CrossDays 選評


概要

タイトル CrossDays
ジャンル AVG
発売日 2010/3/19
ブランド オーバーフロー
価格

選評


862 名前:Cross Days選評 1/3[sage] 投稿日:2010/10/29(金) 12:02:57 ID:RpSmJ3r80 [1/3]
「パッチを当てる度にエンディングが増減」「誠氏ね」「世界ざまぁ」「鮮血の結末」等のSchool Days。
「2Gパッチ」「うち1Gは同じファイルが重複」「リニューアル版を含め未だ完全版パッチ無し」等のSummer Days。
「nice boat」「中に誰もいませんよ」「最終話上映会の入場条件が未開封のPCソフト持参」等のアニメ版School Days。
数々の伝説を残してきたDaysシリーズの最新作として鳴り物入りで登場したのが、0verflowの「Cross Days」である。

元より狂った世界観のゲームを排出することで知られるメイザーズぬまきちの作品であり、
更にはエロゲ史上五本の指に入るクズ主人公とされる伊藤誠がサブキャラとして登場。
超展開もヒロインの寝取られも誰もが予想しえたことだろう。

……が、それでも、「主人公が女装して前作ヒロインから誠を寝取る」という展開を一体誰が予想できただろうか。

本作では主人公の勇気が女装して誠とセックスし、誠が事情を知らないまま勇気に溺れていくという展開が全ルートの約半分を占めるのである。
その上一部のバッドエンドでは「不良に監禁されて自暴自棄になり自分のチンコをフェラしながら終了」といった狂った結末付きである。
もちろんこの事は一切が伏された上での発売であり、作品スレが阿鼻叫喚となった事は言うまでもない。
これだけでも脱落者はわんさと居るというのに、更に追い討ちをかけるのがとあるバッドエンドの存在である。
文化祭で姉の部活仲間二人に逆レイプされるというエロゲ的にはご褒美な展開なのだが、
その二人が片や「Theガッツ!」のタカさんばりのマッシブ女、片や絶頂の瞬間にゴエモンインパクトのような顔になる女では
いくらなんでも心が折れようというものである。

863 名前:Cross Days選評 2/3[sage] 投稿日:2010/10/29(金) 12:03:46 ID:RpSmJ3r80 [2/3]
これだけなら、いい。これだけなら、まだ怪作のカテゴリーに収まる。
真に問題なのはこれらのシーンで全Hシーンの約3分の1強を占めているということである。
ただでさえ全30枠の中で「気絶した世界のパンツを脱がすorブラを脱がす」で2枠といった水増しが成されている中、男と筋肉で占める枠数は実に12枠。
更に問題なのはこのネタにしかならないHシーンにこれだけの労力を費やしながら、姉や乙女や光などのHシーンは存在しないことだ。
これらは発売前に雑誌の記事に載っていたにも関わらずであり、ぬまきちはこの件を「雑誌やサイトのCGは開発中のモノだから削除ではなくボツ」
などと釈明。ユーザーや雑誌の信頼など糞だと言わんばかりの開き直りっぷりは流石に筆舌に尽くしがたい。

そう、発売後に大きな問題となったのはこのメイザーズぬまきちの対応である。
発売直後の某動画サイトでの生放送では「ホモ」「ガッツ」「クロスゲイズ」といった単語を全てNG指定した上で
「アンケート葉書以外の意見は見向きもしません」「2ちゃんで宣伝ありがとうございます」等の火に油を注ぐ発言を連発。
その生来の煽り師っぷりを如何なく発揮し、ユーザー達の逆鱗を逆撫でしまくった。
空気の読めない発言をする自称クリエイターは数いれど、空気を読んであえて状況を荒らすのは彼奴くらいのものであろう。

864 名前:Cross Days選評 3/3[sage] 投稿日:2010/10/29(金) 12:07:49 ID:RpSmJ3r80 [3/3]
ゲーム内容のほうに目を向けると、シナリオやアニメーションはともかくシステムは決して褒められたものではない。
珍しく目に見えた大きなバグは存在しないものの、動作は重くフリーズ多発も珍しくない。
加えて選択肢が膨大かつ一見意味の無いノーヒントの選択肢も多々あり、攻略難度は極めて高くなっている。
具体的には全18エンド中、11個のエンドにいける確立は単純計算で11億6226万3515分の11である。
このあまりの難易度のためOHPで攻略チャートが発表されるも、内部数値にバグがあって指示通り進めても指定のエンディングには辿り着けず
結局ユーザーに修正されるというオチがつく有様だった。

絵に関しては問題ない。シナリオ展開もホモにさえ目を瞑ればDaysシリーズらしい空気の悪さに満ちておりするべき仕事はしたと言えよう。
だが、あまりにも巨大すぎる問題点とどう考えても故意犯としか思えないその対応はいくらなんでも目に余る。
鬼まり・有頂天・萌将伝など顧客が求める者から全力で目を背けたものが多い2010年の作品群の中でも、その酷さは一線を画しているのではないかと思える。
そして最大の止めはこれがアクチ付きで中古への売却が不可能ということである。
定価13440円という高額タイトルを予約して買って掴まされたのがホモだった者達の嘆きを想うと、私は胸が痛むのである。


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最終更新:2014年08月02日 15:28