マテリアルブレイブ 選評

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概要

タイトル マテリアルブレイブ
ジャンル ACT・ADV・RPG
発売日 2012/03/23
ブランド 戯画
価格 10,290円(定価)

要点

  • シナリオがあまりにも短く、一本道
  • 伏線の回収が全く出来ておらず何が何だかわからないままゲームが終わる
  • 探索やバトルが作業ゲーであり苦痛な仕様
  • エロ本番は1回だけ
  • 周回プレイ引き継ぎ要素がほぼ皆無(パッチが出る様子)

選評

452 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2012/03/28(水) 19:29:01.00 ID:FzdmmwKg0
マテリアルブレイブは、2012年3月23日に戯画から発売されたエロゲである
チームバルドの新作ということで大きな期待を集め、3月屈指の注目作と見られていた
だが蓋を開けてみれば久々の戯画マインで大量の被害者を出すことになった
もはや「バルドだから期待値が高かったんだろ?」などとは言ってられないほどのクソゲーとなったが、以下に内容を記す

  • システム面について
ゲームは一般的なエロゲーに、2Dでのバトルと移動アニメーションが加わっている
が、要求スペックがやたらと高い(バルドスカイよりも上とか)以外は取り立てて叩く要素はない
いつもの戯画のエンジンと特に差異はないと言える
また中古販売流通を防ぐために、ゲーム起動時に不意打ちでディスク要求がされるが、これも特に問題にはならないだろう

  • 音楽
音楽については概ね好評と言える。このエロゲにおける数少ない良さである

  • グラフィック面
バトル関係は後述するとして、「可変おっぱい」と称されるほどアンバランスなCGが見られる
特にメインヒロインの王城叶に注目して欲しい。このヒロイン、実はFカップ。立ち絵からFカップだと分かった人はエスパーである
これは体験版の時点で散々揶揄されたが、製品版で改善されることはなかった
それ以外はおおよそ及第点である

  • シナリオ面について
このゲームのシナリオは、「恋騎士」や「あかときっ」を担当したライターである
まぁ言うなれば「見えた地雷」なのは明らかなのであるが、問題点を記そうと思う

まず分量。文章だけを普通に読めば、おそらく4,5時間で読み終わる程度の文章量である
それはなぜかというと、このエロゲにはヒロインごとの個別シナリオがほぼ皆無なのだ
このエロゲは13章からなっているが、実はどのヒロインのルートもほぼ最後まで共通というからビックリ
ヒロインごとに分かれる部分は、夏休みの海水浴のパートとラスボス前のセックスシーン、そして後日談の3箇所のみというから酷い

次に、この作品の世界観について。冒頭のモノローグで多少触れた程度で、あとは基本的に触れられることがない
章が進んでいくにつれて「おそらくはこんな感じなんだろうか」という推測が出来る程度ではあるが…
世界観の核心を突く描写も全くなく、「終末の獣」とはなんだったのか?「絵奈」とは何者だったのか?「IU」の正体とはなんなのか?
主人公の母親がなぜ敵側に?主人公の過去は…?なぜつぼみはモノレールを止めれたのか?なぜ浩一郎が元の姿に戻ったのか?
…他にも挙げればキリがないが、これらが最後まで明かされないままゲームはエンディングを迎えるという仕様
広げまくった風呂敷をたたむこと無くゲームが終わった。そんなイメージである。ふと、完全版詐欺という言葉が脳裏をよぎった

他、敵が敵としてあまりにも分かりやすいというところも、シナリオのつまらなさに拍車をかけている印象を受ける
敵にも理念があり、それが正しい時もあるわけで…今までの作品はまるで初代ガンダムのような良さがあった
だが今作は、敵は敵でありやってることは全部間違っている!という前提のもとでシナリオが進んでいく
良く言えば王道の勧善懲悪シナリオなのであるが、悪く言えば陳腐化しすぎてつまらないシナリオとも言える
元々のシナリオ量が極端に少ないのだから、作品の世界観を活かすためにももっと悪役をきちんと描写すべきだったのでは?

作品の設定では、「エンゲージ(つまりは体液接触)によって能力が強化される」のであるが、
そこには恋愛感情が確実に絡むというわけでもない。だがどのヒロインも、たった1回のエンゲージで主人公にベタ惚れ状態になる
恋愛で重要な、好きになるまでの過程を描くことをハナから放棄したのだ
その結果、なんで惚れたのか分からないがみんな主人公にベタ惚れという状況を最後まで見させられることになる
だが本当にありきたりな「ヒロインたちによる主人公の奪い合い」は殆ど描かれず、主人公のアタックに柔軟なのだからそこも違和感の原因になる
そういったテキストが延々と続くのであるが、それらには恋騎士などでの反省が全く生かされておらず、
終始グダグダとしたヒロインの馴れ合いが描かれるだけである
もっとも、テキスト量が極端に少ないので、イライラさせられる時間が短いのはせめてもの救いか

  • エロ面について
次のADVパートでも述べるが、上記の通り、このエロゲはほぼ1本道のシナリオである
それに加えて、ヒロインごとの本番セックスはたったの1回。オナニーや手コキは計4回あるが、エロの薄さは特筆すべきだろう
もっとも、このメーカーにエロを期待してる人がいるわけないので正直どうでもいいとは思う

  • ADVパートについて
この作品では、マップ(とはいっても2Dだが)中で主人公を動かし、キャラと会話したりクエストを行ったりする
まずADVパートの風景を見て思うのは、「キャラの動きが気持ち悪い」ことだろうか
人間らしい挙動するかとおもいきや、まるで操り人形のような動きをするのである。しかも変な方向を見ながらスマイルで
また、シーンによってはこの操り人形で会話が進む。この時はたとえヒロインとの会話だろうがボイスレスである。経費削減イクナイ
他のキャラも、テンプレのセリフは喋るが吹き出しの中の言葉は全く違うなんて日常茶飯事である

そういう問題があるが、もっと厄介なのがヒロインのエロシーンを拝むことだろう
この作品でエロシーンを拝むためには、エロシーンを見たいヒロインと一緒にバトルをして、「リビドー」ゲージを貯める必要がある
だがこれが曲者で、上手くゲージをMAXにしてもすぐにエロシーンになるわけではない
ADVパートでヒロインが顔を真赤にしているときに話しかけないとエロシーンには入れないのである。これはランダムで発生する

一度エロシーンを見ると、そのヒロインは「賢者モード」となって、帰宅イベントをこなして好感度をアップしないとリビドーゲージ復活しない
だが、この帰宅イベントも完全にランダムで発生するから困りものである
酷い時には賢者モードを解消できず、4つあるエロシーンの一部を拝めないままゲームが終わってしまうこともある

次にフィールド探索について。このゲームを苦行せしめている最も大きな要素である
このゲームはフィールドを探索する際、「スタミナ」という要素が一番大きい。フィールドを開拓するときにスタミナを消費し、
それがゼロになると探索終了である。1エリアを新たに開拓するのに3ポイント消費する。初期は30しかないので殆ど探索できない
また、既知のエリア間の移動にも1ポイント消費する
このため、ある程度シナリオが進んで特定のパーティ装備を獲得するまでは、チマチマと開拓していかざるえないのである
その割にはマップがかなり広大であるということも示しておく
フィールド開拓にやたらと時間を要する上に、敵を倒すのもほぼテンプレのコンボを打ち込むだけなので楽しみがまるで無いのである
今は攻略wikiにマップが載ってるので、欲しいアイテムだけ確保して終わるというユーザーが多いとは思われる

  • バトルについて
この作品は2Dバトルが存在するが、これもまた、この作品を苦行せしめている大きな要素である
理由は簡単で、バトルが作業ゲーでしかないのである
今作のバトルは、格闘ゲーとはいっても同じパターンの攻撃をただ撃ちこむだけである。格ゲーらしい面白さはそこにはない
しかも、ゲーム序盤からラスボスまで全く同じ事を繰り返すだけである

例えば主人公なら、カウンター狙いで下B→下B→上B→A→Aを繰り返すだけ
もちろん敵の状況によってパターンは変わるが、この王道以外のやり方がない
強いて言うならヒロインを使用キャラクターにすればある程度のマンネリ化は防げるかもしれないが、
今度はヒロインのコンボも同じパターンを打ち込むだけになるのである

また、キャラクターのレベルが上がったり、新たな武器を手に入れると戦い方が増えると期待している人がいるかもしれない
だが残念ながら、今作にはそんな要素はほぼない
キャラクターの能力が上がっても、技の追加はマテリアルアクト1つだけ。あとはどんな武器だろうが変わらない
ラスボス相手でも上で書いたコンボを打ち込む以外のやりようがないのであるから、結果として激しいマンネリを感じることになってしまう

それだけではなく、敵の強さもちぐはぐで、第8章になるとビックリするほど敵が強くなる
この頃から、敵の初期配置次第ではゲーム進行が厳しくなるほどの鬼畜具合のバトルになることすらある
メーカーがきちんとバランスを取るようにデバッグを行ったのか、甚だ疑問だ

  • 引き継ぎ要素について
今回の作品には2週目以降のプレイのためにセーブデータの引継ぎができるが、これがユーザーの求めを無視したものとなっている
例えばレベルを引き継いだり、アイテムを引き継いで、2週目以降のクリアをより簡単にするという配慮がなされることが多い
また2週目だからこその追加イベントなども見られるという仕様を誰もが期待するだろう。だが今作はそんなものほぼ皆無である
レベル引継ぎ→なし(せっかくやりこんでレベル60超えたのにorz)
アイテム引継ぎ→なし(せっかく集めたアイテムがああああああ)
フィールド地図引継ぎ→なし(せっかくやりこんで達成率100%にしたのにorz)
という鬼畜具合である。引き継げるものもあるにはあるのであるが、周回プレイの時にまるで役に立たない

もっとも、ほぼ1本道なシナリオ+周回追加プレイ要素なしな本作において、周回プレイなど考慮されているわけでもないのは当然か…
それを知らないで2週目に入ろうとした猛者の絶望感といったら、想像するに難くない

※3月30日に周回プレイ時の引継ぎ要素変更パッチが出るそうだが、これは根本的な解決には至らないのが明らか
何度もいうが、元々がほぼ1本道なシナリオなのである。周回プレイなど前提ではないのである
上手く立ち回れば、ラスボス前の本番セックスシーンまでに、全ヒロインとフラグを立てることが可能なので、
その部分だけロードを繰り返せばいいだけなのだ

以上、今作のマテリアルブレイブは、本作が謳っているACTパートの酷さとRPGパートの酷さ、ADVパートの酷さの3つが相乗して絡み合い、
ここ数年稀に見る大型ギガマインとなってしまったといえるだろう。JINKI?あっちのほうがまだマシじゃね?
確かに、元々の素材は良かった。SF学園ものとしての素質は十分にあったはずだ。だがそれを調理した人間があまりにも酷かった
せめて周回プレイ要素が多かったら、シナリオが1本道じゃなかったら…ここまで叩かれるクソゲーにはならなかったかもしれない

その余りにも投げやりなシナリオを見るに、戯画はPSPに散々言われている問題点を解決して移植でもするのだろうか
あるいはPCで完全版を出して…という商魂なのだろう。だがそれは、ユーザーへの不信感を大きく煽ることになるのは明らかだろう
戯画さん、そんな商法じゃ本当にお客さんいなくなりますよ

選評1に対する検討

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選評1のバトルに関しての検討

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反応

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