白神子~しろみこ~ 選評

目次  概要 要点 選評 反応 コメント

概要

タイトル 白神子~しろみこ~
ジャンル 和風ファンタジーADV
発売日 2012/08/31
ブランド Exception
価格 9,240円(定価)

要点

  • 絵、ストーリー、システム等全体的に古臭い
  • 異常に長い総プレイ時間


選評

696,699,703 名前:『白神子 ~しろみこ~』選評[sage] 投稿日:2012/11/08(木) 00:40:40.87 ID:0sRowDNj0 [3/8]
んじゃまぁ、とりあえず投下してみますか
そもそもどんなお話なのか知らない人も多いだろうから、選評と言うよりも紹介兼レビューって感じで書いてみようと思う

まず物語の概要を簡単に説明すると、どんな怪我や病気でも治せる力を持った主人公が、
その治療行為を通じてヒロインたちと仲良くなっていくというお話。
治癒能力は主人公の体液全般に宿っているんだけど、その中でも精液が最も強い治癒力を有しているので、
治療行為は専らセックスを介して行われる。
この力を持つ者のことを「白神子(しろみこ)」と呼び、古来より血脈を通じて密かに受け継がれていた。

序盤はこんな風にヒロインたちをHによって助けるって話なんだけど、中盤以降からは伝奇ものっぽい展開になり、
最終的には人類の存亡を賭けた超獣・超能力バトルものに変貌する。
これだけ聞くと「なんじゃそりゃ」って思うかもしれないけど、白神子のルーツや敵方との因縁に関しては割と丁寧に説明されるので、
物語としては結構王道的な部類に入ると思う。
テキストは地の文がやや多めで癖が少なくて割と読みやすいが、そのぶん面白味は少ない。

とりあえず紹介的なものはここまで。
以後はこの作品の糞さ加減について語っていく。

まず何と言っても絵が古臭すぎる。
製作開始から10年近くが経っているらしいが、10年前の作品群(『水月』『うたわれるもの』『ダ・カーポ』など)と比べても明らかに古い。
個人的には15年前の作品と言われても違和感が無いと思う。
また、キャラクターの外面だけじゃなくて内面の方も古臭い。
言葉で説明するのは難しいが、いまどきの萌えゲーを『To LOVEる』に喩えるなら、この作品は『BOYS BE…』みたいな感じ?
ある意味純朴だとも言えるが、日常でのやり取り一つ一つがとにかく古臭く感じた。
あと、キャラクターの設定も最近の流行からはかけ離れている。
非処女ヒロインがいる程度のことは他の作品でも十分あり得るだろうが、
「体臭が便臭でイジメられているヒロイン」なんてのは、いまどきの萌えゲーではまずお目に掛かれないだろう。

シナリオについては先ほど王道的と言ったが、悪く言えばありきたりで起伏に乏しい。
物語の終盤で白神子の宿敵が現れるんだけど、その名称が「黒巫女」という安直さからもその一端が窺えると思う。
また、黒幕のもとへ単身乗り込んであっさり捕まったり、敵に追われている状況でエロい妄想を始めたりするなど、
物語全般を通じて登場人物の危機感の無さが目立つ。
中でも酷かったのは、黒巫女に唯一対抗できる「黒巫女殺しの小刀」という武器(これも安直なネーミングだなぁ)を苦労して手に入れた後、
「刃物を携帯するのは物騒」というくだらない理由で他人に預け、案の定それをあっさり敵に奪われるという展開には開いた口が塞がらなかった。

演出面も全体的に古臭い。
戦闘シーンのエフェクトがしょっぱいのには目を瞑るとしても、
海水浴のシーンで背景の海の中に立ち絵をそのままぶっ刺していたのには笑ってしまった。
また、本作は全編ボイス無しだが、オプションでは何故か個別ボイス音量の設定が出来る。
多分採算が取れなくなったとかでボイスを入れるのを断念したんだろう。
エロシーンは50以上もあって抜きゲー顔負けの分量だが、
①絵が古い、②テキストがエロくない、③ボイスが無い等の理由から実用性は皆無である。

とまぁ、ここまで色々と不満点を述べてきたが、これらだけだったらまだそこまでクソだとは言えない。
本作の真骨頂は、「地獄の耐久マラソン」とでも言うべき異常なプレイ時間の長さである。
本作の予想される総プレイ時間はおよそ45時間。
参考までに最近クリアしたゲームのプレイ時間を挙げると、『月に寄りそう乙女の作法』は12時間程度でコンプしている。
ボイス無しで殆ど流し読みしているにもかかわらず、通常の萌えゲーの4倍近くも時間が掛かっていることから、
本作の異常なプレイ時間の長さがお分かりいただけるだろうか?
選択肢の数も優に100を超え、全34個のエンディングを回収するためには相当面倒な攻略が必要とされるが、
当然ながらこんなマイナーゲーに攻略サイトなんて便利なものは存在しない。
作品全体のこの冗長さが、前述した糞要素(絵が古い、物語の起伏に乏しい、演出しょぼい、エロシーン使えない、etc...)と絶妙に絡み合い、
真綿で首を絞めるかの如くプレイヤーを苦しめるのである。
バグみたいな分かりやすい糞要素は無いのでいまいちインパクトには欠けるかもしれないが、
ただクリアするためだけにゲームをプレイした経験がある人は、この苦行の辛さを分かっていただけると思う。


とりあえずこんな感じかな
この作品をスキップ無しでコンプした猛者がいたらマジ尊敬する

反応

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