世にも気持ちいい学園の快談 選評


概要

タイトル 世にも気持ちいい学園の快談~オバケになってあの娘に仕返し!~
ジャンル 学校のエロ~イ怪談ADV
発売日 2011/12/22
ブランド softhouse-seal
価格 2100円(税抜き2000円)


選評

630 名前:快談 1/3[sage] 投稿日:2011/12/31(土) 23:13:00.53 ID:YtbKZ/8F0 [3/7]
『学園迷宮エロはぷにんぐ!~イクぜ!性技のダンジョン攻略~』(以下、学園迷宮)がKOTYeスレに与えた衝撃は大きかった。
その「学園迷宮」を送り出したsofthouse-sealが立て続けに送り出した2本のクソゲーがある。
一本は『淫刻の虜姫 ~囚われた没落の姫姉妹、淫教の果てに~』、
もう一本がこれから紹介する『世にも気持ちいい学園の快談~オバケになってあの娘に仕返し!~』である。

本作は、まず主人公がヒロイン達に殺されるところから始まる。
そして幽霊となった主人公がヒロイン達を怪談になぞらえてエッチな仕返しをするというのが本作の概要である。
さて、本作であるが基本的には以下の流れの通りに進行する。
 「怪談発生ポイント」
  これから実行しようとする怪談の説明を聞く。
   ↓
 「アイテム入手ポイント」
  怪談の実行に必要なアイテムを入手する。
   ↓
 「怪談実行ポイント」
  怪談を実行し、ヒロインにエッチないたずらをする。
マップを移動しつつこれらのポイントを探してストーリーを進めることになる。

マップ移動の方法であるが、まず全体マップから移動する場所を選択する。
すると個別マップに移行し、学園迷宮とよく似たマップピースが表示される。
後は個別マップを移動しつつ学園内を探索するわけだが、ここに大きな問題がある。
移動する方向を画面右下にある上下左右の矢印アイコンをクリックして選択するのだが、どの方向に進めるのかはアイコンをポイントしてみるまでわからない。
そのため、どの方向に移動できるのか、マップ上の各ポイントでいちいち確認せねばならず、非常にめんどくさい。
また、各個別マップの出入り口では特定の方向をクリックすることで全体マップに出られるのだが、その方向が個別マップ毎にバラバラとなっている。
そのため、慣れていないと個別マップに入ってすぐ外に出るということをやらかしがちである。
フロア移動にも問題がある。
北校舎には大きな問題はないのだが、西校舎では1Fから2Fに上がるには下をクリック、3Fに上がるには右をクリックする必要がある。
クリックする方向が直感的ではないため、慣れていないとフロア移動に苦労するだろう。
体育館では2Fに上がるためにクリックする方向は上でいいのだが、北校舎や西校舎と違い、マップピースでは階段の有無がわからないので多少混乱するだろう。
なお、フロアを降りる場合は下をクリックすればいい。これは全階段ポイントで共通である。

さて、マップ移動は以上の通りであり、マップを移動するだけでかなりストレスが溜まる作りになっている。
本作ではマップ移動の比重が大きいため、ゲーム全体がかなりストレスが溜まる仕様となる。
しかも、怪談発生ポイントはどこにあるのかというヒントが一切無いため、怪談発生ポイントを探して当てもなく校舎を探し回らなければならない。
首尾よく怪談発生ポイントを見つけたら、次は怪談の実行に必要なアイテムを集める必要がある。
アイテム入手ポイントに関しては怪談の説明と共にヒントが表示されることが多いのだが、ヒントがアバウトなことが多く、結局学園中を探し回らなければならない。
たとえば、職員室といわれてもどこに職員室があるのかがわからない。(公式で攻略マップが公開されたため、現在は多少改善しているが)
「美術部に所属している生徒が二人いたな……」では、どこに向かっていいのか全くわからない。
極めつけは「とりあえず、適当に学内を徘徊してみるか」である。せめて、何かしら手がかりをいってくれないと困ってしまう。
もっとも、この怪談についてはアイテムの入手が無条件な上に、比較的簡単に手に入る場所にあるので、先に入手していることも多いだろう。
ただし、その場合は怪談の準備が整っていることがわからないため、結局学園中をうろつく羽目になることも多いのだが。
なお、これらのヒントはたいていの場合怪談発生ポイントの最後に表示される。
オートモードやクリック連打などで読み飛ばしてしまうとマップ移動画面ではバックログが見られず、ヒントの確認ができないため注意が必要である。

なお、マップ移動には時間制限があり、無駄に徘徊を続けていると何もしないで一日が終わってしまう。
また、マップにはランダムにトラップが仕掛けられており、トラップにかかると無駄に時間が経過してしまう。
このゲームには時間制限があり、8日目を迎えると勝手にハーレムエンドに分岐してしまうため、注意が必要である。
各ヒロインの個別ルートに進むためには、ヒロイン毎のイベントを4回ずつ発生させる必要がある。
各イベントは一日一回しか発生させることができず、イベントを発生させると一日が終わってしまう。
また、一日目は強制的にヒロインの一人鏡花のイベントが発生させられるため、残りのヒロインは実質6日しか猶予がない。
そのため、個別ルートに進むにはある程度計画的にプレイを進める必要がある。
行き当たりばったりにプレイしていては、あっという間に時間切れになってしまう。

ADVパートにも奇妙な部分がある。
メッセージがクリックしてもいないのに勝手に流されてしまう場所があるのである。
これらの箇所はバックログで参照すると4行かそれ以上のまとまったメッセージになっている。
バックログでは一つ一つのメッセージは空行で区切られているのだが、それがないのである。
つまり、これらが一つのメッセージと解釈された結果、勝手に流されてしまっているようなのである。
この部分にボイスがあるとボイスも勝手に切られてしまうため、バックログで再生しないと聞くことができない。
また、ヒロイン三人の目の前に幽霊が現れてヒロイン達と会話するというシーンがある。
このとき画面にはヒロイン三人の立ち絵が表示されているのだが、会話を終えると幽霊は三人の前から姿を消す。
しかし、そのときヒロイン一人の立ち絵が消えてしまうというスクリプトミスがある。
消えたヒロインはそのまま会話に参加し続けるため、プレイヤーにしてみればちょっとしたホラーである。


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タグ: sealのゲーム
最終更新:2014年08月02日 22:05