2012年度 総評案3

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**2012総評案3 大賞:華麗に悩殺♪ くのいちがイク! ~桃色ハレンチ忍法帳~ 522 名前:総評案3 ◆mvnKsWiQzVGM [sage] 投稿日:2013/02/13(水) 12:52:13.79 ID:EG98itvF0 #blockquote(){2011年のクソゲーオブジイヤーinエロゲー板は前代未聞の2作品同時大賞受賞という形で幕を下ろしました。 選ばれた2作品はともに(クソゲー的に)甲乙をつけがたいものであり、議論の行き詰まりにも繋がっていたのも懐かしいものです。 また、有名作や良作の選評投下からスレが荒れることも増え、ネタとして楽しむ必要性を再認識した1年でもあったと思います。 そして2012年。定番のアーベル、そしてすっかり常連となったsofthouse-sealを脅かす存在が出てくるのか… そんな注目を浴びながら始まりました。 もちろんエロゲー業界的にはもちろんそれはマイナスなのですが… それでは順に作品を見ていきましょう。 早速1月に投下されたのは、やはりsofthouse-sealの作品「華麗に悩殺♪ くのいちがイク! ~桃色ハレンチ忍法帳~」でした。 まず起動アイコンが「FLASH PLAYER」なのです。起動ウィンドウも同じ。この時点で既に大物の匂いです。 ゲームは横スクロールのアクションなのですが、このアクションがつまらないのです。 同人ゲームのほうがまだマシな完成度、といわれるほどで、ワンパターンな作業ゲー。 防御→回復(セックス)と、無敵状態になれるジャンプをするだけでおしまいです。 ですが、これだけではないのです。なんと、このエロゲの最大のポイントは、まさかのエロ無しということなのです。 エロゲーなのにエロCG無し…スレ民でさえもまさかの新ジャンル「エロCG無し」は予想することが出来ず、 年明け早々、斜め後ろからの強烈なストレートパンチをスレ民は見舞われてしまうのでした。 それと同時に、1月にして早くも「この作品を超えるクソゲーはもう出ないのでは…?」という、 ある種のあきらめムードすら漂わせることになりました。 それくらい、この作品のインパクトが強すぎた、ということなのでしょう。 2月に投下されたのは、同じくseal系列であるDevil-sealの作品「獣ノ躾 ~本能と理性の狭間で悶えるケモノ~」でした。 この作品はパッケージ版における強烈なバグと、パッチを当てることでむしろ悪化する具合でした。 パッチ(ver 1.01)適応前ではクリアが困難(実質不可能)であり、パッチ適応後はクリアが不可能… ですが、最新パッチ(Ver 1.02)でかなり改善され、結果としてフェードアウトしていくことになりました。 ですが、パッチで逃げることが出来なかったのが、3月に発売された「マテリアルブレイブ」でした。 この作品は、単調でつまらないバトル、苦痛な上に周回要素がほぼ無い探索、 エロ本番は1回だけ、やたら短く1本道かつ伏線放棄シナリオと多くの要素を併せ持っていました。 このうち、探索の周回要素に関してはパッチにて改善され楽しめるようになったものの、 肝心のシナリオ面に関しては全く手が付けられず、むしろその酷さが浮き彫りとなってしまいました。 特にヒロインと親交を深める場面で尽く缶ジュースが絡むなど、ライターの引き出しの無さはもはやお笑いレベルとも。 『進化ヲ目撃セヨ』よりも『退化ヲ目撃セヨ』が似合うというのは皮肉でしょうか? 同じ月に発売された「Princess-Styke」が続きます。 明らかに手抜きな立ち絵がまず目を引きます。まるで低予算同人ゲーの紹介ページを見てる気分です。 シナリオはとてもよくあるテンプレートそのまんま。それでも設定をきちんと活かせればいいのですが、 ゲーム内での出来事に対して理不尽という言葉以外が出ず、プレイヤーはイライラをどんどん募らせることに… それだけでなく、ヒロインやその他登場人物が基地外じみた言動を取るのが当たり前。 起承転結という言葉を辞書で引くところからライターははじめるべき…それくらい低レベルなシナリオ、設定で、 もはや救いようもない作品となってしまったのです。 この作品のブランド「Meteor」といえば、かつて「Clover Point」という有名作を輩出したメーカーでした。 ですが、その名残は休止からの復活以降は低調気味。そして今作のエントリーと、かつての栄光は跡形もなく消えたのでしょう。 この後しばらく選評の投下がなかったのですが、6月に久々に選評が投下されることとなりました。 黒鳥からの作品「NTR48 ~俺の家族が寝取られるまでの48日間~」です。 タイトルからも分かるように、某アイドルグループの流行に乗ろうという意図が見えます。 ですが実際は48という数字はゲーム本編と何も関係がありません。 それ以上に問題なのは、ライターが寝取られというものを1ミリたりと理解していないということでしょう。 ただの陵辱モノ…と呼ぶのも憚られる投げやりシナリオでした。 7月には、「魔物っ娘ふぁんたじ~」(softhouse-seal)の選評が投下されます。 前作のくノ一が悲惨な出来ということで警戒感があった今作もやはり…という出来に。 昨今のツクールゲーを下回るクオリティのフィールドがまず驚かせますが、それよりも酷いのは、 バランス崩壊が著しい敵の強さ、エンカウント率の高さのため、数歩歩くたびにセーブを繰り返し、死んだらロード…と、 リセットゲーとしての様相がかなり強いことでしょう。 その上、特定の状況で逃げる行動不能になりまたリセット。とウィザードリィもびっくりのバグでした。 これはパッチで修正されたものの、そのパッチで新たなバグが致命的なバグが生まれ、 さらにそれを修正したパッチでまたも致命的なバグが生まれるなど、 ユーザーがメーカーに代わってデバッグ作業を繰り返す、そんなありえない状況になってしまったのでした。 同月には、同じようにパッチを出すたびにバグが増え、最後には修正を放棄したバグゲー「いたずらっ娘 ~うちの娘にかぎって~」(REAL) 8月にはどう考えても出す時代を間違えたとしか思えない古臭い作品「白神子~しろみこ~」(Exception)と、 エントリーを果たす作品が出てきました。 そんな中、久々に強烈な作品が現れることになりました。 スワンアイから8月に発売された「SEX戦争 ~愛あるエッチは禁止ですっ!~」です。 いわゆるバカゲーと思うなかれ、この作品はこの次元に存在しているのかすら謎な作品でした。 総評を書いている自分でさえ、選評を読んでもよく分からない…冗談抜きでそう思ってしまうレベル。 SEXの強さで序列が決まるのに上位ランカーがなぜか処女だったり、 フラグ管理が全く機能しない時系列、そして破綻した文章(破瓜シーンで「使い古しのマンコなのに気持ちいい!」等) プレイする人間全てが混乱状態に陥れられ、ポルナレフの例のAA(ありのままに起こったことをry)がそのまま当てはまる… フルプライスながら1周1時間というプレイ時間の短さ、ダイジェストで送られる尺が極めて短くつまらないシナリオ、エロも併せ持っており、 1月のくノ一に匹敵するほどの強烈なインパクトを残すことになったのでした。 この作品に続けとばかりに、10月に発売された「パジャマさんこんにちわ」(EMU)が続きます。 2時間でコンプ出来るほどの短いシナリオということも有り、肝心な場面(ヒロインの心の闇関係)があっという間に終わってしまいます。 説明不足が著しく、その結果ヒロインの設定に全く感情移入することが出来ません。 ですが、これ以上に酷いのがtrueエンド。 実はこの物語は、すべて引きこもりの主人公の夢のなかでのお話でした、という禁断の夢オチで締めくくるというトンデモ仕様。 それ以上に衝撃だったのは、体験版と製品版の容量が同じということ。 しかもその容量がわずか201MB。おまけで付いてきた作品のほうが容量が多いという具合でした。 パケ裏に『嘘だろ?騙された…』とあるのは、この作品を購入したユーザーを嘲笑っているかのようです。 11月にはseal系列では4作品目にあたる「欲情トマランナーズ ~エルメロスは絶頂した~」がエントリーされます。 エロシーンはまともな出来ですが、やはり同様にアクションパートの仕様が劣悪でした。 いやらしい位置にある落とし穴や敵に対して攻撃をする必要があるのですが、 その攻撃の当たり判定がかなり酷く、ゲームオーバーになることがしばしば。 そのため楽なパターンが出るまでリセットを繰り返す必要があり、 前作と若干違えどリセットゲーと呼ぶに相応しい酷さでした。 そして『年末の魔物』…12月がやってきました。 まずはFLATZから発売された「Cross Quartz」です。この作品はなにより鬼畜な難易度で話題を集めました。 敵の異常な強さもさることながら、この作品のダンジョンにはものすごく大量の即死ギミックが存在するのです。 随時セーブ出来るならともかく、セーブポイントが非常に少ないことで、 一度死ねばはじめから同じ事を繰り返すという苦行を延々と続けることになるのです。 フラグ関係も全く不透明で、どうやったらエロに行き着くのか、どうしたら次の展開へ進めるのか… もはやなにをやっていいのか分からない…そんなプレイヤーの苦労を想像しながらほくそ笑む作者が見える、 いかにもな鬼畜な作品となっているのでした。 次にルナソフトから発売された「深淵のレコンキスタ」です。 10000対10000というスケールを謳っておきながら、実際にはせいぜい2,300程度の敵によるバトルであり、 そしてサウンド以外は設定不可、加えて兵器生産が不親切という様相でした。 最後に紹介するのは、 materialの「お前のオンナを寝取ってやる~昔ヤったオンナは今は白衣の天使。旦那の前で心も身体も弄んで寝取る~」です。 この作品は寝取りをテーマにしておきながら、そのあまりの薄っぺらさに思わず目が点になる仕様。 登場人物4人により繰り広げられる薄っぺらく狭いシナリオで6090円という具合が問題となりました。 以上が2012年の作品です。これらの並み居る作品から、以下のように受賞作を決定しました。 大賞:華麗に悩殺♪ くのいちがイク! ~桃色ハレンチ忍法帳~(softhouse-seal) 次点:SEX戦争 ~愛あるエッチは禁止ですっ!~(スワンアイ)     .パジャマさんこんにちわ(EMU)     .魔物っ娘ふぁんたじ~(softhouse-seal) やはり大賞は新ジャンル「エロCG無し」を打ち立てたくのいち以外にはありえないでしょう。 アクションパートの劣悪な出来でも同メーカーの他作品をクソ具合で上まわっており、 大賞の座を得るには貫禄さえ漂っていた作品でした。 次点としてはこの3作品。 『SEX戦争』はプレイするものすべてを混乱に貶める破綻フラグとその薄っぺらさ。 『パジャマさんこんにちわ』は薄っぺらさと夢オチ、そして体験版容量=製品版容量というインパクトから。 『魔物っ娘ふぁんたじ~』はあまりにも苦痛なリセットゲーかつバグゲーであること。 このような選択基準です。 2012年を振り返って思うのは2点。 1つ目は、sealが完全にKOTYeの常連になってしまったということです。 sealといえば、低価格帯のお手軽抜きゲーブランドとしてはそれなりに知名度のあるメーカーだったと思います。 値段相応とは言え、可愛いキャラと実用的なエロを兼ね備えていました。 それが2011年より出す作品が尽くエントリーされ、あまつさえ2年連続での大賞受賞という不名誉。 アクションやRPGといったエロ以外への挑戦を契機に、このブランドはますます評判を下げているように感じます。 昨今評判の高いフルプライス部門とは裏腹。低価格帯の本来のsealが戻ってくる日は来るのでしょうか? 2つ目は、値段と内容のギャップという問題です。 今年で言えば『マテリアルブレイブ』(10,290円)、『SEX戦争』(9,240円)、『パジャマさんこんにちわ』(9,240円)、 『お前のオンナを寝取ってやる』(6,090円)などなど、明らかに値段と不相応な内容というものも目立ちました。 クソゲーの要素に値段相応なのかどうかという観点を入れるべきか、というのは議論になるものですが… また、デバッグをユーザーに任せろくに開発をしていないことが丸わかりな作品も、以前よりも増えているように感じます。 エロゲーのマーケットは拡大傾向にあるとはいえ、 このような状況は自らの首を締めているようにしか感じないのは自分だけでしょうか? そのようなメーカー様にこのセリフを聞かせて2012年の総評を終わることにします。 『作るオタと買うオタが真剣に勝負する戦場。それがエロゲよ』 勝負すらしないメーカーが多すぎるこの状況を、もっと憂いなければならないはずです。 }

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