止まり木同盟襲撃事件

概要

止まり木同盟襲撃を発端とした一連の事件。
この事件においてクルト・カントールは己の過去を追体験することとなり、
その存在のパラドクスを承知で、過去改変を試みるが…

各イベント

『無慈悲なる発端』
昼と夜の混ざらぬ世界にて活動していた越境者達に止まり木同盟支部より救援信号が発せられた。
越境者達は各々の手段を以って急行するも、支部は破壊しつくされ、生存者であった少女を除いて全滅。
さらに難民であった子供2人が誘拐されていた。知人・仲間を皆殺しにされ義憤に燃える越境者達であったが…

『タイム・パラドクス』
この事件が時間軸の異なる己の過去であると確信したクルトは皆に事件の背景を説明する。
越境難民を皆殺しにしたのは、〝有用な実験素材〟である越境者達をおびき出す罠であり、誘拐された子供達は境界線移動の実験に使われると。
そして、クルトこそが誘拐された子供の内の一人が越境実験の後に成長した姿であった。
彼が居るという事は自分達は敗北する運命なのか?それとも結果は変えうるのか?それを答えられる者など存在しなかった。

『終焉の遠未来』
イムカ・グリムナーが今回の下手人の正体を告げる。敵は終焉の遠未来の聖騎士であり、
銀河帝国において、イムカと敵対する派閥、帝国宗務局(アデプトゥス・ミニストゥルム)の尖兵だった。
越境の聖務…イムカの功績に対するカウンターとしての凶行…つまりところ派閥争いの延長が襲撃の遠因である。
止まり木同盟と距離を置き、巻き込まぬよう腐心したイムカの思惑は完全に裏目となり、
直接動けないイムカに代わり、クルトは事件解決に全力を尽くすと告げるのだった。

『不信』
唯一の生き残りであった少女…カイネ・ヘスペラクスの瞳は猜疑に満ちていた。
強いはずの越境者達はいつも手遅れになってやってくる。世界は残酷で冷笑的に運命を弄ぶ。
少女の心は絶望に満ち、その箍は外れる一歩手前であった。

『勝利なき結末』
敵が根拠地とする鉱山に突入した越境者達は特殊強襲装甲でその身を鎧う遠未来の騎士達と戦闘を開始。
遺伝種子により強化された肉体と強靭な装甲、遠未来の兵器を用いる騎士達の武力は強大なれど、
戦況は徐々に越境者達の優位に向かっていた。が、騎士達は不壊の装甲を持ち、越境者は基本軽装であることを逆手に、
故意に崩落を引き起こされて形勢は逆転。越境者達は戦闘不能寸前に追い詰められ、幼少のクルトは不安定ゲートの実験台として放逐される。
「何もかも…呪われてしまえ」
カイネもその犠牲となり、期待を裏切られ、世界に対する呪詛の言葉を残しゲートに放逐されてしまった。
残る子供はあと一人。騎士達は最後の実験の前に、越境者の処理を優先する。

『遅すぎた逆転劇』
越境者達の肉体だけあればよいと、脳の破壊を行おうとする騎士達。
その絶体絶命の窮地にウルリックが間一髪のところで駆けつけ、逆転の間隙を見出す。
越境者達は最後の力を振り絞り、どうにか騎士達の討伐に成功する。が、それは全てが手遅れになった後の打倒であり、
勝利とはあまりにかけ離れた結末。クルトは何一つ為しえなかった己の無力さに怒りの咆哮をただあげるしかなかった。

『運命の始まり』
不安定ゲートに放逐された少年であったクルト・カントールは終焉の遠未来へと漂着。
若き日のイムカに保護され、後にその資質を開花。伝説の傭兵として名を馳せる事となる。
そして救われなかった少女…カイネ・ヘスペラクスは、箍の外れた怪物として、闇を歩むこととなった。

用語

【昼と夜の混ざらぬ世界】
越境者排斥が規範となった世界であり、越境難民にとって非常に危険度が高い。
止まり木同盟支部にいた多くの難民はこの排斥を生き延びた被害者であったが、
その運命の結末はあまりにも残酷であった。

【タイム・パラドクス】
クルト・カントールは他の越境者とは大きく異なる時間軸に身を置いており、
今回の事件は己が過去の追体験…つまるところクルトの存在こそが誘拐された子供の一人「クルト」の結末を暗示していた。

【境界線移動の実験】
終焉の遠未来においても、境界線移動を容易に為しえる素養を持つ者は希少で、
イムカ・グリムナーの武勲を危険視した者達が、越境研究のために越境難民を実験の贄とした。

【不安定ゲート】
実験に使用された実験的な越境装置。
人為的な越境を可能とするゲートを開くが、非常に不安定な未完成品であり、
データ収集を目的に、越境ゲートを越えられる可能性が大人よりも比較的高いという理由で、子供達が実験体として利用された。

【帝国宗務局(アデプトゥス・ミニストゥルム)】
終焉の遠未来:人類の銀河帝国に皇帝神格化を促したカルト教団群を前身とする機関。
権力闘争や大規模な内乱に満ちた血塗られた歴史を背負っているものの、
いまや人類の帝国における唯一の正教組織として認識されている。
過去のとある戦役以降、イムカ・グリムナーとは修復不可能なまでの敵対関係にある。

【騎士団(オーダー)】
皇帝の遺伝子学的遺産である遺伝種子により誕生した超人類(ネファレム)
その適合率が50%を越える者達にのみ、人類守護を担う騎士団の門が開かれる。
銀河に千以上存在する騎士団はそれぞれ独自の伝統を育み、派閥・教義など在り様は千差万別となっている。

【攫われた子供達】
クルト・カントール、カイネ・ヘスペラクス、ロア・ボーマンの三名。
ロアのみが救助され、その後、イムカの尽力もあり、
何度目かの試みで比較的安全な世界へのゲート移動に成功。保護されることとなった。

【カイネ・ヘスペラクス】
昼と夜の混ざらぬ世界に越境遭難した際に、虐殺により両親を喪い、越境者達に救助される。
止まり木同盟襲撃の際にはまたも周囲の人間を喪い、メッセンジャーとして故意に残された。
あまりに過酷な運命と、強いはずの大人達に対する失望、世界に対する呪詛は、箍の外れた怪物を育むことになる。

【暗き都の貴婦人】
ウィッチカルト最強のグラディエイター。 多くの都市と世界で虐殺行を繰り広げている。

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最終更新:2016年11月01日 01:27