お嬢様学園こすぷれハーレム部!「今日はどの服でエッチしよっか?」 選評

ブランド マリン
ジャンル ハーレム×コスプレエッチ×お嬢様ADV
メディア DVD-ROM
原画 アテラ
シナリオ K-TOK、他
発売日 2016/11/25
定価 9,504円(税込)

選評

【2016】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 10本目
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1481291868/
652: こすぷれ選評 ◆V5Mu3JmxTw :2016/12/25(日) 00:31:13 ID:jLgPldDI
お嬢様学園こすぷれハーレム部!「今日はどの服でエッチしよっか?☆」
ジャンル ハーレム×コスプレエッチ×お嬢様ADV
ブランド マリン
発売日 2016年11月25日
価格  8800円(税別)

※注意!!
この選評では参考用に幾つかの画像へのURLが貼られますが、一部の画像は生理的嫌悪をもよおす可能性があります。
閲覧する際は全て『自己責任』でお願いします。


エロシーンの多さ、エロに特化したシステムでお馴染みのマリンが放つ、新たな一作。
従来のマリンのゲームでは原画は主に「金城航」氏が担当していたが、今回は全く別の人が原画を担当することになり、
従来の画風から大きく変わることとなった。
発売前に公開されていたCGから嫌な予感をひしひしと抱いていたが、
実際にプレイしてみると、その嫌な予感がどストレートに的中することとなる。

○問題点
1.嫌悪を覚えるCG
本作最大の問題点は何といってもCGの出来具合にある。
これまでのゲームでも「構図が不自然」とか「体型に無理がある」とか「単純に拙い絵」などの指摘が出てくる絵はあったが、
大抵の場合それらは「残念な出来」程度で済むとも言えた。
見る人全員とまでは言わないが、別にホラーでもないのに見た人の多くに生理的嫌悪を覚えさせる絵が本作の一番の問題なのである。
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(wikiに表示困難な画像は未搭載)

総じて
  • 黒目が異様に大きい
  • アイラインが太マジックで描いたかのように不自然に太く、寝不足でクマでもできてるように見える
  • 口の形が爬虫類を思わせるような不気味な形状をしている
  • 顔のパーツの配置がどこか歪で、鼻の下が異様なまで伸びまくってる
と、小さな違和感が積み重なって異様に不気味な顔立ちを形成しており、
まるで「頑張って地球人に化けようとしている地球外.生命体」のような印象を受ける。
また、黒目のふちに変な色を差し込んでいるなど、おかしな色使いも目立つ。
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2.立ち絵の拙さ
立ち絵も立ち絵で出来の悪いものも多い。
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主に出来の悪いのが緒方伊都(画面左から2番目の茶髪)と藤宮りる(伊都の右隣の青髪)で、
両者ともに驚いた時の表情では黒目が小さくなるが、上記で黒目の大きさを問題点として指摘しているものの、
小さくなったらなったでただ不気味なだけである。
特に伊都の表情差分は総じて不気味で、笑顔の時はまるでどこぞの麻呂のように唇の真ん中に紅をさしているように見え、
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物事に集中した時の表情に至っては、どう見ても病んでるようにしか見えない。
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立ち絵単体の出来も問題だが、そもそもこのゲームは「コスプレ」「服飾」など、被服関係を主題においており、
当然Hシーンでは様々な衣装を纏ってのプレイが多いが、その割には立ち絵での服のバリエーションはそんなに多くない。
1キャラあたり3つか4つがせいぜいで、中でも「制服」「制服+ウェストポーチ」とか「浴衣」「浴衣(ショートバージョン)」といった
下半身も表示させないと一切区別がつかない差分も別衣装扱いされているのである。
さらに私服の立ち絵があるキャラに至っては一人しかいない。
ほとんどが私服無しキャラというせいで、皆で海に行くイベントでは全員制服で浜辺やヤシの木の下を闊歩するという
どうにも不自然な絵になってしまう。
立ち絵でもう一つ問題なのは、表情・服装は複数個の差分があるのに対し、ポージングに至っては全キャラとも1種類しか無い。
それ自体はそこまで問題視する必要は無いのだが、前述の緒方伊都のポージングがまるで「左手に見えますのは」とでも言いたげなバスガイドのようなポーズをしているため、
どんな状況でも、それこそ笑ってる時も落ち込んでる時も驚いてる時も、手元の作業に集中している時でも不自然に左手が上がっているという変な状況になるのである。


3.主人公のCG
Hシーンで稀に見られる主人公もまた問題である。
まず見ているこっちが心配になるレベルで肌の色が土気色をしており、
妙に手足が細い上に、エロゲ主人公によくある「目が隠れるほどうっとうしい髪型」のせいで根暗なゾンビにしか見えない。
さらに藤宮りるの個別ルートに入った際など、
女装されてパンティを履かされた上、大股開きでキ○タマがもっこりしているパンティを丸見えにした絵を画面のド真ん中に表示されたり、
正常位でHしている絵では主人公のアナルがモザイク無しでモロに表示されていたりと、
少なくともこのゲームを買う人には全く需要が無いと思われる絵が画面に表示されるのである。
ちなみにこの主人公も含む全キャラのアナルはモザイク無しで、乳首並みに大きく出っ張っている。

4.季節感の無い背景
まずこのゲームは春・夏・秋、攻略ルートによっては冬と、ほぼ全ての季節を舞台としている。
……なのだが、作中の背景画像からは一切の季節感を感じさせないのである。
要するに春も夏も秋も冬も全て同じ背景を使い回しており、季節ごとの差分というものは一切存在しない。
元旦の初詣に出かけるイベントがあるのだが、背景の神社が冬なのに随分と緑が生い茂っているのである。
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挙句に、そこでヒロイン達が巫女のコスプレをしながら境内の掃除をしているCGがあるのだが、
どう見ても元日の空の下でできる格好ではない。
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5.分かりづらい時間経過
こういった季節感の無さに加え、日付の表示が一切無いものだから、日付の変化が非常にわかりづらいものになっている。
明確に「夏休みに入った!」という描写が無いまま、普通に部室内で話が進んでおり、
実はこの日は登校日だったのだー!と後から説明された後にアイキャッチが入り、さらに数クリック進めてたら、
実はアイキャッチ後の話は夏休みが終わった後の話だったと気付かされる始末である。


6.間抜けな告白シーン
あるルートでは文化祭の終了後に校庭にて告白するシーンがあるのだが、テキストでは「雨が降っている」と記載されているにも関わらず、
その背景は眩しいくらい夕日が差し込んで、空は綺麗に晴れ上がっていたりする。
かと思えば直後のキスCGでは雨が降っていたりと、背景とテキストの描写が違っているせいで、せっかくの山場がブチ壊しである。
また別のルートでの告白シーンでは、主人公に告白されて嬉し泣きするシーンがあるのだが、ボイスがせっかく迫真の泣き声をしているというのに、
BGMがやけにテンション高くて明るいため、雰囲気がぶち壊しにされている。

7.主人公の名前
このゲームの主人公は苗字・名前ともに自由に入力できるようになっている。
通常、こういう主人公の名前を変えられるシステムはボイス無しのゲームでは有用ではあるが、ボイス付きのゲームの場合では勝手が違ってくる。
当然、ボイスでは入力された名前を呼んでくれるなんて超高等なシステムがあるはずもなく、主人公の名前は「キミ」とか「あなた」とか「彼」とか曖昧な呼び方にされるため、
どうしても違和感が生じてくる。
そのため、こういったシステムを導入するゲームの場合、極力主人公の名前を呼ばないなどの工夫をなされている訳だが、このゲームのテキストは明らかにそういった事を想定されていない。
まず、主人公の名前が含まれた台詞がやたらに多すぎるため、不自然にあなた呼ばわりされる箇所が目立つ。
挙句には学校の廊下で後ろから名前を呼びかけられるシーンがあり、これがボイスでは
「あなたー!」
と周りが聞いたらあらぬ誤解を生じるであろう状況が発生する。
更にはあるルートで、今まで苗字で呼んでいたのを、これからは下の名前で呼びたいというシーンがあるのだが、
改めてヒロインが主人公の下の名前を呼ぶ台詞で、やっぱりボイスでは「あなた」呼ばわりしているため、訳の分からないシーンとなってしまっている。
ちなみにデフォルトの主人公名は「結城 翔太」であるが、デフォルト名にしたところで名前をボイスで呼ばれることは一切無い。


8.CGギャラリー
ゲーム本編の他にCGギャラリーやシーン回想も当然見ることができるのだが、
CGギャラリーのサムネ一覧で、既に見た事のあるCGであっても差分を全て見ていない場合、サムネは表示されずにピンクの背景で「incomplete」と表示されるだけになるため、
これが何のCGなのかクリックしてみるまで分からないという状況になっている。
ただ、これ自体は問題ではあるのだが、差分も全部補完すると前述の不気味CGのサムネがここに一挙に表示されると考えれば、ある意味でユーザーフレンドリーなシステムとも言える。
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9.キャラクタービューア
このゲームに限らずマリンのゲームにはほぼ標準で付いている機能で、様々な立ち絵を着せ替えて任意の表情・任意の背景を合成させるツールがある。
立ち位置・縮尺も自由にいじることができ、キャラクターをチェンジする度にキャラクターの立ち位置がデフォルトに戻る仕様となっている。
が、何故か藤宮りるの立ち位置が極端に低い位置がデフォルトされている。


○まとめ
致命的なバグなどはほぼ無いが、嫌悪をもよおすCGと随所で目立つ手抜きがこのゲームの特徴となっている。
ゲームを進めていけば流石に絵には慣れてくるものの、慣れたと思った頃に野郎のアナルで心を折ってくるなど、油断のならない作品である。
絵の良し悪しだけが決してゲームの出来に直結する訳ではないが、ことエロゲというジャンルにおいて絵の出来がいかに生命線となっているかを再認識させてくれる、
ある意味貴重な作品といえるだろう。