プレミアムプレイ ~ダークネス~ 選評

選評

【2013】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 60本目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1390689310/
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名前:PPD選評(代行) ◆aWf50BmN.M [sage] 投稿日:2014/01/30(木) 23:47:05.95 ID:0Nvrgekd0 [5/13]
PPD検証動画
http://www1.axfc.net/u/3158529?key=KOTYe

タイトル : プレミアムプレイ ~ダークネス~
ジャンル : 3DキャラカスタマイズHエディットゲーム
発売日  : 2013年1月25日
価格   : ¥9,240(税抜 ¥8,800)
公式サイト: http://www.illusion.jp/preview/premium/index.html

【要点】
・技術の無駄遣いならぬ声優(予算)の無駄遣い<9つの物語>
・続編を匂わせたり特典商法で旧作信者を釣った<レイプレイ詐欺>
・本編の造りが荒く、ゲーム性のない<未完成品>状態で発売
・HーModeの中心で「タノシイネー」を連呼するけだもの
・DLCのツール「スタジオ」が実質本編だった
・追加ディスク、システムやデータをほぼ流用した新作で1年掛けて信者から搾り取った

【序】
国際問題を引き起こした問題作『レイプレイ』以降、長らく陵辱系から手を引いていたILLUSIONが
かの問題作と似たコンセプトの新作を発表したことは2012年末に密かな話題となり、
続編を待望していたファンらにより作品スレは沸いていた。
そして、1週間の発売延期や、DVDが2枚から3枚に増えたり、
体験版の配布はなく店頭用試遊機によるカスタマイズ体験版が公開される(ソフマップ2店舗)など、
いくつかの不安材料が見え隠れする中発売された本作『プレミアムプレイ ~ダークネス~』(以降PPD)は
瞬く間に店頭から姿を消し、発売直後はネットオークションなどで高値で取引されるなど売れ行きは好調であった。
早くも3月1日にはDLCとして機能制限版(体験版)が公開されていたオリジナルシーン作成ツールに
新規衣装等のデータを加えた追加ディスク『プレミアムスタジオPro』のサイトが公開されるなど、
3Dエロゲ老舗ILLUSIONは本作のヒットで息を吹き返したように見えた。しかし実態はどうだっただろうか?

【システム】
PPD本編の機能は次の3つに分類される。
1.キャラクターカスタマイズ
2.Hフリーモード
3・シナリオキャスティングモード
公式サイトの説明『コンセプト』によるとPPDとは3のシナリオを指すらしいが、何故か順序が逆転している。
スライダーで身体バランスを調整したり、用意されたパターンから衣装や髪型、色を選択することで
容易に好みのキャラクターを作成できるキャラクターカスタマイズが本作最大の売りであり、
PPDとはカスタムしたキャラクターを使用したHフリーモードやシナリオキャスティングモード(以降シナリオ)
をプレイするゲーム・・・のはずだったが、上記3機能のうち、製品レベルに達していたシステムはというと、
1のキャラクターカスタマイズ(以降カスタム)のみであった。
Hフリーモードは作品スレで「タノシイネー、タノシイネー」と揶揄される通りの出来損ないであり、
シナリオはフルボイスでありながら陳腐すぎる内容の1本道×9ルートというただの苦行であったうえ、
Save&Loadを繰り返すと顔面崩壊を引き起こす致命的なバグがあり(後日修正されたが)、殆ど触れられることはなかった。
以下、2種の糞モードについて検証を交えつつ紹介する。

【シナリオ】
公式サイト説明文に「PPDに登場する総勢26人の女性キャラクター全てを自分好みにキャラカスタマイズ!・・・(後略」
とあること、フルボイスであること、衣装やMAP等々を見る限りでは企画時点でメインとなるはずだったADVモード。
タイトル画面ではStory Mode、説明書ではアドベンチャーシーンとなっている。
だが、製品版では隠し要素並に降格され、Hフリーモードを2回プレイすることで開放され、遊べるようになる。
糞みたいなストーリーを別のキャスティングで9ルートも作るなんて予算の無駄遣いにも程がある。
需要がどこにあるかは不明だが、本作PPDで唯一のゲーム要素は冒頭のキャスティングである。
登場キャラクター4人の性格選択により1/9ルートが決まり、その後は分岐のない1本道のシナリオをただただ眺めることになる。
一般的な2DのADVと違う点は、女性キャラクターの外見をカスタムしてゲーム中に反映できることと、3DのHシーンである。

・Hシーン
Hシーンは後述するHフリーモードからの抜粋版であるため詳述は避けるが、何もせず即終了しても何の問題もなく物語は進行する。
Hフリーモードとはシステムが別であるため、ボリューム不足のHシーンを補完するためには、一旦Saveしてタイトルに戻り、
フリーモードを起動してキャラクターをLoadしてHカスタムを・・・という面倒な作業を強いられることになる。
シナリオ各ルートでは通産10回前後Hシーンが挿入されているが、殆どは初見のモブキャラが相手であり、
うち半数は人外キャラを操作しての陵辱シーンである。また、パケ絵のようにヒロインが陵辱されるHシーンは存在しない。

・画面
2D静止画の背景に3Dキャラクターを乗せて立ち絵とし、表情・瞬き・口パクなど僅かに動きはあるものの、殆ど止まっているため、
まるで2Dエロゲのような印象を受けるが、造形が立体であるため独特の雰囲気をかもし出している。
プレイ開始時には猛烈な違和感を覚えるが、徐々に慣れ、物語終盤でわずかに現れるバトルモーションには感動を覚えることに
・・・なるかもしれない。あまりにもチープなエフェクトに至っては泣けてくるだろう。いろんな意味で。
AUTOが途中で止まったり、SKIPが止まらなかったり、回想のセピア調から復帰しなかったりするが、すべては些細な問題である。
HシーンをプレイしたければHフリーモードでやればいいのだから。

・ストーリー
事前情報は公式サイトによる下記3行と、女性キャラクター総勢26人の外見と、MAPのみであった。説明書にも説明はない。
  >夜の街で多発する会事件。
  >謎の女に導かれ、戦いに身を投じていく主人公。
  >やがてそれは大切な存在をも巻き込んでいくことに――。
オムニバスストーリーのため、各ルートで詳細設定や配役は異なっているものの、大筋では以下のような内容である。
クリーチャーによる強姦事件に遭遇した主人公・雅哉は不思議な力で変身ヒーローとなり、幼馴染の少女・美弥子とともに
善の組織の協力を受け、夜の街を駆け回り、巨大な悪の組織に立ち向かう・・・だいたいこんな感じ。
各ルートの根幹がソックリなくせに飛ばせない仕様のため、多くの挑戦者は睡魔に襲われ、敢え無く散っていった。
それでも短ければいいのだが、AUTOプレイで3時間超の酷似した1本道を9ルートとなると・・・zzz・・・
申し訳程度に挿入されるエロ要素も笑いとシリアスの区別が困難であり、キャラクターや世界観は曖昧模糊とした悪文。、
セリフとSE・画面のみで進行するため、作中用語や人間関係の把握が困難なうえに、ルート毎にキャラ名と声優がばらばら、
極め付けにはRecast機能でいつでもカスタムしなおせるため、キャラクターの外見すらあてにならない。
斬新と言われればそうかもしれないが、自分で設定資料を作りながらプレイしろとでも言わんばかりの不親切さである。
否、何度も繰り返される幼馴染とのほのぼのラブコメ会話や、謎の女の不思議な力による<たまに効かない>記憶消去の連鎖で
プレイヤーの記憶も消去されるという、キャラクター達とかつてない一体感を味わうための試練に違いない。

 ・・・と思ったらwikiに詳しい説明があったので諸々はそちらをご覧ください。
 プレミアムプレイ ダークネスWiki : http://ppd.cswiki.jp/index.php?FrontPage
 プレミアムプレイ→ストーリーモード→各ルート名 で詳細表示可。

・検証動画(すぐ消します)※DLCのパッチ当ててないので汁が出ていません※
 ppd01_story:ルート01『サイズ オブ エクリプス(蝕の大鎌)編』より
中盤の空手部先輩をノンビリ護衛に行って手遅れだった時の主人公陣営キャラクターらの反応が不愉快すぎたため抜粋。
(化物にレイプされた被害者に対して、記憶消去したし外傷が軽微だから仕方ないと流し、もらった薬を飲まない人柄を揶揄。)
生理(月経)については恥ずかしがって言いよどむが、エグい発言をしたり、主人公の催眠SEX(義務)を監視したりするヒロイン。
 ppd_x4_storyA及びppd_x4_storyB
冒頭部分の酷似したストーリーを抜粋。キャスティングが別なので別ルート・・・のはずだが。4倍速でサーセン。

【Hフリーモード】
フリー(自由)といえば聞こえはいいが、プレイ内容・背景・キャラクター・衣装・ボイスなど
すべてプレイヤーが自力でカスタムし、設定した上で、Hシーン突入後もピストンスピードや服の着脱・絶頂などきめこまかに
マウス及びキーボードで操作しつづけなければならない。現実は非情である。設定を保存できるのがせめてもの救いか。
タイトル画面からH-Modeを選び、次に出る選択肢のHard ModeかNormal Modeを選ぶと設定画面に進む。
キャラクターはCustomボタンからカスタムモードに入り、設定しなおすことができる。
各Modeに共通して選択するのは、VOICEとMAPと行為である。Normal Modeの場合はハート(感度)毎に各1種行為を選択できる。
また、Normal Modeでは「スタンダード」で和姦系、「ダーク」で強姦系を切り替えることができる。
最初は選択できる行為が少ないが、プレイ回数をこなすことですぐに全行為を選択可能になる。
なぁに、片っ端から選択してSTARTしたら即終了すればいい。ワー簡単ダネー。
一見してバリエーションが豊富そうなHフリーモードなのに何故クソなのかは、動画を見れば一目瞭然ではあるが、
一言で言って<作りが雑すぎる>。もっと言えば、好きにHシーンが作りたければスタジオで作ればいいじゃない、とでも?
モーションや男性キャラクターの豊富さに相反して、女性キャラクターの人形じみた単調な振る舞いが目に余るのである。

・検証動画(すぐ消します)
ppd_std01:スタンダード・挿入・感度最高(ハート×5)で「タノシイネー」を検証
結果、二種のVOICEで「スッゲータノシー」及び「モノスゴクタノシーワー」を確認した。
ppd_std02:スタンダード・胸責め系・感度最高でマウスによるパイモミが喘ぎ声とリンクしていないことを検証
ppd_std03/04:スタンダード・奉仕系・感度最高で喘ぎながら立ち足コキというシュールな行為を検証。
ppd_dark_auto:ダーク・おまかせで適当に行為を選択、ボイスが不自然すぎる行為ばかりだということを検証。

・少なすぎるセリフの繰り返し
マウスホイールで調整できるピストンスピードにあわせて喘ぎのスピードも変わるが、合間に挿入されるセリフが乏しく、
ピストンスピードを最高にしていると妙なセリフを連呼しているように聞こえる。代表例が「タノシー(楽しい)」である。
過去作に比べて喘ぎループの繋ぎが雑であり、発するセリフの酷さから多くのプレイヤーが頭痛を覚えたとか。
尚、後日DLCによる追加機能でセリフのON/OFFができるようになった。・・・解決は、してません。

・少なすぎるパターンの使いまわしとか
ボイスパターンに乏しいためか、かなり大雑把に分類された枠組みの中では、ボイスパターンや表情変化など皆共通である。
少数の口が塞がっている系を除けば、最高感度+挿入のパターンは全て同じだし、どんな奉仕行為でも皆同様に喘ぐのである。
Normalも(スタンダードも、ダークも)、Hardも、同じ組み合わせが使い回されていて不自然極まりないし、すぐ飽きてしまった。
涙を浮かべながら男を拘束して腰を振る少女、嫌よと言いつつ喘ぎながらパンストでチンコをしごく少女・・・
相手が中年オヤジだろうがグールだろうが蜘蛛男だろうが「なんでこんなこと・・・」とボヤく少女。あと視線逸らし過ぎィ!
製作者は誰も不自然に思わなかったのだろうか?そもそもテストプレイをしていたかどうかも疑わしい。

【その他】
レイプレイに似せたロゴやいかにも陵辱系に見せかけたパッケージに騙されてPPDを購入した者の多くは、騙されたと憤った。
3Dシーン作成をするのが好きな層にはスタジオも受けたが、自分を含めゲームを望んでいた人々には納得いく内容ではなかった。
多くのリソースを食っているシナリオの内容も、トンデモSFヒーローものではあるが、陰惨さは微塵も感じられなかった。
いくら身体のカスタマイズが自由度高くても、おっぱいの揺れが良くても、無反応じゃツマンナイ!架空だからこそ生きて欲しい。
うち震え突き刺さる髪とか、パンツのシワが狂ってるとか、描画2で凄い事になる乳首とか未だに不具合あるけど、ソコじゃない。
前作ハッピーエンドトリガーに続き、店舗と通販で予約特典の種類が違うだけでなく、通販の早期予約特典もAB2種類選択式の
特典をつけて発売された本作PPDではあるが、それぞれの特典となった衣装データは続いて発売された『むすメイク』及び
『インモラル病棟』のDLCや初回特典DISCとして即使いまわされた。全特典をコンプするために3個買いした信者こそ
最もダメージが大きかったようである。1年経った今では特典商法から初回限定商法に乗り換えたようではあるが・・・
また、PPDという未完成品を売りつけ、追加ディスクで完全版になるといって更に『スタジオPro』を売りつけ、
わずか1年も経たぬ間に続けてシステムの完成形という形で『インモラル病棟』を発売したことも忘れてはいけない。

【おわり】
発売後1年が経過した今振り返ってみると、タイトルが発表されたその時から、こうなることは決まっていたのかもしれない。
今やプレミア化して久しいレイプレイっぽいのは箱だけだった、品薄商法の<プレミアム>感。
ゲーム性はほぼなくて、実質はツールやエディタの類だった、今はもうない幻想の<プレイ>冠。
陰惨さは微塵もないけれど、ほとんどのMAPは黒く塗りつぶされていた手抜k・・・闇夜の<ダークネス>環。
完全新作の類似作、一見力作、リアルプレイの早期予約締め切りが迫る今だからこそハッキリ言っていいのではないだろうか。
『プレミアムプレイダークネス』はクソゲーだったじゃないか!と。

・・・しかし買ってしまうかもしれない。懲りずにいたずら学園も買ってしまったのだからw 御後がよろしいようで。

本当はレイプレイとかTeaTimeとか同じくらいのクソゲー・前作ハッピーエンドトリガーにも触れたかったけど締め切りなので。
いたずら学園もバグってるけどPPDよりは遊べたんだよなぁという気持ちで書いた。PPDが酷すぎただけともいう。
申し訳ないけどストーリーモード全クリはできませんでした。補足訂正あったらオナシャス。駆け込みスマンコ。
PPDに外出し精液とか潮とか入れ忘れるなんてそれだけで喝!もっといい汁つくってくれよと言いたい。そんだけ。

備考:
3Dエロゲ競合他社はフルプライス新作を年1作発売できるかどうかというところの寡作であるが(フツーはね)、
一方、2013年のILLUSIONは下記4作品を発売している(うち、フルプライス新作は3作)・・・そら、そうよ。
1月25日『プレミアムプレイ ~ダークネス~ 』¥9,240(税抜 ¥8,800)
4月19日『プレミアムスタジオPro』¥3,990(税抜 ¥3,800)
7月26日『むすメイク』¥9,240(税抜 ¥8,800)
11月1日『インモラル病棟』¥9,240(税抜 ¥8,800)

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以上でPPDの選評は終わりです

最終更新:2014年08月04日 02:01