| タイトル | 明日もこの部室（へや）で会いましょう |
| ジャンル | 僕たちの想いと思い出を写すADV |
| 発売日 | 2013年07月26日（金） |
| ブランド | ミルクプリン |
| 価格 | 税込9,240円（税抜8,800円） |
・正体不明の主人公
・シュレーディンガーの許婚
・理不尽トラップによる超展開バッドエンド
・裸族引きこもりニートからのバイオハザード
・明日は部室に行かない
・薄すぎる内容でフルプライス
【2013】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 58本目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1389006337/
611 名無しさん＠初回限定 2014/01/13(月) 13:43:50.28 ID:owXJ9vPe0
『明日もこの部室で会いましょう』
単純にまとめるなら
・逃れられないバッドエンド
・裸族引きこもりニートエンド
・明日は部室に行かない
この三つでいいと思える。
作品は廃部となる写真部を存続させるために頑張ろうというもの。
廃部回避にやろうとしたことは学祭への出展及び客からの出し物投票で上位入賞する。
もう一つは写真展での入賞。
そして存続の為のカギとなるのが主人公……らしかった。
話のキーになる……と勘違いするのが、主人公が昨年の秋の学祭で撮った写真。
これのおかげでヒロイン①とヒロイン④が入部することになったのだが、
写真の中身はヒロイン②とヒロイン④を撮ったこと以外、何も分からない。
ただ凄いだの鋭いだの暖かいだの、といった評価があるのみ。
主人公の写真は出し物投票で惜しいところまでいったらしいが、結局のところどんな写真か分からない。
唯一分かるのは、主人公は人物写真を撮る際に内面を晒け出させて相手を興奮させる能力を持っているのではないか、ということ。
ちなみに女の子と話すのは苦手な主人公らしい。
名前を呼ぶのも無理だし怖いというが、登場キャラに煽られるとヒロイン選択一個目から
平然と名前を呼ぶ様には、一瞬だけ目を疑うことになるだろう。
もちろん選択以外の共通では元々の呼び方で呼ぶ。
他にも細かなところではあるが、ツッコミどころは多々存在した。
システム面でも抜かりはなく、昔よろしくクイックセーブ＆ロードは存在せず、バックログはメッセージウィンドウを一つ一つ戻っていくのみ。
キャラクター音声も『その他』があるが、ヒロイン以外の音声は存在しないので、何の為にあるか理解不能な点など掴みは上々。
しかし真髄はシナリオ。
共通ルートにまず落とし穴がある。
・被写体を探しに行く→ヒロイン選択
・カメラの手入れをする
・部室で過ごす
これを計２０回ほど繰り返すのだが、基本に則りヒロインをずっと選択していくとバッドエンドに直行する。
何かの間違えかと思ってやり直しても、変わらない。
なので幾つか存在する別の選択欄のうち、
・身体を鍛える
・心を鍛える
・頭を鍛える
これが原因かと思いきや違う。
結果として筆者は１０回以上バッドエンドに向かった。
正解としては、ヒロインとのやり取りが少ない日が何日かあるのだが『その日をヒロイン以外選択する』といった想定外なやり方が必要となる。
ちなみにヒロイン選択は何日か選ばない日があっても問題ないが、ヒロイン以外を選択する日は一日たりとも誤差は認められず、
一日でも間違えたらバッドエンドへ向かう若干鬼畜な仕様。
そして肝心の個別ルートだが、Ｈ→告白→Ｈ→数年後かＨ→告白→数年後で終了。
個別に入ってスキップを使ったら５秒でタイトル画面まで戻れるほど短い。
Ｈ終わった瞬間に数年後なので、どのルートでも最初に書いた写真展出展も学祭出展及び投票の部分をぶっ飛ばしている。
一切描写されないから何かに出展したとか分からない……ならまだしも、部活の存続がどうなったのか分からないルートも存在する。
ヒロイン①２年。
中途半端な時期に転校してきた元雑誌モデルの転校生……らしい。
というのも２年生の７月から始まる作品で３ヶ月前に転校してきたのなら、普通な転校生な気がするからだ。
ちなみに転校の理由は一切描かれなく、モデルをやめた理由も最後まで分からない。
個別に入ると２回目のＨで写真撮りながらＨしまくったあげく地の文で、
『寝る間も忘れて肌を重ね、夜を摩擦し続けて。
気がつくと数年が経っていた――。』
と締めに入っていったのはある意味で秀逸だった。
２年間、服を一切着ずヒロインの親戚の家で５年分の貯蔵された食糧を使って
裸族引きこもりニートエンドとなったのは斬新すぎて目眩がするほど。
一応、皆が頑張ったから部活は存続したらしい。
ヒロイン②
３年で、写真部の部長。
主人公に自分をもっとよく知ってもらう為、Ｈする。
最後は部活の描写が一切ない為、存続したかどうかも分からない。
ヒロイン③１年の後輩。
撮影時に相手を興奮させる才能を主人公が開花させる。
この子のルートでも写真部がどうなったのか分からない。
ヒロイン④２年の幼なじみ。
数年後、裸のヒロインが服を着ようとした時の台詞で
「服は着て当たり前。文明人なんだから」
という台詞に対して主人公が
「あえて脱ぐことで、知性を証明しようよ」
など、自身は裸であることを誇りにして、ヒロインにも服を着せないなど裸族の片鱗をまざまざと見せる。
写真部がどうなったのか分からない。
最後、尻揉んで話が終わる。
ヒロイン⑤先生。
共通ルートで酔っ払って主人公とＨするのだが、終わって場面転換した瞬間に主人公から「さて、寝るか」と感想も何もなく足蹴にされる可哀想な人。
ここでも撮影時に相手を興奮させる才能を主人公が開花させる。
写真部は存続したらしい。
最後は主人公が先生になるなど、一番真っ当なエンドっぽい。
最終的なまとめだが個別に入れば誰であろうとゲームタイトルにある『明日も部室で会いましょう』の部室に行く描写なく終わる。
部室を存続させる為に頑張る、という始まりだったはずなのに、結果がどうなったのか分からないのは斬新すぎてライターを蹴り飛ばしたくなってくる。
特に主人公の人物写真に対する才能も結局のところヒロインを発情させる便利機能と化し、部活存続のカギになるどころかエロ写真撮影に夢中なイメージしか残らない。
廃部回避の為の学祭が描写されていないので山もなく、主人公が何をしたのかも書かれていなく、ただただやったことを後悔する作品。
結局のところ、裸族引きこもりニートエンドの衝撃だけが残った。
【2013】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 59本目
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5 ：明日もこの部室（へや）で会いましょう 選評：2014/01/15(水) 03:30:01.91 ID:pQqFM6UR0
2014年の年明けを迎え、そろそろ総評についても話題に上り始める1月、突如としておぞましき生物兵器が地の底より噴出した。
その名は『明日もこの部室（へや）で会いましょう』。7月に発売されておきながらまったく話題にも上らず、地の底で息を潜め機をうかがっていた真夏の怪物である。
まず公式ＨＰからして発売後半年経っても未だに発売予定のまま、社名が間違っている、サンプルボイスは各キャラ１つもしくは一部キャラにはそれすらない、
ギャラリーの驚きの少なさなど、商品を売ろうという熱意の微塵も感じさせないやる気のなさが漂い、
ネットを探しても感想の一つも見つからないなど、マイナーすぎて今まで見逃されてきたのだ。
もう誰の目にも明らかな地雷というより見えている核爆弾な本作なのであるが、その実態は案の定というか予想を上回る代物だったので、その詳細をここに記そうと思う。
まず最初にシステム面について。
ゲームを起動して、早速Windowのキャプションが『明日もこの部屋で会いましょう』となっていることに気付く。
読み方は『へや』でも、正しくは『部室』なのであり、ゲームタイトルからして間違ってるあたり、先制のジャブとしては十分である。
エンジンは吉里吉里/KAGを採用しているため、必要最低限のものは揃っている…と思わせて、何とバックログが今時ウィンドウを一つ一つもどっていく形式。
さらにマスタリングがおかしいのか、一部シーンにおいてキャラの音声が妙に小さくなるなど、違和感を感じさせる。
特にエロシーンにおいて、ＢＧＶが大きいのに音声は小さいということが起きるため、そのままではボイスが聞きづらく、
音量をあげればＢＧＶとＢＧＭがうるさいという事態が発生することになる。
またこのＢＧＶは、スキップでシーンを飛ばすとエロシーン終了後もずっと再生され続けるため、翌日に進んでもずっと喘ぎ声が流れ続ける様は非常にシュールである。
次にグラフィック面についてであるが、まず立ち絵は特に後輩と先輩の二人が、腰が異様に細い逆三角形の体型となっており、なんとなく怪しさを感じさせる。
+ ...
イベントＣＧについては(本当に)最低限のクオリティは保っているが、後述するシナリオがぺらぺらの関係でイベントＣＧ自体も非常に少なくなっており、
先生に至っては差分を除くと7枚、先輩は8枚しかないという少なさである。
また原画は七瀬葵となっているが、イベントＣＧ間で本当に同一人物によるものなのか違和感を覚えるものがあり、
クレジットによるとグラフィックが5人もいるため、クオリティの差はここに起因するのかもしれない。
なお、クオリティーの問題とは異なるが、幼馴染の実家のカメラ屋の風景は我々の常識と一線を画しており、一見の価値があることを付け加えておこう。
+ ...
さてここまでは前哨戦であり、ここからがこのゲームのクソゲーたる真髄である。
まずこのゲームの主人公であるが、この主人公からして突っ込みどころが多数存在する。
ゲームを開始して1クリック、早速ここでプレイヤーの手が止まる。
主人公のデフォルトネームは『勇次郎』になっているが、ちょっと待ってほしい。
公式ＨＰのストーリーの項目には、主人公は写真部副部長『樫尾 光』となっているではないか。
混乱しながら話を進めると、犬吠崎副部長なる人物まで登場し、混乱に追い討ちがかけられる。主人公が副部長なのではなかったのか？
ヒロインやモブキャラは主人公を樫尾君と呼ぶので、主人公は『樫尾 勇次郎』なのか？
挙句の果てには、主人公のことを少年と呼ぶ副部長に対し、「俺には主人公って名前が」と言い出す始末。お前はいったい何者なのか？
+ ... なお、スレの情報によるとこの『勇次郎』なる名前は、同ライターの別ゲーの主人公の名前とのこと。
つまりはコピペによる修正ミスなのだろうが、開始１クリックの間違いすら気付かないのには驚きを禁じえない。
続いて性格に関してだが、女の子を極度に苦手としており、触れ合うのも、名前も呼ぶのも無理、写真部以外の女の子には声をかけるのすら無理というどこぞのタカ坊を彷彿とさせる。
自分の撮りたいと思う対象しかうまく撮る事が出来ない反面、女性の本性をさらけ出させて鋭くも暖かい写真を撮る事が出来る才能があると評されているものの、
前述の女性恐怖症がブレーキになり、このところずっといい写真を撮る事が出来ないスランプに陥っているという設定である。
ところがこの主人公、オープニングで副部長から親しくなるためには相手を名前で呼ばなければならないと言われた途端、あっさり全員を名前で呼び始める。
更には副部長に煽られると、学校内で写真部の女の子を対象としたエロ妄想を他の人にも聞こえる声で垂れ流し始めるなど、その言行不一致ぶりが凄まじい。
+ ... 極めつけに、途中で体、頭、心を鍛えるという3択があるのだが、どれを選んでもエロ本を手に自家発電を始め、これで3つ同時に鍛えられるなどと言い出す様を見ていると、
女性恐怖症ってなんだっけ？と思わずにはいられない。
また、エロシーンに入ると突然ベットヤクザに変貌するのもタカ坊と同じである。
なお後述するが、個別ルートに入ると裸族の才能を開花させ、性の権化へと進化を遂げる。
次にゲームの流れとシナリオについて述べる。
まずこのゲームの根本的なストーリーであるが、写真部が実績がなく廃部にされそうになったので、何とかコンテストか学園祭の発表で評価を得ることで廃部を免れようと頑張るというストーリーである。
そのためにも、主人公の才能を見出した先輩に、主人公にこの1ヶ月で誰かと仲良くなってその人のいい写真を撮れるようになれ、と告げられるところから話は始まる。
ゲームの流れとしては、毎日誰と行動するかを選び、選んだヒロインの個別イベントを見ながら仲良くなっていき、最終日に誰を被写体にするかの選択肢があり、
そこでＯＫがもらえればそのキャラの個別ルートに入るという形である。
こういった形式のゲームの場合、一般的には毎日攻略したいヒロインを選び続け、そのヒロインのイベントを見続ける、いわゆるオンリープレイを行うことが基本であろう。
ところが本作は、ここに多くのプレイヤーを地獄に叩き落とす恐るべき罠が仕掛けられている。
そう、最初から最後までターゲットのヒロインを選び続けると、ＢＡＤＥＮＤに直行するのである。
どういうことなのか？ それは、このゲームには『見てはいけないイベント』というのがあるのだ。
具体的には、ヒロインがチャラ男から飯に誘われているのを目撃するイベントや、モブキャラから告白されて断るのを目撃する、
挙句の果てにはヒロインが兄弟(もしくは許婚と思わしき人物)と車に乗っているのを目撃するだけのイベントなどである。
これらのイベントを見てしまうと、それまでの過程をすっ飛ばしてその時点でＢＡＤＥＮＤが確定する。
恐るべきことに、このＢＡＤＥＮＤ確定フラグが成立した後でもその他のイベントは問題なく発生し、いい雰囲気になるためまったく気付くことができない。
そして最終日になって被写体を頼んだときに無惨にも一蹴され、初めて自分がすでに死んでいたことに気付くのだ。
そしてそのまま、
主人公は結局満足な写真を一つも取れませんでした→なぜか部活は存続しました→主人公は写真部で浮き、誰も相手にしてくれなくなりました→卒業式の日に飛び降り自殺
という超展開を呆然と眺めることになる。
この不意打ちからの虚無感の前には、主人公がいなくても部活が存続できるなら主人公がキーマンだというのは何だったのかという疑問すらかすれて消えていくことだろう。
ヒロインが自分以外の男(副部長を除く)と一切会話してはいけないというのは、さすがに独占厨にも程があるのではないだろうか。
物語を彩るヒロインたちであるが、暴力系ツンデレ転校生、天然奔放系先輩、クールな後輩、サバサバ系幼馴染、ビッチ教師の5人である。
これに関しては特に語るべき点はない、というより語りたくても語れないというのが本音である。
なぜならシナリオ中で、彼女たちのキャラクターや設定が掘り下げられることが一切ないからである。
前述したこのゲームの形式により、このゲームのシナリオは9割が全キャラクター共通のシナリオで、それに毎日の選択による各ヒロインの個別イベントが少々、最後に分岐により個別ルートという形になっている。
ところが、このシナリオがまた無味乾燥を極める。
毎日の共通シナリオは、本当にどうでもいい雑談や、カメラに関するニッチすぎる話題など、盛り上がりどころといえるものは一切ない。
部室の前に赤ん坊が捨てられていたと思ったら、実は学校のＯＢが学内で迷っているうちに赤ん坊がどっかいってしまっただけだった、など、だからどうした？というようなイベントばかりで、本編とのつながりは何もない。
さらに、カメラの清掃の仕方や、シャッタースピードについての話題、撮影者の被写体に対する干渉はどこまで許されるか、という真剣な討論(？)など、ある意味では写真部の会話としては正しいのかもしれないが、
そういった話題を読みたいと思うプレイヤーがどれほどいるのかと甚だ疑問に思わずにはいられない。
物語の重要イベントであるべき海での合宿においても、各ヒロインのルートにおいて特別なイベントは一切なく、周囲を探索して被写体を探した、みたいなどうでもいいイベントが続き、
最後に皆で海で遊んでビッチ教師に逆レイプされるのみである。
では個別イベントのほうはどうか？
残念ながらこちらも共通イベントと同じで無味無臭である。
転校生のイベントは毎日公園にいって被写体を探すだけ、後輩は猫のたまり場を探す日々、先輩は幽霊(？)が見えてそれを探したり、
被写体探しがいつの間にか食べ歩きになっていた、のようなどうでもいいイベントばかり。
転校生は元モデルで、モデルをやめた経緯や、突如転校してきた経緯、今まで誕生日を祝ってくれた人はいなかった発言など、
伏線と思わしき設定が登場するものの、最後までそれらに触れられることは一切ない。
後輩に関しても敢えてマニアックなカメラを使う理由や、合宿中に寝ぼけて泣きながら主人公の布団にもぐりこみ、意味ありげな寝言を言うなど、
思わせぶりな行動があるのだが、それはその後当然のようになかったことになる。
さらに先輩においては、そもそも公式ページのキャラクター紹介とゲーム内の性格が別人といってもいいほど乖離しているため、設定や伏線がどうこう言う以前の問題である。
そして幼馴染と教師に至っては…驚くべきことに個別イベントが一切ないのである。
毎日の行動選択では、転校生、先輩、後輩と行動を共にする、という選択肢があるのだが、幼馴染と教師に関してはそもそも選択肢すらない。
そのため、毎日部室で時間をつぶしたり、カメラの手入れをしたり、ということをひたすら毎日繰り返すことになる。
これらのイベントは、何故か転校生が出てきて雑談になるイベントが数個ある以外は、アルバムを見ていたら一日が終わった、など数クリックで終わるイベントばかりで、幼馴染も教師も一切登場しない。
結局幼馴染は、共通イベントの間に幼馴染が主人公の乱れたネクタイを直してくれる、というイベントがＣＧ使い回しで2回あるだけ、教師は合宿中に逆レイプされる＆海ではしゃぐのイベントが1回あるのみで、
個別ルートに入るまでそれ以外のイベントは皆無である。
これは筆者の想像になるのだが、パッケージには転校生、先輩、後輩の3人しか描かれていない、特典のテレカもこの3人のみ、
キャラクター専用ＢＧＭもこの3人分しかなく、幼馴染と教師にはないなどの理由から、元々ヒロインはこの3人のみで開発されていたところ、
営業上の理由などにより、急遽幼馴染ルートと教師ルートを突貫工事で増設したのではないか？と邪推せずにはいられない。
この無色透明のシナリオだけでも読み進めるに当たってプレイヤーに苦痛を与えるには十分だが、それにさらに拍車を掛けるのが、全編にわたって頻繁にねじ込まれる他作品のパロディの存在である。
筆者には大部分が理解できなかったので、ただひたすらパロディネタで内輪で盛り上がるキャラクター(とライター)を尻目に、冷たい視線を投げかけるのみである。
一例をあげると、先輩「(可愛い幽霊を見て)キュンキュンする」→主人公「彼はパイロットですか？」みたいな感じであり、プレイヤーの心に大寒波をもたらしてくれる。
このパロディ攻撃はあろうことかエロシーンに突入しても続き、主人公に挿入されたヒロイン(処女)が、主人公のブツのサイズをラージだのトールだのグランデだのと言い出したり、
+ ... 主人公が挿入中に力んでブツを膨らまし、筋力による血流捜査(原文ママ)でパンプアップなどと言い出す始末で、プレイヤーはそれに反比例するようにしおれていくことになる。
+ ... 加えて、パロディ攻撃とコンボでプレイヤーに襲い掛かるのが、登場人物によるメタ発言である。
このゲームの登場人物の名前はすべてカメラ関係に掛けて名づけられており、
転校生がおりはす→オリンパス、先輩がそにざき→ソニー、後輩がかのん→キャノン、幼馴染が頼可→ライカ、教師が藤沢→富士といったようになっている。
これはよくあることなので特に問題はないのだが、あろうことか作中で登場人物が「私たちってカメラ擬人化漫画のキャラクターだったりとか思ったりしません？」などと発言するのである。
その突っ込みをするのはプレイヤーであって、登場人物が自らやってのけてどうするというのか。
売れない芸人が自分で自分のネタに突っ込んでいる様を見ているようで、激しい脱力感にとらわれる。
こうして、苦痛に満ちた共通ルートを終え、いよいよ最終日の選択で女の子に被写体をＯＫしてもらうと、やっと個別ルートに入るのだが…
これは一言で言えば、エロわんこそばである。
女の子たちは被写体をＯＫするや否や、いい写真を撮るためには私の体の全てを知る必要がある(要約)のような発言をし、そのままエロシーンに突入。
そして主人公はヤリながらエロ写真を撮りまくり、シーンが終わったら申し訳程度のイベントを挟んですぐに次のエロシーンに突入、
さらに気付いたら数年間が経過しておりエンディングへ、という流れである。
個別ルートに入ってからスタッフロールに入るまでは、音声を全て聞きながらプレイしても15分程度、スキップするとわずか5秒という短さである。
この急展開の前には、主人公が写真を撮るのはコンテストや学園祭で発表するためじゃなかったっけ？とか、そもそも部活の存続のためじゃなかったか？という疑問は置き去りにされる。
驚くことに、このエンディングにおいて、コンテストや学園祭でどうなったのか？部活は存続したのか？といった点は一切触れられないのである。
先輩ルートでは、先輩と結婚して先輩の親の会社に内定が決まった、ということが語られるのみで部活の部の字も出てこない。
後輩ルートでも、主人公の卒業式で私先輩と同じところに行きます、と言われるだけで、部に関する記述は一切なし。
幼馴染ルートにおいても、大学生になった主人公と幼馴染が同棲しており、裸エプロンの幼馴染の尻を揉んで終了。
一応教師ルートにおいては、教師になった主人公が写真部の顧問をしているとのことなので、写真部は存続できたのだろうということが推察できる。
しかし過半数のルートで、当初の目的やテーマを豪快にぶん投げている様を見ると、いっそ清々しい気分すらしてくるのだから不思議である。
そして…前項で敢えて言及しなかった転校生ルートなのであるが…ここに、このゲーム最後の核爆弾、もとい生物兵器弾頭が潜んでいる。
なんとこのルートにおいては、主人公とヒロインは5年分の食料と燃料、水が備蓄された家(！？)に引きこもり、2年間服を着ず、一切外にも出ず、ひたすらヤリ続けているのである。
性の権化と化した主人公は裸族としての才能を開花させ、部の皆を家に招こうと提案したヒロインに対し、人が来ると全裸でいられなくなるなどと心配し、
挙句の果てには家の中では全裸でいなければならないというハウスルールを作ろうなどと提案する始末である。
+ ... この裸族の才能は、幼馴染エンディングでも遺憾なく発揮され、幼馴染から、「あなたがいると服が着られない。ある意味ＤＶだ」などと呆れられる有様であるが、呆れたいのはむしろプレイヤーのほうであろう。
+ ...
この時点で既に多くのプレイヤーは開いた口がふさがらないことだと思うが、真打ちはまだこれからである。
ヒロインは学園祭に招待されたので、2年ぶりに外出して皆に会いに行こうと提案するのであるが…
主人公とヒロインが引きこもっている2年間の間に、町で細菌生物テロが起きて、町は壊滅しているのだった！
+ ...
何を言っているのかわからないと思うが、筆者にもわからない。
なぜ、今更突然細菌生物テロが出てくるのか？
なぜ、その状態で学園祭が開催されるのか？
なぜ、そんな大変な状態なのに、ヒロインは2年前の服が着られるかを心配しているのか？
なぜ、電車が動くか、どうやって学校に行けば良いのかを悩んでいるのか？
なぜ、主人公は持ち物に弓矢は必須だなどとわくわくしているのか？
こうして、幾多の謎と、突っ込みきれない疑問をゲームラストの1分間に突如としてプレイヤーの頭にぶち込み、錯乱するプレイヤーを尻目に、
『果たして、無事に明日、部室で会えるかどうかは、誰にもわからない』
の一文でゲームは幕を閉じるのである。
後にはただ、スタッフロールの白い背景の如く、心も頭も真っ白になったプレイヤーがだたぽつんと取り残されるのみである。
最後に、このゲームのボリュームについて記し、選評を終えようと思う。
筆者が全て音声を聞きながらプレイした結果、最初の一人(幼馴染)をクリアするのに3時間ほど。
幼馴染ルートの95%以上は共通ルートのため、幼馴染ルートは実質15分である。
その後、共通ルートをスキップしながら、各キャラの個別イベントを回収していった結果、教師が15分、先輩と後輩、転校生がそれぞれ1時間弱といったところである。
総プレイ時間としては6時間強といったところだろうか。
回想が転校生4、先輩2、後輩3、幼馴染4、教師2の計15枠である。
そして極当然のようにフルプライスなのであるが、このボリュームでこの価格なのは如何なものだろうか。
しかし、筆者にとってこの6時間は、極寒の中無味無臭の水をずっと飲まされ続ける拷問のような永い時間であったことから、苦痛の度合いはフルプライスに見合っていると言えるのかもしれない。
このゲームのジャンルは『僕たちの想いと思い出を写すADV』なのであるが、筆者の思い出は速やかに上書きしたいと思った一月の夜であった。
【2013】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 59本目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1389714864/
67 ：「明日もこの部室(へや)で会いましょう」要旨・雑感：2014/01/15(水) 12:21:06.90 ID:UWMy5YQp0
概要：
一見する限りではオーソドックスなヒロイン選択式のＡＤＶ。
ヒロインは５人いるが公式トップにいない２人は個別の日常イベントがほぼ無くサブ的な扱い。
（Ｈシーンとエンディングは他のヒロイン達と同程度）
写真部での活動内容を繰り返し選択して進めていく。
選択肢は、主要ヒロイン３人の誰か一人と一緒に過ごす、カメラの手入れ、部室にいる、の５択。
状況によっては後ろの２つが消え、帰って休むが追加されて４択になる。
共通ルート内に選択肢に応じたエピソードが挿入され、終わったら共通に戻る、の繰り返し。
内容は選んだヒロインと写真撮影したり機材について話したり等、特に山も谷もない日常。
これをゲーム内期間で約１ヶ月、選択肢だと約２０回繰り返したあと
主人公の被写体を５人のヒロインのうち誰にするか選ぶ場面になる。
ここまでに一定条件を満たしたヒロインを選べば個別ルートへ。
満たしてないヒロインを選ぶと断られて共通バッドエンドに直行。
個別に入れてもＨシーン２つにデートイベント１回程度（多少個人差有り）を挟んで即エンディング。
文章量の比率だと、体感だがヒロイン確定前までが９０％で分岐後が各ヒロイン２％ずつくらいか。
個別に入る条件は、最終選択肢までに各ヒロインに対応した選択肢を一定回数以上選んでいることと、
その中にいくつか紛れている「回避必須イベント」を１回も見ていないこと、と思われる。
１回でも見てしまうと個別ルート直前のヒロイン選択で断られてバットエンドが確定する。
内容は、一緒に活動しようとヒロインを探していたら誰か（おもに男）といるのを目撃して断念、
で共通なので、知ってさえいれば直前の選択肢に戻ってやり直す機能を使って回避は容易。
とはいえ男が出てきてもせいぜい伏線と思うくらいで、
その時点でバッド確定してると初見で看破できる者がいるとは思えない。
ひたすら同じヒロインを選び続けるという基本を実行するとバッドエンドなのは悪質な罠だろう。
ちなみに選んだ回数が足りない場合と罠にハマった場合とで断られる時の理由に変化はない。
シナリオ：
とにかく薄い。
特筆すべき活動実績がないので廃部寸前の写真部メンバーの話で、
学園祭か写真展で高評価を得て部を存続させようというのが導入部。
しかし、結論から言えばどのルートでも学園祭と写真展のイベントは皆無。
エンディングで写真部は存続したらしいことが類推できればまだマシな方で
ルートによっては最後まで完全に投げっぱなし。
公式サイトに記載されている各種人物設定も、シナリオに深く関わるものは無いと思って間違いない。
むしろ一切触れられないまま終わる設定や、本編と食い違っている設定のほうが多いかもしれない。
笑わせようとしているところはほぼ滑っている印象。
序盤は明確な目的意識が感じられない部活動が淡々と続くだけ。
写真撮ったり現像したりたまに買い食いしたり。
中盤で合宿資金捻出のためのバイトと合宿の話があるが例によって中身スカスカ。
一応具体例として長めに説明すると、
まずバイト先は学園ＯＧがオーナーの健全なコスプレ喫茶というトンデモ設定。
先生を除く４人のヒロインがそれぞれ制服・メイド服・体操着・スク水で接客する一枚絵が
何度も使いまわされ個別の立ち絵はない。特に何事も無く終わる。
合宿は４日ほどあるが、そのうち最初の３日はヒロイン全員が主人公を無視して
独自の行動を取っており合流できず、ほぼ終日１人でもしくは副部長（男）と２人で過ごすだけ。
夜になると後輩が寝ぼけて布団に入ってきたり、酔った先生とＨするイベントが一応はある。
最終日には海水浴イベントがあるが学生ヒロイン４人集合と先生のＣＧが１枚ずつあるだけで
やはり水着の立ち絵すらもないまま早々に終了。
終盤でルートヒロイン（＝主人公の被写体）が確定するやいなや
被写体でもある相手のことをよく知るためとか
主人公に撮影してもらった時の感覚や出来栄えが良かった等々の
取ってつけたような理由で即セクロス。デートを経てまたセクロス。
そしていきなり○年後の後日談に飛んで終了。全ヒロインがだいたいこんな感じで統一されている。
コンプしても結局何やってたか思い出せないくらい薄い。
以下、各ヒロインについてバッドエンド確定イベントとエンディング中心にざっくりとまとめてみる。
・織蓮芳佳 同級生
メインヒロイン。
イケメンに言い寄られているらしきイベント（序盤の強制発生除く）を見るとバッドエンド確定。
選評にある通り、主人公と２人で２年間全裸で山奥に引きこもるという超展開エンドを迎える。
外界がバイオハザード状態になってるらしいと軽く話すが、一切脈絡がないので、おそらくエピローグで先を考える必要がないからとライターが悪ふざけをした結果と思われる。
それにしても、インパクトがありすぎなことに変わりないが。
・曽爾崎あずさ 先輩・部長
許嫁？らしき男と一緒にいるところを目撃するとバッドエンド確定。
目撃しなかった場合、許嫁は最初からいなかったかのように一切話に絡んでこない。
主人公によって観測された場合にのみ存在が確定するシュレディンガーの許嫁なのかもしれない。
エンディングでは、主人公が大学卒業後にあずさの父親の経営する会社に入社が決まる。
大学時代にデキ婚したらしい。セクロスしながら「二人目できた」で終わり。
・天宮夏音 後輩
ファンとおぼしき男どもに囲まれているところを目撃するとバッドエンド確定。
主人公が卒業する日に、今までのようには会えなくなるけどでも大丈夫、みたいな会話して終わり。
・菱熊頼可 同級生・幼なじみ
ひたすらカメラの手入れを続けると芳佳が登場するイベントが何度も発生するのだが、
なぜかろくに登場しないこいつのフラグが立っている。
個別のイベント自体がほとんどないのでバッド確定イベントもない。
エンディングでは大学生になり主人公と同棲している。
主人公からできるだけ服を着ないように言われてある程度は受け入れているらしい。
イベントＣＧだと裸エプロン。
・藤沢諒子 教師・写真部顧問
ひたすら部室で過ごし続けると、全然登場しないままフラグが立つ。
頼可と同じくバッド確定イベントは無し。
エンディングでは主人公も教師になり、同じ学校で働いている。
主人公は写真部の顧問になっているので部は存続したらしい。
もっとも勤務先が母校だという描写はないので確定ではないが。
・バッドエンド
被写体の最終決定で断られると、経緯に関係なく共通のバッドエンドになる。
写真部員としてろくな活動もできないまま卒業を迎えてしまった主人公が
虚しくなって衝動的に寮の自室の窓から外に飛び出したところで終了。
写真部が存続したとはっきり書かれるのはこのエンディングだけ。主人公ェ……
まとめ：
シナリオは全体的に薄く、萌えゲーと抜きゲーどちらにしたかったのかさえ判断しかねるレベル。
突き抜けた狂気を感じるテキストはチラホラと混じっている感じで、
全編を通してバカゲーというわけではない。それでも十分凶悪だとは思うが。
268 ：名無しさん＠初回限定：2014/01/18(土) 02:04:25.03 ID:HIpGu/840
getchuの紹介文と実際がどれだけ違うか添削してみた。
ゲーム上で話としても出ていないもの、内容が違うものなどを
結構甘めにやってみたけど、面白い結果になった。
たぶん、厳し目にやると、もっとすごくなる
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273 ：名無しさん＠初回限定：2014/01/18(土) 02:20:02.48 ID:E/IxcHfnP
＞＞268
極秘資料みたいになってるけど甘めでそれ？
279 ：名無しさん＠初回限定：2014/01/18(土) 02:35:11.86 ID:HIpGu/840
＞＞273
あくまでも個人的な感想として、あらすじと実際の相違点を炙り出したら
こんな感じになる。
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280 ：名無しさん＠初回限定：2014/01/18(土) 02:36:20.62 ID:9mUlTDrxP
もうわけわからんな
赤ペン先生に採点して欲しい
・まず主人公名を空白にできることが発見される。
160 ：153：2014/01/15(水) 22:51:22.58 ID:NTSGiB6N0
名前を普通に空白(文字なし)にしようとすると、また名前を聞かれる(何故かデフォルトネームにはならない)だけだが、
文字なしにしてから一旦タイトルに戻ると、「キミの名前って、『』くんだっけ？」とヒロインから聞かれる。
ここで「はい」と答えると、名無し主人公の出来上がり。
みんなもやってみよう！
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・さらに同様の手法で255byteまで名前が入力できることが発見される。
254 ：名無しさん＠初回限定：2014/01/17(金) 23:14:24.75 ID:NUxBhpab0
色々と部室のシステム周りをいじってみてるけど、
主人公の名前入力機能が面白すぎるｗｗ
「主人公の名前は4文字まで」という但し書きがあるけど、＞＞160と同様に、
メニューバーからタイトル画面に戻ると、長い名前も普通に入ってしまう。
試しに「寿限無～」を主人公の名前にしてみたら、名前だけでウィンドウが埋まり、
主人公の台詞が次のウィンドウ以降に表示されるようになった。
なんでデフォルトネームを復活させないのよこのゲーム……
・そして名前改変で遊び始める有志たち
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