ウィザーズコンプレックス 選評

ブランド ういんどみるOasis
ジャンル ADV
メディア DVD-ROM
原画 こ~ちゃ、成瀬未亜(SD)
シナリオ 近江谷宥、元長柾木
発売日 2016/04/28
定価 10,584円(税込)

選評

【2016】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 2本目
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1460218215/
854 : ◆F8EAk8V9NI:2016/05/30(月) 12:54:41 ID:ddjS6x2s
ウィザーズコンプレックス選評
メーカー;ういんどみる
発売日;2016年4月28

値段;9,800円+税


基本設定は女性だけが魔法使いを使える世界
魔法使いは魔力に目覚めた時点で「なんとなく使い方が分かる」そうで、それから制御や精度、威力を高める訓練をする
また魔法といっても個々人によって変わり、氷で作った人形を操る・風を操る・雷を~……と、どちらかと言えば超能力に近い感じ
ていうか別に決まった呪文を唱えたりとか、謎生物と契約したりとかはしないため、ヒロインが某レールガンを撃つラノベみたいな設定だなー、と筆者は思った
……ああ、俺は思ったんだよ

それで主人公は「男なのに魔力を持っているが魔法が使えない」体質だが、姉の計らいにより(強制的に)魔法使いが通う国立御久仁(みくに)学園へ入学させられる
入学式の日、ヒロイン二人と学園近くで出会う訳だが、その学園には女性しかいないため、「コイツここでなにやってんだろ?」と片方からは不審者扱いされる
「知らない男に声をかけられても無視」「ナンパ男の手口」と、主人公の目の前で、主人公へ聞こえるように釘を刺す。冤罪なのに
(周囲には同学園しかなく、学生服着た主人公がいるのは不自然極まりないのも事実ではある)

凹みながらも主人公は学園の校門までたどり着くが、男性である主人公が入学すると伝わっておらずここでも不審者扱い。警備員からは通報される寸前
だが恥女っぽい上級生が出て来て取りなそうとしてくれるが、主人公の言い分を聞き入れては貰えず、逆ギレして魔法をぶっ放される
そして主人公、校門をすり抜けて突破し、学園内へ強行突入して学園長室を目指す事に……!(ツッコんではいけない)

尚、主人公がこの学園へ来るのは数日ぶりの二度目であり、その時は姉(学園教師)と一緒に正門から入り、学園長と面談済みである

主人公は各ヒロインと逃げ回りながら適当に顔合わせをし、ヒロインの一人を押し倒してラッキースケベを敢行!(まだツッコんではいけない)
そしてヒロインを含む大勢の魔法使いに取り囲まれて逃げられなくなると、学園長が颯爽と登場し、

マリア(学園長)「ようやく騒動が収まったようですね。ハラハラしました」(※原文ママ)
+ ...
お前だよ。お前がまず元凶だよクソビッチ(娘がいます)。ナメてんのか?ていうかイジメかこれ?
――と、最序盤からご機嫌な勢いでストレスが溜まっていく

入学式も終わり、クラスで自己紹介をし、ヒロインの一人(だけ)から謝罪を受けて家へ帰る
そこへ昼間ラッキースケベった女の子が現れ、「今日からホームステイする事になりましたっ」と、メインヒロイン全員が出そろう

二日目、身体測定が終りクラスへ戻ってくると前生徒会長が現れ、新しい生徒会長を決めるという話になる(という制度があるらしい)
前会長はヒロイン二人を推薦し、断ると魔法の使えない主人公はどうかと言い出す
そして校庭で前会長の氷人形(魔法で作った)バトルへと突入する!

……何言ってるのか分からないと思うが心配しなくていい。ちなみにこの間主人公=プレイヤーには何の情報も与えられない
→前会長がやって来てクラスメイトを生徒会長へ推薦し
→断ったら他の主人公を推薦し
→気がついたら校庭で魔法バトル
いやホントにこのまま、盛ってないし削ってもない。嘘だと思うんだったら体験版を是非やってほしい。むしろ筆者のツッコミを共有してくださいお願いします

魔法バトルは指名されたクラスメイト(メインヒロイン)×3と主人公の四人で辛くも勝利する
ただ主人公は魔法使えない(ていうか氷の巨人相手だと普通の魔法使いでもまず歯が立たない)が、
ヒロイン抱えて走り回ったり、巨人を一部破壊したりとそこそこ役に立つ
一番活躍したヒロイン(炎使い)が会長をやりたいと言いだし、その親友(風使い)も巻き込まれ、
もう一人の女の子(雷使い)は「ゲーム部を作りたい!」ため、生徒会入りを承諾する

主人公は一度辞退するが上手く乗せられて引き受ける。なんかこう、うん

尚、ヒロインの一人からはボロックソな評価を受けており、また事ある度に一々口に出して言ってくるため地味にイラっとさせられる
生徒会が決まり、総会で挨拶をしていると「魔法生徒会大戦」的な不穏が単語が飛び出してくる
ここで世界設定と登場人物紹介をしよう


○重要な設定
学園には校舎が二つある
国内出身の生徒が所属する東学舎塔、国外からの留学生が所属する西学舎塔
主人公らは東塔の生徒会に選ばれた


○生徒会監査会(通称・魔法生徒会大戦)
東塔・西塔それぞれの生徒会が魔女としての技量を誘い合う大会。全五回で三勝した方が勝ち
協議内容はその都度変わり、開催も不定期
勝利側はその後一年間、学園生徒総会として全権限を担い、会長は校則を一つ書き換えるor付け加える権利を持つ

今、東塔・西塔に国内・留学生と分かれているのは、第一回大戦で勝った国内組が決定したせい
→塔内の学園生同士のガス抜きも兼ねている模様(先輩談)
→学園長は意図的に対立を生み出して成長を引き出そうとしているんじゃ?(擁護教師の意見)


○魔法服
学園で支給しているスマートフォン(型の謎アイテム)で変身できる
自身の魔力が形になったものであり、持っている魔力が0にならない限り身体にダメージは入らない
魔力が尽きて強制解除されると全裸で放り出される

主人公は魔法服の発現ができず、つーか謎アイテムが起動すらできない。魔法の攻撃は全て生身で受ける

人物紹介

○東雲 蒼
主人公。幼い頃、男性なのに魔力があると診断され徹底的に検査を受けたものの、結局魔法は発現しなかった
なので中学(の、ような所)までは普通学校へ行っていたが、高校(っぽい所)の進学は強制的に魔法学園へ決められる
魔力は属性を持たない「無色」。そのため魔法を行使できない。両親は国立魔法研究所の研究員

○アイリス・ラインフェルト
留学生。最初に出てくるにも関わらずイニシャルヒロインじゃなかった。ツインテでオドオドっ子のスウェーデン女子()
ママンが「世界最高の魔女」と呼ばれ、周囲の尋常ではない期待がプレッシャーになっているらしい
西塔生徒会会長。魔法は「光」

○竜胆 ほのか
天然、金持ち、のほほん、世間知らず。祖母が欧州の出でたまにフランスの言葉が混ざる
前年の魔法検定試験?てか全国模試みたいなので一位
魔法は「火」

○真名鶴 一葉
ツンデレ担当。剣術一家の家系。ゲーム序盤でプレイヤーのストレスゲージを高める元凶
前年の魔法検定試験で二位
魔法は「風」

○神楽坂 鳴
ロリ担当。魔法<<<ゲームであり、魔法使いよりもプロのゲーマーを目指している。このゲームの良心、いやマジで
ほぼ孤立している主人公へ声をかけ、ゲームを使って馴染めるようにしたり不器用ながら気遣いはできる
タチアナとは因縁があり、以前ゲームの世界大会で敗北している
魔法は「雷」

サブヒロインその他

○シャリファ・ルクサーナ
留学生。キチガイその1。恥女みたいな格好をしている処女
三年で前西塔会長、現・西塔副会長。魔法は「花」

○メリッサ・マスタング
留学生。キチガイその2。魔法で自身の体を鋼鉄化させて格闘を挑むスタイル
一年西塔書記。魔法は「鉄」

○タチアナ・ミハイロヴナ・パブロワ
留学生。キチガイその3。寡黙クールニート
一年西塔会計。魔法は「影」

○氷室 舞生
三年で前東塔会長。非常識人と言われてはいるが、ゲーム中一・二を争う常識人。魔法は「氷」

○マリア・ラインフェルト
「世界最高の光の魔女」と褒め称えられる魔法使い。主人公の通う学園の学園長。アリイスの母
ライターによって都合の悪い事実全ての元凶にされ、母親としてだけではなく教育者として人間としても失格

○東雲 桜子
主人公の姉、魔法学園の教師をしている。学校では評判の高い先生だが、家では家事全滅とテンプレダメ姉
恐ろしいぐらいに萌えず、個別ルートはなく、学園の問題だらけのシステムが露呈してくると最初から居なかったかのように出て来ない
OPで「実験素体扱いで壊れかけていた主人公を支えた」らしいのだが、そのフラグは回収されず、再利用されずに終る
例えるならば「筆箱に間違って入ってたバラン」

○天王洲 紫
保険医にして様々な魔法アイテムの開発をする天才。なのに魔力は無く、魔女ではないらしい
ややマッドサイエンティスト気味、ただしデザインはダメダメ

○真士郎
喫茶店OASISのオーナーのオッサン

と、重要な情報が揃った所で「なんでこのゲームをクソゲー扱いしてるんだ?」と疑問に思われるだろう
原画はベテランだし、UIもエロゲ屈指(個人的には)、声優や音楽に問題はなく、メーカーも過去作二本がアニメ化されており定評はある
ただシナリオがつまらない、陳腐、そして早い


主人公達が役員になり全校集会で挨拶した翌日、朝の校門で主人公はメリッサに襲撃を受ける。ていうか問答無用で殴りかかられる
主人公は避けまくりながらパンツを観察(CGはない)という離れ業を見せるが、この日から少しずつ確実に歯車が狂っていく
ていうか傷害の現行犯なんだが、入学式の日に主人公を頑なにブロックした守衛さんは姿を見せず、相手側の生徒会は止めようともしない
(結局一葉が助けてくれる)

放課後、東塔のヒロイン達は相手側の生徒会長であるアイリスが止めようとしなかった事を批判するが、主人公は優しい子なんだと弁護する
その時に彼女がホームステイしていたり、難しい立場にある事を説明すると、「それじゃ親睦会をしよう」という流れになる
場所を用意して貰い、アイリスが西塔メンバーへ伝えて貰い――と、ここまではいい。ここまでは。良くはないが、まあ、いい

親睦会当日、アイリスが西塔メンバーへ話をすると、「他三人は殴り込みに行く」んだ。お前らなんだ?なんなんだ?
前・東塔会長が上手く誤魔化してくれるため、親睦会にはアイリスのみ出席で、それなりにお互いの立場を理解して終る


このあと、生徒会大戦1回目までの経緯を書くと

1.放課後、東塔生徒会で特訓したよ
2.西塔生徒会側も特訓したよ(視点切り替え)
3.自宅。主人公とアイリスが話して、明日は頑張ろう(+視点切り替えでアイリスおどおど)
4.さあ生徒会大戦当日だ!

……展開早すぎじゃねえかな?いやいいんだけども
でまあ大戦1回目は陣取りゲーム、それぞれの塔の一室を本陣として魔力で割れる風船を設置。割った方が勝ち、時間無制限
生徒会役員への攻撃は許可。魔法服はあるが、今回は小さいバッジを付けてもらい、それが壊れたら退場
バッジは魔法服の役割を果たしているらしく、主人公でも壊れるまではダメージは入らない
(※尚、「主人公君、バッジまだつけてないんじゃない?」「そうだった。ありがとう」と不自然極まりない流れで、主人公はバッジに触る事なくつけてもらう)

第一回大戦は主人公側の負け。主人公は「魔法も使えないのに足を引っ張って」とモブ連中から嫌味を言われる

ここから第二回まではしばらく空き、駆け足でフラグ建てに邁進する事になる。まあ普通だしきちんと個別イベントCGを用意してあるのは評価できる所だ
……していいのか微妙だけど、まあ最近のエロシーンにしかCG割いてない萌えゲーモドキと比べ、基本は抑えている

難点は早い。展開が所々加速していき「(以下略)」されるものが徐々に増えていく

例1)――
休日に主人公と一葉が会いました。撲殺未遂しているので気まずい
主人公、「用事がある」とどこかへ消える。一葉は安堵しながら買い物をしていると、おばあさんを助ける主人公を見つける
助け終えた後に主人公を問い詰め、まあなんだかんだで「喫茶店でお茶でも飲もうか」という展開になる
(※スキップ発動)
視点変わって、実家の自室へ戻った一葉の独り言

と、「主人公が如何にしてモテるのか?」の説得力を持たせるためのイベントなので、喫茶店云々は省くのはアリかもしれない
余談だがこのシーンでは選択肢があり、物語冒頭で一葉自身が言った『やたら相手を褒めまくるのはナンパの手口』そのまま


例2)――
生徒会では校外実習の場を決めなければいけない。でも西側がキチガイなので、合同ではなくお互いにプレゼン合戦をするハメに
では休みの間に現地(海)へ下見へ行こうと提案。そして当然のように偶然西塔生徒会とかち合う
急遽一泊する事になり同じ宿へ。そして温泉なので全裸シーンあり(イベントCG)
いやーでも突然泊るなんて決まったから部屋は一室しか空いてなかったなー、主人公と女の子三人で同室だわ-、つれーわー
(※スキップ発動)
翌朝、「やっぱりごめんなさい。合同で企画出した方がいいからそうしよう」

……あれ?(´・ω・`) てか女の子達が温泉行った→キャッキャウフフ(CGあり)→翌日だった。主人公はどこ行った

……さて、共通ルート終盤は第二回生徒会大戦(どっかで聞いた事あるフレーズだと思ったら天空のユミナだわ)が開催される
ルールは「チーム全員が魔力で動く車(のゴーレム)に乗って校庭二周オーバルレース、魔法によって妨害可」だ
しかし主人公が乗っているとエンジンすらかからないため、急遽籠をくくりつける事になる

レースの内容は省くが、主人公の側東塔がリードしたままレースが終ろうとしていた時、キチガイ2(メリッサ)が苦し紛れで攻撃をしてくる
ていうかぶっちゃけ超デカい鉄の拳で殴りかかってくる。容疑者は以下のような供述
+ ...
このまま喰らったらゴーレムは大破、身を乗り出しているヒロインも危ない。主人公はそう判断し、
無謀にも相手の魔法とゴーレムの間へ体を入れ、身を挺して庇う事に――なった時、主人公の隠されていた力が判明する

そう、それはなんと『魔法を無力化する能力』だったんだ……ッ1!1その幻想をぶち(ry
いや知ってた。そんなドヤ顔で言われてもリアクション困るわー

大戦は中断、運営の裁定待ち――の結果、勝利は東塔側に。詳しい理由はSC見てほしいが、簡単にまとめると

+ ...
1.主人公が機体を庇うのはルール範囲内の話で問題はない
2.そして相手側の機体への攻撃も同様
3.しかし西側(キチガイ)が「攻撃を止めようとしなかった」のと「人に当たるとわかったのにブレーキを踏もうとしなかった」
4.事故とはいえ、魔法防御力0の主人公への攻撃を仕掛け、かつ止めなかったので負け

との話……ていうかプロデューサーとディレクターとシナリオライター、全員殴るから並べやオイ
てか西側の足りない頭のまま成長してしまった留学生の子達には謝罪したいと思う。本当にキチガイ連呼してごめんなさい。もう言いません

ラスボスというか、本当に頭が悪かったのは運営側というか学園長だわ。これ生徒の話じゃねーだろ
「主人公は魔法を使えない=攻撃喰らったら大ケガ(最悪死亡)」と学園側は把握していた
だって言うのに「主人公が魔法使えないのに攻撃して止めなかったから失格!」(by学園長)ってアホか
どう考えても学園側のミスだろ、つーか対抗戦やる前に分かってて止めなかっただろ

そしてシャリファ(エア恥女)さん、活を入れるために壇上へ上がってこう演説する

「大戦に勝利したら自分達の生徒会を改名して本当の生徒会?だかって名前に変える!」
「そして東側は予備だか、なんだかみたいな名前にする!」
「これはアイリス(生徒会長)が決めた事だ!」

気が違っている人はやる事なす事一味違う。そしてアイリスもモジモジして反論できない
この後、園長室で母親に釈明するシーンがあるが、学園長のキチガイっぷりをそのままお伝えしたいと思う

+ ...
アイリス「ママ、ごめんなさい、お話……聞いて欲しくて」
マリア「……はぁ」
アイリス「違うの!?あ、あれは、シャリーさんが勝手に……私、あんなこと言ってない」
アイリス「東塔の人たちと対立するなんて、嫌なのに……」
マリア「私にそれを説明してどうするつもり?」
アイリス「っ……」
マリア「何故、あの場でそう言うことができなかったの?アイリス」
アイリス「……ごめんなさい」
マリア「あなたは西塔を代表する生徒会長なのよ?」
マリア「今回の件に私は関与しません」
マリア「……あなたは、自分の意志でその職を受けたのでしょう?あなたの責任と向きあいなさい」
アイリス「……………………」

厳しい厳しくない以前に教育者として失格だぞこのババア。いや娘の方にも問題は多々あるがぶん投げてどうする
片方の生徒会が全部仕切るとか、相手の名前勝手に(しかも屈辱的なものへ)変えるとかどうよ?
てかこれ萌えゲーだよな?間違ってバカゲー買ったりしてないよな?オシオキ的な?

――と、数々の波乱を残したまま、つーか東西の塔の溝は深まった所で共通ルートは終わり、個別ルートへ進む事になる
全部クリアしてないし、発売してから日が浅いのでもう少し自粛したいと思う
(ある程度たったらするし、他にこのゲームの選評書きたい人がいたらすればいいし。てかどんな感想なのか読んでみたい)

ただもし、これを読んでくれた人が未プレイでこれからするのであれば、先人としてささやかなアドバイスを送りたいと思う
萌えゲーだと期待したのに、変な鬱展開の後、スワンが降臨しやがったようなバカシーンで驚愕するかも知れない
そしてきっとディスクをへし折りたい衝動に駆られるだろうが……どうかこの言葉を思い出してほしい

「風呂あがった後に制服でヤるのは興奮するな・・・」、と


蛇足ではあるが、エンディングのスタッフロールのSCも残しておこう。今後購入を希望しているユーザーは参考に
+ ...

以上、選評終わり

選評

【2016】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 3本目
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1464969157/
28 :ウィザーズコンプレックス選評・続き ◆UJJ.OOryBI:2016/06/06(月) 13:13:11 ID:ISCF0g.Q
メーカー;ういんどみる
発売日;2016年4月28日
値段;9,800円+税


○重要な設定・真相
このゲームは「生徒会大戦」がメインテーマであり、主人公とヒロイン達は仲間として、また時には敵として戦う事になる
共通ルートで判明する生徒会大戦の概要は

  • 年度始まりに3~5回行われ、先に3勝した生徒会が生徒総会として一年間仕切る
  • 特典として勝利側の会長は規則を一つ変更or付け加えられる
  • ガス抜きの意味合いがある?(前・東塔生徒会会長の意見)
  • 学園長が両生徒会が競い合うために仕組んでいる?(擁護教師の意見)

以上が共通ルートで開示される情報である。この制度により引き起こされる不都合が

  • 国内・留学生がそれぞれ東・西塔に分かれて授業を受ける(第一回大戦で国内学生側が勝利した結果)
  • 両塔の関係が悪化(生徒間の交流は無きに等しい)
  • 敗北した側の生徒会役員への風当たりが強くなる

ぐらいか。ここまでが共通ルートでの話、そして個別ルートではプレイヤーを裏切る驚愕の展開が待っていた
っていうかそんなしょーもない制度にはどんな伏線があるんだろうか、このスレにいる地雷踏み屋の諸君はそう思っただろう
……ああ思ったんだよ、俺だってな

取り敢えず下の選択肢から好きなのを選んでほしい。勿論選ばないのも自由だ(世界樹風

選択肢
1.あるヒロインの実家の大企業、実は裏で魔法使いを傭兵として派遣するビジネスをしており、その青田買いのために競わされている
2.あるヒロインは生まれつき魔力が乏しいと生命力が下がる病に冒されており、現状維持を保つために魔法使い同士の争いの場が必要
3.あるヒロインは魔法の封印を守る一族であり、時折封印から漏れ出す「何か」を封じるため、定期的に魔力戦闘を行う
4.あるヒロインが得意とするゲーム、それが実は一般人から魔法使いに変えてしまう力があり、その試作機を発動させるため以下略
5.グランドルートでは学園地下深くには「聖杯」と呼ばれるアーティファクトが存在し、それに力を捧げるため学園全体が騙されていた

うん、なんだ。選択肢の中には正解はなかったんだよ。てか全部嘘だ
個別ルートでもそんな展開にはならない。グランドルートなんてのも最初から存在しない

結論から言ってしまうと、「伏線なんてなかった」んだ。何言ってるのか分からないと思うが、まあ最後まで聞いてほしい
個別ルートで開かされる事実は簡潔で残酷なものだった

  • 昔々(精々10数年前だろうが)は国内・留学生も同じ教室で勉強していた
  • しかし派閥ができ、国内派と留学生派で対立が生まれるようになってしまった
  • なら代表者を出し、「勝った方の要望を校則として受け入れる」と学園側が約束し、生徒会大戦を開催する(これが始まり)
  • 国内組が勝利し、突きつけた要望が「国内組と留学生側を分けて授業する事」
  • ちなみに当時から学園長は学園長だった。つーか対立の解決策としてしょーもない大戦を提案したのも、学生の意見丸のみしたのも学園長
  • それ以降、両塔ではそれぞれの生徒会が魔法で優劣を競ってきた

伏線なんてなかったんだよ111!学園長が全ての元凶で延々生徒に迷惑を強いてきただけの話で!!
いやここは魔法でいいだろ。なんかマジカル的なアレでご都合主義的にまとめれば、テキトーに
ライターの片方はギャングスタの人だし風呂敷広げるのは得意だろ、なあ?何してんの?

個別ルートへ入っても「このヒロインは大戦と深い繋がりがあって!」みたいなのは、ない。皆無だ
大戦とは名ばかりのしょーもない競技をさせられ、中には安全のあの字もないものもあり、学園側は仲裁どころか煽る一方で何もしない
ていうか”国立”御久仁(みくに)学園、文科省の管轄下で「学園の規則をゲームで決めて書き換える」なんてやったら即リコール喰らうだろうし

そしてこの「真相」とやらの最大のツッコミどころは「ルートによっては開示されずに終る=大した話じゃない」って事だろう
……まあ、あれだ。個別ルートも概要をザックリ説明すればだ。「魔法学園ものの設定でそれする必要あんのか?」の、一言に尽きる

○鳴ルート
ロリ担当ではなく貧乳担当。精神的には孤立していた主人公へ声をかける(殆ど異性と喋った事がないのに)など人格者へ入る
世界的なゲーマーで日本最強、しかし世界大会ではタチアナに負け、一方的にライバル視している

個別ルートへ入ると「裸を見られた!責任取って!」「実は俺も前から気になってたんだ!」と、魔法関係なく告白→オッケーを貰う
二人は即セッ(ry、恋人になり改めて生徒会大戦を戦う事に

個別ルート生徒会大戦3戦目の勝負は「人間を操作してリアル格闘ゲーム」だ。代表者一名が体の各所に機器を付け、それを外部から魔力で操る
相手のHPを0にすれば勝利!……だが、途中で主人公がラッキースケベを起こし、最終的に鳴がコントロールを乱して敗北する

鳴はタチアナ(西塔生徒会・格闘ゲーム世界一で以前負けた相手)と交流したいらしく、主人公を伴って会いに行く
が、リア充を嫌うタチアナと口論になり、寮内で魔法を使った私闘を行い三人とも停学処分を受ける
(なお、ほぼ全てのルートで主人公は西側生徒会から結構な頻度で魔法攻撃を受けているが、処分が下されるのはここのみ)

個別ルート4戦目。今度はロシアンルーレット(魔術的な弾丸が発射され命中すると数秒間気絶する)と、もう消化試合を見ている気分になる
魔法でズルをするのはアリらしい……だが一発で主人公が当たりを引いてしまい、この時点で大戦は東塔の敗北が確定する
主人公の魔法無効化能力が効いていれば当たってもアウトにならなかったのだが、その能力は消失していた
(よってもし対戦方法が直接攻撃可能のものが採用されていれば、ドヤ顔で即死していた可能性もあり、また数日前に学園側はその事実を把握していた)
以降、留学生側が生徒総会として全てを取り仕切る

同時期に主人公の魔法無効化能力が消失、体内に僅かながらも魔力を有している(以前に無効化した分、吸収なのか無効化なのか分からん)
だけの一般人と成り下がり、これが公になれば学園から出ていかなければいけない
主人公側の生徒会は周囲から白い目で見られつつも、真面目に仕事をこなして少しずつ信頼を得ていく

この後は格闘ゲーム大会(世界大会王者と日本王者がいるため)が学園で行われたが、鳴は渋るが愛の力()でなんとかする
くどいようだが鳴とタチアナには格闘ゲームでの因縁があり、以前鳴が敗北してから(尊敬しながらも)敵視していた
それではその因縁が続く、御久仁学園杯の決勝戦の様子を余す事なくご覧に入れよう

+ ...
ターニャ「そうやって余裕ぶってるのもうざい。つまんない大人の物まね、めんどくさい」
有那「えくれあこれだー一閃!神楽坂鳴選手が二本先取して勝利!」

ギャングスタの魂ここにあり。決勝戦の描写マルッとスキップしやがった
いや、いらないっちゃあいらないかもしれないが、ここトバして他にどこ盛り上がんだよ。そりゃ股か(ry
二人が格闘ゲームに人生かけて情熱を注ぎ込んでいる設定はどこ行ったのか?
片方はプロとして食っており、ゲーム会社のテスターとして雇用されているにもかかわらず、この扱いである


そして西側生徒会、タチアナ(気が違っている人)の横暴は次第に限度を超えていく
学食のメニューから和食を減らして洋食を増やし、日に日に非難が高まっていく……そうか?高まるか?
別にメシぐらい良くね?放課後食いに行けばいいんだし
(大戦の特典が「規則を一つだけ変える」ものなのに、生徒会の裁量で好き勝手やり始める)

学食のメニュー変更へ際し説明会を行った様子は以下の通り
+ ...

スゲーなキチガイは。そしてこの暴挙というかしみったれた嫌がらせを止めないアイリスもスゲー
他の生徒が学園長へ直訴に行っても、教育者としてゴミにも劣る台詞を繰り返す
+ ...
「そういうことですか。それについては、生徒の皆さんの間で解決してください」
「この学園は、そのような場所です。生徒会を筆頭に、生徒の活動に大きな自由を認めています」
「生徒会には、食堂のメニューを少し変更するぐらいの予算や権限も与えています」
「それは、自由を通じて互いに研鑽するためです」
「ですから、不満があるなら、あなたたち自身で解決してください」
「明らかな暴力や学園運営の阻害など以外では、私は介入しません」

……これが娘にも遺伝したんだね。DNAさん頑張りすぎだろ

東側生徒が授業をボイコットしそうになると、件のタチアナさんが乗り込んできて宣う言葉がまた尋常ではない

+ ...
「決まってる。ターニャ(タチアナの愛称)には夢があるから」
「生徒会が学園を支配する、アニメみたいなユートピアを作る。この御久仁学園なら、それができるから」

業を煮やした鳴と主人公は泣きの一回と称して勝負を挑む。主人公側が勝ったら態度を改める事、負けたら西側生徒会のパシリとなって働く事
余談ではあるが、ぶっちゃけ地味に東塔モブからも嫌味を言われ続け、西側生徒会の態度も悪いため、ここまで不愉快なシーンもそこそこあったと明記しておく

学園長の同意を得て、夜のグラウンドで生徒会大戦泣きの一回を始める!対戦者は主人公&鳴vsタチアナ&アイリス!
極めて個人的にはタチアナの顔面殴ってスッキリしたい所であり、溜まったヘイトを発散させるような展開が待っているのだろう!
その対戦方法は――「Lyric Battle」だ!!!!
+ ...

ちょっと何言ってるか分からないと思う。なので実例を見て貰おう
+ ...

もっと分からなくなったと思う。うん、俺もだ。なのでまとめれば

1.両陣営一本ずつマイクを持つ
2.お題に沿った台詞(言葉)を言う
3.使える言葉は何故か中二語(例・覚悟ガン決まり→アイスバーン・ニルヴァーナ、高踏野郎→アンリアル)
4.その思いに比例して魔法が発動する

スワンが「あれ?俺らこんなゲーム作ったっけ?」と思うであろうバカ展開が待ち受けていた……なんだこれ。お題は以下の順

  • 対戦相手の美点
  • 大事なもの

こうしてお互いに思いの丈をぶちまけ主人公側の勝利となる
しかもその様子が学園生へ生放送され、ひそかに主人公達が尽力していた事で評価が上がる
主人公は残っていた魔力を使い切り、一般人となるが……クソババアが大戦後宣ったのは以下の通り
+ ...
もう魔法関係ないんかい

エピローグではなんだかんだで仲良くなったタチアナやアイリスと一緒にゲーム部を作り、
合宿と称して海水浴へ遊びに行き、終わり……頭痛い

※補足・主人公の魔法(魔法無力化→吸収)が変化するのはこのルートのみである

○ほのかルート
マンション最上階ワンフロア(14LDK)で暮らす超お嬢様
テスト勉強を一緒にしたり、休みの日にみんなで遊びに行ったりして仲良くなっていく

生徒会大戦3戦目は「Cavalry battle」。水中騎馬戦、てか二人組だからおんぶ戦
ラッキースケベが発生するが主人公達の負け

ある日から主人公の付き合いが悪くなり、不審に思った(彼女でもできたのか?)ほのかが尾行すると、
公園で小さな女の子と遊ぶ主人公の姿があった
女の子は最近魔法に目覚めたばかりで制御できておらず、人で面倒を見る事に。以下略

大戦4回目はShooter。学園中に的を放ち、撃墜数の多い方が勝ち。主人公側の勝ち
主人公は魔力の使いすぎて昏倒したほのかが目覚めるのを待ち、そのまま告白セッ(ry
10日ぐらいイチャイチャした後、アイリスとほのかが「生徒会は対立しているけれど、仲良くやっていこう」
と約束する――が、数日後にアイリスは家を出て行ってしまう
生徒会大戦のために馴れ合いはできない、とそう判断したようだ(アイリスのモノローグで判明)

こんな理不尽な制度をどうにかするよう主人公達は学園長の元へ行くが、淡々と真相()を聞かされる
(前述した「学園長がしょーもない対抗戦を始め、しかも絶対に叶えてはいけない要望を叶えた」と)
当然反発し、一時は大戦のボイコットも宣言するが……アイリスが乗り込んできてこう言い放つ
+ ...

……えーと、真面目にまとめると以下のようになる

1.ある日、主人公の所にホームステイルしていたアイリスが出ていく
2.これは生徒会大戦が重荷になり、今まで友人関係も壊してしまった
3.主人公達がクソババアへ詰め寄りり、真相()を聞く
4.東側生徒会、ボイコットを敢行
5.当のアイリスが乗り込んできて「戦ってよ!」との事

……アイリスさんやっぱり学園長と血縁なんだなあ。遺伝って怖い
これ放置したら自○すんじゃねえかってぐらい思い詰めている

まあそんなこんなやってる間に大戦5回目。
種目は「魔法対戦」。2人組×2で降参・戦闘不能になったら負け

――が、戦闘中にアイリスの魔力が暴走。制御不能になって敵味方をレーザーが襲う
ほのか(東塔最強の魔女)の攻撃すら全く届かない中、主人公は魔法吸収能力でアイリスの暴発した魔力をなんとかしようとする
→暴走が収まらなかったらアイリスは死亡
→主人公が吸収しきれなかったらひでぶ(セルフ人間爆弾)
最終的にほのかも抑える側に回り、吸収するのではなく外へ逃がす事でどうにか事態を収束させる

大戦終了。西側の反則負けで東塔の勝利となる
ほのかは校則を「東西塔を分解し、二学期から合同クラスで授業をする」と決定する

エピローグは三年が経過
生徒会大戦は生徒会長選挙を兼ね、予備選挙を通過した八名がランダムに振り分けられ戦う
その結果を踏まえて全校生徒が投票して会長以下役員を決定するものへと変更していた
卒業式が終り、これからも二人で頑張りましょうそうしましょうで終わり
尚、無能ババアは相変わらず学園長の椅子にしがみついている模様

※補足・アイリスが「魔法暴走モード」へ陥るのはこのルートのみである

○一葉ルート
テンプレサムライガール。腰が抜けるほど毛虫が嫌いでぬいぐるみ大好きー
西塔のアホマニフェスト(西側生徒会を「本当の生徒会」みたいな改名)をほぼ公開討論会で撤回させる主人公
言ってる事はもっともだし、別ルートでもこれやれよ

大戦の合間にUFOキャッチャーでぬいぐるみを取って好感度上げたり、学園にお化けが出るから見回り……いやこれいつの話だよ
デートをセッティングして貰ったり、一葉の実家へ行って剣を振らせて貰ったり着実にフラグを立てるが、主人公はフラれてしまう
その理由が凄い。ほのか(親友)から問い詰められると

生徒会の仕事や魔女としての自分を高めたい
→「なんで?」「ほのかみたいな天才には分からないわよ!」
→「ほのかと一緒に足並みを揃えて一緒に歩んでいくために、死にものぐるいじゃなきゃダメなの!」
→アッハイ、それじゃ私達、少し距離置こうか?(震え声)
+ ...

どうせだったらガチゲイの方が説得力があって良かったと思うが、まあ本人がそう言うんだったらそうなんだろう
この後、個別ルート生徒会大戦第3戦目が狙ったように出てくるが当然負ける。ちなみに競技は「Dodge ball」……

そして責任を取って一葉は東塔生徒会役員を辞任する……えー……なにこの当てつけ
そしてそして生徒会室を出て行った一葉を追いかけ再告白する主人公。OK即教室でセッ(ry
いやそれ傷心につけ込んでるだけじゃねえのか。もっとやれ

主人公と一葉は恋人同士になるが、結局生徒会役員は辞任し、代わりに前会長が着任
一葉は暇になった時間でOasisでバイトを始め、それをこっそり見つけたほのかも「私も独り立ちしないと!」と決意する……バイトで?
一葉もこっそり生徒会を見に来たり、お互いに心配はしている模様

第4回大戦、「マジカル押し相撲」。前会長が圧倒的な力で勝利、てか9割以上描写カットされる

第5回大戦、「Arthurian Romance」の直前、一葉の前にメリッサ(自称ほのかのライバル)が表れる。「勝負をしたら退学して国へ帰る」と
二人で私闘をしているとメリッサからは、どれだけ対一葉戦を想定し、練習を積んできたのか分かってしまう
一葉はメリッサの思いに打たれ、生徒会大戦で雌雄を決する事になる。どっちも♀だ(それ違

大戦の内容は「グラウンドに刺さった剣を抜いた方が勝ち」とシンプル。でも一葉は遅れてやって来る
(同じ場所で私闘していたメリッサは開会式にも間に合ってる)
色々あって剣を抜こうとするが、剣は引き抜こうとした者の魔力を反射し、攻撃する力があり両生徒会共に失敗
が、ほのかと一葉、二人が一緒に引き抜いたら剣は抜ける(一人分の魔法しか反射できないらしい)
――大戦終了。総合でも主人公側の勝利となる


エピローグ。東西生徒会全員で楽しく海へ来たよ!終わり

※補足・大戦の真相(自由と無責任を勘違いしたクソババアの怠慢)は明らかにならないのはこのルートのみである

○アイリスルート
最も完成度が高かったルートであり、このルートだけを取ってみればクソゲーではない。むしろ良ゲーの部類へ入ると断言した”かった”
最後の最後でまだやからす。ノルマでもあんのか

主人公はアイリスの側で味方になりたいと強く思うようになり、制度の不備を突いて東塔から西塔へ移籍する。当然非難されまくる
シャーリー(エアビッチ)の代わりに副会長となり、公私ともにアイリスをサポートしていくと、
徐々にアイリスも自分の言いたい事を言い、したい事ができるようになっていく

何度か大戦をしている間に主人公とアイリスは恋人同士になる
また同時に東塔生徒会長ほのかと、会長同士で仕事をしながら仲良くなり、対等の友達になりたいと思うようになる

アイリスにはトラウマがあり、幼い頃に魔法を制御しきれず学園長(母親)を傷付けてしまった
その後遺症は今も残り、少しだけ魔法を構築する時間がかかるらしい
(※しかしそれでも「世界最高の魔法使い」という評価なのだが)
従って全力で魔法を使う事に忌避感がある

その後も東側と仲良くしているアイリスを見てメリッサが逆ギレしたり、祝勝会&サプライズバースデイパーティを用意して貰ったり順調ではある
……ただしパーティの帰り、「夜の公園へ寄る→主人公誕生日プレゼントを渡す→セッ(ry→それじゃ帰ろうか」の流れは、うん
プレゼントさんのフラグを立てておきながら(他のヒロインと買いに行ったのに)、開封すらせずなかった事にしてへし折る
勿論このプレゼントが伏線になる事はなく、中身が何だったのか、そもそも青○したその場へ忘れてったんじゃ?という突っ込みが入る

周囲からも認められ、多少は自分の意見出せるようになったアイリスは「西塔が勝ったら大戦を廃止する」と宣言する
他のメンバーもアイリスを会長として認めていたため同意を得る


そして第4戦目、「Belling the cat」
学園長に魔法の鈴を付ければ勝利、アイリスは学園長へ一対一で勝負を挑み、いいところまで追い詰めるが――
メリッサ(決闘バカ)の乱入で水を刺され、更には東塔の奇襲により競技は負けてしまう。これで2戦2勝のイーブンとなる
自身の力不足を感じたアイリスは生徒会室を飛び出し、主人公は探している間にほのかと一緒になる

結局アイリスが居た先は、以前ほのかと主人公と一緒に泊まり込んだ校庭の中庭だった
ほのかは優しく、「アイリスさんはもっと他の人に甘えていいんだよ」と諭すが……アイリスはぶち切れる

「何もかも与えられている人が偉そうな事言わないで!!」と言い捨てて逃げ出してしまう
主人公はほのかの頼みでアイリスを追いかけ、「ほのかの言う通りだ。アイリスはもっと学園長に甘えろ」と
その後、一葉から連絡がありほのかを見舞いに行くがそりゃもう落ち込んでいる
フォローらしきものをするが、立て直せずにその日は解散となる

同時刻、アイリスは何をしているかと言えば……白画面にピンクの白抜き文字が乱舞する謎の空間にいたようだ
+ ...
てかこんな演出をされるのは全場面でここだけであり、なんでこうしようと思ったのかと問い詰めたい
シーンの最後に専用CG(差分あり)がチラッと映るし、ケチった訳じゃないだろうに
会話の内容からするとアイリスが学園長に甘えた、というだけの話

翌日、アイリスはほのかを捕まえて謝罪するが、歯車が合わない感じ。本人はスッキリしてるんだが

第5戦目、Duel。代表者一人の決闘、他のメンバーは指輪へ入り、その力だけを代表者へ貸す……もう何でもありだな
アイリスとほのかが代表者となるが、戦いはアイリスが一方的に押すものだった
ほのかに認めて貰いたくて全力を出すアイリス、しかしわだかまりがあって戸惑うほのか
主人公は「このままじゃいけない!」(何が?)と思い、自力で指輪から飛び出し、両者の間へ割って入る

+ ...
主人公「全力で戦ってほしいんだ」
(中略)
ほのか「ありがとう、東雲くん。目を覚まさせてくれて」

「俺の彼女が酷い事言ったけどそれはそれとして代表の仕事しっかりしろや」と酷な事を言っているように聞こえるが
まあ最終的にはアイリスか勝つんだけどもだ

学園内へ逃げ込むアイリス、追うほのか
→主人公、指輪から出て来てキス(深いの)をアイリスとする
→追い付いたほのかは硬直
→「ほのかさん、隙あり」
→大勝利!

最後の最後でぶん投げやがったな。どうしてあとちょっとフツーでいられないのか、よりにもよって一番大事なところでこのザマだよ
これもう魔法関係ないし、ましてや作戦なんてきちんとしたものでもない

最終的に今までの大戦は廃止、今度からは生徒全員が大戦する制度を作ろうと所へ落ち着く
なんだかんだ言って、戦闘中にアイリスとほのかは攻撃しながらぶっちゃけた事を言い合っていたので、それがよかったのか

エピローグでは学園長が真相()をゴメンナサイして、生徒会を一つにして頑張りましょう、で終わり
……あと少しだったのに、最後のオチだけ頑張れば普通のシナリオだったのに……

○問題点
絵は良し、UIはエロゲー最高レベル、声優&音楽も良好、バグも(筆者がした分には)確認されていない
ほぼ全ての問題点はシナリオに集約される

生徒会大戦が軸になり、それによって敵味方に分かれて戦う主人公やヒロイン達の葛藤や成長、
信頼を描き――たかったんだろうが、そーでもない。そんなことはない
というのも対戦の内容がランダムかつ不明、当日になって聞かせられるため対策の取りようがないからだ
従って事前に研究をしたり特訓をする意味はほぼ無く、実際にそんなシーンは(個人的な日課を除き)皆無である

これがまだ……タイトルはど忘れしたが、雪都さお梨さんがちょい役で出て、ファンディスクでヒロイン昇格したゲームがあった
それは超能力と体術や剣術をミックスしたような武道があり、学園対抗戦をしていく内容
事前に戦うのが分かっていれば、対策なり特訓なりで自力を上げるのは可能。そのゲームでもチームや学内で切磋琢磨していた
しかし訳の分からない競技、しかもこれ魔法関係ねえよ的なモノが用意されるのだから参加者はやりようがない

また開催期間も大いに足を引っ張っている。一人を除き第5回戦にまでもつれ込むのだが、それにしても精々6月半ば頃には終る
共通ルート最終日が5月6日なので、大雑把に言えば40~50日ぐらい
その間に恋愛イベントを消化しなければならず、自ずと駆け足気味の描写が目立つ
しかも季節ならではのイベントを挟むのは難しく、辛うじて海へ行くのだけは「課外実習の下見」という理由で敢行しているが

生徒会大戦は魔女としての実力を高めるために開催される。裏の意図は知らずに生徒側は納得しているようだが……意味が分からない
よくあるアホの子の台詞に「学校の勉強なんて社会へ出たって使わないじゃないくぁ」がある
その台詞が正しいかどうかは横に置くとして、学園での魔法もまた同じような疑問を抱かせる

魔法を打ち合います→で、それが将来どこで役に立つの?
魔法でロシアンルーレットをします→で、それが将来(ry
魔法で水上騎馬戦→で(ry

もう訳がわからない。どこを目指しているのかもわからない
将来リアクション芸人やグラビアアイドルになるんだったらまだ理解できる。また軍事訓練の一環……でも話はわかるか
学園は「魔法の技術を高めて使えるようにする」のが理念らしいが、一体どこでどのように活用されるのか、具体例はあがらなかった

主人公が持つ謎能力、「魔法無効化能力」もそうだ
これは某ラノベの主人公とは違い、「魔力を体内へ吸収して無効化する」んだそうだが……それもルートによってブレる

鳴ルートではルート中盤で無効化能力が変化し、「鳴の魔法だけに反応して吸収する能力」へとなる。理由は不明
ほのかルートでは「吸収限界がある」が、最後まで失う事はない。一葉ルートでも同じく
アイリスルートに至っては「上限なしに吸収する(授業で魔女二人の魔法を完全吸収しても平気)能力」となる

ルートによって差異が生じるも「どうして?」の問いには何も返っては来なかった
この世界で女性だけが魔法を使えるのはなぜか?どうして主人公だけが男性でも使えるのか?つーか投げっぱなしだよ最後まで
(一応はクラインフェルター症候群の可能性があるが……そうなると科学の分野になる)


結論としてはどれだけ個々の素材が優れていようが、ピースを一つ組み間違えただけで大惨事に繋がる
むしろそれぞれが優れているからこそ、ガッカリ感がハンパない……ういんどみるはそう「でにけり」で学んだはずだった

  • 魔女の学園へ通う世界で唯一魔力を持った男である主人公、その魔法は「全ての魔法無効化」
  • 異能ばかりが集う魔女の世界でも、類を見ない「意志を持つ炎の使い魔」を行使できる少女
  • また代々風の魔法を遺伝し、武術に取り入れてその筋では名高い一家の少女
  • 惜しくも大会では後れを取ったが、日本最強のゲーマーにして雷の魔力を発現した少女
  • そして現・世界最高の魔法使いの一人娘であり、素質だけでも親を越えると言われている少女

と、ラノベで鉄板的なテンプレっぽい設定、原画は足かけ10年以上一線で活躍し続けたキャリアを持ち、
またスタッフも二度のアニメ化を成し遂げた実績がある。肝心のシナリオライターも近江谷宥・元長柾木とその筋では有名()な二人を起用
……なのにどうしてこうなったんだろう?「前後前後ォォォ」のボイス収録していた民安さんもこんな乾いた気持ちだったんだろうか


「萌えゲーだからシナリオはオマケ」、「原画目当てだからシナリオは関係ない」、「エロシーンさえ良ければいい」
「絵が良くて、UIが良くて、声優や音楽が良くて、これといったバグもない。だから良ゲーだ」
そう主張するのも勝手だ。クソゲーかどうかも個人の主観であり、スポーツと違って明確な基準がある訳ではない
最近乱れ飛ぶクソみたいな言葉を借りれば「価値観が違う(ドヤァ」だろうか

実際の問題として筆者が先週末に買い物へ行った際、このゲームの中古買い取り価格は2,000円ジャストだった
同日発売のものは大体3,000円台をキープしていたのも関わらず、大量に売られて値段が下がっていた
つまらなければ売れない、売れたとしても即行投げ売りされ、次回作からそっぽを向かれる
(BugBugに載ってたミマスインタビューによれば、あかべえはjks後に年率20%売り上げが落ちたとの話らしいし)

そこに「価値観が違う」などとホザいている余地はない。あるのはただの現実だ



以上で選評は終わり