2009年 総評案



総評案1:大賞-りんかねーしょん新撰組っ!(本スレ439氏)

439 名前:総評案[sage] 投稿日:2010/01/19(火) 02:51:09 ID:6czcItcw0
昨年、2008年は企業の良心というものが問われる年だった。大賞作品である「魔法少女アイ参」は前代未聞の黒塗りCGにより他の追随を許さぬレベルであった。
クソゲーオブザイヤーinエロゲー板ができて瞬間のこの大作により、今後の存続が危ぶまれたほどである。

そんな中、2009年KOTYの先陣を切ったのは、遊べるエロゲで通っているソフトハウスキャラから出た「DAISOUNAN」である。
地道に良作を出し続けていたソフトハウスキャラからここに名前が挙がるのは流石に予想外であった。
問題となったのは主にゲーム部分であり、作業ゲーなら良いんだ、つまらない作業が問題なんだと言われるほどの出来である。
主な問題点は、特定の場所で特定のキャラと会うとイベントが発生するといったシステムになっているにもかかわらずに主人公と仲間が同時に行動する。
つまり、特定のイベントを発生させようと思ったら運に頼るしかないのである。クリアに必須な道路建設によりそれが更に悪化するというのだから言葉も出ない。
幸運によりイベントが発生するまでセーブ、ロードの繰り返しという「苦行」は流石に作業ゲーとも言えないレベルである。
他に、会議の決定を守らない仲間、仲間が増えるとテンポが悪くなり、ゲームは楽になるといったようなやる気を削がれる要素が多くあった。
更にシステム面ではセーブ、ロードの繰り返しが必須なのに関わらずクイックセーブなどの機能がないなども問題である。

実績のあるメーカーがクソゲーを出したことにより、雲行きが怪しくなっていた頃に出たのがサーカスによる「ヴァルキリーコンプレックス」である。
エロゲ界でも1、2を争うSRPGの制作ノウハウを持っているエウシュリーが監修するともあって、不安と期待半々といった気持ちで発売が待たれた。その結果、ここで語られることとなった。
無駄に立体的になっているために致命的に見にくいMAPはプレイの意志を削ぐのに十分であり、更にそれ以外の内容もお粗末としか言いようがなかった。
敵を倒さないとレベルアップしないヒーラーには攻撃方法が通常攻撃しかなく、一桁に近いダメージで敵を倒さなければレベルが上がらない。
一歩前に出るとそのキャラしか攻撃しないAI。魔法防御が魔法攻撃力依存なのでエフェクトでは分かりにくい魔法攻撃によって一瞬で落ちる防御重視の楯。
といったようにSRPGの基本を完全に無視した作りとなっていた。しかし、これだけならサーカスだから仕方ないで済んだであろう。
更にコンシューマゲームより薄いのではないかというほどのADVパートが拍車をかけている。
街へ行って情報を得て戦闘を繰り返すだけのシナリオに日常パートはなくキャラに愛着といったものは湧かない。
戦闘前にキャラを強化するために必要なHシーンに至ってはパターンが少なく、同じシーンを何度も見なければいけないという苦行であった。
本スレでは「ヒーラーを育てるゲーム」と揶揄されるまでに至ったこのゲーム、初めての制作とはいえもう少しやりようがあっただろう。

2009年も半分を過ぎたにも関わらず、どれもこれと言ったインパクトもなく去年の大賞の前では霞む作品ばかりであった。
そんな中、大きな騒ぎを起こしたのが「鬼うた。」と「きっと、澄みわたる朝色よりも、」の二作品だった。
前者は全員黒髪・『依存少女たちによる嫉妬・修羅場AVG』というコンセプトや今までにない更新頻度とテンションで書かれた開発日誌により発売前に異様なまでの盛り上がりを見せていた。
泉水いこの変態性癖晒しゲーと思われた本作は、後半多分に超展開を含む鬱・グロ要素込みのゲームであった。更に、共通シーンが長いため個別が相対的に短い事や、本番の少なさも指摘された。
しかし、メーカー本スレでは工作スレの阿鼻叫喚とは打って変わった淡々とした雰囲気であり、やはり期待の裏返しといった要素が多かったように思える。
後者は発売前に公表されていたエロシーンのようなCGが実際は寸止めであったり、ルートが一つしかなく、更にエロシーンが一回だけであったとあって荒れに荒れた。
それに加えとっつきにくいライターに、発売されたメーカーにそぐわないシナリオのために袋だたきのような目にあった。
両者ともに作品としては原画、シナリオ、音楽に致命的な欠点があるわけではないいわゆる「ガッカリゲー」レベルであり、ノミネートは難しいだろうという結論にいたった。
後者に関してはその後も引き下がることなくスレに登場しては同じ結論に達すると言ったことが数回起き、荒れる原因ともなった。

立て続けに二本のゲーム性のあるクソゲーが飛び出したことにより、頭によぎったのは「二度あることは三度ある」であった。
そのことわざの通りに詐欺プレビューと意味不明なSLG、大量のバグを引っ提げてやってきたのがフロントウィングの「タイムリープぱらだいす」である。
発売日に1Gに近いパッチを出す羽目になった原因のバグはすさまじく。Ver1.0ではゲームが落ちる、電源が落ちる、ブルースクリーンになるという動作自体の問題点が多数起きている。
「ゲームじゃなくてデバックだ」と言われるほどのバグを抜けた先にあるのが、デメリットのないステータスや使わないコマンドが多数ある作業感溢れるSLGであった。
その上、肝心なダンスでは、プレビューでは3~5人のキャラクターが踊っていたところ、冒頭に選んだヒロインしかダンスを担当しないという仕様である。
真偽は定かではないがプログラム解析により5人から徐々にキャラクターが削られていった痕跡が見えるというところは、昨年の未完成商法を思い出させた。
更にADVにも八割が共通イベント、CGの枚数が足りない、中盤以降のイベントが極端に少ない、Hシーンが本編にないなどといった多くの問題点を抱えていた。
完全におまけコマンドとして独立しているHシーンのモデルは本編より大幅に劣化している。またマニュアルに記載されているいくつかのHコマンドは実装されていない。
Hコマンドについてパッチを出すと言ったきり音沙汰がない、モデルよりも劣化したダンス部分の差を検証する動画が次々と消されていくなど、会社の対応にも余念がなかった。

その他にもDMM版には割れ対策としてマルチウェアがインストールされる機能が搭載されている「河原崎家の一族2 完全版」、モザイクの代わりに立ち絵を被せた「夏いろペンギン」、
男の娘ブームにのっかてなぜかガチホモになってしまった「Signal Heart Plus」、誰もが一度は妄想するハーレム展開がなぜだが実験動物になっていたという「世界に男は(略)」
などと言った斬新なゲームも多数登場した。

そんな中、バグ無し、詐欺無しでこのKOTYに殴り込んできたのが、りぷるより発売された「りんかねーしょん新撰組っ!」だった。
原画、音楽、宣伝となにも問題がないにも関わらず、意味不明なシナリオ一本だけでここに殴り込んできた実力は相当な物であろう。
視点が飛びまくることによって理解がしにくいシナリオといった物は確かに多く存在する。しかし、このゲームは場面や時系列、更に世界までもが飛ぶことにより読者を混乱させている。
幻覚による前世の記憶が関係のないタイミングで本編に挿入される様は読者を混乱させるためとしか思えず、力量もないのに使われるミスリードが更にそれを悪化させている。
転生ものとパラレルワールドを混ぜたようなシナリオには読者のキャパシティも限界に達しており、もちろん筆者の力量も足りていなかった。
スクリプト抽出により、本来、状況について語られている部分がばっさりと切られていることが分かるなどといった情報まで出てくる始末である。
無駄に挿入されるアイキャッチもプレイヤーの神経を参らせるのに一役買っていて、「今開始30分くらいだが正直バグかと思うくらい話が意味わからん」などの悲鳴が本スレ内に溢れたという。

そして、今年最大級の大物「ひしょ×ひしょ」が登場した。ごらんの有様を彷彿とさせる黒塗りCGに対して会社は原因不明のバグと発表。しかし、調べてみるとCGがないということが分かり騒然となった。
その後、発表通りにパッチが出されたことにより騒動も収まるかと思ったところに現れたのが「生首フェラ」であった。立ち絵の首だけ出したというお粗末な作りは怒りを覚えるどころか笑いがこみ上げてくる滑稽さがあり、様々な場所へ飛び火して話題となった。
しかし、その後パッチで全て修正されたために作品として問題が無くなってしまった。が、あまりにも酷い会社の対応は記憶に残り続けるであろう。

今年最優秀候補の撃沈により、行き先が危ぶまれたKOTYに降りてきた救世主が「MQ~時空の覇者~」である。菅野の作品ということで期待されていた割に事前情報で購入者が逃げていたためにあまり話題にはならなかった。
しかし、クソゲーとしては十分なレベルであり、フルプライスなのにボイスなし、一本道、無意味な文字入力、パケ裏のキャラが4人出てこないという未完成っぷりを披露した。
ストーリーにもその影響が濃く残っており、最後の急展開はもちろんのこと、「渡したアミュレットと同じものを持つやつ以外信用するな」というのにそんな奴は出てこないということもあった。
更に、兄の仇は姿を知ってるから変装しているというが兄が死ぬときのCGで変装後の格好をしているなどの矛盾が多くあり、物語の起点となる母親の遺言自体が最後に否定される。
母の遺言自体信用してはいけないなんて想定外だとプレイヤーは皆思ったことだろう。
親の仇と復讐を誓った死徒との決着はつかないだけではなく、その戦闘中にHシーンの回想が流されるといった演出の酷さや、黒幕は誰か分かり主人公はただ利用されているということに気づくが何もせず時空の狭間に隠れるだけといった最後はまさに投げっぱなしである。
結局、タイトルのMQの意味は分からず、時空の覇者にはなれない。EDはスタッフロールも歌もなくただFinと出て終了するといった味気なさである。
意味の分からないタイトルは、終始クリエーター達に「mq」とされているようなこの作品にぴったりだったのではないだろうか。

以上を踏まえ、2009年の次点は
頼むからDiesを見習ってパッチを出してくれと願わずにはいられない「MQ~時空の覇者~」
どうしてこんなものを作ろうとしてしまったのか分からない「ヴァルキリーコンプレックス」
デバッグは発売前にやるものであり、ユーザーの仕事じゃないと言いたい「タイムリープぱらだいす」

そして大賞はバグでもなく、詐欺でもなくただ意味不明なシナリオ一本でこのラインナップと戦った
「りんかねーしょん新撰組っ!」
とする。

2009年は2008年以上に未完成な作品が多い年となってしまった。この不況の中、更に増えそうな予感がする未完成ゲーの氾濫への抑止も含めた大賞とした。
最後に、意味不明でありながらきちんとゲームを完成させた「りんかねーしょん新撰組っ!」に賞賛を込め、
以下の言葉を贈ることを挨拶として2008年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板を締め括ろうと思う。

「輪廻はいらない、求めているのは解脱である」


総評案2:大賞-りんかねーしょん新撰組っ!(本スレ540氏修正前)aname(ce2)


540 名前:名無しさん@初回限定 投稿日:2010/01/25(月) 22:48:29 jeT9gwJgP
2008年、魔法少女アイ参の残した爪跡はあまりにも大きかった。
ユーザーの期待、小売の信用、開発のモラル、ありとあらゆるものを破壊し尽くした大災害の後である。
並大抵の地雷や問題作ではアイ参の前では霞むのではないか、次回開催できるだけのクソゲーが集まるのかと危惧もされた。
……だがしかし、それでもクソゲーは滅びはしなかった。それらは我々の想像の裏に、確かに潜んでいた。
2009年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板、その軌跡をここに記す。

まず、アイ参ショックが覚めやらぬ中先陣を切ったのはコットンソフトの「アンバークォーツ」。
発売前の宣伝や体験版ではごく普通の学園ものとして紹介されていた本作だが、
萌えゲーを期待して買ったユーザーが見たものは羽を生やしたヒロインが髪を武器にして
ドラクエか日曜朝のスーパーヒーロータイムに出てきそうな怪物と戦っているという代物だった。
メッセージ欄にただ一言「きぃん きぃん がぃんっ」「ずぶぅ」とだけ書かれたシュールさや
体の前半分がパワードスーツで後ろ半分が丸裸というびんぼっちゃま状態のヒロインといった絵面が
どれほどのユーザーを脱力、或いは激怒させたかは想像に難くない。
シナリオの質自体は一部外注ライターのものを除き悪くはなく、クソゲーと呼ぶには正直憚られるのだが
学園ものを期待して買った人にとっては金返せレベルなのもまた否定はできない。
そういう意味では、後に宣伝詐欺系の作品を多数輩出する2009年の一番槍としては相応しかったと言えるかもしれない。

続く2月はバグもまんま初音ミクなキャラも居る脱衣麻雀の小型戯画マイン「ふわりコンプレックス」くらいのものだが、
前年度王者・魔法少女アイ参の誰も期日を守って出すとは思ってなかったアペンドディスクが発表された。
だがこれ当てても回想6枠・CG32枚・黒塗り時点で最も使えるとされたシーンはCGが用意されなかった為かまるごと削除。
そのCGも追加エロCGはわずか15枚で、回想もエロシーンより日常描写のほうが長いという体たらく。
閲覧モードの画面の半分近くを占める巨大な「CGをクリックすると差分ファイルが見られます。」のインパクトもさることながら、
これをアペンド付きで「フルプライスから値上げして」販売したのが凄まじい。
アップデートの一環なのでノミネートには至らないが、王者の片鱗を見せ付けるには充分だったといえよう。

3月は「プリンセスパーティー」が複数ライターで電波設定の眠くて寒いギャグゲーとして爆散したが、
最大の注目作はまさかのソフトハウスキャラの「DAISOUNAN」である。
元々ちまちましたSLGには定評のあるキャラ、今回は漂流した無人島が舞台と「南国ドミニオン」の流れを汲む作品だが
各種イベントの発生条件が「勝手に動き回る特定のキャラと同じマスに止まる、場合によっては複数人特定のコマとか」
と実質完全なランダムなのに(それも行動が主人公より後)クイックセーブ&ロードが無し、
一定期間でいちいち初期位置に戻されるから道路建設が必須なのだが今度はNPCが更に好き勝手動いて運ゲー化が悪化、
しかも要求される事はどんどん増えてテンポはどんどん悪くなり、そのくせ肝心の食料は仲間が作ってくれてヌル化と
とにかくプレイヤーの積み重ねや創意工夫が報われない作りになってしまっている。
箱庭ゲーでありながら視覚的な楽しみも無くほのぼのレイプも不足とご褒美要素にも欠け、
強烈なインパクトを放つ何かこそ無いものの、面白みも何も無い作業ゲーとなっているのは痛かった。
年末の「忍流」の評価も今一つであり、2009年はキャラ信者には受難の年となった。

それからしばらくは大きな波瀾は無く、「河原崎家の一族2完全版」に違法DL対策のマルウェアが仕込まれてて
一度でも起動するとsystem32に勝手にプロテクトソフトがインストールされてwindowsの既存の動作を阻害、
正規ユーザーが大迷惑を被るというゲームは蚊帳の外の問題が起こったくらいだった。
だがそんな平穏も束の間、5月末から8月末までの間、様々なクソゲーが跳梁跋扈する暑い夏がやってくる。

先鋒はサーカスの「ヴァルキリーコンプレックス」。
サーカス10周年記念作品・戦略SLGの雄エウシュリー監修という触れ込みで売り出された本作だったが、
肝心のエウシュリーは適当に監修しただけでゲーム部分はあの「エターナルファンタジー」を生んだサーカス製。
致命的なマップの見辛さや一歩前に出ただけでのアリの如く群がるというAIの頭の悪さもさることながら、
攻撃力皆無のヒーラーまで敵を倒さないと成長できないという初代FEすら下回る辛い仕様で
作品スレでは「ヒーラーを育てるゲーム」とまで言われたほど。
キャラ強化の為に何度も見るHシーンもパターンが極めて少なくフルスキップも不可で同じものを延々と見せられ、
シナリオも街で情報→マップで戦闘→街→マップ……を繰り返すだけで起伏どころかストーリー自体あるのか疑わしく、
そのためヒロインとの日常シーンやキャラの掘り下げ・伏線回収もなく愛着も沸かない。
コンシューマーゲーとエロゲーの悪いとこ取りをしたような出来にもう何を楽しめばいいんだよという嘆きの声が相次ぐも、
大きな穴や決定的なネタは存在せずつまらなさまで無難というのはサーカスがサーカスたる所以だろうか。

続くは某所の上半期クソゲー投票で知名度の低さにも関らず2位を獲得したりぷるの「りんかねーしょん☆新撰組っ!」である。
超時空ラブコメ活劇ADVと銘打った通り変身ヒロインな新撰組に転生と並行世界を混ぜこんだ本作だが、
作品スレを覗いてきた住人をして「マインドシーカーのスレにでも迷い込んでたんだろうか」と言わしめたこの作品、
簡単に言うと意味不明な電波シナリオゲーである。
最大の特徴は主人公の幻覚という形で場面も時系列も無視して視点がブツ切りでポンポン飛びまくる事。
それも飛ばされるタイミングは戦闘中など何の前触れも無く、終わると何事も無かったかのように話が進むため読んでてとにかく混乱する。
挿入されるシーンも断片的かつ前後のシーンとほとんど関係性が無いため置いてけぼりにされることは必至、
理解するには要点の抜き出しや場面の組み直しといった作業が必要という麻薬をやってフラッシュバックしてるような構成になっている。
加えて主人公以外の視点で地の文が一切無くなる仕様やライターの自己満足的な多数の専門用語が解り辛さに輪をかけ、
頻繁に挿入されるアイキャッチはテンポを悪化させ、その上や読み手のミスリードを誘う手法まで使用、
これらの要素を初っ端から容赦なく混ぜ込んでくるため、恐ろしく読みにくく解りにくく混乱するカオスシナリオとなってしまっている。
そのヒエログリフを解読するかのような苦行はエスパーかニュータイプでないと楽しめないとまで言われ、
クソゲーとしての強烈な何かに飢えていたスレ住人達に絶賛された。

純粋なクオリティの低さならアーベルソフトウェアの「MQ~時空の覇者~」を忘れてはならない。
2004年屈指の地雷とされた「十次元立方体サイファー」以来の完全新作として延期に延期を重ねて発売された本作は
フルプライスでボイス無し・分岐どころか選択肢すら無い一本道シナリオでクリアまで5~10時間という
生まれる時代を10年以上間違えたボリュームに加え、パッケージ裏には登場しないキャラが4人も描かれている。
内容はというと多数の誤字・脱字・表現破綻で日本語でおkと突っ込みたくなるテキスト、
小学校の学芸会のように不自然なスムーズに溢れ見てるほうが居たたまれなくなる場面展開、
情報交換とHだけして30分程度で死に別れる全く感情移入できないヒロイン達、
「アミュレットを持つ者以外信じるな」と言われたのに最後までアミュレットを持つ者は出てこない等数々の整合性の不備や矛盾点、
途中で二回キーボード入力を要求される箇所があるも後の展開に何の影響も及ぼさず、
終わり方も黒幕が明らかになりこれからというところで次元の狭間に引きこもるというジャンプの打ち切りばりの投げっぱなしエンドで、
しかも名前を晒したくないのかスタッフロールも無く、ただFinと表示されてタイトルに戻る。無論タイトルのMQの意味は分からず仕舞い。
止めにこの未完製品を告知も無く発売しておきながら公式の対応は誤字と演出の修正パッチを出したまま完全なだんまりである。
かつてDESIRE・EVE・YU-NOという10年以上語り継がれる傑作を生んだ菅野ひろゆき氏の成れの果てがこれだと思うとあまりに遣る瀬無い。
売上が散々だった為被害の規模自体は小さいもののその爆発力はとてつもない水爆実験のようなクソゲーであり、
m9(^Д^)にちなんでm9と揶揄されるのも致し方ない事だろう。

夏も終わる8月末にダメ押しで出たのがエロゲ版アイマスL4Uことフロントウイングの「タイムリープぱらだいす」である。
体験版の出来や推奨空き容量20GBで発売前から火薬の臭いはしていたものの、事実はその先を行くものだった。
箱を開けると最初に目に入るのが二枚組のお詫びの文章、そしてインストールが終わるととにかくバグ、バグ、バグの嵐。
ゲームが落ちる・電源が落ちる・ブルスクになる・セーブ不可・マップ選択で選んだキャラと違うキャラが出る・マップ選択でハマり・
ダンス中下半身が埋まってる・ダンス中後ろ向き・ダンス中視点がゲッダン化・キャラが茶色い塊で巨大化・空中お猪口・
ソフトボール大の耳垢・魚のヒレのような不動の和服の袖・Hシーンでキャラが離れた状態で遠隔セックス……数え上げればキリが無い。
パッチでそれら大半は駆逐されるも残ったものはギブアップ臭漂うおなざりなイベントと意味の無いSLGで面白味も何も無く、
そして何より特記すべきは宣伝ムービーでは複数人が同時にダンスしているのにゲーム中だと一人しかダンスできないことである。
只でさえ適当なポリゴン・モーション・カメラワークに加えてこれはダンスが売りだったゲームとしてはあまりに致命的だった。
前作「タイムリープ」のベンチマークでは二人同時に滑らかにダンスをさせていたのになぜ退化したのかは知る由も無い。
また、アップされたバグ動画は一日で権利者削除と仕事の速さを見せ、その実力を開発で発揮しろと突っ込まれたのもポイント高い。
現状でも事前告知されたのに実装されてないステージや体位がある等β版レベルの出来で、家庭用の有償デバッグ説まで立つ程である。
3Dエロゲーにバグはつきものとはいえ、ここまで舐めた対応をしてくれた例は類を見ないものだった。

なお余談となるが、この夏に大きな騒ぎを起こしたソフトとして有名になった
「きっと、澄みわたる朝色よりも、」と「鬼うた。~鬼が来たりて、甘えさせろとのたもうた。~」にも触れておこう。
前者こときっすみは美麗なCGと個性派ながら高品質なシナリオに定評のあるpropellerの最新作として、
後者こと鬼うたはニコ動を意識した変態ギャグゲーとしての宣伝とハイテンションな開発日誌として共に期待されていた。
だがいざ発売されるときっすみは攻略ヒロイン一人の「エロイッカイダケ」、鬼うたは全シナリオグロ込み鬱展開のヤンデレゲーであり
どちらも作品スレは地獄絵図の様相を示し、年間通して強烈なアンチがエロゲ三板中に出没する事態となった。
だがきっすみはCGは素晴らしくシナリオもクセの強さで好みは分かれるものの年間ベストに挙げる者も少なく無く、
鬼うたは尺不足や超展開は指摘されるものの主題歌や姉ゲー・黒髪ゲーとしての評価は高くファンディスクの発売も決定してる。
何より歴戦の朱門ファンや訓練された13cm信者は「まぁお朱門ちゃんだしな」「13cmだしな」で済ませていたのが印象深い。
メーカーの伝達不足が罪なのか、ユーザーのアンテナの低さが罪なのか。
その境界線は一概に決められるものではないが、万人に通ずるクソさを求められるここKOTYスレでは共に選外と相成った。
閑話休題。

そして9月、いよいよ2009年最大の騒動となった問題作「ひしょ×ひしょ」が登場する。
体験版でなぜか主人公の名前が大輔から龍太郎に変更されるという妙な事があった本作、その次点では全国の大輔ががっかりした程度だったが
いざ発売されると大勢が嘘だろうと言いたくなる様な惨状が待ち構えていた。
「太陽が月に覆い隠される現象は日食か甘食か」といったふざけたクイズなど可愛いもので、
Hシーン半数以上が真っ暗でCG鑑賞やシーン回想は存在せず、環境によっては強制終了も多発しCG数も事前告知の半分以下の29枚。
あるはずのハーレムルートは影も形も存在せず、昨年のごらんの有様を髣髴とさせる事態に作品スレは騒然となる。
だが、この騒動の真骨頂は開発元のゆ~かりそふとの対応にあった。
上記の通りの未完成品ながら公式HPは発売日パッチどころか何の記述も無くメールには原因不明ととぼけ、
発売後四日経ってようやく掲載された謝罪文は検索避けのためか画像で、責任者の名前はペンネームと社会人とは思えない対応。
七日後に出たパッチで確かにCGは48枚まで増えたものの、一部エロシーンには相変わらず一枚絵は無く
立ち絵の上半身のみを表示してクンニ、顔だけ表示してフェラといったあんまりな力技で誤魔化すという暴挙に出ていた。
この「ごらんの生首だよ!」事件でひしょ×ひしょは一気にその名を2009クソゲー界にその名を轟かせることとなる。

しかもこのパッチで開放されたCG閲覧モードのページ数は3なのだが、パッチを当てる前のバージョンでファイルを弄って
CGモードを開いた住人がアップしたスクショを見るとCGモードはガラガラでページ4という表記が発見される。
公式の発表では不具合でCGが表示できない・CGモードが開けないとあったが、どう考えてもCGが出来てないのを隠すために
不具合という事にしてあえてCGモードを見れない状態で発売したとしか思えないこの行動がどれほどの怒りを買ったかは言うまでも無い。
これらを皮切りに「BGMの曲名無し」「バージョンアップでハーレム削除の痕跡発覚」「背景写真無断転用」
「ハーレムルートの予定は無かったが雑誌に間違った資料を渡してしまったと釈明」などなど叩けば叩くほどホコリが出てくる有様で、
二ヶ月後に完全版パッチを出すも追加CGの絵柄はどう見ても別人で、しかも事前告知を全くしていなかった為
発売日組は殆ど売り払ってしまった後だった為かえって反感を受けることとなった。
ミルキーピクチャーズとはまた違う方向性で客を舐め切ったこの態度は百戦錬磨のエロゲーマー達ですら激怒させ、
ゲームラボの2009年衝撃ニュース・美少女ゲーム編で第10位にランクインされるほどだった。

ひしょ×ひしょ騒動の印象が強すぎたせいかこの秋は他に目立つクソゲーは出ず、
「佐野俊英が、あなたの専用原画マンになります」が想定の範囲内の駄ツクールとして少し話題に上った程度だった。
だが、やはりというか魔物が蠢く年末にはいくつものクソゲー達が待ち構えていた。

義妹のかすがを「『カスがっ!』と罵倒したくなる」という名言を生んだ整合性無視でやりたいシチュ羅列展開の「ひだまりバスケット」。
相変わらずのバグ・重さ・不親切・そして殴り倒してUnzipという目茶苦茶使用でシリーズ健在を見せ付ける「らぶデス4」。
新規ブランドなのに7~8年延期してて原画家は逃亡、全てにおいて低クオリティの超展開鬱ゲー「Eternal Sky ~悠久の空の彼方~」。
100を越えるバグを擁しパッチを当てる度に以前のバージョンのセーブデータが使えなくなる戦略SLG「出撃!乙女たちの戦場」。
男の妄想シチュなのにエロゲ的な酷い扱いと嫌に半端なリアリティを併せ持ち、繁殖パートは延々マウス連打のハイパーオリンピック状態となる
「世界に男は自分だけ、全世界の女性を妊娠させて人類を救え!~ザーメンキャラバン認定ソフト~」等が挙げられる。
そんな中でも最も話題になったのはリトルプリンセスの「夏いろペンギン」であろう。
某アイドル育成ゲーの声優が何人も出演している事で話題となっていた本作だが、発売直後からその声援は阿鼻叫喚へと化した。
セリフや選択肢が長すぎて枠からはみ出たり回想モードでの強制終了などまだ可愛い方で、
一部エロ台詞はボイス無し、Ctrlキーによる強制スキップ不可、黒塗りエロシーンやブルースクリーン発生などの大技バグも実装。
だがその真骨頂は唐突に現れるヒロイン立ち絵が全裸、裸立ち絵が三人も重なるEXILE全裸、Hシーンの一枚絵に被るモザイク全裸、
挙句男の立ち絵まで全裸という脈絡無く唐突に全裸立ち絵が表示されるバグっぷりである。
パッチが早めに出てせいぜい中の下程度の萌えゲーとなってしまったが、糞重いシステム周り・センスや使用場所等全てが酷い音楽・
サブキャラHシーンが道具や指で破瓜の誰得展開と地味に酷い点は多々あり、リトルプリンセスは次回作も期待できるメーカーと言えよう。

このように色々なクソゲーが現れたものの、07年の怒りの日・08年のごらんの有様に匹敵するような嵐は起こらなかった。
二年の歳月を経てようやく完成に至った「Dies irae ~Acta est Fabula~」も、7月の新装版から有料アペンド・
インストールにネット認証が必要で中古不可・それも何重ものID認証が必要とされ恐ろしく面倒・認証回数制限ありなど
相変わらずゲームより喧嘩を売りたいんじゃないかと思わせてくれるも作品自体は年間ベストテンに名を連ねる程の良作であり、
今回の年末の魔物は比較的大人しかったといえる。

2009年はアイ惨のような特級のクソゲーはなかったものの、見返してみると宣伝詐欺・未完成・電波シナリオ・バグゲー・ウイルス混入と
様々な方向性のクソゲーが跋扈するバリエーションに満ちた年となった。
そんな中、最終ノミネートに残った入選作は

「MQ~時空の覇者~」
「タイムリープぱらだいす」
「ひしょ×ひしょ」

そして大賞は
「りんかねーしょん☆新撰組っ!」
とする。

怒りの庭事件やアイ惨ショックの影響か商品未満の出来の代物が多数生まれてしまった2009年。
その中でもMQの未完成投げっぱなし、タイムリープぱらだいすのβ版級のバグ、ひしょ×ひしょの発売後対応はそれぞれ特筆すべき酷さだった。
それは確かに強烈なクソ要素だが、いわば反則技のようなものでありクソゲー愛好家としても決して気分のよいものではない。
そんな中、それなりに人気も実績もある絵師を使い、大きなバグもなく、ゲームとして何一つ破綻していないにも関らず、
ただ難解かつ説明不足な超展開シナリオの一点のみで他の作品群と渡り合ったりんかねのストロングスタイルは一種の爽やかさすら感じさせ、
またこの一点においては前回王者のアイ参ですら真似できない強烈な個性を見せたいうこともあり今回の受賞とあいなった。
願わくは、2010年もただ不誠実なだけでなくフルスロットルで逆走するかのような明後日の方向にトバした作品が生まれる事を期待してやまない。

最後に、りぷるの前作「にーづまかぷりっちょ!」の欠点である冗長さや説明臭さをあり得ないほど悪化させてきた
りんかねーしょん☆新撰組っ!のライター・kozakana氏に次の言葉を送る事で2009年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板を締め括ろうと思う。

「普通の萌えゲーを期待したらkonozamaだよ!」





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