ローラーブレーキ

最終更新日:2024.3.10 ★汎用グリスを使わせないための一案【専用の充填剤】

2023.10.15 ◆ローラーブレーキ専用グリス充填時の注意点

2022.6.26 ●BR-IM31-R(放熱フィンなし)の僅かな変更(本体文字色が変更のみ)

2022.3.27 ●ローラーブレーキ純正グリスの10g(Y04140020)がシマノ掲載外へ

2022.1.2 ▲純正グリスの充填に200円→約500円すら払いたくない理由とは・・・?

2021.12.19 【重要】●[BR-IM31-R]ローラーブレーキが効きにくい原因の1つは【ブレーキレバーの不適合】

2021.10.17 ◆パナソニックの子乗せ車に「BR-C3000-R」採用

2021.10.3 ◆【2021年9月下旬】ローラーブレーキ現行品調べ
 〃 ▲廃盤[BR-IM31-F] ▲廃盤品:旧品データ(現行品でも海外扱いのみの6050,6060も最下部へ移動)

2021.5.2 ●【海外市場のみ】BR-C6050-F (前用)

2020.12.06 ▼ローラーブレーキ専用グリスを安く充填する方法 [2020年12月6日調べ]
2020.11.08 ローラーブレーキ専用グリスの販売店掲載(ヨドバシ,モノタロウ,amazon)
2020.10.25 ◆【重要】汎用グリスの充填は厳禁(モリブデングリス・ウレアグリス・他)
2020.03.01 ●グリス注入での整備ポイント
2020.02.23 ●効きが悪い理由に「個体差」もあるという【追記3.1】
2019.12.22 ●ユーザーのノーメンテで「壊した」が根本的な原因とは
2019.12.15 ●ローラーブレーキも酷使すれば音鳴きする


◆【重要】汎用グリスの充填は厳禁━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


Q:(専用品以外の)__グリスはOKですか? → A:全て不可です。
使っていて問題ないという風潮に流されて安易に非推奨グリスを使うのは絶対に避けてください。
専用品以外を使ってケチろうとせずに、専用品を安く充填できる方法を模索しましょう。

▼ローラーブレーキ専用グリスを安く充填する方法 [2023年12月調べ]

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▲[参考] 非適合グリス 二硫化モリブデングリース

80g 549円+送料550円(税別3500円未満)
www.monotaro.com/p/5841/2487/
※「(80g÷1回5g)16回ぶん使えるので(送料込み合計1099円÷16=)1回約68円」

400g 約700円(送料無料)
www.yodobashi.com/product/100000001001990128/
※「(400g÷1回5g)80回ぶん使えるので(合計700円÷80=)1回8.75円」

CBあさひでの純正ローラーブレーキグリス充填との比較で安くできることを喜ぶ人もいるかもしれないが・・・

重要なブレーキ装置に、通常"頻繁充填ではない"のに「僅か500円」をケチる意味とは?
逆に、充填機会が多ければ尚更「約1500円出してでも純正グリス100gを買う意味がある」。(1回約75円)
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▼小分けされたローラーブレーキ専用グリスを探す
●ヤフオク:約5g小分け 約250+送料120円
●メルカリ:約9g小分け 約630円(送料込み) ▲2回充填未満の中途半端サイズ

★店舗で充填する「グリス+工賃」 ※個人店でも大抵は「約500円」で可能。
 ●CBあさひ:ローラーブレーキグリス注入 550円(税込) ※グリス代込みの料金
www.cb-asahi.co.jp/lp/service/maintenance/price/

 ●イオン北海道 ローラーブレーキグリス注入 550円(税込)
www.aeon-hokkaido.jp/cycle/repair/images/price_general.pdf

【ポイント】個人店・量販店問わず、シマノ取説すら読んだこともない店員に任せるのは避けたい。
グリス充填口がリアキャリア等で奥まっていて差込みにくい場合は、
予め「シリンジとキッチン量り」を店に持ち込んで量りつつ使ってもらうことをオススメ。
シマノ取説にある通り、ノズルを12mm以上差し込み、ゆっくり車輪を動かしながら満遍なく充填されているかどうかが重要。
si.shimano.com/#/ja/DM/HRB001

★「非適合品の購入ではなく、純正グリスの充填を選ぼう」
近所の店での値段が心配なら、電話やメールで「ローラーブレーキグリス充填は工賃込みでいくらですか?」と事前に確認。
(※電話口で「面倒そう」だったり「何故か半ギレや半笑い口調」であれば、別の"まともな"店へ)

但し、他の安全装備品にも問題があって直す気がない場合は(違法状態を野放しに出来ないため)断られる可能性あり。
「例:ブレーキシュー、ブレーキワイヤー、反射板、(夜間であれば)ライト、他」
自分の命の値段が修理費用よりも安いとは思わないのであれば、忠告に従って必ず修理すること。

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◆ローラーブレーキ専用グリス充填時の注意点

「キッチン量りを持っていない」
「シマノ取説すら確認する気が無い」のであれば、
自分で作業するのは止めましょう。

「駐輪環境・走行距離・勾配・ブレーキ頻度」など
グリスの減少状態から適正な充填量や頻度は異なりますが
★1回の充填量の目安は約5g
si.shimano.com/#/ja/DM/HRB001
ローラーブレーキ用グリスを補給するときは、グリス穴キャップを取り、
(シリンジ使用が分かりやすいが、シリンジを使わないのであれば)
グリスノズルを12mm以上差し込んで、
「極少量づつ充填」し、小まめに量りながら
車輪をゆっくり【反時計回り】に回転させながら注入。

マイルドな効きから鋭い効きになりはじめたら充填のタイミングと言えます。

もしローラーブレーキからブレーキ時に音鳴りしているなら即充填が必要。

「ブレーキ装置」は命を直接預ける大切な機構です。
決して甘く見て"テキトー整備"にならないように重々お気を付けください。



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未だに汎用グリスで大丈夫と思う人もいるようなので再掲載。
平然とモリブデングリスやウレアグリスを充填することを是としているような
難あり整備情報ページまで野放しで存在する始末。

街乗り自転車向けのシマノFBを消したのはどう考えても悪手だったというべきか、
安全性に関わることなのだから、
せめて(現状ほぼ役立たずでしかない)公式ページに
entry-parts.shimano.co.jp/tsugaku/roller_brake.html
◆ローラーブレーキ用グリスの「代用品はありません」。
◆モリブデングリスを専用品と称して割高販売しているわけではありません。
◆ウレアグリス他の汎用グリスも厳禁です。
◆ウレアでもモリブデンでもないブレーキパッドグリスでも不可です。
と、
「なぜ充填してはいけないのか」という下記理由も事細かに示した上で、
問題のある整備情報を書いているような該当ページの管理者には、
シマノから直接、訂正を促すよう積極的に動くべきだろうに、なぜこうも
今後スポーツ自転車を下支えするかもしれない人達の基礎にもなる
一般車の情報を軽視するのか理解に苦しむ。

5★★ローラーブレーキ専用グリス
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/51.html#chemical5
■「市販のモリブデングリスを使っているのですが・・・」
■「エンジンオイルは高熱に耐えれるので使えますよね?」
■「スプレータイプのオイルを入れていますが大丈夫ですよね?」・・・といった様々なお問い合わせを頂きます。
これらの質問には「使えません!」とお答えしつつ、
「ローラーブレーキ専用グリース」の特殊性をご説明申し上げています。

4★専用グリス開発秘話の1
https://www60.atwiki.jp/longmemo2/pages/51.html#rb4
「グリース」って馴染みのない方も多いかと思いますが、
一般的に「潤滑材」と呼ばれる「モノとモノの摩擦減らすための油脂類」です。
ええーっ!そんなモンを「摩擦を発生させることでブレーキ力を出す」
ブレーキの中に入れたんですか~(@@)・・・と思われるかも知れませんが、まさにその通り。
実は市販されている様々なグリースを入れテストしましたが、
まったく目指す性能が出ず、苦難の道を歩むことになったのです。

5★汎用グリスは不適格(開発秘話の2)
https://www60.atwiki.jp/longmemo2/pages/51.html#rb5
そのグリースに必要な性能をおさらいしますと
1)ブレーキ力を発生させる時には滑りにくく、内部の機構を動かす時には滑りやすい性能を持つこと
2)ブレーキ力は摩擦により発生しますが同時に熱も発生します。
ブレーキをかけながら長い下り坂を下ると、ローラーブレーキの内部温度は200度近くにもなります。
また、冬季には気温が零下の環境でも使えなければなりません。それらの激しい温度変化に耐えること
3)ブレーキを発生させるときに金属同士を接触させますが、いやな「キーキー音」を出す成分を含まないことでした。
いくら探してもそんな「都合の良いグリース」は世の中に存在しませんでしたので、
「なければ、作ってしまおう!」=当社の得意技♪・・・と工夫を凝らして開発したのが、
この内部の部品に「ネチョネチョ♪♪」と纏わりつく「ローラーブレーキ専用グリース」たったのです。
でも、こんなに苦労を重ねて開発した専用グリースなのに、
「“ローラーブレーキ用グリース”の色は 市販の“モリブデングリース”と同じだから、成分も一緒では?」
 ・・・・な~んておっしゃる方もいらっしゃいますが、
その成分と性能は似て非なるもの。
決して誤用しないで下さいね、みなさん!
クレ556を安易に使用しまくる人などもそうだが、
「適切であるかどうかの判断すら出来ていないのに自転車の整備をすべきではない。」
ネット環境があって最低限の整備料金としての数百円単位の金銭すら
生活の足としての自転車整備の費用に捻出できない人が多いはずがないのだから、
決してケチろうとは思わないこと。

★1回の充填量の目安は約5g
si.shimano.com/#/ja/DM/HRB001

▼充填時の手順
※100gの純正ローラーブレーキグリスの場合、内部のキャップを外しておく
(1)ローラーブレーキ本体のグリス充填穴のキャップを外す
(2)12mm以上差し込む
(3)車輪をゆっくり回転させながら[約5g]を目安に充填。

【約20回分】▼100g 約1400~1700円 ローラーブレーキ専用グリス「Y04120400」
www.monotaro.com/p/3679/9393/
www.yodobashi.com/product/100000001001146726/
www.amazon.co.jp/dp/B00H8M0JWC/

●ローラーブレーキ純正グリスの10g(Y04140020)がシマノ掲載外へ
set.shimano.co.jp/bc_catalog/parts/
元々割高だったので消えるのは必然だったというべきか。

◆リアキャリアが邪魔で差し込みにくい場合(極細チューブ付小型シリンジ)約700円
www.yodobashi.com/product/100000001003372349/
www.amazon.co.jp/dp/B015VYXGTG/
チューブが柔らかく差し込みにくい場合は半固定できるように工夫するだけ。

間違ってもブリヂストンのノズル(GN-ROL B620104)を買うようなことは薦めないが
さすがに100均レベルの樹脂ノズルに約4000円はありえないと思った人が多かったのか既に販売終了。
www.yodobashi.com/product/100000001002919821/

★汎用グリスはローラーブレーキグリスの代用にはならない 

http://www60.atwiki.jp/longmemo2/pages/51.html#rb5
http://www60.atwiki.jp/longmemo2/pages/51.html#chemical5
使えるから問題ないと勝手に判断しても「それが大丈夫」とは限らない。
安易に使用することのないよう十分に注意しておきたい。
◆◆モリブデングリスとは成分配合が異なるので必ず純正品を使用すること。◆◆
量が少なすぎれば「音鳴り」、「多すぎ充填でもブレーキ性能が低下」

充填時期は急制動気味や音鳴り発生時に。 
適量は量りを使い、注入には「AZ 注入型計量容器」などのシリンジを使うのが最良。
サーボと同じくキャリパーやVブレーキに比べ重いという欠点もあるが雨天にとても強い。
各種グリスと違い色は真っ黒。(ちなみに内装ハブ用は白っぽい色)
◆バンド/サーボブレーキなどへは使用厳禁。

●ローラーブレーキに専用グリスが必要だということ

cs-shinwa.sblo.jp/article/170314243.html
購入時に説明すべきだろうとは思うが、大抵は、その場で1回説明したところで
恐らく「はいそうですか」で終わって1週間どころかその日のうちに忘れている可能性大。

ワイヤーの初期伸びが起こる購入1ヶ月は車種限らずで、
その後は野ざらし保管や屋根下駐輪であれば月1で、
カレージ内保管でも2か月に1回くらいのペースで定期的に調子を見てもらうことで
不要な出費やトラブルを減らすことが出来る。

しかし、客としてその店に訪問しやすい雰囲気があるかどうかという話でもある。
いくら客のことを思ってとはいえ即説教コースに突入する店があるとすれば、足が遠のくのも無理はないと思う。
(反対に、笑顔で接しやすい雰囲気でも整備力が低く、むしろ悪化させるような状態にした挙句
「この値段ですし仕様ですね」で済ませる店というのも勘弁してほしいが・・・)

1回約5g、ローラーブレーキ専用グリス「Y04120400」 は100gなので
100g÷1回約5g=約20回(台)使えるが、
黒グリスで見づらいこともあり、計測も面倒なので、容器内に残ることも考えて1回ぶんを6gとして、
使い切りのミニスポイトに入れたものを安価で市販してくれないものだろうかと常々思うが、
コスト的に割高になるのでシマノ的には今後も販売しなさそうなので、
やはり店で約500円払って充填してもらうか、素直に100gを買うしかなさそう。

●グリス補充せず乗り続けたローラーブレーキの末路

ローラーブレーキなのにキーキー音が出ることになる。

もちろん、「キーキー音が出ていなくても」「利き難くなった時点で」、
ワイヤー等の交換や調整を
「ローラーブレーキ専用グリスの補充タイミングと補充量を判断できる店」に任せることを薦める。
※過剰充填でも問題になるので要注意。

▲純正グリスの充填に約500円すら払いたくない理由とは・・・?

www.cb-asahi.co.jp/lp/service/maintenance/price/
ローラーブレーキグリス注入 330円(税込) → 550円(税込) グリス代込みの料金となります。

近くのCBあさひの店舗まで数十分?で難しいと仮定して、、
近隣自転車でもローラーブレーキグリス充填を依頼したくない理由を慮ると・・・

(1)▲「性能差などない」=「市販品と同じなのにシマノが暴利を貪っている」という「思い込み」
(2)●シンプルに「500円ですら高価に見える生活を送っている」ため。
(3)●近くに数店舗あっても、様々な理由から他店購入車の作業拒否のため依頼できない
(4)●近くに数店舗あっても、殿様商売やまともに対話する気がない店員の問題
(5)●逆に近隣店から全て出禁になっている。[ユーザーの問題]

▼充填頻度で費用効果を考えると・・・
 ●数か月~約1年 → 1500円超で100g入りを買っても(余程高齢でなければ)元は取れる。
 ●数年に1回のみ → 自転車店で約500円を支払うだけ。(月額換算で10円以下)
通常は金額が問題になるとは思えない。

「小銭をケチりたいがために、純正グリスが市販品と同じ」ということにして、
どうしても非純正品を使いたいと思うのであれば勝手に使えばいいと思うけども、
「自分は問題なく使えている」など、使用が妥当かのような感想を書かれても困るわけで。
それに、真剣に(2)であれば、そもそもネットで時間を潰している場合ではないような。
他のもっと大切なことに時間を使って欲しい。

▼近隣に充填依頼できる店がないと仮定
「オークション等での入手が面倒」、「数年に1回遠めの自転車に行くのも面倒」、
「でも純正品に1500円超は絶対に払いたくない」と思わせてしまっていることの根幹は・・・。

「約1500円で済む」を「約1500円もかかる」と
1本買えば(約20回ぶん)一生使えると思われる
ローラーブレーキ専用グリス「Y04120400」を買うだけの
「(1)価値も意味もないと思わせてしまっている原因」としては、
【シマノ側で(現在は)理由を提示していない】のもある。

「説明不足による理解力難民」が出ている現状を
もしシマノ側が何とも思っていないとすれば、これこそが問題に思えてくる。

★汎用グリスを使わせないための一案【専用の充填剤】

twitter.com/ASAHICYCLE/status/1765639741150744693
ローラーブレーキのグリス切れによる音鳴りの相談
ちょっと今日は時間がないので~というとこまではいいのですが、
お連れの方が「要はグリス入れればいいんですよね?」とちょっと怖い質問
ローラーブレーキグリスって専用のモノ以外は絶対入れないでくださいと念押ししましたが
なんか心配です
twitter.com/LionKape/status/1765707858010910804
非常にわかる!自分の場合は、怖いのでグリスとか油とか言わずに、
「使っていくうちに、音消すための専用の充填剤が焼けとんでくので足さないとですね。」とか言うようにしてます。

グリスとは言わないことで自己整備を避ける良い案。

しかし「グリスだったら何でもいいだろう」「色が同じだから成分も同じだろう」と
自己責任で使用例を公開しているのが素人であればまだしも、
そんな有様の自転車店もあるのだから困りもの。
不適合車両に子乗せ取り付けてしまうような店にしても
そういう店とはメーカー側で取引しないように出来ないのだろうか。


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■ローラーブレーキ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


最初からローラーブレーキが付いているハブでなければ取り付けられない。

どうしてもというなら、ハブやホイールなど交換すれば取り付けられるが、
フレームエンド幅や軸径に互換性があり対応していなければ取り付けは困難。
意味がよく分からなければバンド/サーボ系→ローラーブレーキというのはやめたほうがいい。

音鳴りがするようになったときには専用グリスの充填が(少量)必要。
バンド・サーボブレーキは本体ごとの交換が必要だが、
ローラーブレーキの場合、基本的にはブレーキ本体ごと交換する必要はない。
グリスの注入を忘れなければ耐磨耗性でサーボより優れる。

■前輪にローラーブレーキをとりつけるには新フォークが必要
www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=785921111467120&id=466183956774172
前輪制動にローラーブレーキを使っている2021年現在の現行車種は
パナソニック自転車「レギュラー」
cycle.panasonic.com/products/rg/
もしくは「Blessのビーチクルーザー」。
www.blessbike.com/
どうしても前輪ローラーブレーキにしたい場合、
補修パーツとして前フォークを取寄せるしかないが、
交換したい自転車との互換性があるかどうは現物合わせになるので賭け。

●ローラーブレーキの効きが悪い?


【1】ブレーキレバーの"ワイヤー引き量"が足りない【不適合品】
特に「安物自転車では不適合品が使われている可能性が高い」ので、素直に交換しましょう。

「BR-IM31-R」のブレーキレバーは「BL-C6000」がシマノの正式な互換品。
(詳しくは【ブレーキレバー】のページを参照)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/30.html

(※ハイパーローラーブレーキ(BR-C6000-R)に交換するのであれば、
最適な効果を発揮するブレーキレバー「BL-C6010」に同時交換。)
※BR-C3000-R、(BR-C3010-R)も同様。

ブレーキケーブル/ワイヤーも専用品を使うと良い。
グリップもエルゴン等のねじ止め式へ同時交換すれば後に楽に交換作業できるようになる。

【重要】●[BR-IM31-R]ローラーブレーキが効きにくい原因の1つは【ブレーキレバーの不適合】
www.diacompe.co.jp/qa
●シマノ社製ローラーブレーキはワイヤーの引き代が14.5mm以上必要とされています。
一般のレバーは10㎜前後ですので、ローラーブレーキをご使用になる場合は
専用レバー(CT180N)が必要になります。
よって一般のサイドプル用レバーを使った場合、
ブレーキが効かないということが考えられますのでご注意ください。

つまり、"テキトー"に部品選択されているような、特に「安物自転車」の場合、ローラーブレーキが採用されていても、
「ワイヤーの引き量が足りない」=【不適合なブレーキレバー】と組み合わされている可能性が高い。

よって、「BR-IM31-R」の場合、
純正で適合するシマノBL-C6000の供給が不安定な以上は、
ヨシガイ(ダイヤコンペ)「CT180N」などを使うことで、問題を「1つ」回避できる。
(●テクトロ製の「CL332」もBR-IM31-R対応)
(●吉川製作所(YSB)「BL618AS-A」もBR-IM31-R対応)

参考画像●AF200のワイヤー引き量は少ないが・・・
blog.kanazawacycleparking.jp/bicycle/v-cr-brake/
blog.kanazawacycleparking.jp/wp-content/uploads/2020/10/DSC_1403-480x446.jpg

www.cycle-yoshida.com/pc/syousai.php?SYOCODE=00643862
左:ローラー・バンド兼用
どうやらこれも「BR-IM31-R」であれば対応。

▲安物の(芯は鉄でも)樹脂のブレーキレバーで力が逃げている
樹脂製かどうかよりも、ワイヤー引き量の開始位置(ワイヤー末端のタイコ部分が収まる部分の位置)が
短いために、ワイヤーの引き量が不足することで制動力不足に陥っている可能性が高い。

【2】ワイヤー調整が出来ていない
見かけだけの完成車は真の完成車ではない。
効きはじめの位置など「適切に調整されていないことを疑う」必要がある。
※大量販売の通販購入車が適切に整備できている可能性は低い。
単なる調整不足を製品の問題にすり替えるようなことは避けたい。

【3】走行方法の問題
 ・雨天時に晴天時と同じように速度を出すだろうか?
 ・積雪で路面状態が悪いのに平坦路と同じような走行をするだろうか?
「速度を出し過ぎない」
「交差点や歩行者がいれば早めに減速」
「常に【飛び出しがあるに違いない】など"予測運転"を心がけること」

【4】状況的に止まりにくい
例えば、荷物込みで100kg超えの過重状態で速度を出して余程の急坂を下れば止まりにくいのは当たり前。
※放熱版が"ない"ローラーブレーキの場合、長い下り坂の継続制動で効きにくくなるのは「仕様」。

【5】グリスの使い方を誤っている
 ◆特殊な配合がされている純正品のローラーブレーキを【適量】使うこと。

 ◆適正効果が発揮できなくなる汎用グリスの使用も当然厳禁!
 ◆但し、ローラーブレーキ専用グリスでも、シリンジなどを用いて「約5g」が目安。過剰充填すれば効きにくくなる

【6】製品の特性を理解していない
根本的に「キーキー音がするバンドブレーキ」とは制動具合が異なるため、
同じ感覚で使うと違和感があるようだが慣れるしかない。

後輪ローラーブレーキ(標準的なBR-IM31R)とは
基本的に「急制動」が目的ではなく「減速が主な役割」。

元々の標準的なBR-IM31-Rは(当然JIS基準はクリアしていても)「ブレーキ力重視」ではなく「コスト重視」
調整しても物足りない場合は「ハイパータイプのローラーブレーキ(BR-C6000-R)」に交換してみることを薦める。
(但し、シマノ製品とはいえ、ブリヂストン等のメーカー経由ではなく、
スポーツ車関連の製品も取り扱う「シマノセールス(シマノ直結の問屋)」との直接取引がない店からの取寄せは恐らく難しい)
※最初からハイパーローラーブレーキが初期搭載されているような珍しい車種を扱っていれば補修品でも取寄せ可能。

●どうやっても改善を実感できない場合

調整しても、ハイパータイプに交換しブレーキレバーを専用品に交換しても
「どうしても急制動したくて仕方ない」物足りないというのであれば、
最終的にはバンドブレーキの車種を買い戻すか、「前後Vブレーキ車種」に買い替えるしかない。

しかし、Vブレーキの使い方を理解せずパニックブレーキで大怪我を負うとしてもそれは自己責任。


●効きが悪い理由に「個体差」もあるという【追記3.1】

【追記3.1】
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/73.html#cheap
(主に安物自転車に対する内容のため別ページに記載)

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●このケースは
▲「上記【1】ブレーキレバーの"ワイヤー引き量"が足りない【不適合品】」
▲「ブレーキワイヤーに問題がある(調整しても伸び続ける)」
の可能性あり。

※「放熱板有りの場合」その時点で「適正な引き量のアルミブレーキレバー」と組み合されていて問題は起こりにくいはず。
※「放熱板無しの場合」「安物ブレーキレバー問題」だけでなく「B級品の横流し」というのも考えられなくもない。
よって
「安物自転車特有の問題」という見方もできる。
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mitubosi.site/archives/728
個体差
これはいわゆるハズレというものです
自転車パーツで絶大な信頼のある天下のシマノですが
このハズレが結構多いのが事実で
ブレーキレバーを握った感覚がフニャっとした感じのもの
ブレーキをかけても制動力が絶妙に弱くズルズルと止まらず進んでしまうもの
(調整しても)「ブレーキレバーを握った感覚がフニャっとした感じ」と聞くと、
「ブレーキワイヤーがどうしようもない屑鉄ワイヤー」というのが真っ先に思い浮かぶが、
同車種同時期に作られた最低でも「実売価格で4万円以上の車種」で
アルミブレーキレバーでも明確に違いがあるとすれば、
「不良品」として送り返すべきだろうと思う。

効きの悪いハズレに当たってローラーブレーキの評価を下げる方も多いと思います
これは調整やメンテで解決できませんし
いくつものローラーブレーキを見比べて当たりハズレを見分けることも無理です
実際に走行する以外確認方法がなく
人によっては厄介なトラブルに感じるでしょう
もしBR-IM31-Rの
「放熱板なし」を「少し長めに継続的に握って効きにくいというのであれば仕様」。
「放熱板あり」でも「連続で延々使い続ければ効きにくくなるのは仕様」。
廃盤になった「IM35」のような放熱板の大きいものに交換して使う必要がある。
※現行品では「BR-C6000-R」など

まさかとは思いたいが、実売3万円以下の安物自転車に付けられているような
ローラーブレーキ(BR-IM31-R:放熱板なし)が、
実は「同じ工場で造られてはいるが、検品で落とされたものを横流しされたものだった」
というオチではないと信じたいが、
昨今の無闇にコスト重視だけを至上命題にするようなメーカー向けであれば、
【安い自転車ゆえに粗悪品があっても黙って使うかそのまま享受してください】
「努力してコストを切り詰めた結果です」という密かなメッセージとして
そのようなことがあっても不思議でもないように思えてくる。

※「バンドブレーキは音鳴りするから使わない」という人を考慮するとお薦めしない。

●グリス注入での整備ポイント

※グリス注入は別途「シリンジ」を使う方法もある。
どちらにしても500g以内の重さを測るようなキッチン量りは必要。

「目分量でテキトー」というのは絶対に避けて欲しいというか、
基本的に(不器用な人も考慮すると)制動部品は
余程の事情がなければ自分で作業するのは避けて欲しい箇所でもある。

※もし音鳴りが酷い状態で長期間使い続けた場合
内部のローラー部分に摩耗が生じ、グリス注入で改善しない場合もあると補足しておきたい。
その場合は「新品への交換」となってしまうが仕方ない。

■修理について気を付けておきたいポイント

店での作業の前に、別の店で「フレーム形状によってはホイール外しの工程が必要で恐らく手間がかかるという理由で」
「(ローラーブレーキ専用グリスを)ほぼ塗っただけ」という作業で対応されてしまうこともあるようだ。
料金よりも、その前の店の作業によって結果的に修理完了していない時点で、
まずは「消費生活センター」に「適正な修理に対する契約が成立していない」
として相談すべき案件に思える。


●ユーザーのノーメンテで「壊した」が根本的な原因とは

cs-shinwa.sblo.jp/article/185682542.html
「異常があっても異常と思わない」から修理代が多く必要になってしまう。

「轟音が出ているけど・・・ブレーキがうるさいのはしょうがないねママチャリだし」
という、【特に「バンドブレーキ」のせいで】「制動時に音が出るのは普通」という
【異常な常識】が染みついてしまっていれば気付かないのは当たり前。

前輪用のキャリパーブレーキでもブレーキシューのゴムが完全にすり減り
金属が露出して金属部分で制動しているような状態でも、
それが「異常だ」と気付かないようであれば、
放置して使い続けることになってしまう。

(※キャリパーブレーキでもVブレーキでも雨天時に異音になるということもあるのと
ディスクブレーキでも音鳴きすることもあるが、
その特性を把握できていれば同じ状態とは思わない)

少なくとも毎年1回異常がないか
「まともな店に」「点検を依頼する」ことで防げるが、
(常用速度からして)「罰則のある」法整備されるわけもないので、
気付かないまま一生を終える人も少なくはないと思われる。

結局は「幼少期からの"自転車への無教養のツケ"」としか言いようがない。
「止まることの重要性」「救護報告義務」にしても、
「空気を入れること」「適正量を充填すること」にしても、
「どういう状態が異常なのか知らなければ」
どうすべきかと全く考えもしないのは仕方がない。
(まともな自転車教育が出来ていれば、
適正空気圧充填の阻害にしかならない英式虫ゴムなど早々に消されて、
諸外国同様に「米式チューブか仏式チューブが標準装備」が常識だったはず)

●ローラーブレーキも酷使すれば音鳴きする

専用のグリスの適量補充も重要だが、そもそも激坂地帯であれば、
「放熱版が大きいローラーブレーキへの換装が必須」と考えるべきであって、
「放熱板すらないようなローラーブレーキ自体を使うべきではないだろう」と言いたい。

しかし、基本的には客側が「そのための対価を支払おうと思わない」ために難しいのもあるのだろう。
「試乗車」にそのローラーブレーキを装着したものを
数日試乗したもらうだけでも意識変革が見込めるとは思うが、
現実としてやはり、そのお金すら「払う価値がない」と思い込んでいる人が多そうなことが問題。

店側としてもカスタムに消極的というか、保証に関わる?などの理由をつけて
仕様変更を快く思わない立場の人達も多そうだが、
「商品知識があるなら」薦めて欲しいのはある。
客がロー(ノー)メンテ当たり前であれば、
インナーケーブルクイックリリース型のローラーブレーキを薦めたくないのもあるのかもしれない。
しかしそれでも、せめて放熱版なしであれば放熱板ありのIM31への換装くらいは薦めてもいいのではと。

●ローラーブレーキの短所
[BR-IM31-R,BR-IM35-RF]
www.shimano.com/media/techdocs/content/cycle/SI/RollerBrake/SI_IM31E/SI-IM31E-001-JPN_v1_m56577569830753883.pdf
si.shimano.com/#/ja/DM/HRB001

[BR-IM45~81-R]
www.shimano.com/media/techdocs/content/cycle/SI/SI_8G80C/SI-8G80C-001-JPN_t_v1_m56577569830765412.pdf
si.shimano.com/pdfs/si/SI-8G80C-001-JPN.pdf
インターMブレーキは、従来のバンドブレーキと異なり、
ドラム内部にグリスが封入されているため、タイヤ回転がわずか重たくなっています。(とくに冬期)
メリットが多い一方で、ハブダイナモ同様に抵抗感が少しあるということ。
走行抵抗感を少しでも減らしたいのであればサーボブレーキ、
雨天時にもサーボより安定した効きを優先する場合と長期間使いたいのであればローラーブレーキ系
(グリス封入なのでこの場合メタルリンクブレーキもこちら側)という使い分け。



★【交換検討の前に確認】

●後ブレーキの種類が分からなければ「一般車の後ろブレーキの種類」で確認
www.sorei.net/cn25/cn32/pg212.html
kazamakase.exblog.jp/10331848
(●ローラーブレーキは側面の上のほうに「高温注意」の黄色シールや「SHIMANO INTER【M】と記載)
(ブリヂストンの放熱フィン付きのものはBRIDGESHONE INTER【M】と「SHIMANO BR-IM31-R」を併記)
asibinaa.com/?p=703

【(一般車向け)簡易整備チャート】

▲効きにくいローラーブレーキ → ★ワイヤー調整 or ★「ハイパータイプのローラーブレーキ」

▲うるさいローラーブレーキ →★必ず専用グリスを「適量(約5g程度)」充填


●廉価品ローラーブレーキとの違いは放熱版の有無(BR-IM31R)

blog.goo.ne.jp/cyclehouse-tomo/e/4d656cef360b425d105070b1aa81a728
むしろ放熱板ありが「標準仕様」であるべきだと思っているので、
廉価車の「(放熱板なしには一切触れず)ローラーブレーキ」を特長として
挙げるメーカーは何か違う気もする。
購入時に組み替え前提になると工賃割増を躊躇する人も少なくないだろうし、
効果の違いを理解できるほどであれば、
インナーケーブルクイックリリース型のローラーブレーキに組み替える気もする。


●後輪のハブブレーキ「音鳴き反対」か「走行性重視」か

(ローラーブレーキ・メタルリンクブレーキ vs バンド・サーボ系)
star.ap.teacup.com/flatout/1503.html
直接ブログ記事内では言及はないが、
サーボブレーキでもローラーブレーキのようにグリスを充填して使うブレーキとして
「メタルリンクブレーキ」が存在する。
そして、同じグリスを充填するという特徴としては、ローラーブレーキとメタルリンクブレーキは親戚。
「グリスが適量ある状態では」音鳴りしにくいというのが利点。
但し、若干の走行抵抗性が増してしまうということでいえば劣る。
「気付かないレベル」でしかないとすれば、
ハイパータイプへの換装も可能になるので、ローラーブレーキのハブに組み換えてしまうのも良い。
※メタルリンクブレーキの場合は上位機種がまだ存在しないのでブレーキ力は「そこそこ」。
バンド・サーボ系は
サーボは音鳴りはしにくいが絶対に出ないということでもない。
解消するためには「基本的にブレーキごと交換」という手段をとらざるを得ない。
一方で、グリスは充填していないので走行抵抗になるようなことはない。
一長一短があって迷いどころではあるが、
バンド・サーボ系は徐々に数を減らしている傾向は強い。

▼互換性のないブレーキ種別の変更

バンド/サーボ/メタルリンクブレーキ→ローラーブレーキへの変更、
後輪のハブブレーキ(バンド/サーボ/メタルリンク/ローラーブレーキ)→後輪もキャリパーブレーキ
に交換するのは泥除け取り付け部分に手を加え、強化することで取り付けられるようだが、
加工改造が必要な作業になるため、あまり勧められない。
どうしても後輪もキャリパーがよければ完成車乗り換えを検討すべき。

◆ブレーキ力を最大限発揮させるならタイヤも交換

ブレーキが効きにくいというのは単に調整不足やワイヤー伸びやブレーキ自体の性能だけでなく、
「タイヤ劣化」でグリップ力が低下していることも考えられる。
最適な性能を維持するためには走行距離が少なければ3年を目安に交換するのが良いだろう。
(BSの中級マイティロードや上級のロングライフを想定。下級のタフロードではそれ以下、
激安タイヤ、状態の悪い中古では1ヶ月以内に交換になることも珍しくはない)
距離で換算するなら5000km程度が目安。
電動アシストや業務用自転車で荷物重量があればそれより早めに交換すべき。
(20インチ[406・451]のような小径車では2年よりも早い段階で交換)


▼交換・修理する手段

交換方法が分かる人はパーツを各自購入し組み換えになるが、
分からなければ実店舗の自転車店でパーツを取寄せてもらい交換してもらう。
基本は「部品代+送料+工賃」だが、送料なしなど各店の方針で異なる。
工具を揃え、作業の手間を考えると、信頼できる店で交換してもらうほうが早い。
但し、店選びで失敗してしまうとバック広げ工具を使われてしまう可能性もあるので慎重に選ぶ。
値段だけで決めずに技術力で決めることが望ましい。

▼自己責任で挑戦する場合
不器用と雑さに自信があるなら推奨できないと前置きした上で、
前輪キャリパーブレーキ交換はさほど難しくもない。
後輪(内装)の交換手順は以下のサイトを参考にホイールを外して交換。
https://web.archive.org/web/20190213004028/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20080608-R-Brake/R-Brake.html


※放熱板が大きいほど坂道で効きにくくならない。

●付け替え思案

BR-IM31-R標準ブレーキよりも制動力は若干増すくらいで十分だが、
タイヤ・チューブ交換時に楽なインナーケーブルクイックリリースが必要であれば「BR-C3000」、
道中に長い坂道を下るのであれば「BR-C3010」、
下りの坂道にも強く、制動力も欲しいのであれば放熱板も大きくなるが「BR-C6000」。
(制動力だけ高くて放熱板は小さい軽量なものというのは耐久性的に無理な話だろう)
 ※最適な効果を発揮させるためにも「ブレーキレバーBL-C6010」の同時購入もお忘れなく。

▼新型ローラーブレーキに最適なブレーキレバー■「BL-C6010」

https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/30.html#BL-C6010
 ※シマノ純正のアウターケーブルとインナーワイヤーとケーブルキャップも合わせて揃えておきたい。
 他にもシマノローラーブレーキクイックリリース型専用のワイヤーの長さ調整ツールなども必要であれば買い揃える。

▼(インナー固定ツール「TL-IM21」(Y75W98021)
「TL-CJ40 内装ハブ用調整工具」カセットジョイント型ハブのインナーワイヤー長さ決め道具」
ameblo.jp/cycle-plus/entry-11564515396.html
(シマノ SG-3R75は127mm)

●BR-C6000-Rの画像と納期・入手方法など

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12393201396.html
ブレーキレバー「BL-C6010」(左のみ)も紹介。
※納期に関しては店が取引する問屋と在庫次第。
シマノセールスと直取引ルートがあって在庫もあれば本州であれば1週間くらいで入手できるはず。

シマノ側での在庫も切れていると再生産まで数か月や、
待っていて気付いて1年経過したらそのまま廃盤というケースも珍しくない。

卸問屋を経由する場合で「まとめての注文しかしない」と数か月待つようなことにもなる。

取り付けが自分で問題なく出来るのであれば、
送料等の兼ね合いで安さか早く入手したいかを考えて注文する店を選ぶ方法もある。
こういうときは自転車店ではない店からの取寄せが便利なこともある。

しかし、国内向けの位置づけとされるBR-C2050-Rは未だに実物画像すら不明。
本当に流通しているのだろうか。

※インナーケーブルクイックリリースとは

si.shimano.com/#/ja/DM/HRB001
一般的なIM31に比べ、着脱の手間が少ない機能が搭載されている。
タイコ部分から直接インナーワイヤーの着脱もなくなるので負担も少ない。
交換するならIM45以降のものに交換すると後で楽。
但し、最初にインナー固定ツール「TL-IM21」(Y75W98021)(約1500円)で長さ調整は必要。

もっと採用車種が増えるべきだと思うが、コスト面の観点で採用されにくい。
廉価車種ならともかく、ある程度高い車種には、価格が上がっても、そのぶん基本機能も向上されて、
後々の作業の手間を減らせるアピールポイントになると思うのだが・・・。
メーカーは取説を読む気すらないような店に配慮しているのだろうか。

ameblo.jp/cycle-plus/entry-11982328995.html
今更ながら、見ていて思ったのは一般車でインナーケーブルクイックリリースにしないのは、値段も然ることながら、
雑な管理でワイヤー固定部分が外れるかもしれないという懸念があるのかもしれない。
整備性が劣る以前に、大抵は壊れかけた段階でしか持ち込まれないことを考えると仕方がないのか。


●ローラーブレーキ本体の黒い小さい蓋キャップ

シマノ「Y75F1100 グリスホールキャップ」(90円税込)
www.yodobashi.com/0/pd/100000001002226295/
しかし通販で買うまでもなく身近な自転車店で廃棄車からパーツ回収している余りがありそうなので
自転車店に行ったほうが早いかと。(中古品なら0円~新品でも約100円)
取寄せで送料必要な店しかない場合は通販のほうが良いとはいえる。
物が物だけにここまで自転車店に任せろとは言わない。


●BR-C3000-R-DX,BR-C6000-R-DXの特長

bike.shimano.com/ja-JP/product/component/nexus-c3000-int7/BR-C3000-R-DX.html
bike.shimano.com/ja-JP/product/component/nexus-c6000-int8/BR-C6000-R-DX.html
「シェアバイク用に設計された高耐久性ハブローラーブレーキ」で
「SUSアウターキャップ」が搭載=「防錆外装キャップが錆を防止」する
とのこと。
bike.shimano.com/ja-JP/product/component/nexus-c3000-int7/BR-C3000-R.html
bike.shimano.com/ja-JP/product/component/nexus-c6000-int8/BR-C6000-R.html
通常のC3000,C6000-Rと画像での違いはあまりないように見える。

互換性があるのでインター7や8に限るということでもないが、
これらの比較的高価なブレーキ装備のある自転車をシェア自転車で導入するところがあるのだろうか。
逆にインナーケーブルクイックリリース型は
(ほぼ無点検で運用するつもりなので)「外れると困る」とかいう事業者は多そう。

しかし、一応DXは「高耐久」を謳っているので、
個人で今後導入するつもりがあればDXタイプのほうが良いかもしれないが
果たして国内で流通があって購入できるのだろうか。

●DX版のローラーブレーキは「外の殻(ケース)自体がステンレス」?

Shimano Roller Brake BRC3000F-DX | eBay
www.ebay.com/itm/254318600607
i.ebayimg.com/images/g/TegAAOSwDFFdRIVq/s-l1600.jpg
こちらの調査不足だったとはいえ・・・
シマノ側の説明も商品画像も紛らわしい。

重さはどの程度違いがあるのだろう。
「たぶん鉄+塗装」と「ステンレス」では差はそれほどでもないか。
スポーツ自転車向けのコンポではない場合
シマノ側で重さは調べない(公開しない)ということもあるので
現物を比較できる人がいるかどうか次第・・・。

シマノセールス扱いがあって普通に取引のある店から取寄せ購入できるなら楽だが、
個人輸入前提であれば、元々軽くもない部品なので
カスタム派の人達にもあまり興味を持たれにくいことを考慮すると、
国内で見かけることはまずないような気がする。

◆【2021年9月下旬現在】ローラーブレーキ現行品調べ

▲[2021.10.3現在]このシマノカタログに書いてある品番では売っていないので要注意!
set.shimano.co.jp/bc_catalog/comfort/#target/page_no=13

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
productinfo.shimano.com/download/pdf/spec/2.7/en
productinfo.shimano.com/#/spec/URBAN/Brake%20(Roller%20Brake)


 海外のみ[BR-C6060-F] ブレーキ力1.7 放熱板138mm 放熱性1.4  ※許容範囲100~130kg (自転車+運転手+荷物)
 海外のみ[BR-C6050-F] ブレーキ力1.7 放熱板138mm 放熱性1.4  ※許容範囲70~100kg (自転車+運転手+荷物)


  [BR-C6000-F] ブレーキ力1.5 放熱板150mm 放熱性1.4
  [BR-C6000-F-DX]       〃
  [BR-C3010-F] ブレーキ力1.2 放熱板140mm 放熱性1.2
  [BR-C3000-F] ブレーキ力1.2 放熱板122mm 放熱性1.0
  [BR-C3000-F-DX]       〃


  [BR-C6000-R] ブレーキ力1.2 放熱板150mm 放熱性1.4
  [BR-C6000-R-DX]       〃
  [BR-C3010-R] ブレーキ力 1 放熱板140mm 放熱性1.2
  [BR-C3000-R] ブレーキ力 1 放熱板122mm 放熱性1.0
  [BR-C3000-R-DX]       〃
  [BR-IM31-R] ブレーキ力0.9 放熱板 90mm 放熱性1以下

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▲旧品番   → ★現行品番

=====BR-C6000シリーズ:放熱板150mm=====
[前]
▲ABRC6000FA → (ABRC6000FA2:海外のみ?) 4mmナット付属(M10)
▲ABRC6000FB → ★ABRC6000FB2        3.5mmナット付属(M9)
▼ナット単品
M9×3.5mm → Y22V05020
M10×4mm → Y22T05000
[後]
▲ABRC6000RA → ▲廃盤?        8.2mmワッシャ付属(M10)
▲ABRC6000RB → ★ABRC6000RB2  8.2mmワッシャ付属(BC3/8)
▲ABRC6000RC → (ABRC6000RC2:海外のみ?)
▼ナット単品
BC3/8:7.2mm → Y8JK98010
BC3/8:8.2mm → Y8JK98020
BC3/8:9.7mm → Y8JK98030
M10:8.2mm → Y8JK98040

=====BR-C3010シリーズ:放熱板140mm=====
[前]
▲ABRC3010FA → ▲廃盤?        4mmナット付属(M10)
▲ABRC3010FB → ★ABRC3010FB2  3.5mmナット付属(M9)
[後]
▲ABRC3010RA → ★ABRC3010RA2  8.2mmワッシャ付属(M10)
▲ABRC3010RB → ★ABRC3010RB2  8.2mmワッシャ付属(BC3/8)
▲ABRC3010RC → (ABRC3010RC2:海外のみ?)

=====BR-C3000シリーズ:放熱板122mm=====
[前]
▲ABRC3000FB →(ABRC3000FB2:海外のみ?)
[後]
▲ABRC3000RA → ★ABRC3000RA2  8.2mmワッシャ付属(M10)
▲ABRC3000RB → ★ABRC3000RB2  8.2mmワッシャ付属(BC3/8)
▲ABRC3000RC → (ABRC3000RC2:海外のみ?)
▲ABRC3000RD → (ABRC3000RD2:海外のみ?)

=====BR-IM31シリーズ:放熱板なし・90・100mm=====
[前]
▲ABRIM31FXJ → (KBRIM31FXJS:海外のみ?)
www.sekaimon.com/itemdetail/233765367836
▲ABRIM31FAFJ → ▲廃盤?
[後]
▲ABRIM31RCJM  →★ABRIM31RCJMT 冷却フィン:90mm 付属/ブレーキ取付ナット 8.2mm (BC3/8)
▲ABRIM31RFJ130 →▲廃盤?    冷却フィン:90mm 付属/ブレーキ取付ナット 7.2mm (BC3/8)
▲ABRIM31RFJ9  →▲廃盤?    冷却フィン:90mm 付属/ブレーキ取付ナット 9.7mm (BC3/8)
▲ABRIM31RFJC  →▲廃盤?    冷却フィン:90mm 付属/ブレーキ取付ナット 9.7mm (M10)
▲ABRIM31RFJH  →★ABRIM31RFJHT 冷却フィン:100mm SG-3R40/42用 OLD:120mm 付属/ブレーキ取付ナット 8.2mm (BC3/8)
▲----------   →★ABRIM31RFJ7H 冷却フィン:100mm SG-3R75用 付属/ブレーキ取付ナット 7.2mm (BC3/8)

▲ABRIM31RJ130  →▲廃盤?    ▲冷却フィンなし 付属/ブレーキ取付ナット 7.2mm (BC3/8)
▲ABRIM31RJS   →▲廃盤?    ▲冷却フィンなし 付属/ブレーキ取付ナット 9.7mm (M10)
▲ABRIM31RJSS   →★ABRIM31RJSST ▲冷却フィンなし 付属/ブレーキ取付ナット 8.2mm (BC3/8)
▲ABRIM31RJSSW  →▲廃盤?    ▲冷却フィンなし 付属/ブレーキ取付ナット 8.2mm (BC3/8)

軸径が同じであれば、サイズ違いの付属ナットをそれぞれ付属したものをパッケージにする意味がないと
日本では"安物自転車で"M10軸を使っている車種自体が存在するのかどうかすら不明なので、
効率化のために終了していたとしても納得できる。(必要であればナットだけ取寄せれば済む)


ついでに、海外通販でDX版を購入できるサイトを発見したので一応記載。
長い坂が多く自転車自体の利用頻度が高いとか、屋外野ざらし駐輪の人であれば買う価値があるかもしれない。
シェアサイクル向けでもあるが、メンテが不十分運用前提ではインナケーブルクイックリリース型は使いにくいのだろう。

▼DX型:海外通販

◆BR-C6000-R-DX「BRC6000RDXC」 約1.1万円
www.sekaimon.com/itemdetail/313537251552
付属:BC3/8の7.2mmワッシャー

●BR-IM31-R(放熱フィンなし)の僅かな変更(本体文字色が変更のみ)

twitter.com/noguchi_shokai/status/1540249534806499329
2022年以降の生産時期が分かりやすいくらいのメリットしかない。

改修用としては【僅か100~400円ほどの差しかない】ので、
あまり坂が多くない場所でも「放熱板あり」を強く推奨します。

▲【フィンなし BR-IM31-R】 約 2400 → 3200円
www.monotaro.com/p/7307/8295/
※「放熱板なし」は「用途を考慮せず同型品で十分と思い込んでいるだけ」か、
例外的には「僅かでもローラーブレーキで軽量化しておきたいママチャリレース」向け。

◆【放熱板90mm BR-IM31-R】約 2600 → 3300円
www.monotaro.com/p/7307/8268/

◆【放熱板100mm BR-IM31-R】約 2700 → 3600円
www.monotaro.com/g/05172525/



◆パナソニックの子乗せ車に「BR-C3000-R」採用

cycle.panasonic.com/special/gyutto/
(※DX版ではない)
(※ブレーキレバーはBL-C6010ではないが、必要とするワイヤー引き量は確保)

ロー(ノー)メンテでのインナケーブルクイックリリースの問題が出る可能性よりも、
「実用性を重視」に大きく舵を切った形。
違いが分かる人達にしてみれば「ちょっと良いブレーキ」を使っていると誇れる。

一方、前輪用では未だに珍妙ブレーキに拘り続けるBSでは
後輪でも「BR-IM31-Rにフィンが有れば十分。新型でコストUPとトラブル可能性を増やしたくない」
と思っていれば、今後も追随することはなさそう。

●パナの子供乗せに「br-c3000」が搭載されたことでの懸案
まず、既存のローラーブレーキとは着脱方法が異なるので、
整備マニュアルが配布されているのだろうかという心配がある。

正直「シマノのオンラインマニュアル」の存在すら知らず、
参照もできないような店では扱って欲しくないのはある。



2019.10.06 ●DX版のローラーブレーキは「外の殻(ケース)自体がステンレス」?
2019.05.12 ●BR-C3000-R-DX,BR-C6000-R-DXの特長
2018.08.12 ●日本市場向けのBR-C2050-Rは計画消滅?
2018.07.29 ●BR-C6000-Rの画像と納期・入手方法など
2018.05.27 ●ローラーブレーキの効きが悪い?【2019.3.31改訂】
2018.05.20 ●2018-2019のローラーブレーキ新製品「予定」
2018.03.11 ●廉価品ローラーブレーキとの違いは放熱板の有無(BR-IM31R)
2018.03.04 ●【前輪用】新製品「BR-C6060-F、BR-C6050-F」
2017.10.22 ブレーキ総合からページ分け
2017.09.24 ●新ローラーブレーキ「BR-C2050-R」
2017.09.24 ●新ローラーブレーキ「BR-C2050-R」、コースターブレーキ型番更新
2017.06.25 (●ローラーブレーキの短所のURL変更のみ)
2017.02.19 ●ローラーブレーキの現行品
2016.11.13 ●グリス補充せず乗り続けたローラーブレーキの末路
2016.04.24 ●ローラーブレーキ本体の黒い小さい蓋キャップ
2016.01.03 ●ローラーブレーキに専用グリスが必要だということ
2015.09.27 新型ローラーブレーキ市販開始(BR-C3000,BR-C3010,BR-C6000)
2015.08.23 ローラーブレーキ部分の追加
2015.02.25 シマノFBリンク置き換えのみ
2015.02.21 BR-IM70-Rの再登場、他
2015.02.15 強化ローラーブレーキの在庫と今後?
2015.02.08 BR-IM80-R 画像解説リンク
2014.12.28 ハイパータイプのローラーブレーキの在庫について
2014.10.04 ローラーブレーキなど諸々追加
2014.09.29 ローラーブレーキの修正


▲廃盤品:旧品データ


※IM80,81,86はハイパータイプ(ブレーキ力が強い)
─────────────
▼前輪用(あまり見かけることはない)
【廃盤】[BR-IM31-F] 約2000円 放熱板なし 放熱性1.0未満 ブレーキ力1.0
【廃盤】[BR-IM35-FF] 約3000円 放熱板160mm 放熱性1.4 ブレーキ力1.0
 ▼インナーケーブルクイックリリース
【廃盤】[BR-IM45-F] ------------ 放熱板122mm 放熱性1.0 ブレーキ力1.1
【廃盤】[BR-IM55-F] ------------ 放熱板140mm 放熱性1.2 ブレーキ力1.0
【廃盤】[BR-IM80-F] 約4000円 放熱板150mm 放熱性1.4 ブレーキ力1.5
【廃盤】[BR-IM81-F] 約4000円 放熱板180mm 放熱性2.3 ブレーキ力1.5
【廃盤】[BR-IM86-F] 約6000円 放熱板180mm 放熱性2.3 ブレーキ力1.5 ディスクブレーキマウント対応
─────────────
▼後輪用 (よく使われている)
[BR-IM31-R] ------------- (放熱板なし) 放熱性1.0未満 ブレーキ力1.0 激安車に搭載されているらしい
[BR-IM31-R] 約2000円 放熱板90mm 放熱性1.0未満 ブレーキ力1.0 BSなどの一般軽快車に多い
【廃盤】[BR-IM35-RF] 約3000円 放熱板160mm 放熱性1.4 ブレーキ力1.0 一般車ナットB.C.3/8が1種(M10:2種)
 ▼インナーケーブルクイックリリース
【廃盤】[BR-IM45-R] 約3000円 放熱板122mm 放熱性1.0 ブレーキ力1.1
【廃盤】[BR-IM55-R] 約4000円 放熱板140mm 放熱性1.2 ブレーキ力1.0
【廃盤】[BR-IM70-R] 約3500円 放熱板150mm 放熱性2.2 ブレーキ力1.3
【廃盤】[BR-IM80-R] 約4300円 放熱板150mm 放熱性1.4 ブレーキ力1.5 一般車用ナットB.C.3/8が2種(M10:1種)
【廃盤】[BR-IM81-R] 約5500円 放熱板180mm 放熱性2.3 ブレーキ力1.5 2014-2015再販したが終了
─────────────
▼[BR-IM81-R]
ABRIM81RC=「BC3/8軸用」(7.2mm左間座ユニット[ワッシャー]付属)
ABRIM81RD=「M10軸用」(7.2mm左間座ユニット[ワッシャー]付属)
si.shimano.com/php/download.php?file=pdf/ev/EV-BR-IM81-R-3283A.pdf
「フレームエンドの厚みによって固定できなければ厚みがある8.2mmに変更可」

参考:
[BR-IM80-R]採用車種
「ヤマハの業務用電動アシスト」
www.yamaha-motor.co.jp/pas/gear-cargo/
業務用に採用されるほどの信頼性。

「BR-IM81-R」採用車種
「ベルトドライブのクロスバイクのような自転車」
www.miyatabike.com/miyata/lineup/ex_cross/ex_cross_street.html
こっちは単にディスクブレーキを採用したくなかっただけのような。


──────────────────────────
「2014.12.28現在」
BR-IM81-Rだけでなく、BR-IM80-Rも終了。
一般車の「BR-IM31-R」から「BR-IM45-R」「BR-IM55-R」に交換する意味は・・・なくはないが微妙。
いつ購入できるかどうかはシマノの生産計画次第。
81と80に関しては見つけたら確保しておくほうが良さそう。
81はミヤタが、80はヤマハが補修用として部品確保しているとは思うが、
カスタム用に提供される可能性は低い。
※故障したとすれば原因確認のため店から送付を求められる可能性もある。
──────────────────────────
●「BR-IM80-R」の画像
ameblo.jp/cycle-plus/entry-11982328995.html
こちらでは4600円(税込)で取り寄せ可能のようだが入荷日未定な様子。

上級一般車クラスにはこのブレーキを標準搭載してもらいたいところでも、
「ブレーキ本体の重量増」というのはともかく、
「効きすぎで(タイヤが早く摩耗するので)困る」とかいう人もいるのだろうか。
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●2.15追記
BR-IM81-Rは「5月中旬」
BR-IM80-Rは「終了」(残りは完成車メーカー補修用、卸問屋、小売販売店の流通在庫のみ)

▼一時期掲載から白紙になり、旧品の継続状態だったが段階的な入れ替え

   [BR-C3000-F]放熱板122mm 放熱性1.0 ブレーキ力1.1
   [BR-C3010-F]放熱板140mm 放熱性1.1 ブレーキ力1.2
   [BR-C6000-F]放熱板150mm 放熱性1.4 ブレーキ力1.6
   [BR-C6010-F]放熱板180mm 放熱性2.3 ブレーキ力1.6

   [BR-C3000-R]放熱板122mm 放熱性 1 ブレーキ力1.1 [BR-IM45-R]後継?
   [BR-C3010-R]放熱板140mm 放熱性1.1 ブレーキ力1.2 [BR-IM55-R]後継?
   [BR-C6000-R]放熱板150mm 放熱性1.4 ブレーキ力1.6 [BR-IM80-R]後継?
   [BR-C6010-R]放熱板180mm 放熱性2.3 ブレーキ力1.6 [BR-IM81-R]後継?
   [BR-C6060] 放熱板180mm 放熱性2.3 ブレーキ力1.6 ディスクブレーキ対応
※放熱性:[BR-C3000]を基準値1とする場合
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●なぜか限定?復活
[BR-IM70-R] 約3500円 放熱板150mm 放熱性2.2 ブレーキ力1.3
終了していたが、EUで大量発注でもあったのだろうか。
放熱版がフレームに干渉するとか、
ハブ付近がどうしても黒じゃないと困るとかということでもなければ
店によっては安めの値段で買えるのはメリットとしても、
81を買うならわざわざ70を選ぶ必要もないのでは・・・?
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2015.8.23現在「BR-IM70-R」「BR-IM81-R」は購入できる店あり。
急ぎでブレーキ強化するのであれば「BR-IM81-R」、来年まで待てるなら「BR-IM80-R後継のBR-C6000-R」他。

「BR-C3000-R」「BR-C3010-R」「BR-C6000-R」はシマノに展開図の掲載だけで
(「BR-C6010-R」「BR-C6060」は展開図もない状態)
まだ単品販売は開始されていないようだ。
◆[BR-IM80-R] は[終了]
勝手な予想では早ければ海外では秋くらいから販売で、国内で購入できるのは2016年4月以降くらいだろうか。

★NEXUSシリーズ(2016年以降モデル)

cycle.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/newpro2016/for_comfort/nexus.html
新規投入が楽しみではあるが、日本の一般車では高級とされる自転車でも搭載するのは稀になるのだろう。
最低でも「BR-C3000-R」を標準搭載するだけで交換時の手間が
インナーケーブルクイックリリースによって多少楽になるが、
一般車に対しては「性能」より「安さ」「過小メンテ」を絶対視する消費者が多いから難しい。
推定使用距離が2,3kmで坂もないというところであればBR-IM31-Rの放熱板なしでもいいとして、
実際は店でもっと用途に応じて様々なブレーキに交換すべきだと思うが、ブレーキ種類の変更を提案どころか
ハイパータイプのローラーブレーキの存在自体を全く知らないということのほうが多そうな印象。

2015.9.27 新型ローラーブレーキの販売開始を確認(BR-C6010、BR-C6060は確認できず)
【前用】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前用のローラーブレーキを採用している完成車メーカーは少ない。
代表的な車種としてはBlessのビーチクルーザー(MAHILOW 3i、MAHILOW SPECIAL、SHO 3i)。
※買い間違えてもナットのみ購入できるが、分からないなら確認すること。(実測またはメーカー問い合わせ)
ABRC3000FB Nexus BR-C3000 3.5mmナット付属(M9) 約4300円
ABRC3010FA Nexus BR-C3010 4mmナット付属(M10) 約4300円
ABRC3010FB Nexus BR-C3010 3.5mmナット付属(M9) 約4300円
ABRC6000FA Nexus BR-C6000 4mmナット付属(M10) 約5000円
ABRC6000FB Nexus BR-C6000 3.5mmナット付属(M9) 約5000円
▼ナット単品
M9×3.5mm → Y22V05020
M10×4mm → Y22T05000
【後用】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※通常の一般車軸はBC3/8(←量販店のスポーツ車風でもBC3/8)、本来のスポーツ車軸はM10
買い間違えてもワッシャーのみ購入できるが、分からないなら確認すること。
ABRC3000RA Nexus BR-C3000 8.2mmワッシャ付属(M10)◆約3700円
ABRC3000RB Nexus BR-C3000 8.2mmワッシャ付属(BC3/8)◆約3700円
ABRC3010RA Nexus BR-C3010 8.2mmワッシャ付属(M10)◆約4000円
ABRC3010RB Nexus BR-C3010 8.2mmワッシャ付属(BC3/8)◆約4000円
ABRC6000RA Nexus BR-C6000 8.2mmワッシャ付属(M10)◆約5000円
ABRC6000RB Nexus BR-C6000 8.2mmワッシャ付属(BC3/8)◆約5000円
▼ナット単品
BC3/8:7.2mm → Y8JK98010
BC3/8:8.2mm → Y8JK98020
BC3/8:9.7mm → Y8JK98030
M10:8.2mm → Y8JK98040


(2017.2.19追記)●ローラーブレーキの現行品
BR-C6010 は2014-2015のVer012には載っていたが、その後消滅。
2015.9.27頃にはC3000、C3010、C6000は発売されたが
C6010、C6060の大型放熱版の新型の発売はなくなり、BR-IM81が継続という形になったが、それも廃盤。
▼ブレーキレバーは
「BR-IM31、BR-IM35、BR-IM81、BR-IM86」→「BL-C6000」「BL-IM65」など
「BR-C3000、BR-C3010、BR-C6000」→「BL-C6010」が最適

BR-IM35-RF(後ろ用)も廃盤のようだ
www.cycle-yoshida.com/pc/syousai.php?SYOCODE=00615150
「用途に応じて変更する」ということが当たり前であれば、
長い坂道で使うような地域では本来「組み換え推奨」となるべきだったパーツだが、
完成車として組み込まれたパーツの変更を望まないメーカーや店にとっては
どうでもいいパーツでしかなかったのだろう。

BR-IM81も廃盤で今のところ後継品もなさそうなので、
2016年2月現行品でローラーブレーキ最大の放熱版で最大の制動力を得たいのであれば、
ブレーキ本体「BR-C6000」+ブレーキレバー「BL-C6010」ということになる。
ローラーブレーキの効きが悪いのがどうしても気に入らないという人は、試してみるのも良いのでは。

「インナーケーブルクイックリリース」で着脱が多少楽になるのと、
ブレーキグリス充填用の穴の位置がフレームに干渉しにくい場所に移動することもあるので、
無駄に高いノズルを買うくらいなら変更も視野に入れることをオススメする。

こういう効果のあるものが付いている完成車や試乗車があれば
一般車に対する印象も少しは違うものになるはずだが・・・、
前輪駆動のようなもっと全体的に独自パーツ数を増やすような
金のかかる進化のほうが真っ当のような流れはどうなんだろうと。

●ホイールの空転時に抵抗があるという問題(BR-IM80-R)
ameblo.jp/rantzwadorl/entry-12136071758.html
(ブレーキワイヤーの調整不足やハブや玉当たり不具合ではなく)
「空転時に何十秒も回転するホイールが必ずしも良い意味があるというわけでもない」
という話もあるので、走行時に気にならない程度であれば「気にしない」というのも一つの手。
抵抗感を補うこともできる「電アシ」であるなら尚更。
「追記その2」には
通常ある抵抗感の範囲内であった可能性も高く、無実かもしれないともあり、
やはり気にしすぎだったのかもしれない。


●ノーマルタイプ(IM31,35)とハイパータイプ(IM80,81,86)の違い

内部のローラーの大きさそのものが違う。
ameblo.jp/cycle-plus/entry-11507544978.html
内部のシューの形状も違う。
www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=532846020107965&id=466183956774172

(IM45,55は制動力にはさほど違いはなく、交換が容易なインナーケーブルクイックリリースになったもの)

ハイパータイプどころかIM35すらさほど見かけないだけに違いを実感するのは困難。

IM31(放熱板なし)「下級グレード自転車向け」
IM31(放熱板あり)「普通装備」
IM35→IM31の放熱版を拡張「下りの坂道でも効きが落ちにくい」
IM45(後継:C3000)→ほぼIM31を「インナーケーブルクイックリリース化」
IM55(後継:C3010)→「インナーケーブルクイックリリース化」+「放熱板を大型化」
─ここから別物─
IM70→「内部シュー構造変化だけ?でブレーキ力の強化」「放熱板も拡張」
IM80(後継:C6000)→「内部シュー構造変化」+「内部ローラー部分の大きさ」+「放熱板も大型化」
IM81(後継:C6010)→「内部シュー構造変化」+「内部ローラー部分の大きさ」+「放熱板を更に大型化」

●新ローラーブレーキ「BR-C2050-R」

日本市場向けのようだが
インナーケーブルクイックリリース系統のものかどうかは今現在画像もないので分からない。
スペックを見る限りでは放熱版はBR-C6000-Rと同サイズの150mm、
ブレーキ力もBR-C6000-R同等の1.2のハイパータイプに属する。

[BR-C2050-R]放熱板150mm ブレーキ力1.2

●日本市場向けのBR-C2050-Rは計画消滅

2017-2018最終の製品仕様に載っていた「BR-C2050-R」は
2018-2019の現行最新ver.2.8(更新日: 2018年7月4日)から消えている。
昨今の経済状況を鑑みて新製品投入は見送ったようだ。

そもそもハイパータイプのローラーブレーキどころか、
本来は坂道が多い地域では組み替えてでも販売すべき
(BR-IM31から放熱板を拡大しただけのような廉価品の)BR-IM35すら消えてしまったことを思うと
ブレーキに対する価値を(恐らく数百円でもコストが増えることを理由に)
微塵も見出していない完成車メーカー(代理店)に落胆する。
(軽量化でコストも下げられるのであろうハブダイナモだけは新製品投入を歓迎しているようだが・・・)
(既存品との違いが不明のハイパータイプDX版は欧州での一定需要があるので新規投入する予定なのだろう)

●【前輪用】BR-C6060-F  【ハイパータイプ】26-28インチ(ETRTO:559~635)

ブレーキ力1.7 放熱版150mm 放熱力1.4 インナーケーブルクイックリリース
            ↓仕様変更
ブレーキ力1.7 放熱版138mm 放熱力1.4 インナーケーブルクイックリリース
放熱版をコンパクトにしつつ性能はそのまま。

日本市場では前ローラーブレーキの車種は相当珍しいので
更に交換してまで使ってる人を見ること自体なさそう。


●2018-2019のローラーブレーキ新製品「予定」

計画段階の予定も含まれるため、当初書かれていた品番ごと消えたり
品番は存在していても、一向に(日本)市場投入されないというケースもある。
productinfo.shimano.com/#/spec/2.5/COMFORT/
(DX品番と既存品の違いは仕様表には書いていない)

【前輪用】BR-C3000-F-DX ブレーキ力1.2 放熱版122mm 放熱力1.0
【前輪用】BR-C6000-F-DX ブレーキ力1.5 放熱版150mm 放熱力1.4
【前輪用】BR-C6060-F ブレーキ力 1.7 放熱版138mm 放熱力1.4
【後輪用】BR-C3000-R-DX ブレーキ力1.0 放熱版122mm 放熱力1.0
【後輪用】BR-C6000-R-DX ブレーキ力1.2 放熱版150mm 放熱力1.4


●【海外市場のみ】BR-C6050-F (前用)

日本では殆ど使われていない前ブレーキ且つ「海外専用」なので、
あまり追加する意味はないが参考として。
productinfo.shimano.com/#/lc/nexus/inter-8?q=br-c6050
【「Except Japan market」=日本市場を除く】
●Wheel size (inch)/Outer diameter of tire (mm) = ホイールサイズ(インチ)/タイヤ外径(mm) 660~712mm
●Structure type:Hyper 構造:ハイパー
●Braking power ( 1 ) ブレーキパワー:1.7
●Cooling fin diameter (mm) 放熱フィンサイズ:138mm
●Heat dissipation ( 1 ) 放熱力:1.4
●With POWER MODULATOR function パワーモジュレーター機能つき
●Inner cable quick release インナーケーブルクイックリリ-ス
※1 Performance index rating uses BR-C3000-R brake unit as a reference value of 1. Testing condition.
※1 BR-C3000-Rブレーキユニットを基準値1として比較。
● Range of overall allowable mass for modulator (kg) mass = bicycle + rider + luggage
許容質量の範囲(kg) 質量=自転車+乗車人+荷物  70~100kgまで

◆既存の前輪用C6060との違いは許容質量の違いにあるようだ
productinfo.shimano.com/#/lc/nexus/inter-8?q=br-c6060
●ブレーキパワー:1.7
●放熱フィンサイズ:138mm
●放熱力:1.4
基本性能は同じ。

bike.shimano.com/ja-JP/product/component/nexus-c6000-int8/BR-C6050-F.html
バイクの総重量範囲
BR-C6050: 70 ~ 100 kg、
BR-C6060: 100 ~ 130 kg

660~712mmという分かりにくさ。特に海外ならETRTOのリム径で書くべきだろうに。
www.cycle-yoshida.com/pc/freepage.php?NUM=82
▼ヨシダのサイトを参考にすると以下が適合
559:26インチHEの約2.00[50mm幅]超
584:650B:27.5インチ
590:26インチWO
622:700C
630:27インチWO

(カタログ落ち)●BR-C6050-F【ハイパータイプ】20-24インチ(ETRTO:406~547)
ブレーキ力1.7 放熱版100mm 放熱力1.0
カタログ落ち品と型番が同じなので少々紛らわしい。


▲廃盤[BR-IM31-F] ※完成車メーカーの補修パーツとしては極僅か継続するかもしれないがシマノでの単品販売なしへ

→(C-3000,C-6000系へ完全移行)
日本では特に元々前用のローラーブレーキ自体使われている車種自体が珍しいので消えるのも必然か・・・。
最終更新:2024年03月10日 18:49