2010年 総評案9

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**総評案9:大賞 色に出でにけりわが恋は(本スレ11本目26氏掲) 26 名前:総評案1[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 14:15:43.08 ID:4MvBL8nGP >地上に咲き乱れる花々と同様、クソゲーにも様々な色がある。 >2008年の『魔法少女アイ参』、2009年の『りんかねーしょん☆新撰組っ!』はかつて見たことのない強烈な色を我々に見せつけてくれた。 >3年目となる2010年は、一体如何なる色のクソゲーが姿を現すのであろうか? > >節分間近の1月末、2010年の先陣を切って1匹の鬼が襲いかかってきた。 >『鬼まり。~鬼が夢見し常の世に、至る幼き恋の始まり~』(130cm)である。 >2009年にまさかの超展開猟奇鬱ゲーとして話題になった『鬼うた。』のFDである本作であるが、 >Hシーンにおける本番がサブヒロインの妄想1回のみであるなど、FDで期待されていたことが華麗にスルーされていた。 >さらにブランド代表が「あれじゃ、あきまへんか?」「つーか、本番ないとあかんのですか?」とブログで発言したことも大きく話題となった。 >その後300MB以上の追加パッチを出したため騒動は収束したが、これを皮切りに2010年は多種多様なクソゲーが姿を現すこととなる。 > >続く2月には立て続けに3つの作品がエントリーした。 >まず『戦極姫2 ~戦乱の世、群雄嵐の如く~』(げーせん18)は2009年の本家KOTYで大賞を受賞した『戦極姫』にHシーンを追加した作品である。 >致命的なバグはほぼなく、いい意味でユーザーの期待を裏切ったものの、細かいバグや絵の不統一などは健在であった。 >「-100点かと思ったら-10点でほっとしたけど、よく考えてみたらマイナスなことに変りない」とは本スレ住人の言葉である。 > >続いて現れたのは、某ラノベの人気にあやかったようにしか見えない名前とパッケージで話題となった『オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らない』(ZERO)である。 >本作はOHPに「純愛に限る」という煽り文句が書かれているにもかかわらず、トゥルーエンドで「寝取られ」「レイプ」「男の娘が女体化」が実装されており、 >しかも選択肢による回避は不可能となっている。 >このため本スレでは「BADエンドが一番幸せ」と評価されることとなった。 > >そして2月の本命は『恋刀乱麻 ~わたしが、アナタを、守るからっ!!!~』(アーベルソフトウェア)である。 >2009年の次点作品『MQ~時空の覇者~』を生み出したアーベルソフトウェアの学園バトルものであり、戦闘モードにおける「五行バトルシステム」という独自のシステムを売りにしていた。 >しかし、本作の売りであるこの「五行バトルシステム」こそがまさに問題であった。 >OHPにおける主人公の紹介には「相手の技能や能力を鋭く分析し、戦略的な見地からパートナーの戦いをサポート」とあり、プレイヤーの工夫がゲームを左右するように見える。 >しかし実際には、戦術性や駆け引きもなく、完全な運ゲーで戦闘中はスキップ不可であるため、プレイヤーにはほとんど工夫する余地はなく、数分間クリックし続けるという苦行を強いられることとなる。 >さらに戦闘回数は1ルートで平均10回程度と多く非常にしんどいこと、ラスボス前では連戦が発生して作業感に拍車がかかることも指摘された。 >CG自体のクオリティは高いだけに、余計に「五行バトルシステム」のクソさが目立ってしまったのかもしれない。 > >季節は春。本スレには3つの春の嵐が吹き荒れた。 >春の嵐第1弾は『CrossDays』(オーバーフロー)である。 >「誠氏ね」「2Gパッチ」など数々の伝説を残してきたDaysシリーズの最新作として、鳴り物入りで登場したのが本作。 >前作の主人公である伊藤誠がサブキャラとして登場することから、超展開もヒロインの寝取られも誰もが予想できたであろう。 >しかし、「主人公が女装して前作ヒロインから誠を寝取る」という展開が全ルートの約半分を占めるとは誰も予想できなかったのではなかろうか? >さらに、姉の部活仲間である「Theガッツ!」のタカさんばりのマッシブ女、絶頂の瞬間にゴエモンインパクトのような顔になる女の2人に逆レイプされるバッドエンドも存在。 >これだけならまだ怪作のカテゴリーに収まるが、真に問題なのはこれらのシーンで全Hシーンの約3分の1を占めているということである。 >それ以外にも、某動画サイトの生放送における発言や、アクチ付きで中古不可、 >後日修正パッチが出されたものの、全18エンド中、11個のエンドにいける確率は単純計算で11億6226万3515分の11となるバグなど、何かと話題となった作品であった。 > >話題性という面では『Floating Material -The hill where the star born-』(biscotti)も負けていない。 >発売前に公開されたデモムービーと体験版から、原画や背景のパクリ、トレスが発覚。 >さらにキャラクタープロフィール、HPの構成やcopy rightの部分に至るまでコピペであることが指摘され、「把握しておくべき引用元が多すぎて予習できない」とまで言われた。 >延期の末に発売された製品版においては、指摘されていたパクリやトレスは全て消えていたが、 >シナリオが薄い、CGのできが悪い、BGMやSEが不足しているなど、クオリティ面での不満が指摘されている。 > >『色に出でにけりわが恋は』(ういんどみる)は思わぬ方向からやってきた春の嵐である。 >TVアニメ化された『はぴねす!』『祝福のカンパネラ』などの手堅い作品で、萌えゲーメーカーとして確固たる地位を築いているういんどみるからのまさかの刺客。 >ほぼ同じ内容のやり取りが何回も繰り返されるなど、起伏がなく無駄に長いシナリオに加え、無駄に多い100以上の選択肢、そして言動がキモ過ぎるキャラなど、シナリオの問題点を挙げればきりがない。 >主人公の入浴中に「前後ぉぉぉん♪」などと言いながら主人公の目の前で腰振りダンスをするヒロインには開いた口がふさがらないだろう。 >また、共通ルートが長い割に個別ルートが短く、あるルートでは要のイベントと言える学園祭が僅か2クリックで終了するというアンバランスさも存在する。 >これらのことは体験版からはほぼ知ることができないため、多くの人が不意打ちを食らうこととなった。 >音楽・CG・システム等、シナリオ以外のクオリティは従来通り非常に高く、ただシナリオがダメという1点のみで「プレイすること自体が苦痛」となる正統派クソゲーであるといえる。 > >春の嵐が過ぎ去った後、6月にやってきたのは『デュアル・エム―空の記憶―』(アーベルソフトウェア)である。 >2月の『恋刀乱麻』に続くアーベルソフトウェアの2010年2本目となる本作。 >本格推理ADVをうたいながら、推理よりも消去法であっさり犯人に辿り着いてしまうため推理の意味を成さず、投げやりともいえる一本道シナリオ、無意味な選択肢に加え、 >「4話完結」のはずが製品版には第3話までしか入っておらず、後日4話目のアドオンプログラムを配布するという、未完成品売りつけといわれても仕方が無い有様であった。 > >夏の間に発売された作品では >本編に登場しない主人公の女装姿をパッケージに載せていた『げきたま! ~青陵学園演劇部~』(CASSIOPEIA) >ホラーとしては別に怖くなく、ロード後に「絶対に殺す……ぶっ殺す……」といった音声がエンドレスリピートするバグの方が怖いといわれた『この歌が終わったら -when this song is over-』(hourglass) >フルプライスにもかかわらずフルインストールで僅か468MB、漫画の設定を丸パクリしたような設定と内容の『ふぇいばりっとSweet!』(LOST SCRIPT) >がエントリーしたが、いずれもクソゲーとしては小物であった。 > >記録的な猛暑が一段落した9月、暑さが過ぎ去るのを待っていたかのように『Orange Memories』(Purplesoftware delight)が姿を現した。 >Purplesoftwareが新たに立ち上げたPurplesoftware delightの1作目となる本作。 >抜きゲーのはずなのにエロが薄い、文章とCGがかみ合ってない場面がところどころあるなどということはこの世界ではよくあること。 >しかし、一番の問題は、未使用のエロボイスが内部に残存していたということである。 >このことから実は未完成だったことが判明。 >ブランド名とかけて「大喜び(delight)なのはこんな未完成品でも金が入るメーカー側だけであろう」と言われた。 > >9月にはもう1つ『萌恋維新!アタシら、じぇいけー、新閃組!』(アーベルソフトウェア)が着弾。 >アーベルソフトウェアの2010年3本目となる本作は、ミニゲームが楽しめたりHシーンのボリュームが十分であったりと、前2作と比べ不満は少ない。 >しかし、パッケージに書かれているヒロインのうち一人がパッチを当てないと攻略できないというアドオン仕様は健在である。 > >その後は >ゲームの内容自体は良く、後日修正パッチが出されたものの、発売時点では一部PC環境で起動すらできなかった『普通じゃないッ!!』(ALL-TiME) >原作を知らない人は置いてけぼり、原作ファンを失望させた『JINKI EXTEND Re:VISION』(戯画) >体験版の出来は良かったものの、蓋を開ければご都合主義満載のシナリオだった『なないろ航路』(Journey) >がそれぞれエントリーした。 > >年末を迎えてもクソゲーラッシュは続く。 >まずは『熟処女~私、はじめてなんです~』(HammerHeads)が着弾。 >低価格の抜きゲーとして発売された本作。 >しかし、誤字やスクリプトミスが多数見受けられる、HシーンでNG音声が収録されている、 >さらに他作品からセリフを流用したのか、「東海林」香奈とのHシーンにおいて本作に登場しないはずの「谷原さん」なる人物が登場するなど、 >低価格であることを差し引いても、クソゲーであることに異議を唱える人は少ないと思われる。 > >大々的に宣伝されていたザッピングシステムの良いところを全て殺した『アザナエル -AXANAEL-』(ニトロプラス) >細かいバグやシナリオ、キャラ、グラフィックの不整合やフラグ管理の甘さなどは健在だった『三極姫 ~乱世、天下三分の計~』(げーせん18) >がエントリーされ、2010年も残すところあと1週間となった。 > >最後に現れたのは、『まるめる ~ソウシンシャは@未来~』(アーベルソフトウェア)である。 >本作の売りは「過去の自分へとメールが送れる携帯によって周回プレイでストーリーが変化する」というものであり、誰もがマルチストーリーを想像するであろう。 >しかし、実際には「TRUEエンドに辿りつく為にはそれ以外の17個全てのエンディングを順序通り見せられる」という一本道シナリオであった。 >また、毎度恒例のアドオンでは表情差分が追加されたが、本来ならば「修正パッチ」という名目で配布されるものではなかろうか。 >なお、本作はアーベルソフトウェアの2010年4本目であり、前3作とあわせて本スレ住民の間では「アーベル四天王」と呼ばれることとなった。 > >それでは、2010年の次点と大賞を発表する。 >次点は『恋刀乱麻 ~わたしが、アナタを、守るからっ!!!~』『CrossDays』『Floating Material -The hill where the star born-』『Orange Memories』『熟処女~私、はじめてなんです~』 >そして大賞は『色に出でにけりわが恋は』とする。 > >2010年はエントリー数こそ多いものの、誰の目から見ても突出しているクソゲーは存在しなかったため、大賞の選考は難航せざるを得なかった。 >次点以上についてはどの作品が大賞となってもおかしくはなかったことを予めお断りしておく。 >そこで今回大賞を選考するにあたって基準としたのは、 >(1)プレイすることが苦行であるといえるか >(2)被害の大きさ >の2点である。 >『Floating Material』『Orange Memories』『熟処女』の問題点はそれぞれ決して小さくないが、積極的にプレイを苦行にするという性質を有するものではなく、 >『CrossDays』は誰も予想できなかったであろう超展開こそあったものの、超展開の存在自体は容易に予想できたこと、シナリオ展開を評価する見解も存在することを考慮すると、 >超展開のみを理由として一般的にプレイが苦行であると判断することは必ずしもできない。 >また『恋刀乱麻』は「五行バトルシステム」において数分間クリックし続けるという苦行を強いられるが、売り上げが好調であったとはいえないため、被害は限定的である。 > >これらと比較して『色に出でにけりわが恋は』は、 >キャラの言動がキモいだけにとどまらず、プレイのテンポを乱す無駄に多い100以上の選択肢、構成のアンバランスさなどシナリオが絶望的であり、 >音楽・CG・システム等のクオリティは非常に高く作品として完成しているにもかかわらず、シナリオの1点のみによってプレイを苦行にした正統派のクソゲーであるといえる。 >また、このようなシナリオであることは体験版からはほぼ知ることができず、本作以外は非常に安定した作品を世に送り出しているメーカーであることも相まって売り上げが好調だった結果、被害が甚大であった。 >したがって、『色に出でにけりわが恋は』が僅差で大賞に輝いた。 >2011年は、満場一致で大賞とすることができるくらい強烈な1本が生み出されるのであろうか? > >最後に、見事大賞に輝いた『色に出でにけりわが恋は』のタイトル及び有名となったメインヒロインのセリフを用いた一言をメーカーに贈り、 >2010年クソゲーオブザイヤーinエロゲー版を締めくくることとする。 >「前後不覚に陥ってこんな色を出さないでください。」

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