淫獄痴漢列車 選評

選評

【2013】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 2本目 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1366483622/

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名前:淫獄選評[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 01:55:07.92 ID:TgXl30cM0 [2/13]
業界の老舗BLACKRAINBOWが、同じく一線で作品を提供しているAnimとC:drive.との
共同制作で痴漢ゲームを2本制作すると発表され、メーカー間コラボという
珍しい事態もあってその動向は必然的に注目された。

だが、その大きな期待は大きく裏切られることになるのであった。

今回取り上げるのは必殺痴漢人シリーズを世に出したAnimとの共同作品「淫獄痴漢列車」である。
当タイトルは本来2012年の6月発売だったが、延期に延期を重ねて2013年3月発売となった。
実に9か月の延期に嫌な予感がひしひしとしてならない。

まずストーリーだが、通学途中に痴女にあった主人公がその快感を忘れられず
自ら痴漢となり目ぼしい女に片っ端に痴漢してその痴女を炙り出そうとする。
運命のダイヤ改正の日を迎えるともう会えなくなるかもしれない、そんな焦りを胸にして。

なんとも荒唐無稽な話ではあるが大真面目に主人公は痴漢をしていく。
痴漢を重ねることで相手を手籠めにしていくのは痴漢ゲームの王道だが
中盤に差し掛かるとある情報が入ってくる。

「終電の後、痴漢を行うだけの列車が運行する…勿論参加費はかかるが
ゲストの女性を連れてきた者は無料で招待される。
手籠めにしたターゲットをそれに乗せることを考えてほしい」



どう見ても最終痴漢電車です、本当にありがとうございましt

この設定はアトリエかぐやが制作した痴漢ゲームの金字塔とも言える
「最終痴漢電車シリーズ」まんまの設定である。
よもやメーカーコラボの行きつく先が、他社のパクリだとは誰が想像できたであろうか。
順当に攻略してけば忘れた頃に目的の痴女が現れるが、
プレイヤーの意識は自然と最終痴漢電車に向いてる事からこれも取ってつけた感が強い。

この最終痴漢電車パートは最終段階まで落としたターゲットを電車に乗せるか、
自分専用として個別EDに行くかという選択まで
あまりにそのままでかぐやに許可取ってるのかが心配になるほどである。
よもや度重なる延期はこのせいではないかとすら思うのだが真相は不明である。

また、個々の話の展開だがあるターゲットを落とす際に
師匠の力を借りるかどうかの選択肢が出るが、
回答を保留し続けても最終的には結果は変わらず師匠は捨て駒として逮捕される以外に道がない。
そこに至るまでに貴重な行動回数を何回か消費してしまうので
とっとと力を借りて逮捕されてもらった方がマシというのはどうかと思う。
(勿論話が進めば釈放されるのでそこはご安心を)

そして別のターゲットだが双子の弟が囮になってるのがいて
情報収集を満足に行わないと男に対して痴漢を行う羽目になる。
脱がしていく過程で股間に妙な膨らみがある事に気づいた時には既に遅し。
我慢汁が染み出る過程を見ながら陰茎を露出させ、
事実に気づいて思考がフリーズするものの、大量に流れる男の喘ぎ声を聞きながら
絶頂に導かなければならないとか何の罰ゲームだよと。

一応情報収集を行う事で回避は可能だが、
普通に突貫してこのプレイは凶悪なトラウマを植え付けるには充分であった……
(筆者は1人目の攻略で見事引いた………)

システム面だが肝心の痴漢ゲーム部分の出来も燦燦たるものがある。
画面レイアウトの詳細は公式HPを見て頂ければ真ん中にSSがあるので参考にしてほしい。
ttp://www.blackrainbow.jp/br/ingoku/

・触る・舐める・挿れるの3アクションを駆使して攻略しろとあるが
基本触るだけでおk、と言うか制限時間の短さからも切り替える暇がない。
胸・尻・アソコ等のポイントをクリックし、某ゴルフゲームのようなタイミングゲージを
OKゾーンに上手く止める事で感度が上がっていくのだが、このタイミングがなかなかシビア。
そしてOKゾーンの中央に3回連続で止めるとボーナス発生でクリック連打でどんどん感度が上がる。

方向性としては間違ってないのだが、問題はそのボーナスゾーンでしか
感度が上がらないパートが一か所あり、そこの難度だけが群を抜いている事と
一定以上攻めることで服が脱げるカットインが入るのだが、そのカットインが表示されている間も
クリック判定は継続され、カーソルとお邪魔キャラがカットインに隠されてしまうのでやり辛いことこの上ない。

そして最大級の問題は、ミニゲームを高得点でクリアしても何の恩恵もない事。
失敗しても得点以外ノーペナルティでやり直しになる事。(お邪魔キャラも消える)
そして一度クリアしたミニゲームはスキップ可能である事。
………最初からスキップ可能でよくね?と思わずにいられない。

かように不快さしか残らないミニゲームだが、事の最中にニコニコ動画よろしく
タッチするごとにコメントのように相手の反応が流れるのだが
クリック毎に音声もガンガン重なって流れるので正直やかましい以外の何物でもない。

肝心のミニゲーム部分が致命傷というのはどういう事なの…

メーカーコラボで話題を作り、延期を繰り返した挙句、
蓋を開ければご覧の有様だよという本作。
HPの説明によるとシナリオとシステムはBLACKRAINBOWが担当し、
CGはANIMの人気タイトル「必殺痴漢人シリーズ」でお馴染みの”ティータ.J”氏が担当。
とあり、エロシーンは流石に使える事を考えると戦犯はBLACKRAINBOW側という事になるのだろうか。
もう一つのC:drive.とのコラボ作品である痴漢のライセンスの方も
選評を書こうとする動きがあったが年末発売という事で2012に間に合いそうにないという事から
見送られた感があるがそちらも機会があれば突貫してみるべきだろうか。

いずれにせよ期待を裏切った出来である事には違いなく、
他社の設定のパクリという荒業を堂々とやってのけた事からも
自戒して頂きたい思いを込めて選評とさせて頂いた。
メーカーコラボという試みは今後も業界全体で動きを期待したい所ではあるので
これにめげずに次に挑んで頂きたい所である。

以上になります。
要点として抜き出してみると

・メーカー同士のコラボの結果が他社の設定丸パクリ
・肝心のミニゲームの出来がお粗末な上存在の意味がない
・男も痴漢出来る誰得展開有

といった所でしょうか、支援ありがとうございました

最終更新:2014年08月03日 11:33