鬼まり。 選評


概要

タイトル 鬼まり。~鬼が夢見し常の世に、至る幼き恋の始まり~
ジャンル 依存少女たちによる嫉妬・修羅場AVG
発売日 2010/1/29
ブランド 130cm
価格 7140円(税抜き6800円)

要点

  • 値段の割に全体的にボリューム不足
    • CGも出来はいいがHシーン少なめで多くは日常シーン
  • FDで期待されていたことはスレ住人も真似できないくらい華麗にスルー
  • Hシーンは主にオーラルセックスや素股、本番は妄想、とエロイッカイダケを沸騰させる内容
  • 発売後、開発者の発言で大きく話題になる
  • 訓練されたメーカースレ住民を曰く「本編は特典ディスクのドラマ」
  • 381Mbの追加シナリオパッチをDL配布(2010/6/30)。Hシーンも増えました。


選評

  • 選評1
686 :鬼まり選評(速報版):2010/02/01(月) 10:53:45 ID:KVhF6avPO
来年のことをいうと鬼が笑うというが、新年早々に2010年KOTYの祝砲ならぬ、“ハジマリノウタ”を歌ってくれたのが奇しくも鬼の名を冠する『鬼うた。』FD 『鬼まり。』である
料理に例えるなら「中華の名珍てんこ盛り!」と銘打ち、客がフカヒレや北京ダックを夢想する中、出てきたのが猿の脳ミソや鹿のペニスだったのが前作『鬼うた。』
速やかに公開された鬱グロ無しのFD開発宣言に騒ぎは一先ず収まった。
──が、満を持して発表された本作は『一旦味付けを間違えた料理は修復出来ない』を体現したものであった
本編は2ルートのみ
OP/EDムービーを除いてskipで十分かからず終了するシナリオ量
一般的な後日談を詰め込んだオムニバス型FDの一話分か、体験版程度というところ。
発売直後に4Gを越える容量の9割はダミーデータというデマが工作スレで流れるのも仕方がない>といいたい
そして特筆すべきは、3点
前作の『Hの過半数が挿入無しのオーラルセクロス』を越える、『本番無し!妄想以外で挿入CG無し!!!』というエロイッカイダケと並び立つ快挙
回想シーンの半数は『尻や胸をイタズラ程度に触るだけ!』という水増し作戦
そして、前作メインヒロインの空気化と人気高く攻略が望まれたサブキャラが今回も攻略できないという空振り具合で
「何かポリシーでもあるの?」とメーカーに問いたくなる出来となっている
一点、擁護すべきは初回特典ドラマCDの出来の良さであり、工作スレの訓練された儲をして『ドタバタハーレムなこっちが本編』といわすほどである
ユーザーのニーズに応える技量があるのに、何故か二度とわたり反らすテクは意図的なものかと邪推したくもあり、メーカーの心の病み具合というか“ココロノカタチ”を心より心配する。

当作はまさに2010年クソゲーイヤーを祝ぶハジマリノウタである
  • 選評2
639 :名無しさん@初回限定:2010/03/06(土) 11:48:49 ID:EYWF2gfG0
前作「鬼うた」は中盤から超展開の挙句、一切予告のない鬱・グロ展開で
キャラのみならずユーザーまで阿鼻叫喚の状態へと追い込んだ130cm。
数多寄せられた批判に対し、いち早く続編の投入を公表することで事態の沈静化を図り、
そして出来上がった追加版とも言うべき作品がこの「鬼まり」である。

当然ながら前回批判の多かったメインシナリオの再構成、
追加版ならではのご都合ハーレムエンドやサブキャラエンド、
加えてエロ面での充実を期待したいところなのであるが、そこは信頼の130cm。
見事にどれひとつとして対応してくれないという離れ業をやってのけた。

CGは相変わらずの高品質だが、ボリュームはやや少なめでエンドは2種類のみ。
通常エンディングは前作の隠し設定を多少取り入れた会話をした後に
ライブシーンで盛り上がって終了という文字通りの打ち切りエンド(後日談なし)。
さらにもう片方はサブヒロインルートに突入したと思いきや、
最後には相手を振って終わるという需要不明の謎エンドである。

本編の内容は主人公周辺のドタバタ劇が大部分を占め、
超展開こそないものの平板すぎる展開で盛り上がりどころも新味の部分もほとんどない。
前作の裏設定はチラチラ会話に出てくるものの基本的に棚上げされており、
前作のストーリー補完という意味でも失敗している。

また、前作で少なさ、特に本番の少なさを批判されたエロ方面ではシーン総数9のうち
局部露出すらないスキンシップだけのシーンが4つ、CG1枚の未遂が1つ(つまり実質4)。
一方で挿入ありが1つだけ、それすらサブヒロインのオナ妄想だったという有様である。

あまりの内容のなさに訓練されたメーカースレ住民を以ってすら「本編は特典ディスクの
ドラマ」とまで言わしめたメーカー側の姿勢は、むしろあえてユーザーの期待に
応えないことをポリシーとしてるのではないか、とすら思わせるものがあった。

しかし発売だけでこの作品は終わらない。数多く寄せられるユーザーからの否定的な意見に、
制作側は表向きの反省どころか「これじゃ、あきまへんか」「挿入がないといけないんですか」
など逆方向の対応で自ら場外乱闘へ持ち込むというかつてないアフターサービスを実施。
鬼うた、鬼まり、さらに事後対応と繋ぐ3連コンボで見事にユーザーの忍耐力をKOした。
今作はわずか半年での作品なので間に合わせ感が強く出るのは仕方ないのかもしれないが、
逆に言えば短期間制作の作品を定価7140円で売っているという見方も出来るわけで、
しっかり商売としてソフトを出した以上、制作側の責任は問われて然るべきであろう。
(※なお、上記のスタッフ発言については既に一応の謝罪が行われている)

この作品自体は総じて糞ゲーというよりは単に駄作であるが、
制作側の姿勢や前後の事情とともに、今後も色々と話題に上りそうなソフトである。


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タグ 2010年の作品
最終更新:2014年08月02日 14:59