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*選評 [#m5d2c9cd]
>【2013】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 2本目 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1366483622/~
~
695 名前:『UNDEROID』選評1[sage] 投稿日:2013/05/22(水) 00:37:50.97 ID:g+hP3WYB0 [1/11]~
『CS(チャンピオン、Seal,SwanEye)に挑戦状を叩きつける!!』~
~
という公式HPでの煽り文句と共に3/29FULLTIMEよりフルプライスで『UNDEROIDーアンダロイドー』が満を持して発売された~
これはリアル調3DポリゴンキャラにTPSガンシューティングという今までにないエロゲである~
~
まずは選評が発売よりだいぶ遅れた事をお詫びしたい~
と、言うのもこのゲーム、基本の下地自体はよく作られているため一見糞ゲーだと評価しにくいからである~
なぜこのゲームが選評に挙げられるんだ?と思う人もかなりいるかもしれない~
かくいう自分もあるレビューサイトに頑張ってるんじゃね、といった感じでレビューを書いてしまっているほどである~
では、何故今更糞ゲ認定したのか、以下各部分を細かく説明していこう~
~
<キャラクター&造形>~
キャラクターはこのメーカー系列おなじみのリアル調の3Dキャラ~
人によって好みは別れるが独特な衣装、細かい作りと見た目はいい~
だが、よく見てしまうと女性キャラに変な光源処理がされているせいで~
輪郭と口部分が謎発光しているため違和感があって仕方ない(オプションで光源関係いじると酷くなったりする、男性キャラは普通)~
~
変な発光男は普通~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1369149861.png~
~
また衣装でひらひらするのは背後の薄い帯の様な部分だけで~
重力や動きを無視して不自然にぐるぐる動きまくってる胸~
鉄壁なスカートが体を貫通する等ウェイト関連の手抜きをはじめ~
前髪が額に埋もれたり後ろ髪が首を突き抜けたり、胸に手や足が埋まってしまったりと~
剛体、衝突判定や物理演算などやってないんじゃないかと思うような出来であり~
更には、衣装や一連の動きで誤魔化されているが関節部の捻れも観測されており~
昨今のMMDモデルの方が丁寧で出来がいいんじゃないかという意見まで出たほどである~
(公式HPのHシーン2-3の簡易動画を見ればわかりやすいですが、左右同調し固まった髪の毛が体を貫通しています)~
~
股関節のねじれ~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1365218125.png~
~
まぁこういったことは一般ゲームでも良くあることではあるのだが~
問題はエロシーンにもこのモデルが流用されていることにある~
後述のエロシーン項目でも語るが、衣服や相手キャラはもちろん自分自身の手足すら体に埋まる造形で微調整さえされていない~
エロゲ―だから仕方ないと容認できることは多々あるが、逆にエロゲ―だからこそこういった事が許せない部分でもある~
~
<ゲーム性>~
次に、この作品の売りであるTPSシューティング部分に触れる~
~
・アクション~
キャラクタのアクションは歩く走るジャンプ等基本的な事の他、回避や近接攻撃3段階、壁に隠れ(立ちしゃがみあり)そのまま横移動やハイドアタック、ボタン一つで壁から飛び出しまた隠れる~
各種姿勢からのリロードアクション、リボルバー等は空き弾数分リロードする等~
前述したとおり、この基本動作自体は細かいこだわり等もあって、よく作られている。これが糞ゲーだと感じさせない主な原因でもある~
では何が悪いのか?それは、そういった細かいアクションを生かす部分が無く、ただの雰囲気作りになってしまってる所だ~
~
まずは壁隠れやハイドアタックといった本格的な撃ち合いを連想させるアクションだが~
このゲームに出てくる敵は、サハギン型、アメンボ型、蜘蛛型、牛型、熊型、人型の雑魚×色違いにボス3種類なのだが~
このうち人型以外の敵は自機を鬼の様に追尾してきて近接して攻撃するタイプで、それが全ステージ中9割ほどを占めるため~
そもそも撃ち合うといった状況自体がおこら無い~
また人型の敵も初弾以外明後日の方向に攻撃判定が発生するため、棒立ちで撃ち合うだけで大抵倒せてしまう~
~
それに加え、近接された時のカメラワークの悪さ(背後固定カメラから中心点をそのままとってるため自キャラが画面外にはずれたりする)~
近接攻撃の効いてるのかよくわからないもっさりした挙動~
一度攻撃受けたら敵の次の攻撃までに、被ダメモーション復帰から武器を構えて撃ち出すまでが間に合わない~
といった接近戦の操作性の悪さもあって、接近される前に倒すor逃げるのが基本であり~
壁に隠れて近寄る位なら相手から十分距離を開ける位置取りをした方がいいからである~
~
回避アクションもモーションから攻撃に移れるまでが長い為、回避自体は出来ても全く状況は好転せず~
回避してる暇があるなら逃げろ、とこれまた無用のアクションだったりする~
ただし、牛型の雑魚敵はキチガイじみたホーミング突進攻撃をしてくるため、全力で走っても攻撃を喰らうため逃走することができません~
こいつに近づかれたら、近接攻撃ボタンを連打して運よくこちらがやられる前に倒せることを祈る必要があります~
~
そしてジャンプアクション、滞空時間は長いもののジャンプ高自体が低い為飛び越えられる障害物や上に乗れたりするものがほとんどありません~
また、MAP上にジャンプが必要な仕掛けや特別なアイテムなども配置されていないので探索する必要が無く~
ジャンプしなければクリアできないステージも無い為、これも無用のアクションとなっています~
~
とにかく敵を近寄らせないことが重要なので、群がる敵を蹴散らすようなシューティングの爽快感は無く~
複数に見つからないように慎重に進んで行って、確実に一匹一匹誘き出して仕留めていく~
TPS風スニーキングアクションといった潜入ミッションのような感じで全ステージ進んでいきます~
~
・コスチュームブレイクシステム~
3Dゲーをやったことのある人ならだれでも思う夢のようなシステム、本作はこれを導入しています~
衣装が細かく全11パーツに分かれていて、攻撃を受けるたびに各部位が順番に半壊、全損としていき22回攻撃を受けると全裸になります~
~
これとは別に本作のダメージシステムを説明しますが、体力ゲージなどは無く~
敵から攻撃を受けるたび画面がぶれたり血飛沫が広がっていき(主人公がモニター越しに女の子を見ているといった設定です)~
画面いっぱい赤くなった状態で攻撃を受けるとゲームオーバー、敵の攻撃にもよりますがだいたい5~6回連続で受けると終わりで、各ステージ最初から衣装も完全復活してやり直し~
全裸になるまでと回数が圧倒的に足りませんね…ちなみに回復アイテムのような物は一切ありません~
~
では、どうすればいいかというと、このダメージ状態時間と共に回復していくので、ある程度ダメージ受けたらしばらく休息して少しづつ脱がしていけばいいのです~
で、問題なのはこのダメージ回復システムについて一切説明されていない事、そしてそのシステムになかなか気が付かない事です。~
~
と、いうのもTPSガンシューティングの操作の難しさが一枚絡んでいて、不慣れなうちは最初の雑魚で死にまくります~
そして、慣れるまでに、「案外体力少ないからすぐやられてしまう」と間違った体力システムをインプットしてしまいやすく~
とにかく体力ないから被弾はできない、敵を近寄らせたら駄目だ等と、それ以降慎重にほぼノーダメプレイを強いられてしまう事もダメージ回復システムの気がつかなさに拍車をかけているのです~
この事に関しては、一部のレビューサイトで、全ED見ているにもかかわらず、体力が少なすぎて上着すら脱げないと不満を漏らしていた声もありました~
~
と、まぁ脱衣システムに関しては一応調べればわかることで一応全裸キャラを動かす事は出来る…の、だが…~
下のSSを見ると分かるように、お尻にまるで、う〇こでもこびりついているかのようなモザイクが出現してしまうのである~
~
邪魔なモザイク~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1369149838.png~
~
<イベントシーン>~
では本作で一番糞な部分を解説する。それがプレイ時間の大半を占めるイベント部である~
イベント部分も当然3Dキャラを使った人形劇で進行していくのだが、3Dキャラを生かした演出といったものが殆ど無い!~
3D人形劇の利点と言えば、セリフに合わせた身振り手振りやキャラ同士の絡み合いを表現しやすいなどといったことにあるが~
背景にキャラ一人のアップ、それが話しているキャラが変わる毎に切り替わるだけ~
~
動作自体はモーションキャプチャーを使っているから、自然な動きなのだと思いますが、立ち姿勢から右手を腰に当てる→反転リピートで元の位置に→以下会話が切り替わるまで繰り返し~
といった感じの普通の人ならやらない動作になってしまっていて、かえって不自然さが際立ってしまっています。~
リピート映像なのでカメラワークも当然リピート、臨場感を出すような舐めるようにゆっくりキャラを移すようなこともなく~
ただうっとおしく、左右に振られていて、映像を見ているのも苦痛になってきます。~
~
また映像部分に状況を彩るちょっとした小物といったオブジェクトが一切ありません、その為大型モニターを見ているのかと思ったら目の前の端末を操作しているだけだったり、エアグラスでのエア乾杯といった変な状況が起きたり~
更にコスチュームの脱衣機能のあるキャラを使っているのに、拷問シーンで服を破った意味合いの事を話しているのに変わらず着たまま~
そのまま乳首をつねったり股間を擦っていたりともうちょっと頑張ってくれよと思うシーンがたくさん出てきます。~
~
服を破って乳首撮んでる筈のシーン~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1369149926.png~
~
このイベント部分をさらに酷くしているのが会話部分のテンポ~
3D人形劇の弱点として、主に対話だけで進めていくので、地の文を入れにくい事が一つあります。~
そのせいで、会話内容がやけに説明的になりすぎている。それだけなら許せるが、さっきも聞いた内容を何度も繰り返し言ってきたり~
多少文面が違うだけで内容は同じ事をくどい位に話し続けたり。~
某戦場カメラマンが、ちょっと厭味ったらしい感じで話しているようなキャラがいたりと~
~
とにかくテンポとテキストのセンスが悪い。~
下に字幕が出るので聞き漏らすことはありませんが、セリフ送りボタンもバックログ機能も無い為セリフが切り替わるのを待ちしっかり内容を聞いていなければなりません~
更にこの会話部分、FPSの影響を大きく受けます。~
このゲーム、かなりのスペックを要求されるのですが、一昔前の家庭用PCのCPU(corei5程度)やオンボでは最高環境で起動することはきついです~
ゲームとしては普通に動く程度の環境だとこの会話部分、セリフ間毎に2~5秒ほどの読み込む間ができてしまいテンポの悪さに拍車をかけてしまいます~
逆に、快適すぎると一部シーンでキャラが激しく動き過ぎたりもしてしまいますが…~
一応ctrlで高速スキップはできますが、FPSが低いとボイス復帰までに10~30秒程間が空いてしまったり~
FPSが高いと前回会話部分の音声と同時に今回会話部分ボイスが流れてしまったりと自分好みの糞度合いに調整できる親切仕様となっています。~
~
似たような事の繰り返し~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1369149909.png~
~
<Hシーン>~~
・フリーH
基本的にFUllTIME作品独特のHシーンでフェラや手こき等も含めた13体位にそれぞれにキスしてるかといった変化が加わったモノで全てです~
全シーン挿入直前からで、挿入した後はマウスをかちゃかチャする以外することがありません。~
前作(IF)であった、手のアイコンで弄るとか、イッた後の脱力モードは無くなってしまっています~
体位自体はいいのですがキャラがアクション部と同じ物のため衣服などが自分の体はもちろん相手の体をも貫通してしまっています~
更にHシーンでは男のやけに長めなチンコモザイクが追加されていて、体位によっては女の子のお腹を突き抜けて見えてしまう事も~
~
カメラの一つに主観モード(起点の位置が男の頭部分になり男が動くと一緒に動く)といった臨場感を高めるものがあるのですが~
このモード、何故か凹レンズ越しの覗いたような端に行くほどキャラが伸びてしまうおかしなものとなっている~
全てのHシーンはこのフリーHのキャラを入れ替えただけで全キャラ同じ動作なのだが実はそのせいでおかしなシチュエーションが出来上がってしまっている~
このゲーム、ゲームパートで人型の敵に倒されるとその場で犯されてしまうのだが、その時も全体位を選べてしまう~
その為、言葉では「やめろ、貴様なんかに」とか言ってるのに、自分から手こきフェラでご奉仕、騎乗位で自分からパックリ等~
只の凌辱風シチュプレイに成り果ててしまっている。~
また一人、ロリ風貧乳キャラがいるのだが、Hシーンにキャラ流用出来るように他の女キャラと身長を合わせているため一人だけやけに体格に違和感があったり~
貧乳キャラのパイズリ(シナリオHにもある)といったマニアックなシチュも…~
~
・シナリオH~
このモードは一定のシナリオセリフに沿って映像が切り替わっていき自身は操作できないムービーモード~
このモードだと挿入前の前戯シーン等もあるのだが、Hシーンの動き自体はフリーモードのままであり~
各部のUPや男性を消したりしたもので、専用の動作は無い~
このシナリオH、AVを見てる間隔そのものに、という言葉通り最中のカメラ視点の切り替えは一切できない~
では色々カメラワークでいろんな角度から見れるのかというとそうでもなく、セリフ毎ほぼ完全固定したカメラでパッパっと切り替わるのを見ているだけという~
3Dの良さを殺したものになっている~
また、このシナリオHシーン、上記で述べたFPSの影響がイベントシーンよりもさらに強く受けてしまいます~
FPSが低いと会話間のテンポが悪いのはそのままとして、FPSが高いとキャラが超高速ピストンしてしまい~
特に顕著なのがクリーチャーHと呼ばれる拷問シーンで、もう何してるのかわからないくらいぴくぴく動きます。~
ついでにこのクリーチャーH、クリーチャーにチンコはついているものの挿入は無く、ただのペロリストどまりなうえ~
クリーチャーの長い舌が、もう微調整なんかどうでもいいといった感じで女の子を貫通しまくっています~
~
ちなみにこのシナリオHのモード、難聴な方や隣への音漏れが気になる方のためにミュートでも状況がよくわかるよう~
効果音等も事細かく字幕表示されている実に親切な作りとなっています~
~
ずっぷには負けるが細かな擬音表現字幕~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1369149892.png~
~
ざっとあげただけですが、このほかにも~
・何があったか推測できなくはないが、いきなり話が跳んでる展開~
・きくちよにまつわるクリーチャーというキャラの話し方のキモさとその謎の投げっぱなし~
・ラスボスがなんの説明や伏線も無しに怪物化している~
等など各種オプションの設定やら、個人の感性で気になる点など探せば探すほど粗が見えてきます。~
もし気になった方は、公式HPにて体験版が3つも公開されているので少し触ってみるのもいいでしょう~
ただし、一部機能は製品版が無いと解放されない他、2,3はダウンロードキーに製品版に同封されている認証コードが必要なので~
体験版2,3をやってみたい方はまずは製品版をご用意してください~
~
<まとめ>~
とにかくこの作品、ぱっと見直ぐ分るような糞さは無いのです。~
一つ一つを見れば、エロゲ―ならばと容認できるような物ばかり~
その為、大雑把にプレイすればよくあるエロゲ―で済むのですが~
一度小さなことが気になりだすと、次から次へと糞さが気になりだしてくる~
例えるならば、噛めば噛むほど糞味が染み出してくるスルメの様なゲームと言えるでしょう~
~
公式の本作品のコンセプトのページに次のような言葉があります~
~
<本作はグラフィック、プログラム、ストーリー、音楽など、全ての面で妥協を許さない世界レベルのリアルタイム3Dによるガンシューティングゲームです!>~
<たれ流しの映像、音声、テキストなどを受け取るだけのシステムではゲームたり得ない>~
~
その言葉の通りに、一切妥協を許さずに綿密な計算の元散りばめられた糞要素の配分バランス~
自らこれはゲームではないと豪語する強気な態度のもと~
ゲー無でもバグゲーでもない、遊べてしまう糞ゲーという正統派路線にてFULLTIMEが送り出してきた逸品です~
*選評 [#m5d2c9cd]
>【2013】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 2本目 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1366483622/~
~
695 名前:『UNDEROID』選評1[sage] 投稿日:2013/05/22(水) 00:37:50.97 ID:g+hP3WYB0 [1/11]~
『CS(チャンピオン、Seal,SwanEye)に挑戦状を叩きつける!!』~
~
という公式HPでの煽り文句と共に3/29FULLTIMEよりフルプライスで『UNDEROIDーアンダロイドー』が満を持して発売された~
これはリアル調3DポリゴンキャラにTPSガンシューティングという今までにないエロゲである~
~
まずは選評が発売よりだいぶ遅れた事をお詫びしたい~
と、言うのもこのゲーム、基本の下地自体はよく作られているため一見糞ゲーだと評価しにくいからである~
なぜこのゲームが選評に挙げられるんだ?と思う人もかなりいるかもしれない~
かくいう自分もあるレビューサイトに頑張ってるんじゃね、といった感じでレビューを書いてしまっているほどである~
では、何故今更糞ゲ認定したのか、以下各部分を細かく説明していこう~
~
<キャラクター&造形>~
キャラクターはこのメーカー系列おなじみのリアル調の3Dキャラ~
人によって好みは別れるが独特な衣装、細かい作りと見た目はいい~
だが、よく見てしまうと女性キャラに変な光源処理がされているせいで~
輪郭と口部分が謎発光しているため違和感があって仕方ない(オプションで光源関係いじると酷くなったりする、男性キャラは普通)~
~
変な発光男は普通~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1369149861.png~
~
また衣装でひらひらするのは背後の薄い帯の様な部分だけで~
重力や動きを無視して不自然にぐるぐる動きまくってる胸~
鉄壁なスカートが体を貫通する等ウェイト関連の手抜きをはじめ~
前髪が額に埋もれたり後ろ髪が首を突き抜けたり、胸に手や足が埋まってしまったりと~
剛体、衝突判定や物理演算などやってないんじゃないかと思うような出来であり~
更には、衣装や一連の動きで誤魔化されているが関節部の捻れも観測されており~
昨今のMMDモデルの方が丁寧で出来がいいんじゃないかという意見まで出たほどである~
(公式HPのHシーン2-3の簡易動画を見ればわかりやすいですが、左右同調し固まった髪の毛が体を貫通しています)~
~
股関節のねじれ~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1365218125.png~
~
まぁこういったことは一般ゲームでも良くあることではあるのだが~
問題はエロシーンにもこのモデルが流用されていることにある~
後述のエロシーン項目でも語るが、衣服や相手キャラはもちろん自分自身の手足すら体に埋まる造形で微調整さえされていない~
エロゲ―だから仕方ないと容認できることは多々あるが、逆にエロゲ―だからこそこういった事が許せない部分でもある~
~
<ゲーム性>~
次に、この作品の売りであるTPSシューティング部分に触れる~
~
・アクション~
キャラクタのアクションは歩く走るジャンプ等基本的な事の他、回避や近接攻撃3段階、壁に隠れ(立ちしゃがみあり)そのまま横移動やハイドアタック、ボタン一つで壁から飛び出しまた隠れる~
各種姿勢からのリロードアクション、リボルバー等は空き弾数分リロードする等~
前述したとおり、この基本動作自体は細かいこだわり等もあって、よく作られている。これが糞ゲーだと感じさせない主な原因でもある~
では何が悪いのか?それは、そういった細かいアクションを生かす部分が無く、ただの雰囲気作りになってしまってる所だ~
~
まずは壁隠れやハイドアタックといった本格的な撃ち合いを連想させるアクションだが~
このゲームに出てくる敵は、サハギン型、アメンボ型、蜘蛛型、牛型、熊型、人型の雑魚×色違いにボス3種類なのだが~
このうち人型以外の敵は自機を鬼の様に追尾してきて近接して攻撃するタイプで、それが全ステージ中9割ほどを占めるため~
そもそも撃ち合うといった状況自体がおこら無い~
また人型の敵も初弾以外明後日の方向に攻撃判定が発生するため、棒立ちで撃ち合うだけで大抵倒せてしまう~
~
それに加え、近接された時のカメラワークの悪さ(背後固定カメラから中心点をそのままとってるため自キャラが画面外にはずれたりする)~
近接攻撃の効いてるのかよくわからないもっさりした挙動~
一度攻撃受けたら敵の次の攻撃までに、被ダメモーション復帰から武器を構えて撃ち出すまでが間に合わない~
といった接近戦の操作性の悪さもあって、接近される前に倒すor逃げるのが基本であり~
壁に隠れて近寄る位なら相手から十分距離を開ける位置取りをした方がいいからである~
~
回避アクションもモーションから攻撃に移れるまでが長い為、回避自体は出来ても全く状況は好転せず~
回避してる暇があるなら逃げろ、とこれまた無用のアクションだったりする~
ただし、牛型の雑魚敵はキチガイじみたホーミング突進攻撃をしてくるため、全力で走っても攻撃を喰らうため逃走することができません~
こいつに近づかれたら、近接攻撃ボタンを連打して運よくこちらがやられる前に倒せることを祈る必要があります~
~
そしてジャンプアクション、滞空時間は長いもののジャンプ高自体が低い為飛び越えられる障害物や上に乗れたりするものがほとんどありません~
また、MAP上にジャンプが必要な仕掛けや特別なアイテムなども配置されていないので探索する必要が無く~
ジャンプしなければクリアできないステージも無い為、これも無用のアクションとなっています~
~
とにかく敵を近寄らせないことが重要なので、群がる敵を蹴散らすようなシューティングの爽快感は無く~
複数に見つからないように慎重に進んで行って、確実に一匹一匹誘き出して仕留めていく~
TPS風スニーキングアクションといった潜入ミッションのような感じで全ステージ進んでいきます~
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・コスチュームブレイクシステム~
3Dゲーをやったことのある人ならだれでも思う夢のようなシステム、本作はこれを導入しています~
衣装が細かく全11パーツに分かれていて、攻撃を受けるたびに各部位が順番に半壊、全損としていき22回攻撃を受けると全裸になります~
~
これとは別に本作のダメージシステムを説明しますが、体力ゲージなどは無く~
敵から攻撃を受けるたび画面がぶれたり血飛沫が広がっていき(主人公がモニター越しに女の子を見ているといった設定です)~
画面いっぱい赤くなった状態で攻撃を受けるとゲームオーバー、敵の攻撃にもよりますがだいたい5~6回連続で受けると終わりで、各ステージ最初から衣装も完全復活してやり直し~
全裸になるまでと回数が圧倒的に足りませんね…ちなみに回復アイテムのような物は一切ありません~
~
では、どうすればいいかというと、このダメージ状態時間と共に回復していくので、ある程度ダメージ受けたらしばらく休息して少しづつ脱がしていけばいいのです~
で、問題なのはこのダメージ回復システムについて一切説明されていない事、そしてそのシステムになかなか気が付かない事です。~
~
と、いうのもTPSガンシューティングの操作の難しさが一枚絡んでいて、不慣れなうちは最初の雑魚で死にまくります~
そして、慣れるまでに、「案外体力少ないからすぐやられてしまう」と間違った体力システムをインプットしてしまいやすく~
とにかく体力ないから被弾はできない、敵を近寄らせたら駄目だ等と、それ以降慎重にほぼノーダメプレイを強いられてしまう事もダメージ回復システムの気がつかなさに拍車をかけているのです~
この事に関しては、一部のレビューサイトで、全ED見ているにもかかわらず、体力が少なすぎて上着すら脱げないと不満を漏らしていた声もありました~
~
と、まぁ脱衣システムに関しては一応調べればわかることで一応全裸キャラを動かす事は出来る…の、だが…~
下のSSを見ると分かるように、お尻にまるで、う〇こでもこびりついているかのようなモザイクが出現してしまうのである~
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邪魔なモザイク~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1369149838.png~
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<イベントシーン>~
では本作で一番糞な部分を解説する。それがプレイ時間の大半を占めるイベント部である~
イベント部分も当然3Dキャラを使った人形劇で進行していくのだが、3Dキャラを生かした演出といったものが殆ど無い!~
3D人形劇の利点と言えば、セリフに合わせた身振り手振りやキャラ同士の絡み合いを表現しやすいなどといったことにあるが~
背景にキャラ一人のアップ、それが話しているキャラが変わる毎に切り替わるだけ~
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動作自体はモーションキャプチャーを使っているから、自然な動きなのだと思いますが、立ち姿勢から右手を腰に当てる→反転リピートで元の位置に→以下会話が切り替わるまで繰り返し~
といった感じの普通の人ならやらない動作になってしまっていて、かえって不自然さが際立ってしまっています。~
リピート映像なのでカメラワークも当然リピート、臨場感を出すような舐めるようにゆっくりキャラを移すようなこともなく~
ただうっとおしく、左右に振られていて、映像を見ているのも苦痛になってきます。~
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また映像部分に状況を彩るちょっとした小物といったオブジェクトが一切ありません、その為大型モニターを見ているのかと思ったら目の前の端末を操作しているだけだったり、エアグラスでのエア乾杯といった変な状況が起きたり~
更にコスチュームの脱衣機能のあるキャラを使っているのに、拷問シーンで服を破った意味合いの事を話しているのに変わらず着たまま~
そのまま乳首をつねったり股間を擦っていたりともうちょっと頑張ってくれよと思うシーンがたくさん出てきます。~
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服を破って乳首撮んでる筈のシーン~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1369149926.png~
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このイベント部分をさらに酷くしているのが会話部分のテンポ~
3D人形劇の弱点として、主に対話だけで進めていくので、地の文を入れにくい事が一つあります。~
そのせいで、会話内容がやけに説明的になりすぎている。それだけなら許せるが、さっきも聞いた内容を何度も繰り返し言ってきたり~
多少文面が違うだけで内容は同じ事をくどい位に話し続けたり。~
某戦場カメラマンが、ちょっと厭味ったらしい感じで話しているようなキャラがいたりと~
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とにかくテンポとテキストのセンスが悪い。~
下に字幕が出るので聞き漏らすことはありませんが、セリフ送りボタンもバックログ機能も無い為セリフが切り替わるのを待ちしっかり内容を聞いていなければなりません~
更にこの会話部分、FPSの影響を大きく受けます。~
このゲーム、かなりのスペックを要求されるのですが、一昔前の家庭用PCのCPU(corei5程度)やオンボでは最高環境で起動することはきついです~
ゲームとしては普通に動く程度の環境だとこの会話部分、セリフ間毎に2~5秒ほどの読み込む間ができてしまいテンポの悪さに拍車をかけてしまいます~
逆に、快適すぎると一部シーンでキャラが激しく動き過ぎたりもしてしまいますが…~
一応ctrlで高速スキップはできますが、FPSが低いとボイス復帰までに10~30秒程間が空いてしまったり~
FPSが高いと前回会話部分の音声と同時に今回会話部分ボイスが流れてしまったりと自分好みの糞度合いに調整できる親切仕様となっています。~
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似たような事の繰り返し~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1369149909.png~
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<Hシーン>~
・フリーH~
基本的にFUllTIME作品独特のHシーンでフェラや手こき等も含めた13体位にそれぞれにキスしてるかといった変化が加わったモノで全てです~
全シーン挿入直前からで、挿入した後はマウスをかちゃかチャする以外することがありません。~
前作(IF)であった、手のアイコンで弄るとか、イッた後の脱力モードは無くなってしまっています~
体位自体はいいのですがキャラがアクション部と同じ物のため衣服などが自分の体はもちろん相手の体をも貫通してしまっています~
更にHシーンでは男のやけに長めなチンコモザイクが追加されていて、体位によっては女の子のお腹を突き抜けて見えてしまう事も~
~
カメラの一つに主観モード(起点の位置が男の頭部分になり男が動くと一緒に動く)といった臨場感を高めるものがあるのですが~
このモード、何故か凹レンズ越しの覗いたような端に行くほどキャラが伸びてしまうおかしなものとなっている~
全てのHシーンはこのフリーHのキャラを入れ替えただけで全キャラ同じ動作なのだが実はそのせいでおかしなシチュエーションが出来上がってしまっている~
このゲーム、ゲームパートで人型の敵に倒されるとその場で犯されてしまうのだが、その時も全体位を選べてしまう~
その為、言葉では「やめろ、貴様なんかに」とか言ってるのに、自分から手こきフェラでご奉仕、騎乗位で自分からパックリ等~
只の凌辱風シチュプレイに成り果ててしまっている。~
また一人、ロリ風貧乳キャラがいるのだが、Hシーンにキャラ流用出来るように他の女キャラと身長を合わせているため一人だけやけに体格に違和感があったり~
貧乳キャラのパイズリ(シナリオHにもある)といったマニアックなシチュも…~
~
・シナリオH~
このモードは一定のシナリオセリフに沿って映像が切り替わっていき自身は操作できないムービーモード~
このモードだと挿入前の前戯シーン等もあるのだが、Hシーンの動き自体はフリーモードのままであり~
各部のUPや男性を消したりしたもので、専用の動作は無い~
このシナリオH、AVを見てる間隔そのものに、という言葉通り最中のカメラ視点の切り替えは一切できない~
では色々カメラワークでいろんな角度から見れるのかというとそうでもなく、セリフ毎ほぼ完全固定したカメラでパッパっと切り替わるのを見ているだけという~
3Dの良さを殺したものになっている~
また、このシナリオHシーン、上記で述べたFPSの影響がイベントシーンよりもさらに強く受けてしまいます~
FPSが低いと会話間のテンポが悪いのはそのままとして、FPSが高いとキャラが超高速ピストンしてしまい~
特に顕著なのがクリーチャーHと呼ばれる拷問シーンで、もう何してるのかわからないくらいぴくぴく動きます。~
ついでにこのクリーチャーH、クリーチャーにチンコはついているものの挿入は無く、ただのペロリストどまりなうえ~
クリーチャーの長い舌が、もう微調整なんかどうでもいいといった感じで女の子を貫通しまくっています~
~
ちなみにこのシナリオHのモード、難聴な方や隣への音漏れが気になる方のためにミュートでも状況がよくわかるよう~
効果音等も事細かく字幕表示されている実に親切な作りとなっています~
~
ずっぷには負けるが細かな擬音表現字幕~
http://www.gz-loader.com/polygon/data/1364644375/org/image1369149892.png~
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ざっとあげただけですが、このほかにも~
・何があったか推測できなくはないが、いきなり話が跳んでる展開~
・きくちよにまつわるクリーチャーというキャラの話し方のキモさとその謎の投げっぱなし~
・ラスボスがなんの説明や伏線も無しに怪物化している~
等など各種オプションの設定やら、個人の感性で気になる点など探せば探すほど粗が見えてきます。~
もし気になった方は、公式HPにて体験版が3つも公開されているので少し触ってみるのもいいでしょう~
ただし、一部機能は製品版が無いと解放されない他、2,3はダウンロードキーに製品版に同封されている認証コードが必要なので~
体験版2,3をやってみたい方はまずは製品版をご用意してください~
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<まとめ>~
とにかくこの作品、ぱっと見直ぐ分るような糞さは無いのです。~
一つ一つを見れば、エロゲ―ならばと容認できるような物ばかり~
その為、大雑把にプレイすればよくあるエロゲ―で済むのですが~
一度小さなことが気になりだすと、次から次へと糞さが気になりだしてくる~
例えるならば、噛めば噛むほど糞味が染み出してくるスルメの様なゲームと言えるでしょう~
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公式の本作品のコンセプトのページに次のような言葉があります~
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<本作はグラフィック、プログラム、ストーリー、音楽など、全ての面で妥協を許さない世界レベルのリアルタイム3Dによるガンシューティングゲームです!>~
<たれ流しの映像、音声、テキストなどを受け取るだけのシステムではゲームたり得ない>~
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その言葉の通りに、一切妥協を許さずに綿密な計算の元散りばめられた糞要素の配分バランス~
自らこれはゲームではないと豪語する強気な態度のもと~
ゲー無でもバグゲーでもない、遊べてしまう糞ゲーという正統派路線にてFULLTIMEが送り出してきた逸品です~