ノブレスオブルージュ 選評

選評

【2013】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 52本目 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1381830883/

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:ノブレスオブルージュ選評:2013/10/25(金) 22:18:55.77 ID:xnNwpXmF0
ノブレスオブルージュ選評
メーカー:チュアブルソフト
発売日:2013年9月27日
価格:9,240円(税込)

ノブレス・オブリージュをモジったと思われる本作は、その言葉の意味と真逆のシナリオ構成により購入者を恐怖のどん底に叩き落とした。


要点
1.2/4+Trueルートで同じキャラからの一方的な逆恨みによる犯罪行為の数々
2.シナリオが致命的に短く、内容がない
3.女装モノなのにエロシーンで主人公の顔がほぼ写っていない
4.制服でチャンバラ、胸元のバラを狙うキチガイ集団

・本作の舞台設定について
本作の舞台となるサント・アレクサンドラ女学院では、生徒は帯剣して、互いに剣の腕を競い合う。
月に1度試合をしてその勝敗によって序列が決まり、学園内で使える独自通貨が多く貰えたり、1位になれば生徒会会長になったりする。
試合の時はフェンシングの電子判定のような物を使用しており、3回の有効打突もしくは、胸元のバラを散らすと勝利となる。
また、日常的に私闘が許されていて、制服で野良試合をすることもある。
基本的にサーベルを使用するが特に決まりはないため、各々好きな武器を帯剣している。

・本作の主要人物について
十四也 主人公
双子の妹に入れ替わって女子校に潜入することになる。

ルイ
主人公の双子の妹で、ヒロインの大剣が足に直撃して入院、療養中
学院の中では序列1位で生徒会長

ダルタニアン
足で負傷している(と思っている)主人公に全力で抱きつく非常識娘
ルイのことが好き過ぎる癖にアホという設定でバラすまで全く気づかない

アトス
宝塚の男役的ヒロイン

アラミス
ルイのルームメイトで主人公の女装をサポートする。

ポルトス
身長の約2倍はあると思われる大剣を振り回すちびっ子
試合用おっぱいアーマーの製作者

以上がメインヒロイン

リシュリュー
ルイに負けて序列2位、生徒会副会長となった貴族お嬢様
校則で全校生徒を金髪、巻き毛にする 等のトンデモ案を出すがルイに却下される日々

ミレディ
リシュリューお付きのメイド長
バトル物にありがちな解説役
シナリオの終盤数々の犯罪行為を起こすキチガイ

本作は、ルイ以外の4ルートをクリアするとルイのルートが開放される形式である。(便宜上Trueとする)
要点1は既に少し書いてしまったが、ミレディによる犯罪行為が2/4ルート+Trueルートでも行われる。
ミレディの悪行
1.ルイとポルトスの試合で、試合用礼服に細工して電流を流し、ルイの動きを鈍くしてポルトスの大剣が足に直撃する原因を作った
2.ヒロインをスタンガンで気絶させて拉致監禁
3.ヒロインの命に関わる心臓の薬を盗み出して隠す
4.主人公をスタンガンで気絶させて拉致監禁して、ルイに試合でわざと負けるように要求

上記はリシュリューが序列1位を取り戻すための行動だが、リシュリューはそんなの頼んでいないので誰の得にもなっていない。
一歩間違えれば死人が出てもおかしくない犯罪行為の数々なのに、作中では罰としてトイレ掃除や草むしりをさせられるだけである。
ライターはギャグにしたかったのだろうが、上記の犯罪行為を受けて平然とした顔が出来る主人公達は非常に人間が出来ている。
また、Trueルートでは一度この罰を受けているのにもかかわらず4の行為を行うため、救いようがない。
3/5ルートがこの調子であり、Trueルートの最後までこの調子で非常にイライラさせられる。
主人公も女学院に侵入しているので人のことは言えないという世紀末なのだろうか。

次にシナリオであるが、本作はマップ移動系でSSを選択して見ていく形式で、
例えるなら、その辺のシミュレーションエロゲーからシミュレーションを削ったような内容で、見どころはどこにも存在していなかった。
どのSSも短く当たり障りのない内容なので、基本的に見なくてもシナリオ上問題がない話ばかりである。

また、主人公の声を入れたら予算が尽きたのではないのかと邪推するほどシナリオが短い。
好きなルイの近くにいるために、ダルタニアンが生徒会の自警団に入るために試合で活躍して、さぁこれから本番だ!と思ったらルート分岐の選択肢
この選択肢を選ぶと自動的にルート分岐して、Hしてヒロインか主人公がミレディの犯罪行為をはねのけてEND。
女装モノ特有の好きだけど男とバレたらどうしよう、といった葛藤もなく好きになったら平然と正体をばらしてヒロインと結ばれる。
また、入れ替わりが終了した後のことを何も考えず恋人同士だとばらす非常識さ、それを平然と受け入れる周囲。

アトスルートでは、主人公の姿にルイを見ているアトスに苛立つ主人公が決闘を申し込んでそこそこ盛り上がった。
ダルタニアンルートでは、主人公と付き合って腑抜けになったから山にこもって修行、熊に襲われてなんとか撃退。その後の試合では、主人公の絶叫応援により逆転勝利でEND。~
ちなみに山に熊がいるのもリシュリューが飼っている熊が逃げ出したのに、有効な対策、告知が十分でなかったためである。
Trueルートでは、4つのルートの展開を少しずつ持ってきているようだが、なんの説明もないのでよくわからないまま始まってルイとHして、ミレディに再び犯罪行為をされて、倒して終わる。

心臓の薬を盗まれたヒロインについては、アトスの部屋から見つかった秘伝の薬の巻物によって全回復。マジ秘伝の薬ぱねえ。
都合よく山にあった薬草を手に入れるために熊とも一戦したけど特に問題ないね。

また、ルート途中からルイが鉄仮面を被って義賊的な私闘を挑みまくるという展開が入るが、わずか1,2ヶ月で剣をまともに振れるならそもそも入れ替わる必要性がないじゃん…。

次にエロシーンであるが、本作はチュアブルソフト過去最大のエロシーンボリューム!だそうである。
過去最大と言ってもシーン数はそこそこ多いがそれぞれが短く、マップ移動形式によるぶつ切りなので唐突感が強く、全く実用に耐えない。
また、女装モノのエロシーンは主人公とヒロインどちらを見ても良いので二度美味しい!はずが、構図で主人公はほぼカット
たまに写っていても(画像1)顔が描かれていないので、女装モノの利点を全く活かせていない。
十四也きゅんかわいい!と購入した者もまさかエロシーンで顔がのっぺらぼうになっているとは想定していただろうか。
ちなみに、主人公の顔が写っているエロシーンは全体の1割にも満たない。
画像1:http://yui.oopsup.com/browse.php/KOTYE/nobu1.jpg

最後の要点、月1回の試合とは別に日常的な私闘が何故か許されている。
この際は普通の制服で行い、武器を落としたり、胸元にあるバラを散らされたり、降参すると負けるとなる。
ちょっと待って欲しい、刃を落としてあるらしいが、サーベルで胸元にあるバラを攻撃ってそれ手元狂ったら死ぬよね・・・と突っ込みどころが満載である。
ポルトスの身長約2倍の大剣をまともに受けても平気らしい特殊おっぱいアーマーが存在するので、きっと制服も自動ガードしてくれるよね!

細かい点を上げていくと、
本作の幕間には画像2のような設定画像が表示されるが、約2秒で次の場面へと移ってしまうため速読のスキルも養える親切設計。
画像3のように謎スキル画像が表示されることもあるが、本編と特に関係が無いため製作者の自己満足が見て取れる。
なお、上記画像はルートクリアしないとCGモードが開放されないため、一度見逃すとルート終了まで閲覧出来ない。
モブの立ち絵が使い回しで、誰が誰だかわからないため、いっその事顔なしの方がマシだった。…等上げればキリがない。
画像2:http://yui.oopsup.com/browse.php/KOTYE/nobu2.jpg
画像3:http://yui.oopsup.com/browse.php/KOTYE/nobu3.jpg

製品についてくる設定資料集に書いてある、ディレクター草壁よしお氏の流行に乗ってみましたというドヤ顔が伺えるコメントも相まって、誰も止める人がいなかったらこうなるという良い例となった。
唯一褒める点は、マップ移動SSは最低限やれば他のSSはスキップできるので、苦痛の時間が短かったこと、主人公の十四也くんがかわいかったことである。

生徒会長のルイは自分の役割を兄に放り投げる無責任、副会長のリシュリューはトンデモ校則の提案、熊が逃げ出したのに筋肉メイド1人に捜索させるだけで告知や対策をしていない等、登場人物は高貴な者としての自覚が全く足りていなかった作品であった。
本作を制作されたチュアブルソフトはノブレス・オブリージュの意味を辞書で調べることをオススメする。

以上駄文を読んでいただきありがとうございました。