名前 |
クリスタ・クニスペル |
性別 |
女 |
年齢 |
24 |
身長 |
170cm |
体重 |
66kg |
概要
とある世界における超大国、「大ゲルマン帝国」の戦車兵。その世界での戦車破壊数は全世界をひっくるめても一位、というスコアを有していた。
19歳までは街工場で働いていたものの、工場勤務が性に合わずに軍隊へと志願。戦車兵となって教育を受けた後、砲手として配属される、
様々な戦線を様々な戦車て渡り歩き続け、その最中に軍規を破ったり、気に入らない上官を殴ったり、好き放題にやっていた。
だが、その「好き放題」にも一々理由があった為に、それを理解する部隊のメンバーからは疎まれることもなく生暖かい目で見られていたらしい。
23歳の時、機械化装甲歩兵製造計画『ユーバーメンシュ』の『第2号』に選ばれる。
激化する戦線の中、他国を圧倒する力を遂に手に入れたことを自国、他国へとアピールするための抜擢であったが、当初はこれを拒否。
だが、今までの不手際を引き合いに出されて軍隊を辞めるかどうかの選択肢を与えられ、渋々ながら承諾することになる。
結果で言えば大成功であり、クニスペル自身も「悪くはないな」と思いながら戦っていたが、とある戦線にて自身の部隊が敵の大軍に囲まれる。
その際に、自身を囮にして仲間を逃したが、自身は敵戦車の砲撃を一気に叩き込まれて、満身創痍の状態になり……この時、クニスペルは『越境者』として世界を超えることになる。
なお、国の公的な記録としては「戦死」扱いとなっている。
容姿
出身世界の超大国「大ゲルマン帝国」国防軍の黒い戦車兵服と、略帽を身に纏った中世的な女性。
階級章は「曹長」のもので、左胸には鉄十字の勲章が着けられている。
身長は高く非常に女性的でスタイルの良い身体をしつつ、軍人としてそれなりの筋肉量を持った身体。
顔立ちは凛々しい、と言うのが適切で髪は耳にかかる程度の長さの黒髪。
性格
女好き喧嘩好き祭り好きギャンブル好きの不良軍人。
本人は一流の戦車兵であり大ゲルマン帝国でも屈指の戦車兵だったのだがそれが理由で階級は伸びなかった。
素行不良者ではあるものの、筋の通らないことや曲がったことが大嫌い。
れずパンツァーとか言われるくらいの同性愛者だが、別に極端な男性嫌いというわけでもない。そのあたりの対応は分け隔てなかったりする。
また、「戦争が嫌いだが戦争が好き」という矛盾した物を抱えている。
戦争が齎す悲劇は大嫌いだが、砲火や殺し合いは大好き、という異常性を持ち、それがクニスペルを常に戦場に導いている。
能力名
『機械化装甲歩兵『ユーバーメンシュ』』
超心理学、魔術、概念研究、科学技術の複合。その結果は、『兵器と人間の概念単位での融合』である。
大ゲルマン帝国の中では既に幅広く普及している技術であり、幾許かのコストはかかるものの、これにより「熟練の兵士をその技量や経験をそのままに更に強力な兵士へと転換する」ことを可能とした。
クニスペルの例で言えば、元々は戦車兵であり、その他の戦闘に関しては手慣れたものでは無い。全力のスペックを発揮出来るのは「戦車に乗っている」状態である。
これを、自身の「愛機としている戦車と融合」することにより、その状態を「戦車搭乗状態」に固定させ、いつ如何なる状況であろうとも、「戦車兵としての技量で」戦闘を行うことができる。
また、戦車級の火力、総合を歩兵レベルの簡易さで運用出来ることも大きなメリットであり、大ゲルマン帝国の幾多の戦線で多く活躍している。
デメリットとしては、前述のコストと、ある程度の技量を持った人間でなければ成立しない、という部分か。
クリスタ・クニスペルが愛機として使用していた、及び現在融合している重戦車。
非常に強力なもので、元の世界では製造当時当時最高クラスの防御性能と大火力を誇り、相手の戦車の砲撃を一切通さずに射程外から敵車両を撃破する、ということを可能としていたほど。
技術の発展によって旧式化していったこの戦車だが、一部の個体は前述の手段によって主人と融合し、強力な装備として生まれ変わり変わらず戦場を渡り歩き続けている。
また、融合した装備は、ただ戦車としての性能が再現される訳ではなく、本人の技量、もっと言えば『魂の強度』次第で更に強力な装備になる。
そのためこのケーニッヒス・ティーゲルも、ただの重戦車とは言えないような性能と、さらなる成長の可能性すらも秘めている。
尚、通常時この戦車は完全に肉体と融合し、宿主に鋼鉄の体と強力な身体能力、特に怪力を与えている。
搭載されている装備は主人の思うままに、望んだ形で再現されることになる。
現在、主砲、機銃は完全に損壊しているため使用は不可能。
クニスペル固有の身体的特徴。何か超人的な物を感じさせるほどの直感力と視力を有している。
これらを利用して遥か遠方の戦車を狙撃して破壊したり、直感的に敵の接近を察知する。
「マウザー・シュネルフォイヤー」
純粋な携行装備としてクニスペルな所有する拳銃。軍から渡される官給品ではなく、私物を使用している。
シュネルフォイヤーは速射の意味を持ち、セレクターの切り替えによってフルオート射撃を可能としている。
弾倉は脱着式だがクリップを用いた装填も可能で、弾薬盒の中には十発分が纏められたクリップが幾つか用意されている。
本来ならばフルオート射撃など行えばまともに照準を合わせられないほどの反動が襲うはずだが、その怪力で無理矢理反動を押さえ込んでいる。
「銃剣」
本来ならば小銃に装着して槍のように扱う為の銃剣。
クニスペルは対人戦において素手で使用する。
刃はついておらず、突き刺すためのものであるため、ナイフのような使い方が出来ないのは少しだけ不満らしい。
その他戦車兵としての装備は大抵所有している。
他設定
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経歴年表 |
年月日 |
出来事 |
1921年9月20日 |
ズデーテン地方ザリスフェルトにて誕生。 |
1940年9月9日 |
ザガン、戦車訓練大隊に入営し、戦車兵としての訓練を受ける。 |
1940年10月1日 |
第12装甲師団第29戦車連隊第3中隊に配属され、訓練を受ける。 |
1941年6月22日 |
バルバロッサ作戦に参加。中央軍集団第三装甲軍に所属。その後転戦を続ける。 |
1942年11月19日 |
ブラウ作戦発動。各地の戦闘に参加するものの、病気により後送。 |
1943年1月23日 |
第503重戦車大隊所属。砲手として当時の最新鋭戦車ティーガーIに搭乗 |
1943年7月16日 |
第1中隊第1小隊所属で、クルスクの戦いに参戦。ハンナ・リップル曹長の下、多大な戦果を上げる |
1943年9月2日 |
クルスクの戦いでの勝利。その後も数多の戦線へと参加する。 |
1944年4月25日 |
101両目の戦車を撃破したとして、国防軍報に名前とともに載せられる。 |
1944年5月20日 |
ドイツ十字章金章を受勲。 |
1944年7月6日 |
装備更新と人員補充の後、西部戦線へ。新たに開発された魔導科学兵器により快進撃を続ける。 |
1944年9月27日 |
さらなる装備更新。また、同日『ユーバーメンシュ』の第一号が完成される。 |
1945年1月28日 |
『ユーバーメンシュ』第二号被験者として選ばれるも拒否。 |
1945年2月3日 |
『ユーバーメンシュ』第二号被験者となることを承諾。 |
1945年2月7日 |
『ユーバーメンシュ』化成功。西部戦線へと戻る。また、これにより本格的な量産が開始される。 |
1945年4月28日 |
ソ連軍の戦車部隊に包囲され、囮となることによって大隊を救い出すが、重傷を負い、直後に越境。 |
-年-月-日 |
現在に至る。 |
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その辺の設定 |
クリスタ・クニスペルの出身世界はドイツが第一世界大戦から勝ち続けてきた世界である。
他のどの世界よりも早く魔術や超心理学、神秘的なあらゆる存在を発見することが出来たドイツは、圧倒的な軍事力を以て周辺国家を傘下に置きつつソ連やアメリカ等の超大国との第二次世界大戦を有利にすすめている真っ只中だった。
大戦後半には世界首都ゲルマニアも完成し、国名を大ゲルマン帝国と改め、さらなる進撃を続ける。大局で見れば勿論ドイツは非常に優位を取っていたが、その中で、窮地に陥った重戦車大隊を助けて、クニスペルはそこから越境してきた。
ナチス・ドイツから改名された、総統閣下を元首とした大帝国。
魔術や超心理学や人外研究、概念研究、平行世界研究等をある程度の再現率を以て成功させ、その結果を軍事転用させることによって他の大国から大きく差をつけた軍事力を手に入れている。
その実力はソビエト連邦やアメリカ合衆国の物量を、少数の精鋭をもって引っ繰り返すことが出来るほどである。
大ゲルマン帝国の成立と同時にナチス・ドイツによる差別は一段落し、全盛期と比べれば格段に緩和。更に収容所の数も減少している。
だが、これは飽く迄政策による方針によるものであり、ナチが植え付けた差別意識自体は根強く残り続けている。
アーネンエルベの収集してきたあらゆるオカルトと、ナチスの科学技術の融合である。
- 先ず、超心理学的異能力によって対象者の精神障壁を貫通し、存在障壁に達したならばそこに小さな穴を開ける。
- その後、所有者と結びつきの強い武器や兵器を概念的な霊子存在に変換。
- 機械の中の幽霊理論により、使用者に程近くなったその存在を更に形状を整えて対象者の精神障壁から注入する。
- その間戦車なのか人間なのか曖昧な存在になるため、存在固定化のために三人の魔術師が同時に存在維持のための座標証明を続ける。
- 定着した場合、『ユーバーメンシュ』が完成する。
という手順によって完成する、人工的な異能力者とも言える存在。
クニスペルが越境者となったのは、座標証明が完全ではなかった為、時々座標証明が不可能になることが理由だと思われる。
完成した『ユーバーメンシュ』は兵器クラスの戦力と、常に最高のスペックであらゆる務めをこなせる超上質な兵士となる。
『ユーバーメンシュ』一人作製につき、大体がティーガーI二十台分くらいになるため、コストが非常に高いのがやはり問題か。
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最終更新:2016年10月14日 01:16