メンテ・パーツ交換2

最終更新日:2019.3.24 ●整備不良と誤使用による事故のデータ
3.17 ●ノーメンテという問題、●タイヤ交換の落とし穴(在庫品について)
2.17 ●1100円のブレーキ補修費用が高いと思う感覚、●不適切なサイズのチューブの原因は?
2018.12.23 ●バック拡げ工具の被害例
12.16 ●チェーンのゆるみと修理費用
12.9 ●早く調整していれば200円で直ったのに遅すぎて4000円以上必要になるケース

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●3つのポイントを抑えれば自転車は長持ちする

(早く壊れて欲しいと思っている自転車店では絶対に教えてもらえない方法)
 ・【空気】(チューブが英式であれば)米式化し月1で適正な空気量を充填
 ・【注油】週1もしくは雨天後には必ず水気を拭き取り適切に注油
 ・【保管】屋根下を含め屋外保管であればカバーをかける
あとはブレーキシューが摩耗・劣化する前に早めに交換するだけでも全く違う。

●バック拡げ工具について

blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/1070805.html
他のページにも書いているがこちらにも。
小径でも電アシでもない鉄フレームなら使っても問題ないという話ではなく、使えば確実に歪む。
「工具を使わずに作業すれば時間がかかる」というような言い訳で使うのは、典型的な「技術力が低い店」。
こちらから使わないように指定しなければ黙って使うような店にも関わらないことを強く薦める。

●バック拡げ工具の被害例

cs-shinwa.sblo.jp/article/185230351.html
これについてはよくある量販系のお店というより
古いお店ほど使っている可能性もあるのが難点で
そういうお店は新しいものに対応できず
展示会などにも来ていない可能性もある為
メーカーが禁止しているのにやってしまうんでしょう。
量販でも使っているところがあるかもしれないが、
個人店なら大丈夫とは言い切れないのがこういう落とし穴にもある。

他の技術の蓄積があっても、こうした誤りに気付かないようでは
本当に信頼できる店(員)とは言えない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●整備不良と誤使用による事故のデータ

www.jiji.com/jc/article?k=2019031900388
整備不良や誤った使い方などが原因で起きた自転車事故が
2017年度までの5年間に346件あったことが
19日、製品評価技術基盤機構(NITE)の調査で分かった。
7割超の252件で人的被害が発生し、123人が重傷を負った。

製品機構によると、車体自体の問題による事故は118件で、
電動自転車のバッテリー発火や、幼児用座席を乗せていた荷台の破損などがあった。
61件は使い方に問題があったケースで、
前輪が異物を巻き込んだためロックされ使用者が転倒した事故や、
車輪の破損・フレームの変形などによる事故が報告された。
事故の半数近くは、使用開始から1年以内に起きた。

製品機構は事故防止策として、
(1)車輪に異物を巻き込まないよう注意して走行する
(2)乗車前にチェーンのたるみや車輪の状態などを確認する習慣を付ける
(3)車体の定期点検を受ける
-ことなどを挙げた。

▼61件は使い方に問題があったケース
●異物を巻き込みについて
荷紐・木の枝・傘を想定すると、いずれにしても「防ぐことができる事故」と言える。
 ・荷紐は「外れないように工夫する」
 ・木の枝は落下物に注意して巻き込まないように走る
 ・傘は「フレームに挟むような危険な取り付けをしなければいいだけ」
 そもそも折りたたみ傘を持たない選択をしている時点で同情の余地なし。

(2)と(3)は中身としてはほとんど同じ。
毎月定期点検に行って空気入れとチェーン洗浄&注油を施し、
そのときに状態に異常がないかどうかの確認。
(まともに点検をする気がないロクでもない店は除外)

「報告が上がっているものがこれだけ」なので
軽度の転倒も含めると実数としては数十倍以上あるのではないだろうか。

「定期的にメンテナンスをすることで、単に性能維持を目的とするだけでなく
"(転倒だけでなく小さな傷も含めて)怪我を防ぐ"という意味でも得をする」といえる。

特に元々のパーツの質が低いと思われる車種ほど
細かい点検の頻度を上げるべきなのだが、
「貧乏暇なし」で金銭/時間/精神的にも余裕がない人には
どうにもできないというところでもあるのだろう。

だからこそ「基礎教育課程」で「正常な自転車とはどういう状態」で
「自転車の異常」に気付けるようになっておくことこそが必要と考える。

●誤使用についても同様に、
「なぜ適切な使用をする必要があるのか」
「どういう使い方に問題があるのか」
「具体的にどのような損害を受ける可能性があるのか」
を知らなければ、その対策を積極的に講じようとは思わないだろう。

例えばシートポストを限界線を越えて過剰に伸ばして使うケースも、
「何のために限界線が設定されているのか」を知っていて、
安全な状態を維持する意図があれば、それを超えて使おうとする愚行には及ばない。

●点検して乗りましょう
cs-shinwa.sblo.jp/article/185735718.html
自転車は点検しない物という認識が多いですが
点検しない人ほど壊れますし
事故にあう確率も上がっていくことを
しっかり認識して頂ければと思います。
「信頼できる店に定期的に訪問することが常識」という
概念が育っていないからこそ
「点検の必要性に気付くための方策」が課題。

●ノーメンテという問題

 ・時間「自転車はなるべく手間がかからないほうがいい」
 ・費用「出来るだけお金がかからないほうがいい」

「自転車は買ったら半壊するまで一切手をかけなくていい」と思わせている原因は
「イチイチ手間をかけてメンテする必要なんてない(メンテしても大差ない)」と思い込んでいるから。

その結果として
「安易に通販で自転車本体を買う」、
「ノーパンクタイヤが(日常生活用途で)素晴らしい製品と錯覚する」
「店の違いを調べようともせず値段だけで考える」

ではその罠に陥らないためには
「どこで知ることができるのか」
「何を知ればいいのか」
「丁寧に扱われ、適切に整備されているものは何が違うのか」
という疑問が出てこないのは・・・

「まともな自転車を分かりやすく知る機会がない」

分からないから、実行できない。

(知っていても「絶対に意味がない」と信じてやまない人には無駄なので考慮しない)

─────────
主に安物自転車を通販で買われてしまい、
ノーメンテが常識になっている残念な状況を真剣に考える人達が足りない。

そもそも「構造的な英式バルブの欠陥を言う気がない」というだけで、
どれだけ「さっさと壊して買い替えろ」という
旧時代を引きずる保護主義になっているのか分かっていない。

「素人は細かいことなんて知らなくていいから」が常態化して
●「空気圧調整の意義:米式・仏式バルブと、空気の入れ方と調整方法」
●「変速の使い方」
●「チェーンオイルの意味や使い方」
幼児・子供車であっても「ハンドルの高さどころか、サドルの高さ調整の意味」さえも
(説明するにしても一方的に流して言うだけで)
まともに理解させる機会を与えていないのに、
「販売や修理だけしていればいい」と思えるのか分からない。

新車販売に於いて、電アシにしても(一般車ではPBが多数でも)
圧倒的に在庫が多い量販よりも、
薄暗い店内に陰気な店員の常識外れの接客で商品の良さも伝わらず、
工賃でも"無駄に"高いと思わせる不明瞭会計が前提で、
基本的にカタログ販売が前提のような「個人店のほうがいい」と思う一見さんが多いわけがない。

よほど修理時に丁寧な作業で「量販では出来ない説明やサービス(商材)がある」ことで
「自転車を任せることにかけて絶対的に信頼できる」ことが分かっていなければ、
選ばれにくいのは多数の消費者から見れば当たり前の感覚だろう。
─────────

結局は3択。
【1】「手間とお金をかけて"快適さ"も手に入れる方法」
 実費4万円以上の車種に、専用オイルに各種グリスアップを店の納車前に依頼。
 +上記のカバーや店への訪問も欠かさない。

【2】「手間をかけて、"長期的に見て"なるべくお金がかからない方法」
 長時間駐輪時にはカバーをかける。(300kpa基準)自転車店に毎月行って空気入れ。安オイルを塗布。
 ※(非ラテックスチューブ、約600kpaが妥当なタイヤの)スポーツ自転車なら毎週)
これが一番多くの人に薦めやすい。
しかし、2万円程度の安物自転車の場合、初期整備が雑でも大丈夫な「運」が必要。

【3】「何もせずにお金をかける方法」
 "壊して"買い替える。ある意味楽。
 (バック拡げでフレームを歪まされたり、修理ミスをされる可能性があるなら)
 パンクだけでも毎回1万円出して自転車ごと買い替え。

※但し、店に定期的に訪問するにあたって、
「一般常識レベルの接客すら出来ない店員しかいない」場合は、
「訪問する意欲も自転車への愛着も失せる」ことも避けるために、
自分で"慎重に"メンテ方法を学ぶことを薦める。
そういう非接客主義の店に退場してもらうためには【3】も已む無しな側面はある。



●タイヤ交換の落とし穴(在庫品について)

ameblo.jp/maotyari/entry-12445469126.html
(電動自転車と書いているが電動アシストのことだろう)
タイヤ交換で「大きなお店で聞いたら1週間かかる」と言われたそうで、
当店なら数分で終わりますよ笑笑

電動自転車は、足元見られますから みなさんキーつけてくださいね!
普通の自転車となんら変わりません 電動自転車だから!
って言うのは、ほとんどありませんよー
当然「20HE(406)のような、よく使うサイズなので(生産時期は半年前で)入荷したのは1か月前」
という可能性も勿論あるとして・・・、

タイヤサイズや種類は多数あり、それら多種を「全て」在庫するということは
例えば殆ど出ないような22インチHE(457)のようなものであれば、
必然的に「古い在庫」を使われてしまう可能性もあり、
タイヤのひび割れが早期に発生するということも考えられる。

そして、例えばママチャリ26インチ(590)と同じサイズであっても
「電アシのほうが基本的に車体が重い」からこそ、
間に合わせで一般車向けのタイヤを流用するようなことは避ける必要がある。

他にも、同じサイズで太さや周径が同じでも
「用途などを聞き取りして、よく相談した上で」
とにかく安物、または反対に高額タイヤを指定する客もいるだろう。

それゆえに、タイヤは生もの的な扱いで安全(クレーム除け)のため?極力在庫しないという方針の店もある。

つまり、とにかく早く仕上がることだけを優先する人が圧倒的多数であっても、
一概に「在庫タイヤで修理が早いことが正しい」とはいえない。


●1100円のブレーキ補修費用が高いと思う感覚

kamikawa-cycle.com/blog/8133
「危ないから交換したほうがいいですよ」程度のアドバイスでは、
「"たかが自転車"の"ブレーキごときに払うのが勿体ない"」という感覚なんだろう。

「後ろブレーキがあるから」とか、「降りて止まればいい」とか、
「スピード遅いから大丈夫」では済まない。

▼不整備車は違法
突発的な状況に対応するために必要な装備として、
「制動距離が不十分であれば違反」になる。

●道路交通法
第六十三条の九 自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する制動装置を備えていないため
交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。
(罰則 第一項については第百二十条第一項第八号の二、同条第二項)
(第120条→5万円以下の罰金)

●道路交通法施行細則
第九条の三 法第六十三条の九第一項の内閣府令で定める基準は、次の各号に掲げるとおりとする。
一 前車輪及び後車輪を制動すること。
二 乾燥した平たんな舗装路面において、制動初速度が十キロメートル毎時のとき、
制動装置の操作を開始した場所から三メートル以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。

▼結局後で損をする
今度は「警察はまともに取り締まりなんてしてないからどうでもいい」と言い張るかもしれないが、
それだけではなく、ブレーキゴムがなくなり、
やがて下地の金属部分が車輪のリムを削り、
割れて走行不能になり修理費用が5倍以上かかるだけではなく、
その割れ方によっては足に突き刺さることになりかねない危険な状態に陥る。

「その前に買い替えればいい」として、
「たかが1100円」で治るものを数万円かけて新車にすることは
(他の部分も新しくなるとしても)決して得な選択とは言えない。

そもそもブレーキゴムの硬化を考えると
業務用もしくは神経質な人であれば「半年ごとに交換」でも
多すぎるというほどでもない。
年間走行距離1000km未満くらいであれば
(TS更新するならその時にでも)毎年更新するくらいでちょうどいい。

減ってから交換ではブレーキゴムの
「最適な性能」が十分に発揮できるとはいえない。

こういう「法律」「金銭」「安全」を含めた説得材料と共に、
「完全に整備された1万円自転車」と
「完全不整備の5万円以上の一般車」を用意して乗り比べてもらうなどの
「問答無用で理解させる可能性が高い説得力のある対策」が必要だと考える。

●不適切なサイズのチューブの原因は?

anocora.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-2683.html
今日は、MTBのタイヤ交換のご依頼の対応だったのですが、
26x2.0のタイヤに26 x 2.20-2.50が使われており、どうしてもリム?みが解消できず、
26 x 1.60-2.125のチューブに交換させていただきました。
(1)【メーカーの責任】チューブ交換を1回もしていない=最初から適用範囲外だった
(2)【修理店の責任】以前に別の店でチューブ交換していた
(3)【自己責任】自分で余っているチューブを間に合わせで使った
1であれば不良品に代金を払ったわけではないので「初期不良品」として車体ごと返品交換。
2であれば不適切なサイズを使っていいわけがないので「不良整備」として適用範囲内のチューブに無償交換。
(但し、店が使用可否を客に確認した上で了承していたなら(3)。
3であれば自業自得なので「今度から適用範囲をしっかり確認してください」とアドバイスするくらい。
オークション等の中古購入では「ノークレーム品」であれば泣き寝入り。

もし先にタイヤ交換だけしていたとしても
(2)他で修理した店が在庫のタイヤを間に合わせで使ってチューブの適用範囲を見落としていたら店の責任だろう。

一方で、こちらも客に店から「このタイヤに交換したらチューブも変更しないとマズいですよ」とアドバイスしていても無視して
タイヤ交換だけ依頼したのであれば自業自得。



●チェーンのゆるみと修理費用

cs-shinwa.sblo.jp/article/185138832.html
内装か変速なしでは「チェーン引き」で調整が可能。
外装変速ではRDのバネが正常であれば、ある程度融通が利く。

─BBのガタについて
調整不足による「チェーン暴れ」も少なからず影響があるとして、それ以外にも
「最初からBBのロックリング自体の緩みを放置」と
大きな原因としては「転倒」も気を付ける必要がある。

ペダル片側に(ほぼ)全体重の負荷がかかる「ケンケン乗り」も避けるべきだろう。

一方で、サドルにどっかり座っている通常のママチャリスタイルでは
ペダルにかかる負荷は少ない。(立ち漕ぎはハンドルや両ペダルに分散)

ちなみにCBあさひではBBガタ調整やBB全交換のメニューはあるが、
www.cb-asahi.co.jp/lp/service/maintenance/price/
店から修理を提案した上で「だったら買い替える」という人が多いのだろうか。
それとも、メニューにあるのは修理対応可能なことを知っている人向けでしかなく
(一応は他のパーツの状態も見た上で)「買い替えたほうがいいですね」という案内しかしないとすれば残念。

●早く調整していれば200円で直ったのに遅すぎて4000円以上必要になるケース

cs-shinwa.sblo.jp/article/185138305.html
何かのはずみで、ライトの位置がずれて
ローラーの角がタイヤに当たる状態になってしまい
そのまま放置して乗り続けたことで
見事にタイヤに穴をあけてしまったわけですね。
ブロックダイナモの金属ローラーの位置がズレて角でタイヤを削ってしまっている。

ただ、ライトのネジ緩みや位置調整位なら
1分程度の作業で200円ほどで済む話ですが
タイヤ交換となると4,000円を超える金額なので
勿体ないの一言しか出ません。
「どうすれば得か」少しだけ考えることができれば不要な出費は防げた。

駐輪所などで出し入れする際に当てられて
ライトが曲がることは結構ありますが
ライトを足で蹴ってつけるる人は
こうなる確率が相当上がります。
そして、どうせなら位置調整で店に行った時に
こういう人のためにハンドルステムの部分でON/OFFができる「リモコンレバー」と、
(古い豆電球式のものであれば)ゴムローラーのLEDブロックダイナモへの交換を推奨して欲しい。

工賃込約3000円で「手前で操作できて楽」+「明るい・(比較的)静か・タイヤにも優しい・走行抵抗も低い」
という日常的な使い勝手が格段に上がり、ライトを付けて走行することも苦ではなくなるという意味で、
「遵法意識と事故防止」の観点からも結果的に損をしない選択。

LEDブロックダイナモのメーカーの売る気の無さにも困るが、
店側からもっと積極的に(量販では殆ど無駄な液剤注入を薦めるよりも)
「(安物の旧式ブロックダイナモが原因での)無灯火を無くすために」
販促キャンペーンを大々的にすべきだと思う。
(その前に金属ローラーや非LEDのブロックダイナモを全て廃盤にしたほうが手っ取り早いが・・・)

そうしてLEDのブロックダイナモが主流になって
角度調整すらできていない眩しい状態が街中に溢れ出した時に、
「上方カット配光や上位機種には配光角度調整機能」「色温度」などに違いのあるものが求められるようになれば
製品開発も1歩先へ進むこともできるのだろう。