キャリパーブレーキ

最終更新日:2018.7.29 ●ブレーキ調整の重要性、◆ブレーキの正しい使い方への理解、●たかが子供車のブレーキ?
6.10 ●一般車向けキャリパーブレーキの新商品 テクトロ [TEKTRO] 810C
2017.10.22 ブレーキからページ分け、パナソニック「Wピボットハイパワーブレーキ」掲載

(主にロードバイク向けのキャリパーブレーキは非掲載)

■キャリパーブレーキ(一般車向け)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ブレーキシューで両側からリムを挟む形。シュー自体の長さは短め。

★【交換検討の前に確認】

●前ブレーキ  (キャリパーブレーキの場合)
前ブレーキアーチ画像の右のもの(シングルピボット)であれば左のもの(ダブルピボット)に交換推奨。
fit3196.com/ippan/cq/

(一般車向けの組み込み部品)
[シングルピボット]・・・板も薄く調整もし辛い、片効きしやすい、とにかく安いだけの存在。
[ダブルピボット]・・・板が厚くしっかり作られているものが多く、両効きしやすい、シューも交換すればよく止まる。
呼称としては「ダブルピボット」「ツーピボット」「デュアルピボット」と色々ある。

[F=フロント:前用]・・・激安粗悪車から高級ロードに至るまで性能は雲泥の差だが、大分類としては同じ。
[R=リア:後用]・・・一般車用ではバンド/サーボ/ローラーが多いので出番はないが、混同を避ける意味で併記。

●一般車前ブレーキの調整方法(キャリパーブレーキ)

anocora.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-d62f.html

「アーチの長さなどの参考データ」
wiki.nefilm.net/cbm/index.php?Parts%2FBrake
 ママチャリに必要なアーチの長さは70mm

●デュアルピボットタイプのブレーキキャリパーも調整が必要

bicycle-aaa.jugem.jp/?eid=960
デュアルピボットタイプのブレーキキャリパーですが、
リンクの支点から弧を描くように作用点が移動するので、
ブレーキシューが減ってくるとリム面より上にずれていきます。
ブレーキシューの初期の当り位置は下端際にしておくことと、
このデュアルピボットタイプのキャリパーはセンター位置調整ネジが緩みやすく、
それによって当たり位置がずれる場合もあるので、定期的なチェックが必要です。

■ブレーキ本体 [ダブルピボット]

tektro=アキワールド
【前用】              アーチの長さ
tektro YH-900A   約1700円 72-92mm 210g 【BR-TK-159】黒、【BR-TK-161】銀 (板薄め)
tektro YH-800A  約1000円 61-78mm 205g 【BR-TK-180】銀

パナソニック★Wピボットハイパワーブレーキ(ステンレスリム用ブレーキシュー付)

【黒】品番「NBC2203F」
【銀】品番「NBC2202F」

パナソニック★Wピボットハイパワーブレーキ(アルミリム用ブレーキシュー付)

【黒】品番「NBC2209F」
【銀】品番「NCB2208F」

パナソニック★大型フロントブレーキ(アルミリム用ブレーキシュー付)([406:20インチHE]子乗せ自転車向き)

cycle.panasonic.jp/products/featureeb/wheel.html
【黒】品番「NBC2196F」

子乗せ自転車に使われている「大型フロントブレーキ」は上記のWピボットハイパワーブレーキとは若干異なる。

◆パナソニック GYUTTO mini DX(2014.02.08の記事)
assist3.blog.fc2.com/blog-entry-151.html
それよりも、ブレーキシュー!!以前と同じサイレントシューですが
Vブレーキのシューと同じようにトーイン付けられるようになってます。
制動力アップのため??
もちろんリムはアルミに変わってるのでアルミ用のブレーキシュー。
[ナット・ワッシャーが専用品でシューの角度調整が可能。但し、このナット・ワッシャーの単品販売なし]


●一般車向けキャリパーブレーキの新商品 テクトロ [TEKTRO] 810C

www.cycle-yoshida.com/pc/syousai.php?SYOCODE=00640315
シルバー
■シティサイクル等に最適なデュアルピポッド採用のキャリパーブレーキ。
■ブレーキシュー:P205
■材質:アルミニウム
■リーチサイズ:61~81mm
■仕様:ナット式
■参考重量:214g
■カラー:シルバー
気になる軸長は不明。

www.chari-o.com/goods/bra20800.html
シルバーは他店でも扱いあり

(www.cb-asahi.co.jp/item/81/06/item100000050681.html)
(CBあさひのリンクはあまり貼りたくなかったがブラックはまだ他になさそうなので仕方なく)
テクトロ [TEKTRO] 810C ナット式 フロント キャリパーブレーキ
約1500円
アルミ合金 鍛造アーム
リーチサイズ : 61~ 81mm
P205(BRH19901)付属
仕様:ナット式
重量:214g

あさひではブラックのみヨシダ他ではシルバーのみと
何故か1種づつのみ。細かい精度に違いがあるのかどうかまで不明。
個人的にはパナで十分に思えるが取寄せが困難でどうしても気になる人はどうぞ。


【後用】
tektro YH-900A   約1700円 72-92mm 210g 【BR-TK-206】黒、【BR-TK-207】銀 (板薄め)
tektro YH-800A  約1000円 61-78mm 205g 【BR-TK-181】銀
★前用はシャフトが長い(48mm)、後用はシャフトが短い(800は30mm,900は15mm)ので要注意
diacompe DL800    約1200円 61-79mm 188g (板薄め)
【前用】promax Y810AD   約1500円 55-75mm 193g [銀][黒] リンエイ
【後用】promax Y810AD-R 約1500円 55-75mm 143g [銀][黒] リンエイ
ALHONGA www.alhonga.com/alhonga/products_list.php?M=2&uID=7  代理店:有限会社巽商会
alhonga HJ-714AG 約1500円 57-75mm 198g 鍛造アルミ (後用もある)
item.rakuten.co.jp/silbest2/10007384/
■シャフト長さ/ フロント用:51mm(ネジ部分20mm) リア用:33mm(ネジ部分18mm)

生産終了:シマノ「BR-S030」というデュアルピボットキャリパーも存在していた。

[シングルピボット]に交換するメリットは(一般用途では)特にないので省略。
プロ仕様では軽量化のためにあえて用いることもあるようだが、ここでは対象外の話。

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▼クイックリリースレバー式
タイヤ交換時に空気を抜いたりする手間がかからないで済む。
しかし基本的にはそのぶん機構が増えるので手入れの場所が増える。

没頭ナットは一般車には取り付け不可、シャフトの長さも重要。

diacompe BRS202  200g 57-75mm 約4000円 [銀] [黒]
★テクトロのように前は約50mmじゃないと支障が出そう。
前用であれば [ナット式]:★約50mmを必ず選ぶこと。

●BRS202はナットや色等の違いで8種類ある

www.diacompe.co.jp/original7.html
uemura-cycle.com/products/detail.php?product_id=11660
ボルト寸法
ナット式:フロント約50mm・リア約28mm
沈頭式:フロント約28mm・リア約13mm
銀色・前用・ナット式
銀色・後用・ナット式
黒色・前用・ナット式
黒色・後用・ナット式
銀色・前用・枕頭ナット(埋め込みナット式)
銀色・後用・枕頭ナット(埋め込みナット式)
黒色・前用・枕頭ナット(埋め込みナット式)
黒色・後用・枕頭ナット(埋め込みナット式)
「BRS202」で検索するとなぜか「枕頭ナット」ばかりが出てくるが
一般車などの「(普通)ナット」の軸穴に取り付ける場合
フォークのブレーキを取り付ける軸穴を削る必要がある。
(無論「枕頭ナット」用のフォークごと交換するなら問題はないとしても)
明らかに削る方法をとるべきではない。
たとえ不具合が出てこないとしても元々適さない規格を
強度を(僅かであっても)下げてまで無理やり取り付ける方法が最良のはずもなく。

●ナット止めと沈頭止め(沈頭式)

dt6110.web.fc2.com/parts/sidepull.html
どうにかして互換性を埋めようと試行錯誤しているが、
強度的にも安全面でも特にブレーキということもあり、
基本的にフレームやフォークを削るような改造はおすすめしない。


▼「後ろがキャリパーではない一般車には不要」

dixna「デュアルピボットラージブレーキアーチ」177g  前後ペア約6000円 (東京サンエス)
tektro   「R556」            190g  前後ペア約6000円
alhonga 「HJ-405AQ」         203g 前後ペア約6000円


●Wピボットでも効きが弱い?

(1)力が入りにくい → 調整不足なので調整する
(2)ブレーキシューが古く硬化している → シューを新品に交換
(3)ワイヤーが古い → アウターもインナーも同時に交換
(4)タイヤが摩耗しグリップ力が低下 → タイヤを新品に交換
更に効きを強くしたいのであれば「Vブレーキ」や「ディスクブレーキ」にするために
(5)フロントフォークごと交換という方法もあるが、
そもそも「急制動(急ブレーキ)」をしなければならない走行をしている時点で、
「予測走行を怠っている」と推測できるため改めることを強く推奨する。
安全のために見通しの悪い場所や前方の自転車や歩行者や後方からくる自動車などが
どのような軌道を描く可能性があるのかということを
十分に予測した上で慎重な走行をすることが求められる。
(追記)
路面状況で「舗装路の上に砂や落ち葉がある、雨の日の鉄板や点字ブロック」は
摩擦力が減るので滑って止まりにくいのが当たり前。

●ブレーキ調整の重要性

kamikawa-cycle.com/blog/6954
ブレーキを多用する環境であれば、
初期伸びが出て効きはじめまでの遊びが増えるのでその調整が必要。

使い方に問題があったかどうかまでは置いておくとして
「まあいいや、こんなもんだろう」で事故を起こして壊れるまで
絶対に店に行かない(単に面倒という理由以外にも、
説明下手や愛想皆無の偏屈な店が多いので行きたくないとか、
以前直して貰ったが改善していなくて店自体が信用できない)
というケースも少なくないと思うので
「効きにくい」と気付いてそれなりに信用できそうな店に持ち込んできただけ
安全意識の高いユーザー。

恐らく雑多な店では(そもそも初回点検にすら来ないようなユーザーしかいなければ)
初期伸びすら全く知らずに問答無用で
「はい、じゃあブレーキ周り全て新品に交換しましょう」
または
「原因が分からないのでメーカーに送りますね」
という対応になるのが関の山だろう。

◆選択肢の提案
プランA・・前ブレーキシューを他社品に換えてみる
プランB・・後ブレーキの大型化
プランC・・ブレーキワイヤーの遊びを少なくする
一方で、こうした選択肢を提示できるのは良いと思う。
パナのサイレントシュー自体の性能は悪くないので
シューだけ経年劣化で硬化して効きにくいとすれば製品管理の問題よりも
やはりまずは初期伸びを疑うのが基本。

◆安全に止まるためには速度を抑えればいいという当たり前の話
いや、それよりも重要な点として、
「垂水区の坂道は急すぎるので速度を抑えてください」
とあるように、事故なく安全に停止したいのであれば
「速度を抑える走行=慎重な使い方を心がけましょう」というのが、
無料で出来る最大の安全対策。

◆ブレーキの正しい使い方への理解

kamikawa-cycle.com/blog/6930
下り坂で後輪ブレーキは荷重が抜けるのでほとんど効きません。
ブレーキは前後均等にかけた方が安全ですね。
無論、基本的なことだが見落としてはならないこととして、前輪ブレーキだけではなく、
必ず「前後ブレーキを両方使うこと」というのも忘れてはいけない。
左レバーで後輪から減速させ、右レバーで前輪を制動。


余談◆自転車店の役割

子供車やママチャリの頃の感覚を引きづって、総重量を一切考えず
軽く握れば簡単に止まれるだろうという思い込みが多いとすれば
子乗せ自転車だけの講習会も開く価値がある。
こういう商材はいくつも転がっているはずなのだが、
多くの一般車店ではパンク修理か取引継続のために新車販売台数だけに異常にこだわる感覚から
ネットや量販の存在だけを批判し、ジレンマから抜け出せていないような印象が強い。
しかし、そういう旧来の考えから脱却しなければ業界は廃れる一途だろうとも思っている。

●たかが子供車のブレーキ?

kamikawa-cycle.com/blog/6941
玩具屋は自転車店に非ず。
元自転車店で働いていたまともな店員が奇跡的に玩具店にいればこんな有様にはならないとして、
そういうケースを期待するだけ無駄。

購入者が自分で修理して勝手に付け替えた可能性も考慮する必要と、
通販での自転車本体の販売も考えるべきとして、
これは実店舗かどうか定かではものの、
こんな状態が許されるような業界。いいんですかね本当に。

もし販売した店の最終整備がこうなら
「事故が起こってから、そのときだけ考えればいい」としか考えてないのだろう。

業界都合でBAAのようなものを推奨するのは自由だが、
まずこういう問題店や業種への規制を強める必要があるのでは。