キャンペーンセッティング

トレーラー

 ロストランド。
 かつて混沌に飲まれた“忘れられた大地”。

 数百年経た今、かの大陸は再び人の目にさらされた。
 “聖銀の盾”と呼ばれた誉れ高きロード、ジルヴェイラと、それに伴う者たちが未開を切り開くべく、第一歩を踏み出す。

 ――だが。
 彼の地を滅ぼしたもの、九つの竜は侵入者を許さない。
 すなわち。

命を生み、喰らうモノ 樹創竜エキドナ
天を切り裂く漆黒の翼 震天竜リンドヴルム
暴虐なる火焔の王 緋炎竜アシャーダロン
街を食らう巨躯の姿 崩山竜ニーズヘッグ
千なる呪いの瞳 魔眼竜アルゴス
静寂なる白の支配者 氷晶竜ティアマット
狂気に蝕まれた不死 腐敗竜アジ・ダハーカ
その牙、断てぬもの無し 鋼刃竜ファーヴニル
神鳴る力を纏う殲滅者 蒼雷竜ヴリトラ

 九竜を食い止めるため、ジルヴェイラは力を使い果たす。
 新大陸の開拓は、若きロードひとりに託された。
 ジルヴェイラが稼いだ時は一年。
 九竜が力を取り戻す前に、魔境を拓き、軍備を整え、新たな大地を混沌から解放せよ!

グランクレストRPG
「ロストランド九竜討伐記」
混沌を治め、聖印へ到れ。

新大陸ロストランド

 百年ほど前に発見され、アトラタンから多くの人が向かうものの、九体の恐るべきドラゴン――九竜によって入植を阻まれ、未踏の地となった大陸。
 つい先頃、ロンバルディアの探検家がこの大陸を再発見。九竜がいないことを確認したため、再入植を開始した。
 だが――。

始まりの街「ボーダー」

 ロストランドに作られた、再入植最初の街。
 現在は二十人にも満たない、集落以下の状態。安全が確保され次第、徐々に広がっていく予定。

ボーダーの人々

●ジルヴェイラ・ハーロット

クラス:ロード スタイル:キャヴァリアー/パラディン
性別:女 年齢:37歳
▼セリフ
「未開を切り拓き、未踏の先陣を切る。これがロマンだ。貴公も夢を持つといいぞ」
「人同士の戦いなんかより、混沌を平定することこそが君主の本懐さ。誰がなんと言おうが、私はそう信じている」
▼解説
 十年ほど前に現れた魔族の軍団から、見事民を護りきり、打ち倒したことで一躍名を挙げたロード。その功績から“聖銀の盾”という名を与えられる。
 高い実力とカウントを持っているにもかかわらず、一切の領土を持たない。混沌を平定するために現れ、幾ばくかの礼だけで去っていく。
 正義の味方、などと呼ばれることもあるが、その本質は違う。強い未知への好奇心と、戦争への嫌悪が彼女をそうさせている。
 今回、ロバーツ家の新大陸開拓に応じたのも、この好奇心があったが故だ。
 愛馬アルコシエロと共に地を駆け、異名の元ともなった盾で皆を護る。
 九竜復活からパロットたちを護るため、アーティファクト“聖銀の鎖”に全生命力をつぎ込み、その肉体は結晶と化した。
new
 九竜を討伐することにより、その肉体を復活できる可能性があることが判明した。



●マルコ・ロバーツ

クラス:ロード? スタイル:セイバー?
性別:男 年齢:23歳
▼セリフ
「俺の剣は天下に轟く剣だ。こんなところでくすぶるものじゃない」
「この地を平らげ、父上に、アトラタンに、俺の剣を認めさせる!」
▼解説
 アトラタン列強の一国、ロンバルディアのロード、イゴール・ロバーツの第三子。ロンバルディアはジルヴェイラに新大陸開拓を任せた国でもある。
 剣の腕前は高いものの、粗暴な部分があり、それ故にイゴールの後継からは外されている。本人はそれを強く不満に思っており、今回の新大陸開拓に自ら参加を申し入れた。
 イゴールには子供が八人いるため、その全員を競争相手だと思って育ってきたために、人を信用せず、己の判断が最善だと思うクセがある。そのため、メイジとも契約していない。
 現れたドラゴンを討伐する際、九竜を封印していたらしき石碑を破壊。九竜復活の原因となる。
 その後の混乱で行方不明。生死も定かではない。
new
 九竜の一匹、リンドヴルムと戦っている最中に現れ、かの竜にトドメを刺していった。
 その姿は白に染まり、甲冑や剣は竜を模したものに変わっている。聖印の気配も感じられなかった。
 リンドヴルムを仕留めた後、再び行方をくらませる。


●グラン

クラス:なし スタイル:なし
性別:男 年齢:52歳
▼セリフ
「よう、坊主。食って、寝て、鍛えておけよ。そうでないと生き抜けねぇ場所だぜ、ここは」
「礼儀? そんなもんは大陸に帰ってからにするさ。さ、山ほど依頼が来てるぜ。どうする?」
▼解説
 新大陸の本拠地にて、酒場を経営する粗野な親父。
 もともと大きな傭兵団を率い、片目、片足を失って引退したという彼は、街の顔役としても慕われている。自然と、さまざまな依頼が彼の元に集まり、冒険者をはじめとした街の者たちがその依頼をこなすようになった。依頼の中にはロードに対するものも多い。
 グランは元締めとして有能さを発揮しているが、本人はほんの少し、冒険に未練がある模様。

●レオポルド

クラス:なし スタイル:なし
性別:男 年齢:28歳
▼セリフ
「ひるむな! 我らが背負うは人の命のみならず! この大陸の希望そのものだ!」
「護りはお任せください。そして、新大陸を切り開く皆様にご武運を」
▼解説
 新大陸の本拠地護衛隊、その隊長を勤める男性。
 真面目一徹、命じられたことは必ずこなす、兵士の鑑のような人物。部下への要求は厳しいが、無茶な要求はしないため、信頼も厚い。
 ただし真面目な分、裏をかかれて失敗することがあり、本人もその点には悩んでいる。
 妻子を本国に留め、本人のみ新大陸にやってきた。

●アレクサンドラ・コールズ

クラス:メイジ スタイル:アルケミスト
性別:男? 年齢:30歳
▼セリフ
「万物は流転するのよ。あらゆるものは流れ、移ろう。だから性別とかどーでもいい。わかる?」
「ひらめいたわ……! インスピレーションよ! もんのすごいもの作っちゃうわ!」
▼解説
 新大陸開拓にはせ参じたメイジ。錬成魔法を得意とし、薬物、建造物、兵器の設計・開発に秀でている。
 アカデミーの中でもかなりの腕を持ち、専門のはばも広い魔法師だが、今まで契約をしたことはない。それは主に男なのに女のようなフリをする、彼(?)の性癖が問題となり、契約にまでこぎ着けなかった。
 今回はジルヴェイラが、「別に性癖は気にしないよ」という一言でアレクサンドラと契約。自身の能力を最大限に発揮できる場として、ロストランドにやってきた。
 なお、「お肌に傷が付くから」という理由で戦闘はしない。

●“しゃべる馬”エトラート・エルト・エトラック

クラス:なし スタイル:なし
性別:雄 年齢:人間で言うと25歳程度
▼セリフ
「我らは馬。それ以上でもそれ以下でもない。普通はしゃべらぬと? それはわからない」
「我々は同族を護るため、ボーダーに力を貸そう。かの竜の討伐を頼む」
▼解説
“揺らぎの平原”に住む馬の長。通称はエト。
 暴れ回る竜に大きな被害を受け、それから逃れるためにボーダーに協力している。
 他の馬はしゃべらないが、彼だけは意思疎通ができる。非常に落ち着いた気性であり、何事にも動じない。

●“始祖竜”ミドガルズオルム

クラス:なし スタイル:なし
性別:男 年齢:不明
▼セリフ
「九竜を倒すう? 無理なことを言うな。去ね去ね。儂の眠りを邪魔するでない」
「一体くらい倒してからものを言うのじゃな……。さてまた寝るとするか、ぐぅ……」
▼解説
 樹海の中心、“長老樹”の地下深くに眠る存在。
 みずからを始祖の竜、と称するが真実はわからない。九竜について何かを知っているようだが……?


ロストランドの覇者・九竜

 各竜の「タイプ」については、レギュレーションのページを参照のこと。

樹創竜エキドナ

タイプ:君臨型
 樹海の中に住む、鮮やかな緑のドラゴン。
 その肉体からは無数の蔦が生え、樹海のすべてに繋がっている。彼女は「実」としてさまざまな命を生み、またそれを喰らう、という循環の中に居る。

震天竜リンドヴルム

タイプ:彷徨型
 天空を翔る、闇のような漆黒の翼を持つドラゴン。
 戯れに地上へと降りてきては、動く物すべてを殺戮する。その速度ももちろんだが、その咆吼はふたつ名の通り、天を震わせ、岩を砕く力を持つ。
New
 ボーダーに組織された部隊、“聖金の盾”を率いたパロット。
 その初陣として、激闘の果てに討ち取る。



緋炎竜アシャーダロン

タイプ:君臨型
 炎を吐き、炎よりも紅い鱗を持つドラゴン。 
 山岳地帯の奥、洞窟の中に住む。その性は暴虐の一言であり、自分以外すべての生命を下等なものと断じている。
 宝物を好み、数多の宝を自身の寝所にしているという。

崩山竜ニーズヘッグ

タイプ:潜伏型
 山ほどもある、岩のような表皮を持つ巨大なドラゴン。
 動くことは稀だが、一度動けば天災以上の被害を生み出す。
 体内に侵入するしか手はないと言われているが、その方法がわからないため潜伏型に分類される。

魔眼竜アルゴス

タイプ:彷徨型
 その身に千の魔眼を持つ、紫のドラゴン。
 魔眼はそれぞれに違う力を持ち、アルゴスと同じ場にいるだけで多様の呪いを受ける。
 呪われた対象を喰らい、魔眼の力をさらに増加させるという性質を持ち、徘徊を続けている。

氷晶竜ティアマット

タイプ:君臨型
 水晶のような突起を生やした、純白のドラゴン。
 氷と水晶で作られた宮殿を住処とし、静謐の中で座している。
 九竜でもっとも気位が高く、侮辱するものを決して許さない。

腐敗竜アジ・ダハーカ

タイプ:潜伏型
 全身が常に腐り、ただれている、おぞましきドラゴン。
 敵対する存在(神とも言われている)から不死の秘密を持ち出し、無限の命を得たが、強すぎるその力に肉体が耐えられず、腐敗を続けるようになった。
 無限の痛みは彼の意志を狂気に追いやり、もはやまともな思考はできない。

鋼刃竜ファーヴニル

タイプ:彷徨型
 鋼の刃を思わせる巨大な突起を複数持つ、銀のドラゴン。
 翼はあるが刃と化しており、空を飛ぶことはできない。
 強者を求め、それらを断ち切ることでみずからの強さを確かめることを至上とする。

蒼雷竜ヴリトラ

タイプ:潜伏型
 雷と共に現れ、雷を操る紺碧のドラゴン。
 九竜の中でもっとも目撃情報が少なく、詳細は謎に包まれている。
 ただし現れた際にはその力で周囲一面を焦土と化し、もっとも被害の大きい竜でもある。
最終更新:2015年01月23日 00:48