カノジョ*ステップ 選評

ブランド SMEE
ジャンル ADV
メディア DVD-ROM
原画 カノジョ*ステップ制作部
シナリオ カノジョ*ステップ制作部
発売日 2016/09/30
定価 9,990円(税込)

選評

【2016】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 8本目
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1476621890/
484 :カノジョ*ステップ選評 ◆UJJ.OOryBI:2016/10/31(月) 13:25:43 ID:Jq4eYn/I
メーカー;SMEE
発売日;2016年9月30日
値段;9,250円+税

発売前から公式で「原画家は非公開で!でもエンドクレジットには入れるよ!」とKOTYe的には注目を集めていた本作、
蓋を開けてみれば期待を裏切らない低レベルの原画は勿論、他もいい感じに壊れてて楽しませてくれる一品に仕上がっていた


○あらすじ

季節は春。
もう何度目か忘れてしまった引っ越しを経て、
俺はこの度、婆ちゃんのやっている民宿に住むことになった。
窓を開ければ田んぼが広がり、裏口を出ると、
そこは山とも言える深い雑木林。
当然周囲にコンビニはなく、虫が苦手な俺にとって、
ここは間違いなく田舎と呼ばれる秘境だった。
一緒に越してきた姉さんによれば、引っ越しは今回で最後。
学校もこの町で卒業し、その後家を出るならそれも自由。
つまり、今まで諦めていた恋をするチャンスが巡ってきた。
「恋は受け身じゃ始まらない」
俺はこの田舎町で、人生初の恋をする。

(以上・インストフォルダに同封の説明書より引用)

○プロローグ
主人公(名前変更可・デフォルト名「小早川 秋」)は姉と一緒に、ど田舎にある祖母の家へ引っ越すことになった
両親は10年前に他界しており、姉一人で主人公の面倒をみてきた
しかし女手一つで育てるのは難しかったらしく、何度も何度も転校を繰り返していたが、ようやく1箇所へ落ち着くらしい

ここまで書くと普通だ。ではそのテキストをご覧に入れよう

(姉の車で引っ越し先の田舎へ来たが、道に迷って路肩へ車を停めていると)
+ ...
?「すみませーん」
ん……?
?「ここ、今から軽トラが数台来るので、別の場所に車移してもらえます?」
?この道を真っ直ぐ行った雑木林の裏に、ちょっとした広場があるので、もし車を停めるのであればそちらに」
槙(主人公の姉)「あら、ごめんなさーい♪ 土地勘がないものだから無闇にこんなところへ乗り入れちゃって」
槙「じゃあ私、ちょっと車移してくるから、あんたはここで待ってるのよ♪」
……・。
主人公「……」
?明るくて感じの良い人ね、お姉さん?」
主人公「ああ。キチガイなんだ」

うん、DQNですね。親代わりの肉親を初対面の女の子の前でキチガイ(伏せ字なし)呼ばわり
ゲームスタートから2分経たずにご覧の有様であり、このウザいテンションが徹頭徹尾続く
祖母の家へ着いてみれば、虫が肩に乗って失神する主人公。順調すぎる

二日目。休日の学校を見ていると、屋根(三階相当)から女の子が振ってくる

+ ...
見上げると屋根の上に人影が。
なんだあいつ。なんであんなとこにいるんだ?
?「ちょっと待っててね、今そっち行くから」
?「とうッ!!」
?「ひゃっほーーーーいッ!!」
主人公(おいおいマジかよ!!)
3階から笑顔で投身自殺。
+ ...
ちょっと待て!! 状況がさっぱりな上に何故飛び降りる!?
明日香「こんにちは! 私柳 明日香(やなぎ あすか)!」
明日香「この白鷺町唯一のうどん屋の娘で、部活は新体操をやっています!」
明日香「ねねっ、さっきのえっちと歩いてた人でしょ? 偶然屋根から見ちゃったんだ♪ もしかして彼氏だったり?」
主人公「ディス イズ ア ペンっ!!」
主人公「アイ ライク サッカー!!」
明日香「へ?」
俺は混乱している。
ちなみにサッカーは嫌いだ。
(引用終了)

キチガイ×投身自殺=ディス イズ ア ペン
この時点でもう「もう勘弁してください」と泣きたくなった

○情緒不安定な主人公
(プロローグ一日目・第一村人との遭遇時)
+ ...
主人公「……」
実際嘘ではなく、本当に動揺している。
昔から根本的に臆病だった俺は、姉貴以外に本心を悟られそうになると極端にビクついた。
今まで引っ越しの多い人生を送ってきたせいか、行く先々でピエロのようにキャラを変えて生きてきた俺。
今もいきなり声をかけられ、こうしてドキドキしながら内心キャラを模索中。

(プロローグ二日目・下宿先の朝食中)
+ ...
主人公「自分の意見を言う度に他人の顔色なんか気にしてちゃ、後にも先にも疲れるだけだからな」
~中略~
主人公「引かれるのは結構! しかし無視だけは我慢ならん!」
主人公「凡人の烙印を押され、老後まで空気のように生きるくらいなら……」
主人公「俺は意地でも己の道を生きてやる」

(プロローグ三日目・夜に見晴らしの良い高台で)
+ ...
個人的に、縁結びや出会いの話には昔から興味が湧かなかった。
今日みたいに転校先で歓迎され、みんなと仲良くなっても必ず数年後にはリセットされる俺の学生生活。
友達が出来ても必ず疎遠に也、最初から別れることがわかっているなら、恋愛なんて俺には以ての外。


○三行で
一日目・俺は転校ばっかしてるから本心出せないわー、まるでピエロのようにキャラ変えるわー
二日目・他人の顔色なんて気にしないわー、他人から非難されても自分の気持ちには素直でいたいわー
三日目・姉さんに悪いし転校するから彼女作ろうと思わなかったわー、諦めてたわー

○もっと短く
一日目・本心を出せない
二日目・でも他人を気にせず、自分の気持ちに素直←本心出してるよね?
三日目・だが彼女を作るのは諦めてた←自分の気持ちに素直じゃないって設定は?

「転校ばかりしててキャラ変えるの得意」と宣った翌日、「他人の顔色なんて気にしない。非難されても関係ない」と宣言し、
さらにその翌日には「他人と深く関わるのを諦めてた」と締めくくる
この主人公は躁病か統合失調症だと思う。ライター心病んでんのか?

なお『主人公と前の学校でも同じクラスメイトだった友人(男)も同じ日に同じ学校へ転校してくる』、
という誰得ミラクルな展開もあるが、友人の態度を見ると前校でも全く変らないウザキャラだったもよう
そしてまた友人もこのエピソードも伏線に絡んでこなかった

……ここまで来れば分かっていただけるかもしれないが、このゲームのキモは同人未満の原画ではない
というのも立ち絵の質はハンコで下の方だが、頑張ろうとしている雰囲気は感じられる。努力の跡だけだが
+ ...
種類も豊富で、真っ正面・斜め前・斜め後ろ(振り返り)・真後ろ、の4パターン用意されているため、
力を入れたのは伝わってくる。イベントCGの構図も不安定ではあるが
+ ...
イニシャルヒロイン↑が頭にアワビ乗せてたり、銅板巻いて武装したヒロインがいるのは気になるが、
それを除けばトータルで「普通より下」という評価へ落ち着く。クソとまで言えない、かも知れない

が、このゲームをクソゲーへ昇華させているのは「一周通り越して乾いた笑いが止まらないシナリオ」である

○個別ルート・華野 椎名(かの・しいな)
年上・生徒会長・しっかり者で有名なヒロインは神社の一人娘である
校内からの人気は絶大で何度も告白されているが、いまだ成功した者はいない
というのも彼女の父は宮司であり、娘へ厳しい教育を課しているからだ

ヒロインの父親(宮司)初対面の主人公との対話・名前なしはモノローグ

椎名の父「キミ。今少しだけいいかな」
主人公「あ、どうも」
椎名の父「……」
主人公「……」
び、ビックリした。
いきなり話しかけられるとは思わなかった。
椎名の父「単刀直入ですまないが。椎名と付き合う気なら、金輪際ウチの娘とは関わらないでもらいたい」
椎名の父「あれも今年で卒業だ。親としては進学にしろ就職にしろ、今やらねばならないことに集中させたくてね」
主人公「あの、先輩の恋愛を禁止しているというのは、本当でしょうか?」
椎名の父「本人から聞いたのか?」
椎名の父「まあいい。そのとおりだよ。私がそう強く言っている」
主人公「……」
主人公「あの、差し出がましいのは承知の上で、禁止している理由を伺っても宜しいでしょうか?」
椎名の父「単純な話だよ。さっきも言ったが、私はあれに、今やるべき事をしっかりやれと、ただそれだけを言っている」
椎名の父「学生の本分は勉学だ。当然学校に通う身なら毎日勉強に勤しむべきだろう」
椎名の父「椎名は口は回るが、あれもまだ親の保護下にいる身。子供を監督するのが私の親としての責任だ」
主人公「責任……」
椎名の父「キミも両親のいる身ならわかるだろう。時に子供から嫌悪されても、私は娘のためにやるべきことをやる」
椎名の父「受け取り方は人それぞれだが、私はこの考えを頭ごなしに否定はされたくない」
(~中略~)
主人公「でも、一つだけ言わせてください」
主人公「正論は、確かに正しいのかも知れません」
主人公「ただ……」
主人公「正論を盾に、相手を追い詰めるのは間違ってると思います」
(以下略)

この後に続く主人公の言い分は「父親がウルセーからヒロインも一線引いてるみたいだ可哀想!」らしい
そしてこの会話を”偶然(一回目)”ヒロインが聞いてしまい、好感度が上がるのも様式美だとは思う
ていうか初対面の男相手に「頭ごなしに否定されたくない」と、相手の考えを問答無用で否定して来やがるパパンは嫌いじゃない

まあこれだけであれば普通の展開に落ち着いたんだろうが……
この↑真面目な会話の少し前、具体的には数十クリック前に主人公が神社へやって来た時のやりとりを見て頂きたい

(神社で子供達相手に)

男の子A「おいおい、道の真ん中は神様の通り道だぞ。端歩けよ」
主人公「なら問題ない」
主人公「俺が神だ」
男の子A「やべぇ、こいつ頭イッちゃってる」
神社仏閣の知識はゼロ。
さらに言うなら興味すらないハイパー無神論者、それが俺。
信じる神がいなければ、恐れおののく神もいない。
つまりこれが鉄壁、これが最強。
女の子A「神様って、いつでも私らのこと見てるらしいよ」
主人公「やばいな、トイレ中もか」
女の子B「うわ、キメェェェェェェッ!!」
俺って、マジ罰当たりだな。
(以下略)

……と、主人公の頭の悪さが止まらない
当然だがこの神社はヒロインの実家であり、並のDQNでは及ばない池沼っぷりを披露している
時々脳波がクリアになりまともなことを言うんだが、それ以外では尋常ではなくウザく、軽薄極まりない

ちなみにヒロインの父親は二度目に会った時にはデレる親切設定
主人公を娘の寝ている部屋へ通しゴメンナサイしてくる

(ラジオ体操にかこつけてヒロインに会いに来た際の会話)

椎名の父「君がどんな人間かは、私は知らない」
主人公「は、はい」
慌てて正座をする。
椎名の父「だが、椎名はうちの大事な娘だ。それは揺るぎない」
椎名の父「たくさんの愛情を注ぎながら、時に厳しく、時に辛くあたってきた」
主人公「はい」
椎名の父「優しくて面倒見がいいし、悪いこともしない。おまけにそれなりに成績も良い」
椎名の父「……良い娘じゃないか? こんなこと言うと、親馬鹿に聞こえるかもしれないが」
主人公「はい。俺も……そう思います」
お父さんは真っ直ぐに俺を見て、同じように正座をした。
椎名の父「一生懸命育てた娘なんだ」
椎名の父「君が椎名と……その……そういう関係なら」
椎名の父「どうか、最後まで真剣でいてほしい」
椎名の父「頼む」
お父さんは膝に手を置いて、頭を垂れた。
主人公「そ、そんな! 顔を上げてください!」
(以下略)

このあと境内でヒロインが「結婚式はチャペルが良い!」と言っているのを父親が””偶然(二回目)””耳にし、
「我が家はこの神社(※自分の家)であげるに決まってるだろ」と叱られる

この後はセックスしてセックスして主人公がヒロインんち行ったら、境内で父親から、
「もっと自由に生きてほしかったのに、私達親のせいで難しくなってしまった」(両親の結婚は反対されていたらしい)
的な事を話していたら”””偶然(三回目)”””ヒロインが聞いてしまい電撃的な和解!よかったね!よくねえよ、雑だよ

  • 親子間ですら言えなかった内心を、
  • 境内みたいな誰が通ってもおかしくないところで、
  • 数ヶ月(数週間)の付き合いの相手へ吐露していたら、
  • たまたま話の相手に聞かれてしまった

を、三回繰り返す。まとめるとだ

○一回目
父親「娘が恋愛とか許してねえから!」
主人公「正論を盾にするのは間違ってる!」
ヒロイン「やだ素敵11」

神社の境内で偶然聞いてた

○二回目
ヒロイン「結婚式挙げるなら教会っしょwwwwww」
父親「うちは代々神前式だからな!」

神社の境内で偶然聞いてた

○三回目
父親「実は娘に苦しい思いをさせたのは私達なんだ……」
主人公「イラッシャイマセー」
ヒロイン「父さん……1!」

神社の境内で偶然聞いてた

……二回目はアレだけど、展開雑すぎじゃねえかな
親子で和解したし、「ヒロインが自分を嫌いでも俺は好きだよ」で終らせる
スタッフロール流れた後、エンディングCGとエピローグになるんだ
クソ長い&クソ不愉快な個別ルートも終わり、やっと他のルートへ行ける……そう、思ったその時、
魔物が現れた
+ ...
うん、チャペルで結婚式あげとぉな (´・ω・`)
ていうかそもそも子連れ婚ですね。しかも二人目がお腹の中に。ドラ三枚乗ってんじゃねえか
神社の一人娘が教会で結婚式、一人目には間に合わず(籍だけ)、腹ボテ妊婦で結婚式……
親父さんは号泣してんじゃねえかな。なんだこれ、「我が家は代々神前式~」の伏線忘れたんかコラ?あ?

○如月 のえルート
主人公が世話になる祖母の家のお隣さん。特にドラマらしいドラマもなく伏線もない
エンディング近くなって唐突に「ヒロインは普通って言われ続けて自分を見失っていた」と判明
だが主人公が「のえ先生」と特別扱いしてくれて救われたらしい。いやそれ多分なんか別の病気だぞ

エンディングで主人公は彼女の父親が経営している工場へ就職し事実婚状態
子供も出来たから結婚しよっかーで終わり


○柳 明日香ルート
巨乳三階からダイバー。新体操で頑張っており、姉が大好き(結婚して都会へ嫁いでいる)らしい
また特にこれと言った話もなく進み、終盤で「新体操をやめたい!最後の演技をお姉ちゃんに見てもらいたい!」と言い出す
ちなみに動機は、

「私、他にやりたいこともあるし、今の一番の目標は、あなたと一緒に楽しくあの学校を卒業すること」(※原文ママ)

要は「小学生ぐらいからやってた新体操も彼氏できたからやめるね!」だ
ちなみにケジメをつけるため、彼女の姉の影響でやっていた手前、最後の演技は姉に見せることに
そうしたら姉曰く、「ヒロインは小学生の時、自転車で転んで以来肩が悪い」らしい

……うん、何を言っているのか分からないと思うが、ヒロインが新体操の演技していると、隣で見てた姉がそう解説するんだ
最後の章までこの伏線出て来ないし、ていうかこのヒロインの初出は「校舎の屋根(三階相当)から落ちてくる」、なんだよ
このヒロインが怪我しているのは肩じゃないな。しかも悪化してる

あとはED曲が流れて結婚してますー、楽しく買い物来てますー。終わり


○芹沢 久遠ルート
ロリ後輩。たった一人の美術部で、油彩描いたりピアノが好きらしい
実は孤児院におり自分の本当の両親を知らない。しかし今の養父母からは溺愛されている
エンディング近くなってヒロインが「私幸せなんだけど、本当の両親に会いたいの!」と寝言を言い出し始める
主人公は「探してみれば?」と助言、里親もあっさり承諾
後輩、今度は「主人公の力になりたい、弱いところを見せてほしい」と決意表明

~EDムービー流れる~

数年後、結婚した主人公とヒロインは子供達と一緒にドライブへ!楽しい家族旅行だ!
(ヒロインの両親には一切触れずに終る)
余談ではあるが、このヒロインのシナリオが一番まともで結構可愛い。最後でぶち壊しになるが

○問題点・シナリオ
椎名以外は軽く済ませたが、大した中身はなかった。ただし薄いという訳ではない
総容量4.3GB、主人公以外フルボイスで共通ルートから個別ルートまで丁寧に作られている
またイベントの使い回し、例えばヒロインAの肝試しを他のヒロインでも流用するような真似もなかった(共通除き)
長い時間とイベント数をかけ、些細な日常シーンにもしっかり力を手を入れている

問題は――『主人公が生理的に受け付けない』ことだろうか

まあ、『生理的にあり・なし』は個人の主観だと思う。爬虫類が嫌いな人もいれば好きな人もいる
ゴキブリだって珍しい種類の愛好者はいる。否定はしない
だからこのカノジョ*ステップを名作・凡作だと判断するのは個人の自由だ
もしかしたら筆者の感性が異常であり、他の多くの人間が名作だと讃えるかもしれない
よってプレイ・未プレイ関係無く、俺が気持ち悪すぎたと思う小話を抜き出す。どうかそれを読んでほしい

↓【だったらお前、俺の乳首と話でもするか?】↓

(昼休み・自分のクラスで友人と昼食を取りながら。クラスには女子もいる)
+ ...
主人公「だったらお前、俺の乳首と話でもするか?」
正吾「は……?」
主人公「いや……だから、乳首とおしゃべりをさ。せっかくだし」
正吾「そんな、『友達紹介するぜ』みたいな顔で言うなよ……」
Yシャツを脱ぎ捨て、再び食事を再開する。
主人公「(もぐもぐ)」
正吾「いや、乳首出しながら無言でソーセージかじるのやめて欲しいんだけど」
主人公「んぐっ……すまん。どうも食べながらしゃべるの苦手でな」
両手で乳を内側へ寄せ、腹話術の要領で口元を動かさずにしゃべる。
主人公「『初めましてー正吾くん!』」
正吾「……!?」
正吾「今すげえ理解に苦しんでるんだけど、俺どうしたらいい?」
主人公「コイツらにはちゃんとした設定があってな」
正吾「設定!?」
主人公「ああ、そうだ。紹介しよう」
主人公「左の乳首はノリオ。26歳、音楽家志望フリーター」
主人公「ダラダラとミュージシャンの夢を追いかけているうちにアラサーになり、
そろそろまずいなと思いつつも自ら動こうとしない、いわゆるダメ男だ」
正吾「可哀そうだからやめたげて!?」
主人公「ほらノリオ、挨拶なさい」
左乳首を上から押してお辞儀させる。
正吾「あ、これはこれはご丁寧に……ってなんで乳首と挨拶交わさなきゃなんねえんだよ!」
主人公「正吾。今のお前のツッコミ、冴えてる」
次に右乳首をお辞儀させる。
主人公「右の乳首の名前はサヨコだ」
主人公「『うっふーん、可愛い坊やねー。食べちゃいたいわーっ』」
主人公「サヨコには旦那がいるが、旦那は単身赴任中で家にはいない」
(以下略)

全文はSCを参照。実際にはこの三倍ぐらいあり、78~80クリックぐらいどうしようもない話が続く
しかもこの独演サイコドラマのオチは「女子にツッコまれて途中で終る」と、畳み方も最悪
というかクソゲーの選評でだ、なぜ「しゃべる乳首のエピソード」を抜粋しているのかと筆者自身も不安になってきている

……この頭の悪さとテンションが最初から最後までずっと続くんだ
個別ルートへ入ると性欲の方へ多少リソースが割かれるため、まだマシになるけど

なお、シナリオライターは最低でも七人体制である事が判明した
+ ...
カノジョステップ制作部
早瀬ゆう
吉川信夫
空気
岸田ソラ
柳葉桃夜
椋木咲夜
(※”カノジョステップ制作部”はグラフィックにも同じ名前があったため、他のスタッフ達か外注)

主人公が統失ぎみだったのは、文字通り中の人で意見統一がされていなかったものと推測される

○問題点・システム
シナリオに比べれば大した事はないが、一日一回自由行動があり行き先にヒロインを選ぶ
そのまま進めると選択肢(三択)出て、そのうち一つだけが好感度を上げられる
会いに行くだけで好感度は上がらないため、好感度上げに失敗し続けるとそのヒロインが消え、攻略不能になる

また順調に好感度を上げていくと『告白する・しない』という選択肢が現れる
『する』を選ぶと個別ルートへ入り、『しない』を選べば共通ルートが続く
なおその場合、会いに行く度に全く同じ展開が待っている

例)-
ヒロイン「あっ、こんにちは。会いに来てくれたのね」
ヒロイン「でもごめんなさい。用事があるの」
主人公「そっか。そういう日もあるよな」
主人公(俺もそろそろ自分の気持ちをしっかり固めた方が良いのかな)
→告白する
→告白しない

ここでしないを選び、また翌日以降同じヒロインへ会いに行くと、「あっ、こんにちは~良いのかな」の繰り返しになる

恋人になった後も周囲の人間に知られるかどうかの選択肢があるが、ぶっちゃけ誤差レベル
数個のイベントの内容が若干変るだけでCG・回想回収に影響はなく、エンディングにも変化はない

○まとめ
このゲームは決して手抜きではない。それは絶対だ
立ち絵パターンを数種類用意し、瞬き(目パチ)アニメも実装している
またあっという間に終るシナリオではなく、共通・個別ルートもかなり長いテキストとボイスでしっかりと描かれている
……手抜きだったら良かったのに、と思わずにはいられない

テンションMAXを通り越して病的なまでにハイな主人公、そしてその寒い言動を拾い上げ右往左往するヒロインその他
長い尺取って、ボイス入れて、立ち絵変化させて、時には一枚絵入れ、しっかりと、それはもう丁寧に、描写している
その様はスベったギャグに笑い声をつけて、無理矢理笑いを取ろうとするテレビのようで痛々しい事この上ない
手抜きでスカスカの内容であれば、こうまでユーザーを苦しめることはなかっただろうと……

発売前は原画のお粗末さを指摘されていたが、実際にプレイした一ユーザーとしての意見を出すならば、
「グラフィックはむしろ孤軍奮闘していた」と評価したい
拙くはあるしハンコだし同人に余裕で劣り、まあそれでもイベントCG枚数87(20枚×4人+その他7、差分除く)だ
また立ち絵はヒロイン一人に四種類(差分除く)で演出もそこそこ凝っていた。頑張ってはいたんだ、結果が伴ってないだけで
期待値が低かった分、レベルが低くても耐えられたというのはあるだろうが、シナリオに比べれば大した事はなかった

開始三日で主人公の信念が二転三転し、アホみたいなテンションでどん引かせ、「乳首をしゃべらせる」芸を披露する
書かなかったが、主人公が眠る前には必ず、「おまむみ~」(おやすみ~)とタカ坊のようなモノローグで殴りかかってくる
朝から晩まで休む暇もなく、気っ持ち悪いテキストを読ませられる。もうひと思いに殺してくれ
でにけりの「前後前後ぉぉぉぉん!」も凄まじかったが、このゲームをやってると脳髄が穢されていく気さえする

最後にこの主人公どっかで見たなーと既視感があったのだが、ようやく思い出したので蛇足ながら書きたいと思う
それは――「おじゃマップに出ていた高畑裕太」


以上選評終わり

選評追加

【2016】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 9本目
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1478855241/
85 :カノジョ*ステップ選評・追加 ◆PxiXndMqW.:2016/11/14(月) 13:16:48 ID:0UutRNt2
○隠しヒロインルート
このゲームのシステムは放課後に自由行動となり校舎の見取り図が示され、デフォルメされたヒロインのちびキャラが四人分配置される
攻略したいヒロインの居場所を選んで移動し、会話イベントの後選択肢(三択)が出現するので、どれかを選ぶと好感度が上がる
ただ会いに行くだけでは好感度は上がらず、選択肢を失敗し続けるとヒロインは消える(=攻略失敗)

誰もいない場所を選んでもサブヒロインや男友達(名前・立ち絵あり)やモブ(男子生徒A~、女子生徒A~)との会話になる場合もある
本当に誰もいない場所だと、主人公が「別の場所へ行こうかな」と一日に最大三度まで移動先を変えられる

説明書に載っているヒロインは全部で四人
しかし全員クリアしても、シーン・CG回想の「カテゴリー・その他」に空白が残り、
「ああサブヒロインルートもあるんか」とユーザーは思うだろう。少なくとも筆者はそう思った

……実はこれが悪質なトラップだと、後々思い知らされる羽目になる事も知らずに


※以後便宜上、説明書or公式HPに攻略ヒロインだと掲載されている者は、『メインヒロイン』、
それ以外の”名前あり・立ち絵あり・個別の音声ボリューム設定あり”の存在を『サブキャラ』、
そして上記どちらでもない、”名前なし(男子生徒A~、女子生徒A~、おじさん~)・立ち絵なし”は『モブ』
と定義したい

サブキャラの中で女性は三人だけである

  • 環奈々(クラスメイトの常識人キャラ?ツッコミ役)
  • 槙(主人公の姉)
  • モモ美先生(担任教師)

なので彼女ら三人を放課後追いかけていけば……しかし問題点が二つあった
一つめは空欄のCG数が6枚、回想シーンが2個。どう考えても三人全部はフォローしてない
二つめは彼女らがヒロインではないため放課後のマップに登場しない

よって誰もいない移動先を選び、彼女らのイベントを追いかけ続けるマラソンが始まった

では自由行動、最初の五回分を見てもらおう
赤字=メインヒロイン、青字=サブキャラ(男)、灰色背景=サブキャラ(女)、オレンジ背景=モブ
+ ...

見て分かるようにサブキャラ(女)のイベントもきっちり用意されている。マニマップには登場しないが
よって経験を積んだエロゲーユーザーであればきっとこう思ったであろう
「ああマップ上には出ないが、サブヒロイン追っていけばルート入れるんだな」と

だが、そうはならなかった。三人の女のサブキャラを探しに探しても隠しヒロインルートには入れなかった
バグではない……そう、バグであればよかったのに

ここで思い出してほしい。というのはカノジョ*ステップというゲームはよく作られているという事だ
シナリオとグラフィックの質以外の面ではそれはもうきちんと、丁寧に、作り込んである
また筆者が問題としたシナリオであっても、かなりの長尺を主人公以外フルボイスでモブ含めよく喋る
よってモブキャラとの会話も、しょーもない内容の話を結構長く聞かせられる

で、放課後の自由行動か。これが実は”全部で27回”あるんだ。27回も
うんまあ『女サブキャラ×3×27回』というそこそこの時間を無駄にしたという計算になる

だがそんなコンビニへチーズ(パルメザン)を買いに行くような苦行を経ても、女サブキャラ達の個別ルートはなかった
そして隠れヒロインが誰だったかといえば、
「モブキャラ(女子生徒A)が隠しヒロインだった』
と、それだけの話である

主人公は表でいうところの”モブ”を全部巡回し「女子生徒A」というキャラが出ているイベントを選択し続ける必要がある
何度か会話イベントをこなしていくと、名前が「女子生徒A→岡田とみ子」へ変化し、以後立ち絵とマップキャラが登場するようになる
また他のヒロインがそうであるように女子生徒Aが毎日登場する訳ではないため、検証は大変だった

さて、よく訓練されたkotyの住人は不思議に思われるだろう
「どうやって女子学生Aが隠しヒロインだと分かったのか?」と
行き先がモブのイベントだとしても、出ているのは女子生徒Aだけではなく他の面々もいるからだ

それは簡単だった。それ”は”簡単なんだ
下の画像は自由行動で行き先を選択する時のものだ。どちらも同じゲーム内日付で撮影したものである
+ ...
左側は一ヶ月前の初回プレイ時のセーブデータ、右側のClear&???の文字が入ってるのがついさっき撮ったものだ
これはゲームシステムであり、

『ヒロインがいない場所であっても以前プレイ時に主人公が移動するとClearが入り、
また女子生徒A(隠しヒロイン)がいた場合”のみ”???のマークがつく』

よって「???=隠しヒロイン」と看過するのは容易だ……容易ではある。一応は
ただこのClearと???表記、「”Start Game(はじめから)”を選択しないと反映されない」という致命的な欠点がある

例えば自由行動一日目・選択画面でセーブ(セーブA)をし、偶然隠しヒロインの場所を選んだとしよう
すると『次の”Start Game”から反映される』ため、本当に???を踏んだかどうか、確認するのには最初からゲームをやり直さなくてはならない
「前の選択肢へ戻る」や「Loadしてやりなおす」では反映されない

したがって隠しヒロインが女子生徒Aだと判明するまで、以下のような作業を繰り返す事になる

1.自由行動××日目・セーブA
2.移動先○○を選んでセーブB
3.最初からやり直して???かどうか確認する
4.→???だったらセーブBから再開
  →ClearだったらセーブAから2へ戻る

……まあ女子生徒Aイベントは日付を跨いでも似たような話が連続しているため、特定はさほど難しくはない
ただ普通にゲームをプレイする場合、『ヒロインが居ない所へまず行かない(ヒロインがいなければ「今日は大人しく帰る」)』ため、
ノーヒントでこの仕掛けに気づくまでは大変だったと付け加えておく

○岡田とみ子(隠れヒロイン)・ルート
妄想ネガティブ女、実は可愛いのに自覚がないという設定
このルートで一番アレな展開はとみ子以外の所にあった。まあ以下のCGを見てほしい
+ ...
メインヒロイン四人が水着で戯れるシーン……なんだが、
このイベントは主人公ととみ子が付き合いだしてから始めて起こるものであり、
「生徒会で海岸のゴミ拾いに強制参加する主人公達」のイベントの一環である
どう考えても共通ルートの終盤辺りにありそうな話だが、何故か隠しヒロインルートにしかこの展開がない
そもそも『このCGの中にとみ子がいない』とか、なんかもう楽しくなってきた

あとこのルートを検証するのはもちろん、攻略サイト探す時間が惜しまれるぐらいつまらない
救いは隠しシナリオらしく短い(それでも普通のゲームのヒロイン一本分ある)ため、駄文と付き合う時間が少なくて済むぐらいか


○とみ子ルートをまとめると
女サブキャラ三人(名前あり・立ち絵あり・個別音声設定あり)→ただの脇役だった!
女子生徒A(名前なし・立ち絵なし・個別音声設定なし)→隠れヒロインだった!

繰り返すがこのゲームはよく作られている
モブキャラと主人公の会話(画面上は立ち絵が一切無しで会話文だけが淡々と続く)や、
自由行動時の移動先で女サブキャラ三人もきちんと用意されている

しかしそれは『罠』だった。プレイヤーをミスリードさせ意味のないマラソンを強いるトラップだった
これがまだ一つ一つの会話が面白ければ、もしくは原画がよければ時間を割いた価値はあっただろう
だがシナリオはなろう系に劣り、グラフィックは(相当頑張ってはいるが)ミドルプライスの陵辱ものレベル
例としてあげた「喋る乳首」を筆頭に、「もう殺してくれ」と懇願したくなるぐらいのしょーもない話が続く

……そういや10年以上前、立ち絵無し・ボイスのみのヒロインのめがねの高橋さんを生んだのもHOOKだったんだよな

○久遠ルート・食べ物を使って笑いを取ろうとしている
(ヒロインと浜辺で昼飯を食べていたら、漁師のおじさんからウニを貰う)
+ ...
おじさん「そうだ。坊主たちにこれやるよ」
おじさん「そんな飯じゃ味家ねぇーだろ」
おじさんはかごからウニを取り出して、俺たちが机代わりにしていた岩の上に置く。
ウニは上の部分に切り込みが入っていてすぐに食べられる状態だが……。
おじさん「下処理はさっき済ませたからすぐ食えるぞ」
主人公「……」
久遠「……」
ウニはついさっきまで生きていたのか、びくんびくんと棘が動いている。
さらには新鮮な証拠なのだろうが……。
殻のなかもグロテスクな臓器みたいなものが動いている。
こ、これ本当に食べ物か……?
主人公「え、えっと……こんな高級な物悪いですよ」
久遠「そ、そうね。私たちごとき若造が食べるにはもったいないわ」
おじさん「あっはっは。遠慮はいらねぇって」
おじさんは高笑いしてその場を去っていった……。
ど、どうすんだよ。この食べ物。
久遠「……」
久遠「こ、高級なものだから私の分もあなたが食べていいわよ」
主人公「いやいや久遠さん。こんな新鮮な物滅多に食べられないのだよ?」
主人公「むしろ僕の分も譲りますよ」
久遠「いえいえ。黙って一歩後ろを歩くのが妻の務めなので」
主人公「お前絶対そんなキャラじゃねぇだろ!」
主人公「ぐいぐい先行するタイプだろ」
久遠「そうね。あなたの言う通りだわ」
久遠「なら命令よ。私の分も食べなさい!」
主人公「キャラに合ってるからいいとか、そういう問題じゃねぇよ!」
久遠「あなた自分の愛する彼女に、こんなグロテスクなエイリアンの卵みたいなものを食べさせるの?」
久遠「きっと食べたらお腹の中で生まれて……」
主人公「ママになっちゃうーっ!!」
怖すぎ。
高級な物なんだろうが、見た目がやばすぎる。
主人公「でも、俺たちのためにあのおじさんがわざわくれたんだぞ……」
主人公「その気持ちをお前は無駄にするのか」
久遠「あなたが先に食べるなら前向きに考えるわ」
主人公「……」
主人公「カニのお墓にお供え物として置いておくか」
久遠「そうね。それがいいわ……」
おじさん。
ウニは天国のカニさんたちが美味しく頂きました。
(以下略)

筆者も魚介類苦手だが、創作物でしかも意味のない笑いを取ろうとする姿勢はただの悪ふざけだと思う


以上選評追加終わり