
=日常点検ができているのであれば特に気にするほどでもないかと。

しかし、英式のほうが便利という感覚の店からすれば、
こういうMTBと思われる車種でも英式チューブに交換するのだろうか。

●ナットがないゴムで覆われている米式バルブのデメリット?

米式の場合、パナレーサーなどの「バルブ部分がゴムで覆われているもの」は
「空気入れ口の固定時に片手で固定しようと押し込むとリム内側にバルブが沈み込んで固定しにくい」
というのがデメリットになるだろうか?
「バルブ軸を掴みながら差し込んで固定する」ということに慣れれば済む話でもある。


▼なぜ?「米式→英式に変更する店」

wood-cycle.info/repair/kanazawashikamiyasuhara-%ef%bd%82%ef%bd%8d%ef%bd%98taiyakoukan/
●普通?
「普通の自転車の空気入れ」=「英式しか対応していないポンプ」?
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■果たして「英式専用ポンプ」は主流なのか調査(2020年12月調べ)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/46.html#EP
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別ページにも書いたが
誰もがこういった古くからある英式専用空気入れしか持っていないというのも無理がある。
www.rinei-web.jp/product_detail/?cid=&pid=3721
見た目が似ているクリップが着脱できる米式対応が珍しいとも思えない。
www.rinei-web.jp/product_detail/?cid=&pid=3720
それに、古いポンプであればポンプホース等が劣化していてまともに使えない可能性もあり、
その場合の買い替えでも「わざわざ英式専用のみを買う確率のほうが高い」とはちょっと考えにくい。
www.customjapan.net/category/100002/200017
例えば、こういう「基本安い補修パーツを中心に扱っているようなショップ」内のフロアポンプ・フットポンプで
「英式専用ポンプは21種中の2種だけ」しかない。
(携帯ポンプは省いたが、それも含めればもっと英式専用品の割合は低くなるだろう)
もちろん全ての店の統計をとったわけでもないが、
そこまで「英式専用」に固執して買い求めるケースのほうが多いだろうか。
まるで「どうせ一般車の延長のようなものなんだから、英式バルブで雑に扱われて店が儲かりやすいようにも
多少壊れやすいほうがいい」という変な配慮が隠されているようにすら思える。
利便性の面からオートバイ兼用の意味でもトンボ口が外せるポンプは珍しくもないので
知らないとは思えないが何をもって普通なのかちょっと分からない。
●不便?
ガソリンスタンドで入れられるのがちょっと不便というのもよくわからない。
この地域は「ガソリンスタンドよりも自転車店のほうが多い」とか
「ガソリンスタンドでは(米式でも)自転車の空気入れは不可」という店が多い特殊な地域なんだろうか。
もし「空気入れは自転車店でしかしたくないというポリシー」だったとして、
オートバイとの兼業店もあるくらいなので、米式非対応のポンプしか持たない自転車店が多いというのも考えにくい。
●確認したかどうか
米式を今まで使っていたのであれば、「家に米式対応ポンプがあると考えるのが普通」に思えるが
「ポンプを確認し、客の同意を得た上で」交換したかどうかも非常に気になる。
納得した上での変更であればそれは「客の都合として」選択の自由だとして、
万が一勝手に英式に変更してしまっていたとすれば結構問題のある修理に思える。
●客・店どちらにしても
「空気圧測定可能な米式が、なぜBMXに使われているのか」というところまで理解した上で
何をもってそれでも英式であるメリットのほうが上と思えたのが不思議でしょうがない。

例え「英式で慣れ親しんでいるので、不慣れな米式に慣れない」ということでも
タイヤ交換したなら尚更、そのくらいはレクチャーするのが筋に思える。

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●英式か米式か

日本国内では一般車の空気入れ口(バルブ)は依然として英式が主流となっている。
この理由として考えられるのは「メーカー(輸入代理販売店[以下メーカー])の導入コスト」と
「主流派であるために修理の便利さ」があると見ている。
一方で、問題点として「英式(虫ゴム)であることで空気圧管理不足を助長している」とも言える。

▼「英式(虫ゴム)では測定値+130kpaで正確な値」ということを理解できれば十分?
そもそも計測器のないポンプを使っている場合には英式(虫ゴム)でどうやって判断するのか。
「接地面の長さ、握ったときの感触」では厚みのあるタイヤでは分かりにくい。
「毎回近所にある自転車店の計測器付きポンプで入れているから関係ない」という可能性もあるが、
スローパンクの場合は店に向かうまでにチューブやそれ以外の箇所にもダメージを蓄積させてしまうことになる。
「出張修理がある地域内なので構わない」と言い張るかも知れないが、本当にそれで最適解なのかどうか。

▼英式でもシュワルベ英式バルブコアとGプランジャー」では仏式のように空気圧管理ができる
「ポンプの数値でもさほど誤差はないので十分」とすれば、
「わざわざエアチェックアダプターでもチューブでも米式化する必要はない」ということになるが、
ガソリンスタンドなどでの空気入れができないというデメリットが存在する以上、
[米式に換装することは]全く無意味とは思わない。利点があるので「選択肢として」推進する。

★米式は英式に比べて部品が少ない
イタズラ対策にはダブルナット等で素手での被害は防げるとしても、目に見えて分かりやすい状態ではない
この場合米式では「(一般車の場合)あまり馴染みがない」ということを逆手にとって、
バルブ損傷への被害(空気不足が原因や、組み付け時の不良ではない)を免れやすい。
結果的に他の被害を広めることになるというのは発想の飛躍。
また、自転車店に行くこともなくバルブコアを入手できるメリットもある。
(分解した内部の細かい構造物ではなく単品としての)部品点数が少なくなるのも有利。

★米式はガソリンスタンドなどでも空気入れができる
地域によって「自転車お断り」という店が絶対にないとは言わない。
(細かい危険性を言えばガソリンスタンドの出入りで自動車との接触事故を誘発することを
 危険視するような難癖をつけられなくもないが・・・基本的な一時停止感覚の無さによるだけなのでちょっと無理がある)
しかし、大抵は有料無料問わず使わせてもらえると見るのが自然ではないだろうか。
いつ開店しているのか分からないような気まぐれの自転車店や、
近所にはあまりない専門店やホームセンターや量販店を含めた「自転車扱いの店」を頼るしかないという状況よりは
気分的に「立ち寄りやすい距離感」という安心感があることは、英式では持ち得ない十分過ぎるほどの利点と考えている。

★米式は自動車やオートバイで使用されているという「信頼性」がある
英式でも虫ゴムは論外として、シュワルベ英式バルブコアが優れているというのであれば、
自動車やオートバイでも使えばいいと思うが実際はそうではないことが実証していると言える。
(単に普及過程の違いで結果的に自転車の一般車では英式が浸透しきってしまっただけとも言えるが、
疑問を持たないこと自体が不思議に思える。)
●追記
英式と比べ米式の場合、単独でオートバイや自動車向けの空気圧計が使える。
わざわざポンプを引っ張り出して確認する必要もなければ、
手で押して判断するという曖昧な感覚に頼る必要がない。

一般車の場合、最大でも4.5気圧程度あれば十分な場合が多いので、
最大値が低いものであれば目盛りの感覚が広くなるので見やすい。
オススメ●大橋産業 No.220 タイヤゲージ&虫回し 約1200円
bal-ohashi.com/products/gauge/no-220/

▲米式ではスーパーチューブが一般車サイズ26WO(590)や27WO(630)にはない
「厚みのあるチューブのほうが空気が抜けにくい」ため
最大のデメリットといえるデメリットはこれくらいに思える。
しかし、これもガソリンスタンドでの空気入れができるというメリットで
「空気を入れる習慣がついていれば」打ち消すことが可能。
更に、国内電動アシストにも一部使われている26インチでも
MTB系の26HE(ETRTO:559)であれば厚みのあるダウンヒルチューブが存在する。

※刺さりパンクの場合は、僅かなチューブの差よりもタイヤの厚みのほうが遥かに影響があるので考慮しない。

※「エアチェックアダプターを使用するとホイールバランスが崩れる」というのは
気になるのであれば錘を取り付けるなどして対策をすればいいのと、
「小径車なので延長でL字口金を付ける必要があるのが面倒」とか
「見た目が悪い」という感想が先に来るような人であれば、チューブごと米式に交換すればいいだけ。

※「特殊なサイズで米式チューブがない」というのは、
チューブに限らずタイヤの選択肢も少ないようなニッチなサイズを選んでしまったミスでしかない。

※固定するナットがない→シュワルベ・コンチネンタル・スペシャルライズドのチューブにはほぼ付属

※ポンプが英式にしか対応していないものは「逆に珍しいもの」として考慮しない

▼米式の推進派ではあるが・・・
誤解されている可能性もあるので一応補足説明しておくと
誰にでも「とりあえず買ってすぐ問答無用で米式チューブに交換すべきだ」というつもりはなく、
英式にエアチェックアダプターを使って空気圧感覚を理解したことがなければ、
まずエアチェックアダプターを付けて感覚を理解してもらった後に、
今後もその感覚で使うためにチューブの交換時に英式ではなく「米式チューブに交換する選択肢もある」
という意味での「交換案の提示」に過ぎず、「交換することを半ば脅迫的に強制する」ものではないことを理解頂きたい。

とはいえ、完成車のメーカーには英式一辺倒になっている現状を見直し、
少なくともクルーザーに限らず「クロスバイク系」の「スポーツ系車種」に関しては
日常的な利便性を考慮して仏式を使わないのであれば、
せめて米式チューブを「最初から」使うという方向に向かうべきだろうとは思う。

「自転車店でのチューブの在庫を増やすような方策はけしからん」という意見があるとすれば、
「当店では英式チューブのみ取り扱い、米式チューブ等の”特殊なもの”はお断り」という
注意書きでも掲げていればいいだけのような。
「客にとっての利便性よりも、店の都合のみが優先されていても構わない」とする経営方針を否定するつもりもない。
(英式でも滞留在庫でひび割れているような不良在庫チューブがないとも限らないので似たようなものに思える)

▼「空気圧管理は感覚で学ぶものであり、数値だけで適正値を判断するのは愚かだ」という意見があるとすれば、
それは「空気圧管理を熟知している者」による「一段上の理論」だと思っている。
季節や荷物や体重等でどの程度が真に適正な範囲であるかを判断できる能力を有しているのであれば、
確かに「わざわざ米式チューブに交換する必要などない」という結論に達するのも頷ける。

▼トルク管理
関連付けとして、数値で管理するといえば、
「自転車の全てのねじのある箇所にトルクレンチを使っているのか」とすれば、
使ったほうがいい場合もあるが、使わなくてもいい場合もあるとしか言えない。
常識的にありえないねじ切るほどのトルクをかける
(BBでよくある緩むと危険というのは分からなくもないが補修交換を困難にさせる悪しき慣例)とか、
反対に緩すぎることも常態化しているような整備も珍しくないので
そういう非常識が横行していればそれを是正するためには使う必要があるだろう。

車道の左側通行に対して、保険加入や(実質的な)防犯登録のように
「~しなければならない(罰則のある法律で縛られている強制)」と「~したほうがいい(義務とはいうが実質推奨)」の差は大きい。
あくまで米式化も「個人的に考える推奨」。同意せずに英式で十分という人が居るとしても何ら不思議ではないが、
たまに見かける逆にわざわざ米式から英式に交換するようなことには、個人的には同意しかねる思いはある。

▼”一般大衆”感覚
しかしながら・・・、「英式で十分」「いずれ米式にすべきだ」ということで
是非を問う意見があるならまだしも、
「何でもいい、興味がない」
「分からなくて空気をどういう頻度でどの程度入れようが、入れなくてもどうでもいい」という
「無関心」で凝り固まった層の関心を惹くというのは相当困難を極めるのは確かだろう。
パンク修理時に自転車店・修理店で何度も「空気を入れるように」言われたところで
「馬耳東風」で聞き流していれば、空気圧不足でのパンクを繰り返してしまうことになる。
それには「習慣づけをいかにして身につかせるのか」を考える必要がある。

▼習慣づけは「英式・米式」無関係!?
コスト削減の賜物で厚みがペラペラの粗悪タイヤや「薄め~普通」の厚みであれば、
空気圧不足を感覚で判断しやすいとしても、
「パンクしにくいタイヤ」に限らず、「IRCのシティポップス 耐パンク」といった
「タイヤに厚みがあるもの」は空気圧不足の感覚を掴みづらくパンクを引き起こす原因となっているであろう事例も見かけたが、
これは「空気を入れるという習慣づけの無さ」を「判断しにくいから忘れがち」ということになるのではないだろうか。

それゆえに、チューブではなく、薄め~普通の「軽めのタイヤ」にすることで、
習慣づけそのものを是正できるという見方もあるだろう。

しかし、広義のママチャリ等の電動アシストでも子乗せではない一般車であればそれで済むとして、
「電動アシスト+前後子乗せ」の場合、
果たしてタイヤが一般的な薄さのもので十分かどうかということになる。

それでも、もとから自転車店等に行って空気入れも含め、毎月1回定期的に診てもらうことをお願いしているとか、
毎月1回の空気入れの習慣づけが出来ているのであれば、さほど影響はないのかもしれない。

「空気圧管理ができる」=「習慣づけまで身に付く」というのは発想の飛躍でしかないが、
「自転車に対する関心をより深めるための材料」という見方は出来る。

▼「米式に交換したところで一般ユーザーに習慣付けが身に付くとは思えない」?
繰り返しになるが、「無習慣がそう簡単に治るわけがない」という意味では納得できる点もあるが、
「(その装着している個々のタイヤでの)基準感覚そのものが存在しない」ことで、
空気入れのタイミングを逃しやすいとも言える。

▼結論
●「習慣づけ」が至上課題であり、それは英式・米式ということは直接的には関係がない。
一方で、「米式化にはメリットがあるため、自転車に対する思いやりへの選択肢の1つ」として推奨する。

●2006年当時に一般車に全車米式バルブを使っていたホダカ

www.value-press.com/pressrelease/6248
しかし今ではコスト削減か、業界の悪しき同調圧力に屈してしまったのか
残念なことにコーダーブルームでも英式が見られ、
一部の幼児車のみ米式で他はスポーツ車の仏式を除けば英式に逆戻り。
100歩譲って一般車はまだ分かるとしても、
せめてクロスバイク系統からは本来業界を挙げて「まともな空気圧の管理を常識にするためにも」
全て米式に移行しなければならなかったはずなのに、そうしてこなかったのは元々の売り上げ不振があったとしても怠慢と言わざるをえない。

今ではMTBでも仏式が少なくない気がするだけに
米式ですぐに思い浮かぶ車種といえばマルイの展開するクルーザー車種ブランドのシュウィンくらいだろうか。

国産電アシは空気圧を測らせようとしない英式で、
反対に怪しい中華電動自転車のほうが米式だったりするのは本当に情けない話。
最終更新:2023年10月22日 19:02