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**総評案3:大賞 Floating Material -The hill where the star born-(本スレ10本目386氏)&aname(ce3)
386 :総評案1/7:2011/02/01(火) 13:27:08 ID:c9xbRCQ/0
>クソゲーのクラスター爆弾――2010年を一言で振り返るならそうなるだろう。
>2008年、クソゲーの核爆弾『魔法少女アイ参』が「ゲーム」という概念を破壊した。
>2009年、クソゲーの化学兵器爆弾『りんかねーしょん☆新撰組っ!』が「ノベル」という概念を混乱させた。
>そして2010年には、ひと粒ひと粒は小玉ながら大量のクソゲーがスレ住人に降り注ぎ、スレとKOTYノミネート
>作品一覧は焦土と化した。
>エロゲメーカーの人道に対する意識が問い直される日は、来るのだろうか……
>
>2010年1月29日。2010年初の空襲がスレに飛来した。
>《130cm》の放つ『鬼まり。~鬼が夢見し常の世に、至る幼き恋の始まり~』である。
>極めて平坦なシナリオ。2種類しかないエンディング。そしてエロゲーでありながら エッチシーン総数9の
>うち挿入ありが1つだけ、それすらサブヒロインの妄想という実用性の無さが、年明け早々スレ住人の悲鳴を
>搾り出した。
>5ヶ月後にはパッチが出てクソさも下がりKOTYとしては小粒となったが、良ゲー・ バカゲー・クソゲー全ての
>基準で低ランクという2010年作品の特徴をよく表している。
>
>月がかわり、2月には《げーせん18》から『戦極姫2 ~戦乱の世、群雄嵐の如く~』、《ZERO》から
>『オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らない』が来襲。
>かつて家庭用ゲーム・携帯ゲーム部門でクソゲー二冠に輝いた『戦極姫』の続編にあたる『戦極姫2』は、
>以前と変わらぬ 大量のバグと絵柄の統一性の無さを魅せつけたが、CSでこなれたせいか致命的なバグは
>ほぼ無く、KOTYとしては小粒である。有料デバッグに散っていった戦士たちに敬礼。
>某ラノベを彷彿とさせるタイトルとカバーで話題になった『オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らない』は、
>純愛ゲームの看板を掲げながら妹がレイプされるシナリオ、しかも それがトゥルーエンドで回避不能などの
>不条理を叩きつけ、シナリオの破壊力だけでクソにのし上がるストロングスタイルを発揮した。
>さらにこの月には《アーベルソフトウェア》から『恋刀乱麻~わたしが、アナタを、守るからっ!!!』が着弾。
>売りだった五行バトルシステムは、箱を開けてみれば完全運任せのジャンケンであり、 CGのパクリ疑惑すら
>かすませるほどの極度の疲労感をユーザーに叩き込んでいった。
>
>3月になってもスレの春は遠い。《オーバーフロー》からは『CrossDays』、《Maxfactory》からは
>史上初の無料エロゲーと思ったらその実態は電波シナリオのモンスターハウス『se・きらら』と、
>二本の化物が登場。
>アニメでも有名な『SchoolDays』。修正パッチの容量が2GB、そのうち1GBは同じファイルの
>重複というギガパッチで有名な『SummerDays』。これらDaysシリーズの最新作として登場した
>Crossゲイズ…もとい『CrossDays』は、エロゲ史上五本の指に入るクズ主人公とされる誠も
>登場するとあって、発売前からシナリオには様々な憶測がとんでいた。しかしホモエッチが
>全体の1/3を占めるなどという誰得を誰が予想できたであろうか?
>
>4月。まだ戦火は続く。《ういんどみる》の『色に出でにけり わが恋は』と遭遇。
>無駄に100以上ある選択肢、声優がキャストを降りたくなったと噂されるシナリオ、言動が
>気持ち悪いキャラクター、謎の裸踊り(通称:前後おォォン♪)を初めとする迷言の数々の
>前に、KOTYスレ歴戦の勇士たちが次々と散っていった。
>さらに今年最大の問題作と謳われる《biscotti》の『Floating Material -The hill where
>the star born-』(通称:浮き材)も参戦。体験版が公開されるなり、背景がグーグル画像検索で
>出てきた画像の丸パクリや、原画家がトレス疑惑で有名な作家でもちろん今作でも大量の
>トレスが使われていることが指摘され、検証まとめWikiまで作られた。製品版も亜空間から現れる
>謎の薬指、両左手の男、超ロングチ○ポ、修正されない"プ"ルマの誤字、存在しない効果音、
>ゲーム内どころかWebページの構成までコピペと次々問題が発見され、クソゲー界を震撼させた。
>ただし、盗作とされるCGの多くは製品版で無理やりとはいえ修正されている。そのため今作は、
>普通のユーザーからもクソゲー愛好家からも敬遠されるだけのガッカリゲーに落ち着いて
>いることを、いまは素直に喜びたい。
>
>6月、《アーベルソフトウェア》は『デュアル・エム―空の記憶―』を発売した。
>四話完結なのに製品に3話しか入っていない未完成商法、推理ものなのに暗号に誤植がある、3話で
>3回しかHシーンがなくしかも挿入があるのは最後のみ、話が進むほどにトリックがいい加減になって
>いくと様々なクソ要素を網羅。2月の『恋刀乱麻』からわずか4ヶ月で再びクソゲーを投下してくる
>アーベルの速攻ぶりはスレ住人を驚愕させた。
>「こちら側の人間でどう考えても犯人じゃない」「むしろ被害者で既に死んでいる」「まだ登場すら
>していない」という面々を除外して、最後に残ったやつが犯人という推理する余地のないストーリーに
>加え、わざと間違えてもパートナーが勝手に犯人を追い詰めていくため、推理する必要もない。
>選択肢はシナリオ分岐に関与していないのだ。というか、シナリオに分岐がないのだ。
>読者が頭を使うミステリかと思ったら、作者の頭の中身がミステリーだった。何を言ってるのか、アーベルの
>ソフトだからだいたい察してくれると思うが、菅野ひろゆき氏の成れの果てを味わったぜ…
>
>7月。パッケージに描かれている紫色の髪のヒロインは実は主人公の女装で、しかも作品中には
>登場しないという《CASSIOPEIA》の『げきたま! ~青陵学園演劇部~』が発売。パッケージに
>描かれている女の子を攻略できない程度ならよくあることだが、公式サイトの4コママンガにしか
>登場しないというのは、何を言っているのか分からなさすぎてポルナレフひっぱりだこである。
>Core i7搭載マシンでも重たいシステム周りとあいまって見事エントリー。
>8月、ジュブナイル・ホラー・アドベンチャーを名乗る《hourglass》の『この歌が終わったら -When
>this song is over-』が登場。シナリオはただのパニックアクションで全く怖くないのだが、ロード後に
>「解散、お疲れ様でした」「至らぬ事でもうしわけありません」 「絶対に殺す……ぶっ殺す……」と
>いった音声がエンドレスリピートするバグが不気味。フラグ管理が甘いのか、妹と付き合っていたら
>姉とHしていたなど、やはりポルナレフ出動の事態に。彼に夏休みはないのか。
>さらに8月の終わりに《LOST SCRIPT》の『ふぇいばりっとSweet!』発売。税込9240円というフルプライス作品で
>ありながら、フルインストールで468MBという驚きの薄さ。ポルナレフも過労死寸前だ。
>
>年末には魔物が潜むと言われるが、2010年の魔物の初動は早かった。
>9月、《アーベルソフトウェア》と《Purplesoftware delight》、クソゲーメーカーの双璧がスレを強襲。
>《Purplesoftware delight》 の『Orange Memories』は「地雷、凡作に慣れた紫の中でも底辺を狙う一作 」
>「全部でCG66枚しかないのにHシーンが29回ある水増しっぷり」と評判をとり、《アーベルソフトウェア》の
>『萌恋維新!アタシら、じぇいけー、新閃組!』は、イベントが大胆に端折られているためシナリオの
>内容が無いようと、それぞれ持ち前の分野での貫禄をおおいに見せた。
>
>10月には、2009年12月から小刻みに9回の延期を経た《feng》の『星空へ架かる橋』が発売されたが、
>これもやはりガッカリゲーで、見えている地雷であった。延期を繰り返すゲームに良作無しである。
>11月には《戯画》の『JINKI EXTEND Re:VISION』、《Journey》の『なないろ航路』、《Sputnik》の『風ヶ原
>学園スパイ部っ!』と三本ものクソゲーが同時発売された。
>『JINKI EXTEND Re:VISION』は、綱島志朗の漫画作品を原作とする作品で、その原作の第2部から
>スタートするため原作を知らない人は置いてけぼり。BALDRチームが参加しないと聞いて死に水を取る気で
>購入した既存のファンには、原作ではあやふやにされていた、ヒロインが過去にレイプされていた事を公式に
>確定させトドメを刺す構成となっている。不必要な新主人公投入、原作別キャラの行動をそのまま
>新主人公になぞらせる原作レイプ、そして衝撃のラストと、誰がターゲットなのかさっぱりな仕上がりだ。
>みけおう・らっこ・成瀬守・さそりがため・高苗京鈴を原画に迎え、体験版の時点では注目度が高かった
>『なないろ航路』も、発売されてみれば、超お嬢様学校という設定にも関わらずまったくセレブ感を感じさせない
>舞台を始めとする、不必要過ぎて作中ですら忘れ去られる設定の山を築き上げ、ご都合主義かつ舞台設定を
>まるで無視したシナリオで見事なガッカリゲーへと転落した。
>『風ヶ原学園スパイ部っ!』は、2009年に発売されたメーカー処女作『echo.』がKOTYにエントリーすら
>しなかったのは、誰も選評を書く気すら起こらなかったからと噂される《Sputnik》の二作目である。
>スパイという設定の作り込みの杜撰さが、3週間後に発売された『Hello,good-bye』と比較されてしまい
>さらにシナリオの薄さを印象づけた。『echo.』ではエロイッカイダケだったものが『スパイ部っ!』では当社比100%
>パワーアップの2回に強化されているのが「ましになった」と評価されるあたり、どれだけ期待値が
>低かったかを物語っている。作品別スレは「花梨だけいればいい」一色で、誰もそれ以外のことに触れようとしない。
>そしていよいよ12月。《HammerHeads》の『熟処女~私、はじめてなんです~』、《ニトロプラス》の『アザナエル-
>AXANAEL』、《げーせん18》の『三極姫 ~乱世、天下三分の計~』、《アーベルソフト》4度目の爆撃
>『まるめる ~ソウシンシャは@未来~』がお目見えとなった。
>
>しかし、クソゲーに爆撃され続けたこの2010年を生き残ったスレ住人たちには、やや物足りない
>年末となった。
>『熟処女』は、NG音声が紛れ込んでいたり、他のゲームからセリフをまるまる流用したため
>キャラの名前すら合っていなかったりという年末らしいクソゲーであった。だが3000円前後の
>ハーフプライスであることからKOTY的には被害は少ないと言える。
>『アザナエル -AXANAEL』は、事前に製作側が期待値を上げさせすぎたがゆえのガッカリゲーだ。
>ザッピングシステムと2008年ベストエロゲ制作チームを看板に、さんざん期待させたシナリオが
>絶望的につまらないという一点で押すストロングスタイルの作品である。とはいえ発売元が特殊な
>シナリオがお家芸のニトロプラスであることから、ユーザーにも覚悟はあったようで反応は薄い
>『三極姫』にいたっては、バグまみれだけど『姫』シリーズのなかではマトモなほうと言われて
>住人からはスルーされた。
>その中でアーベルの『まるめる』は、未来の自分が過去にメールを送って様々な結果にたどり着くという
>ワクワクする設定を、順番に17種類バッドエンドを迎えたのち18回目でトゥルールートに入れる実質
>一本道シナリオでぶち殺す、夜と昼の管理がまるでなっちゃいない、10人いるキャラのうち4人はセリフが
>1つもないなど、貫禄のクソさでよく健闘した。
>
>…2010年に破壊されたもの、それは「ゲーム作りの姿勢」ではないだろうか。
>『アイ惨』や『りんかね』のような、誰が見ても安心してクソゲーと言えるゲームが少なく、代わりに
>手抜き・低品質・不誠実な作品が大量に発表された年であった。ここまで、例年になく多数の作品に
>触れてきたが、どれも爆発的な印象は無い。複数同時受賞すら検討されるほど大賞選定は難航した。
>
>その中で、最終選考に残ったソフトは
>『恋刀乱麻 ~わたしが、アナタを、守るからっ!!!~』 ― 《アーベルソフト》
>『Floating Material -The hill where the star born-』 ― 《biscotti》
>『デュアル・エム―空の記憶―』 ― 《アーベルソフト》
>『Orange Memories』 ― 《Purplesoftware delight》
>『萌恋維新!アタシら、じぇいけー、新閃組!』 ― 《アーベルソフト》
>『まるめる ~ソウシンシャは@未来~』 ― 《アーベルソフト》
>の6本。
>今年のクソゲーのキーワード、手抜き。丹念に手を入れきった結果、製作者の才能の欠如ゆえに
>つまらないものが出来上がったのではない。音声が足りない、CGが足りない、シナリオが足りない、
>デバッグが足りない……金や時間というオトナの都合があるにせよ、足りないものを形だけうまく
>ごまかして売ることが当たり前だった結果が2010年という年だ。
>このことを鑑み、2010年のKOTY大賞は《biscotti》の『Floating Material -The hill where the star born-』とする。
>足りない部分はパクってしまえばいいという《biscotti》の姿勢は、数々の手抜きがまかり通る2010年に
>あって、安心してみんなが「それはだめだろ」と言うことができる点を高く評価した。また、製品版の段階では
>パクリ部分が改善されているというのも「問題のあるゲーム」ではなく「クソゲー・オブ・ザ・イヤー大賞」として
>爽やかな結末であるといえるだろう。
>
>最後に、次の言葉でクソゲークラスター爆弾の2010年を締めくくろうと思う。
>「2010年作品に気をつけろ! まだ大量の不発弾が眠っているはずだ!」
>
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過去のコメントは[[コチラ>2010年 総評案3@コメント欄]]
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**総評案3:大賞 Floating Material -The hill where the star born-(本スレ10本目386氏)&aname(ce3)
386 :総評案1/7:2011/02/01(火) 13:27:08 ID:c9xbRCQ/0
>クソゲーのクラスター爆弾――2010年を一言で振り返るならそうなるだろう。
>2008年、クソゲーの核爆弾『魔法少女アイ参』が「ゲーム」という概念を破壊した。
>2009年、クソゲーの化学兵器爆弾『りんかねーしょん☆新撰組っ!』が「ノベル」という概念を混乱させた。
>そして2010年には、ひと粒ひと粒は小玉ながら大量のクソゲーがスレ住人に降り注ぎ、スレとKOTYノミネート
>作品一覧は焦土と化した。
>エロゲメーカーの人道に対する意識が問い直される日は、来るのだろうか……
>
>2010年1月29日。2010年初の空襲がスレに飛来した。
>《130cm》の放つ『鬼まり。~鬼が夢見し常の世に、至る幼き恋の始まり~』である。
>極めて平坦なシナリオ。2種類しかないエンディング。そしてエロゲーでありながら エッチシーン総数9の
>うち挿入ありが1つだけ、それすらサブヒロインの妄想という実用性の無さが、年明け早々スレ住人の悲鳴を
>搾り出した。
>5ヶ月後にはパッチが出てクソさも下がりKOTYとしては小粒となったが、良ゲー・ バカゲー・クソゲー全ての
>基準で低ランクという2010年作品の特徴をよく表している。
>
>月がかわり、2月には《げーせん18》から『戦極姫2 ~戦乱の世、群雄嵐の如く~』、《ZERO》から
>『オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らない』が来襲。
>かつて家庭用ゲーム・携帯ゲーム部門でクソゲー二冠に輝いた『戦極姫』の続編にあたる『戦極姫2』は、
>以前と変わらぬ 大量のバグと絵柄の統一性の無さを魅せつけたが、CSでこなれたせいか致命的なバグは
>ほぼ無く、KOTYとしては小粒である。有料デバッグに散っていった戦士たちに敬礼。
>某ラノベを彷彿とさせるタイトルとカバーで話題になった『オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らない』は、
>純愛ゲームの看板を掲げながら妹がレイプされるシナリオ、しかも それがトゥルーエンドで回避不能などの
>不条理を叩きつけ、シナリオの破壊力だけでクソにのし上がるストロングスタイルを発揮した。
>さらにこの月には《アーベルソフトウェア》から『恋刀乱麻~わたしが、アナタを、守るからっ!!!』が着弾。
>売りだった五行バトルシステムは、箱を開けてみれば完全運任せのジャンケンであり、 CGのパクリ疑惑すら
>かすませるほどの極度の疲労感をユーザーに叩き込んでいった。
>
>3月になってもスレの春は遠い。《オーバーフロー》からは『CrossDays』、《Maxfactory》からは
>史上初の無料エロゲーと思ったらその実態は電波シナリオのモンスターハウス『se・きらら』と、
>二本の化物が登場。
>アニメでも有名な『SchoolDays』。修正パッチの容量が2GB、そのうち1GBは同じファイルの
>重複というギガパッチで有名な『SummerDays』。これらDaysシリーズの最新作として登場した
>Crossゲイズ…もとい『CrossDays』は、エロゲ史上五本の指に入るクズ主人公とされる誠も
>登場するとあって、発売前からシナリオには様々な憶測がとんでいた。しかしホモエッチが
>全体の1/3を占めるなどという誰得を誰が予想できたであろうか?
>
>4月。まだ戦火は続く。《ういんどみる》の『色に出でにけり わが恋は』と遭遇。
>無駄に100以上ある選択肢、声優がキャストを降りたくなったと噂されるシナリオ、言動が
>気持ち悪いキャラクター、謎の裸踊り(通称:前後おォォン♪)を初めとする迷言の数々の
>前に、KOTYスレ歴戦の勇士たちが次々と散っていった。
>さらに今年最大の問題作と謳われる《biscotti》の『Floating Material -The hill where
>the star born-』(通称:浮き材)も参戦。体験版が公開されるなり、背景がグーグル画像検索で
>出てきた画像の丸パクリや、原画家がトレス疑惑で有名な作家でもちろん今作でも大量の
>トレスが使われていることが指摘され、検証まとめWikiまで作られた。製品版も亜空間から現れる
>謎の薬指、両左手の男、超ロングチ○ポ、修正されない"プ"ルマの誤字、存在しない効果音、
>ゲーム内どころかWebページの構成までコピペと次々問題が発見され、クソゲー界を震撼させた。
>ただし、盗作とされるCGの多くは製品版で無理やりとはいえ修正されている。そのため今作は、
>普通のユーザーからもクソゲー愛好家からも敬遠されるだけのガッカリゲーに落ち着いて
>いることを、いまは素直に喜びたい。
>
>6月、《アーベルソフトウェア》は『デュアル・エム―空の記憶―』を発売した。
>四話完結なのに製品に3話しか入っていない未完成商法、推理ものなのに暗号に誤植がある、3話で
>3回しかHシーンがなくしかも挿入があるのは最後のみ、話が進むほどにトリックがいい加減になって
>いくと様々なクソ要素を網羅。2月の『恋刀乱麻』からわずか4ヶ月で再びクソゲーを投下してくる
>アーベルの速攻ぶりはスレ住人を驚愕させた。
>「こちら側の人間でどう考えても犯人じゃない」「むしろ被害者で既に死んでいる」「まだ登場すら
>していない」という面々を除外して、最後に残ったやつが犯人という推理する余地のないストーリーに
>加え、わざと間違えてもパートナーが勝手に犯人を追い詰めていくため、推理する必要もない。
>選択肢はシナリオ分岐に関与していないのだ。というか、シナリオに分岐がないのだ。
>読者が頭を使うミステリかと思ったら、作者の頭の中身がミステリーだった。何を言ってるのか、アーベルの
>ソフトだからだいたい察してくれると思うが、菅野ひろゆき氏の成れの果てを味わったぜ…
>
>7月。パッケージに描かれている紫色の髪のヒロインは実は主人公の女装で、しかも作品中には
>登場しないという《CASSIOPEIA》の『げきたま! ~青陵学園演劇部~』が発売。パッケージに
>描かれている女の子を攻略できない程度ならよくあることだが、公式サイトの4コママンガにしか
>登場しないというのは、何を言っているのか分からなさすぎてポルナレフひっぱりだこである。
>Core i7搭載マシンでも重たいシステム周りとあいまって見事エントリー。
>8月、ジュブナイル・ホラー・アドベンチャーを名乗る《hourglass》の『この歌が終わったら -When
>this song is over-』が登場。シナリオはただのパニックアクションで全く怖くないのだが、ロード後に
>「解散、お疲れ様でした」「至らぬ事でもうしわけありません」 「絶対に殺す……ぶっ殺す……」と
>いった音声がエンドレスリピートするバグが不気味。フラグ管理が甘いのか、妹と付き合っていたら
>姉とHしていたなど、やはりポルナレフ出動の事態に。彼に夏休みはないのか。
>さらに8月の終わりに《LOST SCRIPT》の『ふぇいばりっとSweet!』発売。税込9240円というフルプライス作品で
>ありながら、フルインストールで468MBという驚きの薄さ。ポルナレフも過労死寸前だ。
>
>年末には魔物が潜むと言われるが、2010年の魔物の初動は早かった。
>9月、《アーベルソフトウェア》と《Purplesoftware delight》、クソゲーメーカーの双璧がスレを強襲。
>《Purplesoftware delight》 の『Orange Memories』は「地雷、凡作に慣れた紫の中でも底辺を狙う一作 」
>「全部でCG66枚しかないのにHシーンが29回ある水増しっぷり」と評判をとり、《アーベルソフトウェア》の
>『萌恋維新!アタシら、じぇいけー、新閃組!』は、イベントが大胆に端折られているためシナリオの
>内容が無いようと、それぞれ持ち前の分野での貫禄をおおいに見せた。
>
>10月には、2009年12月から小刻みに9回の延期を経た《feng》の『星空へ架かる橋』が発売されたが、
>これもやはりガッカリゲーで、見えている地雷であった。延期を繰り返すゲームに良作無しである。
>11月には《戯画》の『JINKI EXTEND Re:VISION』、《Journey》の『なないろ航路』、《Sputnik》の『風ヶ原
>学園スパイ部っ!』と三本ものクソゲーが同時発売された。
>『JINKI EXTEND Re:VISION』は、綱島志朗の漫画作品を原作とする作品で、その原作の第2部から
>スタートするため原作を知らない人は置いてけぼり。BALDRチームが参加しないと聞いて死に水を取る気で
>購入した既存のファンには、原作ではあやふやにされていた、ヒロインが過去にレイプされていた事を公式に
>確定させトドメを刺す構成となっている。不必要な新主人公投入、原作別キャラの行動をそのまま
>新主人公になぞらせる原作レイプ、そして衝撃のラストと、誰がターゲットなのかさっぱりな仕上がりだ。
>みけおう・らっこ・成瀬守・さそりがため・高苗京鈴を原画に迎え、体験版の時点では注目度が高かった
>『なないろ航路』も、発売されてみれば、超お嬢様学校という設定にも関わらずまったくセレブ感を感じさせない
>舞台を始めとする、不必要過ぎて作中ですら忘れ去られる設定の山を築き上げ、ご都合主義かつ舞台設定を
>まるで無視したシナリオで見事なガッカリゲーへと転落した。
>『風ヶ原学園スパイ部っ!』は、2009年に発売されたメーカー処女作『echo.』がKOTYにエントリーすら
>しなかったのは、誰も選評を書く気すら起こらなかったからと噂される《Sputnik》の二作目である。
>スパイという設定の作り込みの杜撰さが、3週間後に発売された『Hello,good-bye』と比較されてしまい
>さらにシナリオの薄さを印象づけた。『echo.』ではエロイッカイダケだったものが『スパイ部っ!』では当社比100%
>パワーアップの2回に強化されているのが「ましになった」と評価されるあたり、どれだけ期待値が
>低かったかを物語っている。作品別スレは「花梨だけいればいい」一色で、誰もそれ以外のことに触れようとしない。
>そしていよいよ12月。《HammerHeads》の『熟処女~私、はじめてなんです~』、《ニトロプラス》の『アザナエル-
>AXANAEL』、《げーせん18》の『三極姫 ~乱世、天下三分の計~』、《アーベルソフト》4度目の爆撃
>『まるめる ~ソウシンシャは@未来~』がお目見えとなった。
>
>しかし、クソゲーに爆撃され続けたこの2010年を生き残ったスレ住人たちには、やや物足りない
>年末となった。
>『熟処女』は、NG音声が紛れ込んでいたり、他のゲームからセリフをまるまる流用したため
>キャラの名前すら合っていなかったりという年末らしいクソゲーであった。だが3000円前後の
>ハーフプライスであることからKOTY的には被害は少ないと言える。
>『アザナエル -AXANAEL』は、事前に製作側が期待値を上げさせすぎたがゆえのガッカリゲーだ。
>ザッピングシステムと2008年ベストエロゲ制作チームを看板に、さんざん期待させたシナリオが
>絶望的につまらないという一点で押すストロングスタイルの作品である。とはいえ発売元が特殊な
>シナリオがお家芸のニトロプラスであることから、ユーザーにも覚悟はあったようで反応は薄い
>『三極姫』にいたっては、バグまみれだけど『姫』シリーズのなかではマトモなほうと言われて
>住人からはスルーされた。
>その中でアーベルの『まるめる』は、未来の自分が過去にメールを送って様々な結果にたどり着くという
>ワクワクする設定を、順番に17種類バッドエンドを迎えたのち18回目でトゥルールートに入れる実質
>一本道シナリオでぶち殺す、夜と昼の管理がまるでなっちゃいない、10人いるキャラのうち4人はセリフが
>1つもないなど、貫禄のクソさでよく健闘した。
>
>…2010年に破壊されたもの、それは「ゲーム作りの姿勢」ではないだろうか。
>『アイ惨』や『りんかね』のような、誰が見ても安心してクソゲーと言えるゲームが少なく、代わりに
>手抜き・低品質・不誠実な作品が大量に発表された年であった。ここまで、例年になく多数の作品に
>触れてきたが、どれも爆発的な印象は無い。複数同時受賞すら検討されるほど大賞選定は難航した。
>
>その中で、最終選考に残ったソフトは
>『恋刀乱麻 ~わたしが、アナタを、守るからっ!!!~』 ― 《アーベルソフト》
>『Floating Material -The hill where the star born-』 ― 《biscotti》
>『デュアル・エム―空の記憶―』 ― 《アーベルソフト》
>『Orange Memories』 ― 《Purplesoftware delight》
>『萌恋維新!アタシら、じぇいけー、新閃組!』 ― 《アーベルソフト》
>『まるめる ~ソウシンシャは@未来~』 ― 《アーベルソフト》
>の6本。
>今年のクソゲーのキーワード、手抜き。丹念に手を入れきった結果、製作者の才能の欠如ゆえに
>つまらないものが出来上がったのではない。音声が足りない、CGが足りない、シナリオが足りない、
>デバッグが足りない……金や時間というオトナの都合があるにせよ、足りないものを形だけうまく
>ごまかして売ることが当たり前だった結果が2010年という年だ。
>このことを鑑み、2010年のKOTY大賞は《biscotti》の『Floating Material -The hill where the star born-』とする。
>足りない部分はパクってしまえばいいという《biscotti》の姿勢は、数々の手抜きがまかり通る2010年に
>あって、安心してみんなが「それはだめだろ」と言うことができる点を高く評価した。また、製品版の段階では
>パクリ部分が改善されているというのも「問題のあるゲーム」ではなく「クソゲー・オブ・ザ・イヤー大賞」として
>爽やかな結末であるといえるだろう。
>
>最後に、次の言葉でクソゲークラスター爆弾の2010年を締めくくろうと思う。
>「2010年作品に気をつけろ! まだ大量の不発弾が眠っているはずだ!」
>
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