To Heat2 Another Days 選評

368 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 17:33:45 ID:exqVqbio0 (PC)
初春に現れた大型地雷として外せないのは「To Heart2 Another Days」。
エロゲを嗜むなら知らぬ者はいない大作で、CG・音楽・キャラクターは全く問題無く、致命的なバグも無い。
しかしこれは前作のメインスタッフが全て残っているのにも関らず、
最も主人公の評判の悪かったライターをメインに据えたという点が大きな問題となった。
元々はせいぜい女性が苦手でヘタレ気味程度だったのがX-RATEDの追加シナリオ後半で強烈なDQN性が付加。
ADではそれが輪をかけて酷くなり、更に異様なキモさが加わって、極端に不快感を煽る人物となってしまった。

具体例としては「『あうあう』『あーうー』『○○ですぅ』『あうぅー!助けてお母さぁ~ん!』等の奇声」
「女の子にあげる花を親がいざという時の為に預けてくれたクレジットカードで持ちきれないほど買う」
「交換日記空逃げて友人に代筆を頼み、それがうけると友人に嫉妬」
「他人の自転車を強引に借りて事故で壊し、苦情が持ち主へ行く」
「その件で怒られるとヘラヘラ笑いながら『バイトして返す』(クレカは使わない)」
「恋人の妹を恋人と間違えレイプ未遂」
「女性が苦手なのにHで『次からはいきなりしても文句言わない、やらしい股間にしてやる』『下はもうオッケーなんじゃないのぉ?』」
等。これらに「ヘタレ力があるからモテる」という意味不明な免罪符が加わり、
どれだけ無責任な行動をしても「優しい」の一言で片付けられ、逆にヒロイン達の株を下げるという異質な事態となった。

大手Leaf最大のビッグタイトルでのまさかの地雷であり、被害者も甚大な数に上った。
メインスタッフを維持しながら続編を出すごとに加速度的に悪化するという、稀有なケースと言えよう。
「そのゲーム単体としてのクソさ」が求められるKOTYの意向からは外れるが、
長年かけて築いた多くのファンの信頼を裏切り、癒えない傷を負わせたクソゲーがあった事は忘れてはならない事だろう。



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最終更新:2014年08月02日 14:45