毎日がハーレムすぎて王子は姫を決められないっ! 選評

ブランド PeasSoft
ジャンル お金持ちの主人公が
セレブ学園で花嫁を探すけれど
なかなか決められないADV
メディア DVD-ROM
原画 成瀬守、さとーさとる、おーじ茶
あんころもち、石井久雄、しばゆき
シナリオ 神野マサキ、望月JET
発売日 2015/02/27
定価 9,504円(税込)

選評

【2015】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 2本目
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1427016606
216 :毎日がハーレム(ry 選評 ◆Ra9j1sVq3.:2015/03/28(土) 23:50:16 ID:Wp9C7./g0
毎日がハーレムすぎて王子は姫を決められないっ!
ジャンル お金持ちの主人公がセレブ学園で花嫁を探すけれどなかなか決められないADV
ブランド PeasSoft
発売日 2015年2月27日
価格  8800円+税

最近多く見られる十把一絡げで売られてそうなラノベタイトルの如き作品名の本作。
しかしその実体はラノベも呆れる程の低クォリティぶりであった。
まずは以下のあらすじを読み、世界観を感じて頂こう。

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日本有数の巨大財閥を取り仕切る天明寺家に生まれた主人公・智秋(ちあき)は、彼の誕生日パーティーで両親が勝手に決めた花嫁・桜木ニーナ と引き合わされる。
しかし 「初めて出会う女の子と結婚なんてできないよ!」 と両親の迷惑な好意を突っぱねた。
主人公の気持ちをしぶしぶ受け入れた両親は、次のような条件を出す。

(1)お嬢様たちが通う月宮学園に入学し、そこで学びながら花嫁を探すこと。
(2)自分の身分は隠し、偽名を使うこと。
そして、孫をたくさん欲しがる両親が出した最後の条件は――
(3)エッチに積極的であること!!

自分で花嫁を決められるのならと、条件を受け入れた智秋は月宮学園へ入学することに。
そして、そこで 4人のお嬢様たちと出会う。

明るく人懐っこく料理もできる庶民派だけど、何かしら秘密がありそうなお嬢様・北条絢乃 (ほうじょう あやの)。
プライドが高く、厳しい校則を勝手に作る迷惑で冷淡な独裁者お嬢様・有栖崎珠紀 (ありすざき たまき)。
旧華族の家柄で、お金持ちであることを鼻にかけている高飛車でおバカなお嬢様・当麻美鈴 (とうま みすず)。
断られてもめげずに月宮学園まで追いかけてきた、エッチ方向に暴走するお嬢様・桜木ニーナ。

主人公をいじり倒す無表情毒舌メイドのクロエ、世話焼き義妹でメイドのるり香とともに花嫁候補を探す学園生活が幕を開けるも、
それぞれのお嬢様には ドS、もしくは ドM な傾向の強い性癖が明らかになっていき――
はたして主人公は、無事に(?)花嫁を選ぶことができるか。
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○登場人物等
 ・天明寺智秋
  本作の主人公。天明寺財閥の一人息子である。親が用意した許嫁との結婚を嫌がり、家柄ではなく自らの人となりを好いてくれる花嫁を探す為、身分を隠し月宮学園に入学する。
  諸処の事情により小学生迄は一般人として過ごした為、比較的庶民派。…らしいが作中では便所掃除が出来る事くらいにしか活かされていない設定である。
  飛び抜けて優れてる能力が有る訳でも無いが、殆どの分野において教養が有る便利ステータスの持ち主。
  後述するようにキチガイだらけの中にあって唯一のツッコミ役を務める。しかしだからと言って常識人でも無い。詳しくは後述。
  エロ本の所持すら制限される様な環境下で育った割には、エロシーンでは淫語を強要し焦らしプレイをするといったAV男優顔負けのテクニックを魅せつける。
  選んだルートによってはドSにもドMにもなるが、異常な性欲の持ち主で有ることに違いは無い。

 ・北条絢乃
  ヒロインその1。多分作中最もマトモな人物。
  世界中に拠点を置くレストランチェーンを経営する家のお嬢様。…のハズなのだがお嬢様らしい知識やスキルは全く身についてない。
  掃除料理が得意で極度のおにぎりジャンキーである。
  最序盤においてノーパンで一日過ごした事により、後に露出プレイ及び大人のおもちゃプレイに目覚める。

 ・有栖崎珠紀
  キチガイその1。
  学園のスポンサーである有栖崎重工のお嬢様で、学園の生徒会長を務める。もっともやっていることは理事長のような仕事内容だが。
  独裁者であり個人の判断だけで校則を制定したり
+ ...
  瀕死になるまで掃除を罰として課したりやりたい放題である。
  主人公をペットとして躾ける為、色々とちょっかいを出してくる。
  子供の頃に猫みたいな名前とバカにされた事により、下の名前にコンプレックスを持っており「たまき」「たまちゃん」等と呼んだ日にはブチ切れる。
  高貴さをアピールしているが、主人公に迫り挑発するその姿はSM風俗の女王様にしか見えないし、あらゆる行動が小学生レベルと救い様がない。

 ・当麻美鈴
  キチガイその2。
  鎌倉時代より続く旧貴族の家柄である事と金が腐っている事を執拗にアピールするキチガイ。
  万札で満たした風呂に入ったり、友達は金でプロを雇えば良いと考える等絵に描いたような悪趣味。
  生徒会長とは犬猿の仲である。
  ドレスで授業に出てはいけないという校則は無いとの理由で制服を着ない事が有る。

 ・桜木ニーナ
  キチガイその3。
  主人公の両親が用意した許嫁で、主人公の嫁となるためだけに徹底的に調整されている。
  好きな事もやりたい事も全て主人公と同じと公言してやまない究極のイエスマン。
  そのためアイデンティティが全く無く、イエスマン振りに呆れた主人公が先に注文するメニューを決めさせようとすると恐慌状態に陥る等完全に病気。
  調整のお陰で変態的な言動が目立ち、主人公に小便している所を見せつけたり
+ ...
  オナニー中の写真を送りつけると完全な痴女である。

 ・クロエ アーデルハイド
  サブヒロインその1…と思わせ攻略不可能キャラ。
  主人公が子供の時から仕えているドイツ人のメイド。
  非常に口が悪く、主人公に対しては容赦無く言葉の暴力をぶつける。
  バカという言葉を主人公が使うことに怒るような両親が何故このような人物を起用しているのかは全く謎。
  その一方で実は主人公に好意を寄せているらしいが、攻略不能な為全くの無駄な設定と化している。

 ・天明寺るり香
  同じく攻略不能キャラ。
  主人公の一般人時代から一緒におり、妹として過ごしている。
  主人公の朝起ちを毎日の様に測定して記録している変態。
  こちらも主人公に好意を寄せているが(ry

 ・西大路友哉
  主人公と同じクラスの男子学生。西大路デパート創業者家のボンボン。
  事有る毎に西大路デパートの素晴らしさを主人公らにアピールするが、実は西大路デパートは天明寺財閥の傘下という悲しきピエロ。
  所謂悪友ポジションとして作ったキャラなのだろうが、喋ることは西大路デパート自慢とクロエへのナンパ位しか無い為、悪友ポジションにすらなれていない。

 ・理香子(苗字不明)
  珠紀の右腕もとい腰巾着筆頭。珠紀をアリス様と呼び付き従っている。
  主人公が罰則の掃除等をキチンとしているか監視しに来る。
  序盤で嫌疑が晴れた後も延々と主人公を痴漢呼ばわりし続けるキチガイ。

 ・天明寺財閥
  主人公の両親が今の総帥を務める財閥。主人公はその跡取りである。
  日本最大の金持ちらしく、やる気になれば日本経済程度は好きなように出来るらしい。
  主人公の身分偽造の為にIT会社を作ったり、私費で宇宙旅行用ロケットを飛ばしたりと色々と半端ではない。

○シナリオ
 入学前の前振り及び入学後の2日間が共通ルートとなっている。
 これが終わると選択肢が出るが、これが非常に手抜きでありこの選択肢
+ ...

 その日に関わるキャラを選ぶという一種類しか作中に選択肢は無い。エロゲーに付き物の中出し/外出しの選択肢も無い。
 この選択肢はどれかのキャラを4回選ぶと個別ルートに分岐するが、4回見るまでは延々と続く為下手な選び方をすると10回以上も選ぶ事が可能だ。
 因みに選択肢に対する反応は毎回一緒である。
+ ...
※「どなた~?」の後に選択肢

 どの個別ルートも4回目の選択直後に突入し、驚異的な早さで付き合い出しセクロスまで及ぶ。
 公式サイトでは各ヒロインに6回以上エロシーンが有ると謳っているが、コレを無理やり満たさんと言わんばかりに呆れる程のハイペースでエロシーンに入る。
  例:ビーチでセクロス→2,3文で帰り道に移行し、突如ムラムラしたからと道端でセクロスする。
    レストランで食事をした後スグにエロシーンに突入
+ ...
 後述の圧縮文章の問題も有り、プレイ時間は共通ルートで2時間、個別ルート4本で3時間程で消化出来る薄っぺらさを誇る。

 個別ルートに入るとそのキャラ以外にはノータッチとなる為ハーレム感は完全に0である。(特に珠紀と美鈴は他人のルートには殆ど出てすら来ない。)
 そもそも好意よせてるヒロイン達のハーレムから選ぶ訳では無く、ヒロイン達が明確な好意を持つのはそれぞれのルート内での事なので実際にはハーレム状態は一瞬も無い。
 勿論3P等の多人数プレイも無いしハーレムルートも無い。前述のとおりサブヒロインも居ないと完全なタイトル詐欺である。

 全ルート共通の問題点を挙げた所で個別ルートの紹介に移る。
 ・絢乃ルート
  付き合い出しセクロスしまくった後、アッサリ婚約する主人公と絢乃であったが実は今迄絢乃だと思っていた人物は如月亜弥という別人で有り、
  入学を面倒臭がった本物の絢乃の替え玉として入学していた事が判明する。
  元は如月家は金持ちであったが、両親を亡くした幼い亜弥を引き取った北条家が遺産を横取りし、亜弥をメイドとしてこき使っていたというのだ。
  本物の絢乃が戻って来た事により再び奴隷生活に戻る亜弥で有ったが、主人公が大名行列を引き連れ颯爽登場、改めて求婚しハッピーエンドを迎える。

  このシナリオよく見るとシンデレラの境遇とストーリーの丸パクリであり、それを意図させるような描写が見られる。
   ・主人公がガラスの靴をプレゼント
   ・元の境遇に戻った亜弥が「魔法がとけちゃった」と言う。
  丸パクリストーリーではあるが、元の話が良い事と亜弥が珍しくマトモな人間なので作中最もマシなルートと言えるかもしれない。

 ・珠紀ルート
  主人公の正体を独力で突き止めた珠紀がバラされたく無ければ自分のペットになるよう脅迫し、主人公はアッサリ受け入れてドMの性奴隷と化す。
  それ以降はひたすら性行為だけ。
  風紀維持の為、不純異性交遊は退学にするよう厳罰化したと珠紀がドヤ顔で語る癖に興奮するからという理由だけで公共の場でも盛りまくる。
  しかしこれが仇となり、実は珠紀の父親に首にされ廃人化した役員の娘である理香子が復讐の為この様子を盗撮、学園中に知らしめてしまう。
  あえなく自ら独断で制定した校則で自爆する事となった珠紀と主人公だが、主人公が自ら一方的に襲っていただけと理事長を説得し退学処分は主人公だけとなるのであった。
  退学から2年後、今度こそ両親の用意した花嫁と結婚する運びとなった主人公だったが、実はその用意した嫁は珠紀でした!という両親のサプライズ演出で幕切れとなる。

  ルート内の話題の90%程はエロシーンと言う非常に男気溢れるルートである。
  途中珠紀が「父親を見習って他人に厳しくしてきたが、それでは人はついてこない様な気がしてきた」と主人公に打ち明けるという別な話題が一時出るが、
  この直後に件の退学なので結局この発言については以降何もフォローは無い。何がしたかったのだろうか。
  新参の主人公の正体を突き止めるほどの調査能力を誇る割に、腰巾着に対しては一切マークしていないというのもお粗末である。

 ・美鈴ルート
  花見ダンスパーティーに誘った主人公に連れられて父親から貰った大事なドレスを着込んでパーティーにやってくる美鈴であったが、そこに黒服の男たちが乱入する。
  この黒服達は借金取りであり、当麻家が破産した為全ての財産を差し押さえに来たのである。
  差し押さえ対象には着ているドレスも含むと言う事で文字通り美鈴は身包み剥がされてしまうのであった。
  学費は先払いしているので在学は出来る美鈴だったが、寮費は別な為以降は寮の天井裏に居候する事となる。
  自暴自棄になる美鈴だったが主人公に説得され初めて自らの力で金を手に入れるべく、レストランでウェイターのバイトを始める。
  美鈴がバイトを通じて丸くなる一方で、当麻家破産の理由は大規模な詐欺にあっていた為という事が判明する。
  主人公は財閥の力を借り、詐欺グループから一部の金を取り戻し当麻家は立て直しに成功するのであった。
  数年後結婚した主人公と美鈴が財閥をバックに据えて貿易会社を経営しているシーンで幕切れとなる。

  珠紀ルート等と比べれば比較的見れた内容ではあるが、家柄に頼らず嫁を探すと言った割には問題点は全て財閥頼みである。
  途中先述のドレスも取り戻すが、これも主人公曰く「財閥の力をもってすれば30分で見つかった(ドヤァ」といった調子だ。
  確かに人柄も好いて居ることには違いなさそうだが、力技でまとめた感は拭えない。

 ・ミーナルート
  やっぱミーナが良いなと思った主人公が告白すると、堰を切ったようにエロシーン三昧が続く。
  しかしあまりのアイデンティティの無さを心配した主人公はメニューを先に選ばせたりと、アイデンティティ確立をミーナに促す。
  結果として自ら習い事を探したりする程に改善したミーナを見て安心した主人公は、改めてミーナに求婚するが何と断られてしまう。
  その理由が「今結婚したらまた以前の状態に戻りそうで嫌だ。」という物で、挙句「智秋様と結婚したかったよー(つд⊂)エーン」等と言い出す始末。
  しかし主人公が別に急いでる訳でも無いし、スグじゃなくても良いと伝えるとアッサリ了承しケロッとする。
  一年後まだ二人共学生生活を続けている主人公とミーナがちょっと会話して終了。

  一番どうでも良く、かつムカつくルートである。
  結婚したかったよー の下りは顔面パンチを食らわしたい程の身勝手さにイライラが最高潮に達するだろう。
  実は中学生の時に一回出会っていたという小咄が途中入るが、その設定は何処にも活かされていない。

 ○全体の問題点
  シナリオ面のクソさを紹介した所で、続いては全体的な問題点に触れて行きたい。

  ◆登場人物が不快過ぎる
   上でもそれぞれ紹介した様に絢乃を除いたヒロイン全員が不快過ぎる。個性的等という範疇では無く、完全にキチガイと呼べるレベルに達している。
   奇抜な人物設定でもそこからの変化やギャップを上手く表現できていればまだ良いのだが、話が薄すぎる上に殆どエロシーンなので深堀りもクソも無い。
   それ故に主人公が作中でさんざん好きだ何だと言っていても一体に何に惚れたのか全く理解出来ない。
   (同様にヒロインが何故主人公に惚れてるのも理解不能。全員口を揃えたように優しい智秋君と褒め称える。)

   因みにヒロイン程では無いが主人公も中々の傑物である。性欲魔人なのは前述の通りだが他にも以下の様なエピソードがあるので紹介する。
   ・友達を金で買おうとする美鈴に対して激怒し、何故かケツを叩き始める。
+ ...
   ・力づくでドレスを差し押さえようとする黒服に対し、自慢の護身術で暴力はいけないと教えこむ。
+ ...
   ・真面目な話の最中に壁ドンを思い出す。
+ ...
   変人同士波長が合うと言うのだろうか。

  ◆話が薄っぺら過ぎる
   この作品に出てくるエピソードはおおよそ以下のいずれかに分けられる。
    1.キチガイが起点となり、勢いとキチガイっぷりでギャグを押し通す。
    2.資産の保有量と家柄の自慢話
    3.ハプニングエロ
    4.なんか飲み食いする

   1番は例えば以下のような物である。
    ・主人公が風邪を引いた時の一幕
+ ...
    ・見かけは同じだが違うドレスらしい
+ ...
    ・主人公が家出した時について
+ ...
   他にも山ほどあるが、エロシーン以外の文ではこんな物が4割程も有るためウンザリしてくる。「面白くないボボボーボ・ボーボボ」と以前評したのはこの点に由来する。

   2番は珠紀と美鈴の口喧嘩で主に出て来るが、コレも同じようなやりとりを嫌というほど聞かされる。
   どちらも高貴さを至上としている癖に「自分の家柄が上!」「こっちの方が金は有る!」とがなり合うだけとFランのヤンキーの如きレベルの争いなのは何ともし難い。
   しかもこの手の話題は最終的に「でも結局天明寺財閥には敵わない」というのがオチに付くのも鼻につく。

   3番はこの作品に限らず出て来るものだが、この題材だけでも引き出しが少なすぎて同じパターンを使い回す。
   「スカートに関わって痴漢扱い」「絢乃のパンツが脱げてノーパンになる」と言った程度のバリエーションしか無い。
   他の設定はテンプレ的な物が多い癖に、これのバリエーションを他から借用しようとは思わなかったのだろうか。

   4番はとにかく金持ち感をアピールするには高級品を飲み食いすれば良いだろと言わんばかりな濫用ぶりとなっている。
   特に鬱陶しいのが「ロイヤルワランティー(英国王室御用達)」というブランドに異常に固執している事だ。
   茶を飲もうとすれば「ロイヤルワランティー(英国王室御用達)の茶葉だ!」、茶器を出せば「ロイヤルワランティー(英国王室御用達)のティーセットだ!」という調子である。
   ※(英国王室御用達)はそのまま文字列で出る事も有るし、誰かが一々説明口調で毎度解説する拘りよう。
   ライターにとっての高級品はロイヤルワランティー(英国王室御用達)しか無いのであろうか。
   余りにも頻出するため逆に安っぽさが際立ってしまっている。

  ◆圧縮文章
   しかし本作の問題点で最も看過し難いのはこの点である。
   作中のあらゆる展開を凄まじい短文で表現する為、常に時間が飛びまくり結果的にプレイ時間の異常な短さにも繋がっている。
   以下に主な事例を紹介する。
   ・珠紀との不純異性交遊の盗撮犯を特定するまでの全過程
+ ...
   ・貧乏になった美鈴との交流
+ ...
   ・チョコを一緒に食おうと誘われた結果
+ ...
   ・選択肢で選んだ一日
+ ...

   どれもこれもそれを詳しく描写しなきゃ話にならんだろという物や、ソードマスターヤマト並の畳み方の早さでアッサリ話を進めてしまう。
   これら以外にで酷いのが選択肢後の展開であり、一日の内一部が選択肢で変化するのでは無く3分程で読み終わる小咄を挟むとまた選択肢になるという
   凄まじいテンポで一日が終わってしまう。
   圧縮文章のせいで「人柄をよく知らない人と結婚出来ない」と語っていた主人公が2日と小咄4つで花嫁候補を決定したかのようにしか見えなくなっている。
   また、ライターは並行して話を進行させる事が出来ないようである。
   例えば作中に「一ヶ月に花見ダンスパーティーが開催される」という話を耳にする場面があるが、普通のゲームなら開催までの期間にヒロインとの仲を深めるイベントを設けたり
   それの準備過程を描写することで盛り上げを図るだろう。
   しかし本作では「ダンスパーティーが有ると聞いた」→「明日開催なので○○をお誘いしよう」といきなりその話を回収しにかかる。
   こんなノリでしか文章を書けないのでは、ボリュームが絶望的な薄さになるのも当然だろう。

○まとめ
 長所と呼べる物が何一つ無く、何者にもなれなかったクソゲーと言えるだろう。
 シナリオゲーでもないしキャラ萌え等もっての外。かと言って抜きゲーとしても優れている訳でも無くバカゲーと呼べる面白さもない。
 どうせテンプレの寄せ集めみたいな設定しか作れないのならば、完全にテンプレ通りに作ったほうがまだマシになっただろう。
 このようなクソゲーを買うのは金の無駄に他ならない為、財閥のボンボンでも無ければスルーする事をお勧めする。

参考資料

コーヒーとショコラケーキ
+ ...

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最終更新:2015年08月30日 07:52