195 :キシ×カノ選評:2015/04/14(火) 21:44:13 ID:sJFM9o360
作品名 :キシ×カノ
ブランド:ぷちうさ
発売日 :2月27日
値 段 :9504円
何かと騎士物は問題作多かった昨年、今年もいくつかの騎士物が出てくるようだが、
体験版から既に地雷の臭いが出ていたキシ×カノについて選評してみたいと思う。
なお、自分は体験版をしていない。いきなり製品版から入ったので、比較できないことにご理解を頂きたい。
さて、先にこのゲームのコンセプトとして(かなり端折ってます)
キ:キスなんて当たり前。総一に選ばれるためにアプローチしまくり。
シ:試合もだけど、総一に選ばれるために他の女性と真剣勝負。
カ:甲冑を着た女の子は素敵だよ!戦う姿はかっこいいよ!
ノ:濃厚なHであんなことやこんなことも・・・パートナになったらなんでもするから!
で、キシカノだそうです。
とにかく主人公大好きすぎてたまらない様子がこの時点で感じますね。
正直、この時点で嫌な予感しかしないわけですが。
ストーリー(公式原文)
少しだけ近未来の日本。
諸外国からの多大な支援で復興した湾岸都市、
そこの市内に設立された騎士養成学園。
そこに通う桐谷総一は、大規模な親善試合「騎士の祭典」
の優勝の証「名誉騎士」をめざし、日々訓練に精を出していた。
そんなある日、新たな競技が増えることが告げられた。
その競技で総一のパートナーとなれば訓練中に既成事実を作れる、
と見込んだ彼女たちの猛アピールを受けることに。
果たして彼は五体満足で「騎士の祭典」に挑み、
見事「名誉騎士」になることができるのだろうか!?
ゲーム内の舞台について
御剣場市(ごけんばし)
10数年前に震災の震源地で、壊滅状態になっていた。
翌年、再建計画に末、とある親交の深い新好国からの支援を受けることができ、
西洋風をベースにした形で街まるごと作り直し、復興した。
しかし、多大な支援、誘致活動を進めていった結果、一種の治外法権状態と呼べる状況ができてしまう。
それにより、従来の警察もうかつに手を出すことができない状態になっていた。
そこで、都市内部での専用自治維持および独自の警察機構をもつ組織のモデルとして、騎士団が設立・運営されることに至る。
夏から秋に掛けてる間が犯罪が多くなるらしい。(理由は不明)
学園(エッジワース騎士養成学院・御剣校)
騎士を養成する施設。いわゆる警察学校のようなもの。
海外に本校を置く、エッジワース騎士養成学院の分校でもある。
3学年で約300人ほどが在学。(1学年だいたい100人で全寮制)
実践として定期的に正騎士の引率で街の巡回も行っており、事が起こったら対応することもある。
なお、剣の携帯については見習いはレプリカの剣であり、正式な剣を所持するには従騎士、正騎士でないといけない。
騎士科卒業で准騎士、上級学科で正騎士の資格を得ると思われる。
年に一度、姉妹校との交流を兼ねた大規模な親善試合「騎士の祭典」がある。
登場人物
桐谷総一(きりがや そういち)
本作の主人公。ストーリーからして、名誉騎士になるために日々鍛錬しているが、寮に住んでいる女の子に選ばれるために迫られているハーレム状態。
誰にでも優しく接しているが、悪く言えば優柔不断ともいえる。
過去に誘拐されたことがあったが、助けに来た騎士が「騎士の祭典」に出場する人であり、それの影響で騎士に憧れる。
当初は共同寮にいたが、下記の幼馴染二人に勘違いから今の寮に移ることになる。
寮に住んでいる以外の女の子からも人気、らしい。
たまに本人の意図しない発言により女の子達に誤解されることもしばしば・・・
ただし、エロいことには積極的になる。
なお、桐谷家は元は大財閥だったそうだが、諸事情により没落した。
本人は特にこの事を気にしていない。
美波乃々歌(みなみ ののか)
大企業の娘で、総一の幼馴染。元許嫁その1。
寮で家事担当。機嫌が悪くなると料理が大変なことになるらしい。(後のイベントからして、卵かけご飯のみになるそうだ)
明日葉のような騎士になるために努力をしている。カウンター技を持っていたりと実力はそれなりにあるようだ。
出ている女の子の中では比較的まともだが、総一の事が絡むと暴走しかけることがある。
アナスタシア=カスタルスキー
総一の幼馴染で桐谷家の遠い親戚にあたる。元許嫁その2。
1年年下だが才女らしく、飛び級で総一たちと同じ学年に所属している。
親しい人からはアーニャと呼ばれている。(以後、名前が長いのでアーニャとします)
相手の突き出した剣を踏み台にして跳躍するといった変態的な動きや、デンプシーロールのような連続攻撃をする必殺技がある。
表現が乏しく、少々思考がズレているところがあり、寮ではマスコット的な存在。
朝に弱く、毎朝なぜかパンツだけの姿で総一の布団に眠り込んでいる。
貧乳を気にしており(周りが巨乳すぎるのもあるが)胸の事になるとテレパシーが使えるようだ。
神門明日葉(みかど あすは)
上級学科に所属する正騎士であり、教員資格を目指している総一たちのお姉さん的存在。
二人の犯罪者が持ってた銃声を聞くだけでそれぞれの弾数が分かったり、剣の腕からして超人的な身体能力を持っている。
通常は一刀だが、本気モードになると二刀流になる。
二刀流でやるのは滅多になく、そこからの攻撃はアーニャの必殺技を2倍にしたような強さ。もうあいつ一人でいいんじゃないかな?
普段は真面目であるが、オフの時はだらしない性格になる。
総一のひざまくらが特にお気に入りなのか、してくれないと駄々っ子になる。
総一の事はもちろんだが、アーニャの事も大好き過ぎてたまに大暴走する。
(アーニャとペロペロしあった夢を見たりとか、髪の毛をクンカクンカしたりとか)
ちなみに、アーニャ自体はうっとおしがっている。
アーニャと同様こちらも朝が弱く、毎朝、総一が起こしに行くとワイシャツだけの胸が見えてる状態になっている。
円城寺ルイーゼ(えんじょうじ るいーぜ)
わがままボディ(アーニャ以外の人も十分大きいけど)を持つ貴族のお嬢様。兄が二人おり、どちらとも騎士。
周りからはリズと呼ばれている。なんでそう呼ばれるかは一切出てこない。
入学時に総一に助けられて一目ぼれ、彼に近づきたい一心で寮に押しかけて入寮した。
貴族教育を受けてたからか剣技の実力はあり、アーニャとは違う連続攻撃を出す技がある。
またお菓子作りやぬいぐるみの収集といった趣味がある。(当然ながら、総一姿のぬいぐるみもあり制服仕様、騎士服仕様、甲冑姿仕様がある)
大人しい人ほど想像は激しいのか、少女漫画風な恋に憧れており、総一を主人公にしたシナリオが脳内で展開している。(壁ドンとか無理チューとか)
実家に恋愛少女漫画のコレクションがあるらしい。
抹緑みかも(まつみどり みかも)
小柄ながらも努力家であり、二刀流で実力もトップクラスのボクっ娘。
学園生徒になる前に正騎士として助けてもらった明日葉にあこがれている。
それにより、明日葉の事になると妄想が暴走(主にアーニャのせいで)することがある。
明日葉が溺愛しているアーニャに対して強いライバル心があり、何度も食ってかかるがその度に言い負かされる。
そういった事情により、同じクラスの仲間たちと組んで、総一たちと張り合っている。
霧峰とは親友クラスメートで親友同士。「おしおき」と聞くだけで恐怖を感じている。
なお、こちらは攻略対象にはならない。
霧峰蓮華(きりみね れんげ)
普段は大人しい令嬢だが、ホモがからむとアグレッシブになるという残念な性癖を持つ。(桐谷きゅんと呼んだり)
そのためか、制服をヒラヒラなゴスロリ調にしたり、騎士を題材にしたBL漫画の連載を目指したりと趣味と実益と取材を兼ねて学園に入学。
漫画家からか洞察力はあり、さらにホモが絡むと異常な運動神経・反射神経を発揮するなど、実力も学園五本指に入るくらい相当なもの。
相手にされる男子のほとんどは「アッー!」な状態になっている。
すでにプロ漫画家らしく、同好者(生徒だけでなく教員もいる)からはレン様と呼ばれている
こちらも抹緑と同様、攻略対象ではない。
見ての通り、各キャラには何かしら一癖があるのが見て取れる。
この学園は変態しかいないのか?
なお、全体的に見て強さの順を並べると
明日葉>霧峰>アーニャ>抹緑>乃々歌=ルイーゼ>総一 だろうか、主人公とはいったい・・・
共通ルートについて
開始直後、いきなり下着姿の女の子4人に迫られるところから始まり、総一はどうにかして逃れようとしていた。
なぜこうなったのか・・・
総一達は住んでいる寮や学園生活を送っており、所々に各キャラクター間のやり取りをしているよくある様な日常をしていたが
毎年行われる「騎士の祭典」が近づいたことで女の子の顔色が変わる。
ここで先に騎士の祭典の試合についてザックリと説明すると
- 競技の種類は1対1の個人戦と、5対5の団結戦がある。
- 試合内容は、危険個所(目や心臓)を狙うのは禁止。
- どちらかが戦意喪失、気絶、降参を宣言により決着。
- 制限時間までに決まらなかったら審判による判定、団結戦では人数が多い方が勝ちとなる。
しかし、今年はペアと組んで試合をするツーマンセル戦が追加される。
これは正騎士となった時にペアで巡回する事があるため、お互いの動きの訓練として試験的に導入したものである。
ツーマンセル戦の説明を入れると
- ペアを組む相手は性別を分ける必要はない。男女だけでなく、男男、女女でもいい。
- 試合形式は1つの試合に4ペアのデスマッチ戦。最後まで残ったペアが勝利。
これは予選、決勝でも変わらず、決勝で残ったペアが優勝となる。
総一は誰と出るかみんなと相談しないと、と悩んでいるのをよそに女の子は
パートナーになれば、訓練中はずっと一緒になる = 既成事実を作るチャンス
という騎士道にあるまじき行為を考えており、そこから猛アピールが始まるのだった。
ここから各女の子の心の声(腹黒)が表れ始める。
総一の鈍感なのと意図しない問題発言、優柔不断な性格が不幸を招き、ついに女の子たちは実力行使へと変わっていく。
いかにも「自分が一番好かれてるよね!」と、イラッ(個人的に)くるような思いが連続で襲ってくる。
- 風呂に入る。みんなバスタオルに入ってきて、事故?で取れてしまって全裸状態
→誰の裸が一番!?
→総一が興奮とそれぞれの突っ込みで上せて気絶する。
→みんなで解放するも、総一の御立派状態のアレも見られる
→起こしに行った明日葉に襲われ、胸に顔を押し付けられ、徐々に窒息状態で気絶する。
→解放する際に、またもや総一の御立派状態のアレを見られる。
→もう二度もアレを見られて心が折れそう。
→アーニャ「じゃあ自分の裸を見れば恥ずかしくないよね!」(結局全員脱ぐ)
もうやめて、総一のHPは0よ!
→良い雰囲気(胸モミモミ、キス寸前)のところで次々と乱入。
→キス未遂なのでノーカン。でも一番の胸は誰なのか決着をつけないと!
→結局脱いで(カットされてるけど)全員のモミモミ
→甲乙つけにくいことで引き分けに・・・なるわけありません。もっと触ってください
→ここで活躍すればパートナーに選ばれる!
もうみんなの腹の中は真っ暗だよ・・・
結局、あれやこれやとアピールするも、誰がペアになるか決めれずに騎士の祭典が始まり、先に団結戦から始まる。
総一チーム「桐谷荘」の初戦相手はニンジャソウルズ
一人だけ忍者(吉田という)の格好していきなり不意打ちのクナイと手裏剣を投げてくる。
彼はニンジャアニメを見て憧れ、本物の忍術道場に弟子入りしたそうだが、道場が破産して潰れたから仕方なく学園に入ることになった。
なぜ騎士を選んだのかはこの際置いておこう。どうせ考えても仕方のないことだから。
なお、彼はニンジャライセンスを持っており、下級ニンジャ3級らしい。どこぞの九尾忍者漫画を思い浮かぶのは気のせいだろう。
この試合でアーニャのすっごい技を使いますが、明日葉から、体ができていないアーニャには負担が大きく、使う回数には気を付けないといと注意される。
この場面でござるとゴッドボイスを浮かび上がったのは自分だけだろうか。
ちなみに、1回戦以降の予選試合はかなり投げやり展開になっており、
2回戦のプロレス同好会チーム、3回戦の青い三連星+アルファ隊チームとの戦いがあるが、
試合が始まって10クリック程度でだいたい決着がついている。
1回戦後にパートナーについて再度聞かれるが、未だに選ぶことができない総一にそろそろ我慢の限界が近づいていた。
この直後にクラスメートが総一に告白した(しかも保留)のがさらに拍車を掛けてしまうことになった。
ここで一気に決めてもらおうと、酒を飲んでの勢いに任せて総一に告白するのだった。
しかし、ここでも総一は決めることができなかった。ヘタレと思われても仕方のないことだろう。
そして、またもや下着姿になって総一に迫ってくる・・・とここでゲーム開始直後の画面となる。
そこまでの経緯説明がなげーよ・・・
結局、エントリー期日までには必ず決めると約束し、彼女たちのエントリー用紙を受け取ることになった。
上記のごたごたの後、乃々歌が二人だけの話をした後に誰を選んでもいいけど、初体験は相手は総一がいいとHシーンに
翌日、団体戦二回戦の後に一人だけになった総一にアーニャが近づいて教室に移動してこれまた乃々歌と同じようにHシーンに
三回戦の翌日、明日葉と特訓した後、二人がしたんだから自分とルイーゼも同じようにして相性を確認すればいいよね!と明日葉に流されてHシーンに
その夜、いろんな意味で疲れてた総一は風呂入る前に仮眠をとっていたらルイーゼが入ってきて、一緒に風呂に入ることになりHシーンに
なんだこれ・・・適当にやっつけ仕事で入れたんじゃないのか・・・?
団結戦の後はいよいよツーマンセル戦になるのだが、エントリーするにはパートナーを決めなければいけない。
ここでようやく「最初で最後」の選択肢が出てくるが、それが個別ルートを選ぶものとはいかがものか
選択肢がこれだけだと紙芝居もいいところである。
各個人ルートについて
~乃々歌ルート~
選んだ理由として、一緒にいると安らぎと心が落ち着けることに気づくことができた。だから大切にした相手と出たくなった。
告白されたことにより嬉しさ感情爆発して朝食が豪華になったり、総一とキャッキャッウフフと誰が見てもイラッとするが、性格からしてこうなるのは予想できた。
なお、個人戦が始まり、総一が出場するが、手っ取り早く予選の最終戦でBL男子の一人に敗退する。
個人戦からしばらくして、ペアマッチ戦の為に乃々歌と訓練をする。(意外とショックはなく、むしろそれなりの結果を出せたと思っている)
しかし、場所が先日明日葉とHした場所であり、訓練が終わった後にそのことを思い出してしまう。
その時に不意に明日葉の出来事をうっかり話してしまい、乃々歌が明日葉を思い出さないように今ここで同じことをしてあげる、と言い始める。なぜそうなる・・・
その後、選ばれなかった3人と松緑を入れた4人でペアを組んで、総一ペアに試合を挑み、勝ったら総一に甘える権利をもらう。結局こうなるわけですね。
予選当日、最終戦にBL男子のうち二人組で苦戦するものの、作戦で勝利し、決勝ラウンドに出場する。他のメンバーも決勝へ出場。
決勝前日、訓練をした後に二人でデート・・・なのだが、終始イチャイチャして火がつき、路地裏でHシーン。
決勝当日、会場行く前に二人で公園でリラックスしていたところ、誘拐の現場を目撃する。捕まえようとするも、一足先に逃げられる。
ここで追うと試合に出れないかもしれないが、過去誘拐されて助けられた騎士になるためにいるんだと乃々歌に言い、一緒に追いかけることに
犯人を見つけ、捕まえるために挑み子供を救出するが、その際に左目を負傷する。
本来であれば、適切な処置をしなければ失明する可能性もあるが、総一は救出した子供に試合を見せるために出場する事を決意。
ハンデの状態で挑むものの、かえって集中力が増し動きが鋭くなっていたものの、やはり怪我による体力の消耗で気絶し、リタイアとなってしまった。そして緊急手術をするも、左目の視力は戻ることはなかった。
総一は左目の怪我を名誉の負傷と思い、乃々歌も総一を支えていくと誓い合う・・・で、その流れで病院のベッドでHをする。
エピローグ
それから3年後、乃々歌と上級学科へと進み、正騎士の資格も取得していた。
総一は騎士の祭典の個人戦で決勝戦まで進んでおり、団結戦、ツーマンセル戦での成績により名誉騎士に選ばれることは確実になっていた。
試合前に乃々歌から応援をもらい、決勝戦へと向かう・・・で、END
とにかく個別ルートの割にはすごく短い。
個人戦は完全に空気。誘拐事件も、過去に誘拐あったんだし何かあるんじゃないのか、と思いつつも何も無くてそのまま終わったような感じで、余計に短く感じた。
もっといえば、乃々歌も財閥の娘なのに、どんな家なのか、家族構成とか一切明かされていないため、財閥の設定が無意味になっていた。
~アーニャルート~
朝の訓練後、いつもの様に総一の布団で寝ているアーニャを起こし、
アーニャは強いし、一緒にいるときっと楽しい事があるんだろうと告白し、アーニャもそれを受け入れた・・・パンツ一枚姿で(立ち絵では全裸になっているけどな!)
告白の際に、アーニャは過去、離れ離れになったことに寂しさを感じ、二度と離れないでと約束する。
みんなには隠しているつもりだったが、アーニャがつけてしまったキスマークが乃々歌に見つかってしまい、結局パートナーになったことを正直に話した。
ペアマッチに向けて訓練している際に抹緑に因縁をつけられ、霧峰とのチームで模擬戦を行い、見事これを打ち破り、優勝できるんじゃないかと思われていた。ある朝問題が発生する。
アーニャ父に総一と付き合っていることがバレてしまい、後継者問題として大騒ぎになっていた。
本来であればアーニャも財閥の娘であり、当然婿になると後継者問題があるが、アーニャ母が今のところ秘密にしてくれていたが、酒に酔った勢いでしゃべってしまった。
卒業してから後継者問題になるだろうと考えていたが、アーニャ父は今すぐにでも会社に来てほしいと考えていた。
当初、桐谷家があった頃は総一が後継者になるだろうとしていた矢先に家が無くなり、それで後継者も一度は無くなってはいたが、アーニャと付き合うことになると当然婿として後継者になるのは当たり前の話だった。
しかし、総一は騎士になるのが夢であり、すぐに後継者になることはできないとアーニャに説得するものの、アーニャも父には逆らえれなく、今すぐにでも後継者になってほしいと懇願する。
お互いに譲れない思いではあるが、アーニャから個人戦で勝った方に従う、と提案され、総一もそれを受けることにした。
これにより、お互いに敵同士となり、ツーマンセル戦を辞退する形となった。
翌日からそれぞれ訓練することになり、総一は乃々歌とルイーゼにお願いして相手してもらうことになった。(理由も一応した)
とはいえ、恋人同士なのは変わらないので、デートはしたいとアーニャから誘われ、総一もそれに付き合うことにしている。
個人戦では乃々歌ルートとは違い、こちらは決勝トーナメントまで進んでいる。
アーニャも個人戦に挑むが、全ての試合で総一と同じ戦い方で勝ち進んでいく。
これは総一へ「総一のやり方では絶対に勝てない。怪我をさせたくかいから、棄権してほしい」とメッセージを表していた。
だが、総一はそれでも自分の思いを持っているからアーニャと勝負すると決意し、棄権はしないとしていた。
アーニャとの差はとにかく必殺技の対策しないと勝つのは不可能だと考えていた。
素早い連続攻撃をいかに攻略するか、乃々歌とルイーゼと相談していたが、思い浮かばなかった。
そこで、アーニャの様な攻撃ができる人との特訓を思い浮かび、それができる人明日葉にお願いしに行くが、明日葉はアーニャの特訓相手であり、そちらに回ることができないと断られる。
しかし、話を聞いていたのかアーニャが表れ、自分はいいから簡単に負けてしないように総一の特訓相手になってほしいと許可が出る。
決勝トーナメント当日、順調に勝ち進んでいけば準々決勝でアーニャとぶつかるが、思わぬ壁が立ちはだかる・・・霧峰である。
これまでの通り、学園5本指に入る強さはアーニャと同等の強さといえるが、明日葉の特訓と総一の思いの強さが勝ったのか、霧峰の剣をはじき、ついに霧峰から勝利を得た。
一方、アーニャの対戦相手は抹緑であり、松緑はアーニャの自信を崩すために一瞬で決着をつけようとするが、アーニャにあっさり避けられるどころかカウンターを出されて抹緑は一瞬で混乱させられた。
今までは面倒くさい相手として相手をしていたが、今回は本気で勝ちにいくつもりで戦っているため、完璧に打ちのめさせられた抹緑はアーニャの前で負けを認めた。
これまで何度もアーニャの戦いを見てきたが、必殺技の対策は見えなかった。そこで、実際に受けた抹緑に状況を聞こうと説明し、アーニャを負かすためならと喜んで教えた。
抹緑が一つ気になるところがあった。全ての試合は短期決戦で急いで決めるようにしている、とのこと。そこで総一は何かヒントを見つけることができた。
そして、ついに準々決勝、アーニャとの決着をつける時が来た。
総一は騎士の夢追い続けるため、アーニャは総一と一緒にいるために家に連れていくため、それぞれ譲れない思いをもって真剣勝負を挑んだ。
何度か剣を交わせ、ついにアーニャは必殺技を出し決着をつけにいったが、これまで死ぬ気で特訓した総一は紙一重で防ぎ続けていた。
何度やっても当たらないアーニャには焦りはじめ、次第に動きが荒くなっていった。
実はアーニャの必殺技には弱点があり、使い続ければ体力の消耗が激しく、いずれは動けなくなる、これが総一の作戦だった。
冒頭の団結戦で使った際に明日葉に言われた「体ができていないから負担が大きい」ということではないかと予想している。
そして、アーニャの渾身の一撃に合わせて、総一はついにアーニャの剣を弾き、決着がついた。
周りからは勝者への歓声が上がっていたが、総一が振り返ると、そこにアーニャの姿はなかった。
そのまま勝ち進むかと思いきや、アーニャとの戦いで体力が消耗しており、準決勝で敗退して総一の個人戦は終わった。
夜、寮でお疲れ様会を行っていたが、そこにアーニャの姿はあったが終始無言であることに総一は気になっていた。
アーニャから話を聞こうと部屋に行くが、そこには卒業したら総一と離ればなれになると思い、泣きじゃくるアーニャだった。
卒業すれば総一は正騎士になるために、アーニャは会社を継ぐために、それぞれ違う道を歩くことになるが、正騎士になったら迎えに行くと約束する。
エピローグ
一年半後、二人は卒業し、総一は上級学科へ、アーニャは会社を継ぐために家に帰った。
数年後、総一は正騎士の資格を取って卒業し、アーニャの秘書兼護衛役として就くことになった。
(この時のアーニャは長い髪を切っており、肩ぐらいの長さに変わっていた。正直、こっちの方が良か・・ゴフンゴフン)
今度こそ、離れないように言われ一緒にいるように約束する・・・で、END
ペアマッチ戦が追加したからそれがウリだと思っていたのに、いきなりの展開でまさかそれを覆すというシナリオ。
乃々歌ルートでは個人戦があまりにも空気過ぎたから、こっちでそれを展開するようにしたのかもしれないが。
しかし、乃々歌でもそうだが、財閥組でもあるから桐谷家の没落について何かあってもいいような気がしなくもない。
家の事はどっちのルートでも言っているのに、何で無くなったのかは一切語られないのかが謎。
設定は考えていたけど没にしたのか、ただ単に面倒だから考えていなかったのか・・・
~明日葉ルート~
話しがありますので森林公園に来てください、とメールで伝え、公園に向かうと既に素振りをしてた明日葉がいた。
昨夜メールを受け取って寝付けず、そのまま朝になろうとしたところなので、そのまま起きて公園で素振りをしていたそうだ。
あきらかに不審人物で見られてもおかしくない。実剣での素振りだし。
明日葉に決めた理由は、強さもあるけど、騎士としの姿も寮でのだらしない姿も全部好きだからパートナーになってください。と、清々しいストレートでの告白でした。
あまりにも嬉しかったのか、超が付くほどの甘っぷりを発揮し、ツーマンセル戦でのチーム名も「明日葉は俺の嫁」をドヤ顔で決められてしまった。
その後、寮に戻り、総一から他の人にパートナーの事を話し、みんなも納得した。
そこからは乃々歌の様なバカップル状態となり、他の人はこれまたイラッとして明日葉を簀巻にして倉庫に運ばれることになる。(それでも脱出しているが)
デートにおいても、いざ恋人同士となると恥ずかしくて服を決めれない、どうやって会いに行けばいいのかわからないといった、いつもとは違う明日葉の姿を総一は新鮮に感じているようだ。
このデートの時に松緑と霧峰に出会う事になるが、明日葉の態度で付き合ってることがすぐにバレ、初々しい姿を見た抹緑は新たな世界に目覚めようとしていた。
霧峰もそんな姿を見ている総一を見て新たなBLな世界を脳内で作り上げ、ますます変態っぷりが増していく。
さて、ペアマッチ戦があるので当然特訓もするのだが・・・デートの影響もあって、総一が絡むことになると動きがぎこちなくなってしまうという事態に陥ってしまう。
このままでは試合で影響が出ると思い、明日葉を部屋に呼び、なんとか以前の明日葉になってもらうよう話をするが、明日葉もそうしたいと思っている。
そこで、思い切った恥ずかしい事をすれば、今の状態からなんとかなるかもしれないと思い、そのままHの流れに・・・は乃々歌が部屋にうっかり入ってきてしまい、できませんでした。
個人戦の試合がある数日の間に明日葉の恋人の恥ずかしさは若干改善したそうです。どうやってかはカットされてるのでわかりませんが。
さて、騎士の祭典だが、こちらも個人戦はそれなりに進む・・・わけにもいかず、早々に明日葉と当たることになってしまい、一瞬で負けてしまった。
本気モード(二刀流)じゃなかったのが悔しいと思っていが、実力の差があるのも事実であり、仕方なかった。
今回の個人戦は運がなかったと思って諦めることにしよう、で片付けた。お前、それでいいのかよ。
気持ちを切り替えてマッチ戦の特訓中、抹緑に二人のイチャラブを見ていられず、試合で勝ったら明日葉を自分のものにする、と宣戦布告をしてきた。
これを明日葉は受け取ったが、抹緑が負けたら明日葉の事を諦める、と約束する。
負けるわけにはいかないと思った総一は、明日葉に自分の欠点をどうにかするため分析してもらったところ
基礎の型を綺麗にこなしているが、それ故に攻撃を読まれやすい。その型を崩して相手に読まれにくくする必要があることと、基本的な力不足と指摘。
ここで明日葉が、自分と同じ動きをしてはどうかと提案。本人も総一と同じような壁にぶつかり、結果としていまのスタイルになったことがあった。
そして、二刀流が使えることと、明日葉と同じ動きをできるようにする特訓が始まった。
そこからは当然の様に試合までカット。
順調(明日葉の超人的強さがほとんどだが)に予選の準決勝まで進み、決勝まであと一歩のところで、
団結戦一回戦で鉢合わせしたニンジャの吉田とその師匠である生徒に成りすました山田(仮)が相手になる。この時点で反則負けのような気がするが気にしない。
死亡フラグを立てまくったせいか、ニンジャーチームが無残に負けたというのはいうまでもない。
決勝ラウンドまでの間、さらに特訓をしようとする二人・・・なのだが、カットして決勝ラウンド当日に入る。もうこの流れには慣れてきた。
明日葉の猛特訓のおかげで、総一はある程度二刀流を使えるようになったが、これは相手をビックリさせるためにあえて隠すことにしている。
さすがご都合主義展開になるゲーム。総一のラーニング能力は超人的なものなのだろう。
プレイヤーにはバレバレなんだけどな。
優勝するのが目的だが、抹緑・霧峰コンビとの決着をつけるためでもある。
決勝に来たチームはどれも強敵、一般参加で出場した准騎士ペア、上級生のペアと抹緑・霧峰だけが脅威ではない。
総一チームは先に上級生を狙うことにする。これを難なく撃破する。
一方、准騎士ペアに挑んでいる抹緑・霧峰ペアは霧峰BLパワーにより、相手を突き刺し(もちろん尻に、だが・・・)撃破。これで事実上の決戦となる。
始める前に、おさらいの様に条件を確認するが、抹緑だけ美味しいところ持ってくので霧峰も条件を付けると要求。
これまでからして言うまでもないかもしれないが、総一たちが負けたら、総一は燕尾服を着せてアレコレを教えること。
もちろん、霧峰が負けた場合の条件もあり、負けたら総一専用のメイドさんになると条件を出す。
いきなりの提案で総一は唖然とし、さらに霧峰はそうなった場合の妄想を事細かに説明する。なぜか抹緑も追加されて。
さすがにこれは誰もがドン引きになった状態ながらも、試合を始めた。緊張感ねぇ・・・
しかし、これまで試合を見てきた上に、明日葉の事をよく知っている抹緑は、明日葉の技を見切っている事を宣言し、その内容を霧峰に教えている。
状況は不利ではあるが、知っていても対応できるかは別であると明日葉は言い、それぞれの決着をつけに動き出した。
明日葉は霧峰と、総一は抹緑という形になった。
だが、弱点を知られている明日葉は苦戦し、総一も抹緑の対応で精一杯だった・・・そもままだったらの話しであるが
ここで明日葉は総一の切り札を使うように指示、それに従い、総一は二刀流に切り替え、意表をついて抹緑を一時的に戦線離脱させるさせる。
そしてすぐさま、明日葉の援護に向かい、お互いの隙を狙われないように同時に技(ユニゾン・ストライク)を繰り出し、さすがに霧峰も耐え切れずにダウン。
2対1になり、明日葉はもう勝てる見込みはないと抹緑に降参するよう言い、抹緑もそれに従うつもりだった。
が、総一には、あくまでに松緑には意表をついてダウンさせただけで、勝ったとはいえない。1対1で勝負しないと気が済まない、と再度、抹緑に挑むことになる。
総一と抹緑はぶつかり合う。明日葉の技を知っているから、当然、総一の動きもわかっている。さらに、実力も抹緑の方が上なため、ジリ貧になりつつあり、いずれはやられる可能性が高くなってきていた。
ぶつかり合いの間、総一は抹緑の剣が細く軽い剣を使っていることに気づく。そして一つの賭けに出る。抹緑の剣をつかみ、それを手刀で叩き折った・・・もうお前素手で戦えよ。
自分の剣を折られたことに動揺する抹緑だが、勢いで体制を崩した総一に止めをさそうと残った剣で振り下ろすが、地面に落ちていた剣に気づいた総一がそれを振り上げるのが早く、抹緑の剣を弾くことができた。
武器を喪失したが、最後に抹緑から、もしここで負けていたらどうするのかと聞かれたとき、総一は鍛え直し来年に挑んで勝って取り戻すと答え、抹緑はついに負けを認め、総一チームは優勝した。
この後、試合前に抹緑は霧峰に、もしこの試合で総一が明日葉の最もなパートナーに相応しいと思ったら潔く身を引く、と話していたことを霧峰がバラし、断固たる理由が欲しかったんだろうと総一は考えていた。
なお、霧峰が総一専用のメイドになったかどうかは不明。
エピローグ
それから1年後、二人は再びツーマンセル戦に出場し、順調に決勝まで進んでした。
決勝には松緑含め強豪なチームを前に胸は昂り、二連覇、さらには翌年の三連覇まで目指すと意気込んだところでEND
目的の為に強くなり、追加された競技で優勝し、ある意味、このゲームのテーマとして一番まともな内容だったのではないだろうか。
恋人同士になってからの明日葉のバカップルっぷりはともかく、お互いにきちんと強くなったという表現は、このルートが一番出ていた気もする。
しかし、総一の二刀流の切り札は訓練の時点でプレイヤーにはわかっているため、出ているキャラクターからしてみれば驚くだろうが、
こちら側からすれば最初からわかっているので、「お、おう・・・」な感じいまいち盛り上がりがない。
切り札として出すなら、訓練中は二刀流という言葉を伏せておくべきだったのではないかと思う。
~ルイーゼルート~
エントリー締め切り当日の朝、いつもの様に庭でお茶をしているルイーゼに向かい、パートナーになってほしいとお願いする。ルイーゼもこれを受け入れ、嬉しさのあまりに涙した。
泣いているところを乃々歌に見られ誤解されるが、ルイーゼから説明をし、3人もそれを認めた。(アーニャの策として、総一が貴族になれば愛人枠として一緒に居られるから問題ないと考えてるようだ)
無事エントリーをすませ、さっそく二人で訓練をし、互いの長所・短所を確認しながら連携を考えていた。その中で、二人共何か秘策を思いついたが、偶然にも同じ内容だった。
訓練の後にある実施巡回後にデートに行こうと誘うが、ルイーゼはデートする時にやってみたいシチュエーションがあると言い
以前それでとんでもないのを想像していたのを知っているだけに、総一は嫌な予感は当たり、ルイーゼはまたもや脳内物語を展開するのだった・・・
(共通ルートでも思ったが、相変わらずスイッチ切り替えの声優はなかなか。この人に総一の声を当ててもよかったんじゃないだろうか。)
巡回中に将来の騎士として話をしているが、その中で「ノブリス・オブ・リージュ。子爵の名を連ねる貴族として~」とあるが、ノブレス・オブリージュのことだろうか?
帰り道、ルイーゼに家から電話入るが、どうもおだやかではない内容で総一も気になっていたが、ルイーゼは教えなかった。
しかし、翌日の訓練では心ここにあらずの様に集中力がなく、昨日の電話のせいだと思い、再度ルイーゼに理由を教えてもらうように頼み、ルイーゼもこのままではいけないと思ったか、話し始めた。
ルイーゼにお見合いに話が入り、上に二人の兄がいるが長男は結婚(できちゃった結婚)はしたものの、相手方の家に継ぐことなった。
次男の方はもともと女性のような雰囲気であり、自分らしく生きたいと家出し、戻ってきたら性転換をして女になってしまい、ショックで勘当をしてしまったが、それにめげず、そっち系の業界で大成功し、今ではセレブの仲間入りになったそうだ。
ルイーゼ自体は二人の生き方は素晴らしいと思っているようだが・・・どうやらルイーゼだけでなく、兄弟揃って普通ではない家庭のようだ。
(ここで初めて総一は兄がいることを知るが、共通ルートで教えていたぞ?もっといえば、その時は二人とも騎士になっていなかったか?)
それにより、ルイーゼの家には跡取りがいない状態になっていた。仕方なく、ルイーゼが跡取りになり、お見合いの話しになったということだ。
すでに好きな人(総一)がいるから放っておいてと説得するが、ルイーゼ父は卒業したらお見合い相手と結婚しろと譲らず、喧嘩のままになっていた。
そこで、総一を認めるために父から条件を出され、円城寺家としてふさわしいかどうかを試すこと・・つまり騎士の祭典で結果を残すことだった。
もちろん、最初から優勝を目指していたし、ルイーゼの為に結果を残すと意気込み、翌日からの訓練も熱が入っていた。
しかし、総一はそれなりの実力はあるものの、他の人のような決め技がなく、どうしても逆転されてしまうことが多い。
何か必殺技を身に付けたいとルイーゼに以前出した技を見て、それをマネできないか試すと、アッサリ出すことができた。
明日葉ルートでもそうだったが、総一のラーニング能力は凄まじいものである。
だが、それは動きだけをマネしているだけで、仕組みを理解しないことには体の負担も大きい。付け焼き刃程度での習得はやめた方が良いと指摘される。
それでも、何とかして技が出来ないか考えてはいたものの、その日は解決できようにはならなかった。
そして、いきなりのツーマンセル戦が始まる。もうこの展開に驚きはしなくなった。
初めてのツーマンセル戦であり、初戦でもあるため緊張はあるものの、二人で考えた秘策を使えば勝てると思っていた。
秘策についてだが、何のことはない、ただお互いに背向ける体制になり、二人で一人に挑むというものである。
しかし、デスマッチ戦においてはあるチームを相手している時に別のチームから不意打ちを食らって体制が崩れるパターンがある。
そこでお互いに監視をすれば不意打ち防ぐことにより冷静に対応することができるし、どんな強者も二人同時に相手するには困難となる。
ペアマッチ戦だからこそできる最もな作戦といえるだろう。いきなりの実践によるものだから不安定はあるものの、初戦突破することはできた。
それからも、初戦の反省点をしつつ、2回戦も突破し、準決勝へと進んだ。
準決勝には団結戦で戦ったプロレスラー同好会の一人(橋本)と青い三連星のチームの一人(雅意亜)がチームとしてが表れた。
試合が始まるも、不気味だと感じた総一は様子を見ることにしたが、相手チームは総一たちと同じ作戦を使って、逆に総一たちを乱す形となった。
体制が不利になりるが、総一は雅意亜が足元を狙った剣を踏んで封じ、そこから剣→腕→頭部へと駆け上がっていく、予想通りの踏み台フラグ立てて撃破。
残った橋本も不意をついてルイーゼを倒そうとするものの、総一がそれを防ぎ、連携攻撃で橋本を倒し、決勝へと進むことができた。
だが、ここで問題が発生する。
試合に際にルイーゼは足を負傷し、靱帯断裂をしていたのだった。
治らないわけでもないが、完治するまでには2か月掛かると医者から宣言され、事実上決勝に出ることはできなくなった。
ルイーゼは父との約束はあるが、総一は無理をして足が一生ダメになるのを防ぐために、辞退する方を選んだ。
これでは結果を残せないと悲観するルイーゼだが、総一はある決意をしていた。
個人戦に出場し結果を残すこと。
平均的な実力しかない総一からすれば非常に厳しい選択だが、他に道がなかったため、総一は乃々歌たちに特訓してもらうようにお願いする。
3人とも二人のためならと引き受け、個人戦に向けて特訓をすることになる。
個人戦までの間、総一は乃々歌たちの特訓を続けた。
試合が終わったら次の試合まで特訓、とローテーションを組んでいた。
ルイーゼが様子を見に来て、総一と特訓しているみんなが妬ましいオーラを出しつつ乃々歌たちを退散させ、愛を深めたいとその場でHしていく。
訓練のおかげで2回戦まで勝利したが、訓練の疲れもあって本来の動きができていないところがあった。
帰る前に知らない男性に呼び止められ、試合を見せてもらっており疲れが見えていると指摘され、なぜ優勝したいのかと聞かれる。
好きな人のために結果を残すためと告げ、男性からは総一の真っ直ぐな気持ちに好意を持ち、優勝できることを祈っていると言って去って行った。
特訓のおかげで決勝まで進んだものの、疲労で身体中が悲鳴を上げており、限界が近づいていた。
さらに決勝の相手は抹緑、体力が万全ならいい試合になるかもしれないが、今の状態ではまともに戦う事すらもできなかった。
本来なら明日葉も出場しており、決勝の相手は明日葉になるはずだったと楽しみにしていたのに、それを奪った総一を許せなく、覚悟をしろと言われて決勝を迎える。
決勝戦、試合前にルイーゼに応援をいただき、最後の試合会場へと向かう。
ここで勝てば明日葉に近づけると意気込んでいる抹緑との決勝が始まり、訓練のおかげである程度は対応できるようになったものの、これまでの疲労でジリ貧になりつつあった。
しかし、負けるわけにはいかないと気力を振り絞って立ち上がり(この時のCGで唯一、総一の目が描かれている)、
こっそりと練習していたルイーゼの技を出し、一度は抹緑を追い詰めるが、技出した後の隙を突かれ、抹緑からの反撃を食らい、総一は敗北した。
これまでの疲労も合わせて気絶していた総一はルイーゼに見守られて病院へと運ばれるところだった。
優勝するために猛特訓をしたのだが、それが逆に敗因になるという本末転倒な結果に総一は悔やんでいたが、結果が全てであり、仕方ないと受け入れるしかなかった。
これでルイーゼと別れることになのかと思い始めた時、ルイーゼに父から電話が入り、総一のことを認めると知らされた。
直接話をしたいとのことで電話を受け取ると、先日会った男性の声だった。まあそんな気はしていたけどね。
残念な結果だったが、ルイーゼの事を本気で思っていると分かったことによろしく頼むと伝えられ、事実上、二人の仲を認める結果となった。
これ以上にないくらいルイーゼは喜び、明日にでも式を挙げたいと妄想全開で総一(と運ばれた先の病院の人たち)を困らせるのだった。
検査後、特に異常は見られないとし帰路についていた二人だが、大会関係者に呼び止められ、準優勝の商品を受け取ると荷物が多いからタクシーで帰ろうとルイーゼが提案するが、
一人で歩いて帰りたいとルイーゼに荷物を渡して先に帰らえ、総一は一人、夜の街を歩いていた。
準優勝でも賞金があったため、世話になった人たちに何かプレゼントを買って行った。
寮に戻って準優勝祝賀パーティが始まり、楽しい時間を過ごした後総一の部屋で二人きりとなり、そのままHに入る。うんまあ、終わったしね、それくらいいいよね。
行為の後、総一はルイーゼにプレゼント(指輪)を渡し、喜んで受け取った。
エピローグ
婚約してから半年後、総一とルイーゼは正騎士となり、上級学科卒業後、婿入りする形でルイーゼと結婚することとなった。
そして子供(女の子)を授かり、子育てとして騎士を引退したルイーゼだが、良き母としていた。
一つ問題があったことは、お転婆に育った娘がパパっ娘なのに対し、それに張り合うルイーゼ。
騒がしい家庭ではあるが、それもまた良いと思いつつ、楽しい日々を過ごしている・・・で、END
在り来たりの内容であり、普通といえば普通ではないだろうか。
だが、総一の兄の存在を知らなかったことや、次男の騎士が無かったことになってるといった整合性が取れてないからして、
もともと複数のライターがいたからともいえるが、内容をチェックしてない管理体制に問題があるのではないかと思う。
ハーレムルート
上記4人攻略後、タイトル画面にハーレムルートが追加されている。
時系列として、ツーマンマッチ戦エントリーの最終日であり、未だに決めれない状態から始まる。
悩みに悩んでいたが、結局決めれない超ヘタレだと思いつつも、正直に話をしないといけないとしてみんなの前で話す。
4人に迫られるつつも、その気持ちも理解できるとし、今年は諦めて、来年の時までに決めればいいということになった。
なので、総一争奪戦は相も変わらず続くこととなる。
しかし、このルートはここからがひどかった。
まず騎士の祭典は完全に丸投げ状態で終わってしまう。
歓声の声もない・・se歓声(遠くから聞こえる)←と表現しているのを見た時には、うわぁ・・・と声が出た。
明らかに決めれない事の尾を引いているのは間違いないし、他の敗北した乃々歌たちに励まされる始末。
さらに、巡回中の正騎士の姿を見て遠いと感じ、その後に純粋についていく見習いの女性騎士を見て、今の自分には眩しすぎると感じていた。もうヘタレを通り越してるよ、あんた。
http://yui.oopsup.com/browse.php/kotye2015/きしかの(ハーレムルート).jpg
もうどうにでもな~れ状態の総一が部屋に戻った後、乃々歌たちは、今後の動きについての会議をしていた。
明日葉から、来年の大会までのパートナーを決めてもらうためにアプローチをしていくのだが、公平な形でしていこうと考え、一人ずつ順番にしていこうと提案する。
つまり、自分の番丸一日は誰も邪魔をしない、ということだった。これに全員が賛成することになった。
それから数日間、総一の心は完全に上の空だった。
どうにか気持ちを切り替えようとしていたが、何をすればいいのか見えなく、結局最初に戻ってしまうの繰り返しだった。
総一が悩んでいる時に、休養期間中(大会期間中、巡回以外は休養期間となっている)にデートしようとみんなから誘われる。
気分転換になるかもしれないと、総一もそれに賛成する。それに喜び、デートの予定を決めようとする・・順番に。
もうお分かりいただけただろう。ここから一人ずつでアプローチする順番が始まるのだった。
乃々歌→アーニャ→明日葉→ルイーゼの順となる。
翌日、巡回当番になっているが、2クリックで終了。どうでもいいしね。
その後、乃々歌のデートに行くことになる。
とはいえ、したことはちょっとした会話、飯を食べたり、店を数件回ったりとあっという間に時間が過ぎた、とテンプレ様な文を流しただけである。
ふと乃々歌から、寮に帰ってもデートの続きでいてくれる?と聞かれ、総一も続くんじゃないかなぁ、とあやふやな返事をしてしまった。
寮に帰ると誰も帰ってなく、乃々歌から、誰もいないしデートの最後はHで締めるからこんな事もしていいよね、となんでそうなるか分からない流れを作る。
なお、先日の見習い女性騎士の巡回を見て、乃々歌たちは、そういう趣味があるんだと勘違いしてしまったと追記しておこう。総一自身も嫌いじゃないみたいだし。
翌日はアーニャとデート。本人の希望で部屋で一緒にいたいということで、それに合わせる。
もちろんこちらも騎士の格好であり、総一も騎士の格好するようにとお願いされる。
(実は、アーニャは総一の脱いだ服をさりげなくクンカクンカしていたとカミングアウト。やっぱりここは変態しかいねぇ)
そして、乃々歌とHしたんだから、自分もHなことをする、と結局流されてすることになる。
次は明日葉と巡回中でのデート。(ちなみに、明日葉は個人戦優勝したそうです。もちろん、その辺りの内容はダイジェスト風でアッサリ説明)
優勝したご褒美に総一の教室で一緒にいてみたいとお願いされ、教室へ移動し、乃々歌とアーニャとのHも当然バレて明日葉ともすることになる。
次のルイーゼとのデートの後、話があるから部屋に来てほしいと。騎士の姿でね。うん、もういいや。
部屋に呼んだ理由は、もちろんHするためですけどね。
ルイーゼが終われば、また乃々歌に戻ってデート→最後にHの流れ
というのが続き、次第にエスカレートしていく。
最初は一人だけだったのに、いつの間にか二人ずつになってたりと、だんだんいい加減な内容になっていく。
何度もHしているにもかかわらず(てか、それが余計にいけない気もする)誰にするか決めれず、
もうどうすればいいのか悩んでいた総一に乃々歌からとんでもない提案がでる。
誰も決めれないなら、全員でまとめて付き合えばいい。
結局一人に決めれなかった事に謝罪する総一だが、これで誰も抜け駆けしなくなるし平等に付き合うことができる、むしろこれでよかったと彼女たちは言う。
じゃあ結婚する時はどうするの、と当然の疑問が出てくるが(一応日本なので、一夫多妻制はできない)
それは相談することになるけど、正妻になる人がいて、あとはお妾になれば万事解決になると無理矢理解決させたことで全員とHをする。
エピローグ
数年後、学院を卒業した総一たちは、5人で暮らす新居へと移っていた。
乃々歌は上級学科へ進み、教職に就いた。
アーニャは実家の会社を継いだが、まだ見習いとして奮闘中。
明日葉は上級学科卒業後、そのまま学園の教職に就いた。
ルイーゼは卒業後、街の騎士団に入団し、正騎士へとなった。
総一もルイーゼと同じように騎士団に入団し、正騎士となった。
そして、最後にウェディングドレスを纏った全員の前で一生大事にすると宣言し、終わる。
正直に言おう。酷過ぎる。
全員がハッピーエンドとなるようなIFルートの話を考えるのはよくあるが、
抹緑や霧峰は一切出ないし、合わせるために無理矢理入れたようなエロシーンは正直いらなかった。
所々に各名言が入れられている
- ○○の髪をクンカクンカ
- ずっとあたしのターン
- ○○・・だと・・!
- そう考えていた時期が僕にもありました
- つい○○としてやった。後悔はしていない
- 返事がない。だたのしかばねのようだ・・・
- 孔明の罠
- さりげなく入っているコナミコマンド
また、騎士の祭典の団結戦のチーム名についても
プロレス同好会に武藤といったものもあるが、これは有名なプロレスラーと同じ苗字だからと納得できる。
青い三連星+アルファ隊では摩周、雅意亜、折手賀(あと2名いるが名前すら出ない。アルファ隊とは・・)
個人ルートによるが、踏み台フラグも当然ある。
他、明日葉が弾幕STGをやっていたので、ひょっとしたら某大佐のセリフが入っていたかもしれない
細かい点・気になる点
総合的な成績で決まるみたいだが、そもそもその判定がどうなっているのかがわからん。
- 長文だと一つの枠に入りきれず、変に次頁に入ってしまう。
初めの方に知っているはずなのに、知らないことになっていたり。
両親も不明。陰謀も特にない。なぜ潰れたのかは全く不明。
日付が変わった時とか場所変わる時にアイキャッチ入るのはあるが、
(目の前にるのに)隣に行きたい→アイキャッチ→隣に座る、とそこに入れる意味が分からないタイミングでアイキャッチが割り込む
「~の脚・・・ちょうど膝裏あたりの太腿・・・に、思わず指を食い込ませる」「・・・・○○だって~」とやたらと「・」を入れている。
そこで使うの?と疑問に思うくらい使っており、これで文字数を稼いでいるんじゃないかと思ってしまう。
ルイーゼルートだけ文章が妙にふりがなが入っている。
他にも漢字のところをカタカナにしていたりと、ルイーゼの担当だけ文字数を稼いでるようにわざとしているんじゃないかと勘繰ってしまう。
結論を言うと、薄いと説明不足。この言葉が出てくる。
ボリュームあるように見えてるが、そのイベントがわんこそばの様に次々と来るだけで一つ一つの中身が薄い。
個別ルートに入ってすぐに終わってしまうため、それぞれの人物背景がないから感情移入がしにくい。
さらに、個人ルートになると「数日の間に~」で問題を解決してしまっているため、どうやってそうなったのかが見えにくく、スッキリしない場面も多くなり余計に短くなってしまう。
また、入れたら面白いと思っていたのか、名言のパロディを何度も入れているため、良い素材を特盛にした海鮮丼のように逆にくどくなり不愉快に感じてしまう。
何より、最後だというのにハーレムルートの内容が酷い。誰が担当したのかは分からないが、これを見ると個別ルートがまともに見えてしまうくらいだった。
絵はしっかりと描かれており、設定機能も良い意味で充実している。
BGMも特におかしくはなく、声の方もルイーゼにいたっては脳内物語の時に総一の役をするスイッチの切り替えはなかなか。
強制終了といった重大なバグといったものは特に見られなかったため、作りはしっかりとしていた。
それだけに選択肢がない一本道なシナリオ、いまいち盛り上がらない内容、使いどころを間違っているような寒いギャグ、回収しきれてない伏線、演出の不備等
シナリオのチェックを全くしていないんじゃないかと勘繰ってしまう。
シナリオの細かいジャブでダメージを蓄積してしまうあたり、かつてそれ一本で大賞に選ばれたのを彷彿させるものであった。
見れば分かるようなミスがあったりとデバッグもままならない状態だったのではないかと推測する。
ここで、明日葉のセリフを残したいと思う
「正道にして王道ってのは、騎士としても模範的、かつ理想的な形でもあるんだしさ」
このゲームに対する王道はこんな形だったのかとスタッフに問い詰めたい気分だった。