プリンセスX~僕の許嫁はモンスターっ娘!?~ 選評


概要

タイトル プリンセスX~僕の許嫁はモンスターっ娘!?~
ジャンル モンスター娘のハーレムラブコメ!ADV
発売日 2011/09/22
ブランド Poison@Berry
価格 9,240円(税込)

要点

モンスター娘っ子大好きに送るニッチ向けの作品で、蓋を開けたら斜め上に突っ走っていた。
ドラム缶やウルトラマン相手のHシーンはバカゲーとしては評価できるけれど
メインと喧伝していた4人のうち、2人がダミーなので宣伝詐欺と言われても仕方がないかも知れない。

選評

652 名前:1/4[sage] 投稿日:2011/10/14(金) 18:59:48.00 ID:o082wF220 [2/5]
モンスター娘:人外の要素が混ざった娘。架空の怪物を擬人化した娘のこと。
近頃ジワジワと愛好家を増やしつつあるもののキワモノであることに違いはなく、モンスター娘を前面に出したゲームをフルプライスで作るのはメーカーにとって大きな冒険でした。
そんな中、新規ブランドPoison@Berryから発表された「プリンセスX~僕の許嫁はモンスターっ娘!?~」がモン娘スキーの注目を集めましたが……


【はじめに】
特殊な性癖のプレイヤーをターゲットにしたゲームなので出来の良し悪しに関わらず一般の人からはネタゲーにしか見えません。
この選評はモンスター娘に萌えを感じる人間の視点から書いていることを頭の片隅に置いておいてください。


【ハーレムラブコメ?】
 ハーレムラブコメと聞いてどんなものを想像しますか?
人によって多少の差異はあれど「ヒロインが主人公に好意を持っている」という点は共通していると思います。
しかし4人の許婚で主人公への好意から結婚を望んでいるのはラミア(ヘビ娘)のナージャのみであり
他の3人は敵国の強大化を防ぐため、主人公の父親への恩義に報いるためと主人公に無関係な理由で押しかけてきます。
それでも自らの魅力を発揮して主人公の気を惹こうとアピールしてくるならば救いはあったのですが
物理的に他の許婚を排除しようと破壊行為に及んだり、自分を選ばなければ世界を滅ぼすぞ自害するぞなどと脅迫してくる始末。
出会いからこれではモンスター娘に否定的な主人公でなくてもヒロイン達に魅力を感じろというのは難しい話です。
また複数人でのエロはバッドエンドや主人公の絡まないものしかなく、この点でもハーレムラブコメを謳っていることに疑問を感じます。

【攻略ヒロイン詐欺】
 ではハーレム物であることは忘れてヒロイン一人ひとりの物語はどうか?
発売前の情報ではナージャ、ケンタウロスのプロキシマ、アンドロイドのR-コマドリ、女郎蜘蛛のてぐす御前の4人の許婚がメインヒロインであると誰もが思っていました。
ここでもまたナージャ以外に問題が続出。

 まずはプロキシマ(以下プロ子)
この娘のルートはナージャルートから派生するためナージャを婚約者に選ばない限り攻略できません。
エンディングでもナージャとの婚約は続いており主人公もナージャのことを愛していることを明言しています。
とはいえ(一応)ハッピーエンドがあるだけマシな方でしょう。

 次にR-コマドリ(以下コマドリ)
機械帝国の王族機械という設定でしたがこれはフェイク。
とある理由により本当の王族である<<42>>と入れ替わっている労働機械で、この娘のエンディングは<<42>>ルートの後味の悪いバッドエンドのみとなっています。

 最も物議を醸したてぐす御前(以下てぐす)
個別のシナリオやエンディングは無く、なんと<<42>>ルートの途中で付き人(主人公の親友)と駆け落ちしてしまいます。
主人公がてぐすを怖がる、結婚できない場合は自害させられる、てぐすと付き人は密かに想いあっていた等とシナリオの流れとしては不自然なわけではないのですが
まさかの非攻略キャラだった上に他の男とくっ付いてしまい「寝取られた」と大騒ぎに。
主人公とてぐすは互いに好意を全く持っていない状態だったので厳密に言うと「寝取られ」とは違いますがプレイヤーからすれば「騙された」という事実には変わりありません。
ちなみに他のルートに進んだ場合は自害設定なんて無かったかのようにサブキャラ化しています。

 最後に<<42>>
コマドリとてぐすを押しのけてメインヒロインポジションを獲得した問題の塊のような存在です。
見た目はカラフルな円柱、ボキャブラリーの貧困さにより意思疎通も困難。
美少女とモンスターの融合がキモであるモンスター娘というジャンルにおいて「娘」の部分が完全に欠如しています。
メンタル部分だけは作中随一の良識派でシナリオも王道なのですが、ダシに使われたコマドリとてぐすに期待していたプレイヤーは到底納得できるはずもなく……。


【ある意味一番のマイナスポイント『モンスター娘を題材にした意味が薄い』】
 ストーリーは大きく分けてナージャとプロ子を中心にした異世界のゴタゴタに巻き込まれる話と、<<42>>をメインにした異種族との恋愛を描く話の2つに分岐します。
ナージャ・プロ子ルートのシナリオはラミアやケンタウロスでなくとも成り立ってしまうごくごく普通の異世界モノ。
戦闘で用いられるのも魔法や槍術などモンスター娘であることが活かされていません。
一方<<42>>ルートは前述の通りメイン・サブ共にヒロインに大きな問題を抱えており素直に楽しめたモノじゃありません。

 エロシーンでも種族特性が活かされていないものが目立ちます。
特に顕著なのがこれまたコマドリとてぐす。
コマドリは体に継ぎ目がある以外はビジュアル的にもプレイ内容的にも人間キャラでも可能なものしかなく、てぐすは蜘蛛の妖怪なのに糸を使ったプレイが無いなど酷い手落ちです。

 このようなことから「製作者はモンスター娘に大したコダワリも愛情も持ってない」ことが透けて見えます。
そのくせに<<42>>や巨大娘(ウル○ラマン)の体内ファックなど悪ノリしていることが更なる失望と反感を買いました。


【序盤の分かりにくい分岐条件と脈絡も無い展開の派生シナリオ】
 このゲームは直前の出来事を好意的・肯定的に受け止めるか否定的に受け止めるかの選択肢で分岐するのですが
プロ子、コマドリ、てぐすに好意的な選択肢を選んだ後にナージャに否定的な選択肢を選ぶと何故かナージャの特殊エンドに飛ばされるなど(悪い意味で)予想も付かない方向に話が転がります。
ただし、ルート確定後はどちらを選んだら本筋に進めるのか比較的分かりやすくなります。

 問題は本筋から派生するサブルートに進んだ場合。
直前まで殺し合いに発展しそうな一触即発状態のヒロイン達が途端に共通と同じコメディなノリになるなど話の流れなんてあったものじゃありません。
細切れで書いたシナリオをツギハギしたかのような印象を受けます。

【その他の細かい欠点・不満点】
 CG・エロシーン数の偏り。ナージャで約1/3、次いで多いのがプロ子でこの二人で半分を占めています。
 エフェクトカットの設定不可(クリックで省略は可能)
 スキップ・オートは「システムメニュー」を開いて「スキップ」「自動送り」と2クリック必要(キーボードショートカットは有)
 ヤンデレ、などと言おうものならヤンデレスキーが激怒間違いなしなキチ○イ幼馴染。


【まとめ】
 フェチゲーにもかかわらず属性持ちのプレイヤーに全くオススメできない。
それどころか美味しそうなエサに誘惑されてフラフラと寄ってきた属性持ちに大ダメージを与える、まさにタチの悪い魔物のような作品でした。
こんな魔物には萌えられないよ……


反応

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