魔法少女アイ参 選評

359 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 03:30:50 ID:exqVqbio0 (PC)
「年末には魔物が潜む」とは本家KOTYの言葉だが、それは魔物と呼ぶのも生温いもっとおぞましい何かだった。

「魔法少女アイ参」。

かつてエロゲーにおける変身ヒロイン・触手陵辱の革命児であり、いまだ根強いファンの多い本シリーズ。
明らかに続編を匂わせる終わり方をした2発売以降音沙汰が無く、親会社の変更を経て参の発売が発表された時は多くの信者を喜ばせた。
だが情報は中々出ず、ようやく立ち上がった公式サイトに掲載されたCGは前作のものばかり。
さらに別人説が出るほど絵柄が変化した立ち絵、シナリオライターの変更、メインヒロインであるアイの声優変更と
続編を出す際に批判される要素を兼ね備え、本スレの住人達も死に水を取る覚悟で発売を待っていた。

……しかし発売2日前の夜、FG組からある報告が入る。

「DVDなのに容量が500Mしかない」
「クリアしたけどCG・回想モードが出ない、HシーンでCGが表示されない」

目を疑うような報告にスレッドは騒然となり、やがてスクリーンショットが投下される。
そこに映っていたのは、真っ黒な背景にメッセージウインド内でアイが喘いでいるというもの。
「エロシーンにエロCGが無い」という前代未聞の事態に、住人達は大混乱に陥った。
さらにパッケージ画像が複数の人物からアップされ、HDD容量1.5GBという表記も確認。
コラの可能性に賭けていた一縷の望みも壊れ、パッケージの偽造により悪質さが更に露呈した。
そして、そこに掲載されていたあまりにも的確かつ秀逸すぎる一文。

             「ごらんの有様だよ」

……2008年を代表する負の名言が誕生した瞬間だった。
地獄はまだ終わらず、翌日には公式HPで追加パッチ配布と表記されるが30分もせずに文言消滅。
しばらくして同様の表記が復活したかと思いきやまた消滅と、メーカーの胡散臭さがより増した。
そして、データ展開したスクショが投下されCGファイルが14枚しか無い事が判る。
更に投下されたCGイメージのスクショにより差分5枚、使い回し2枚と新規CGはわずか7枚と判明。
しかもモザイクはおろか乳首が出たCGすら無く、正真正銘の「エロCGの無いエロゲー」である事が明らかになった。
360 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 03:34:41 ID:exqVqbio0 (PC)
その後も「フルスキップで30分でコンプ」
「メグ・リン・マユにはエロシーンそのものすら存在しない」
「完全版を謳っておいて内容投げっぱなしのままスタッフロール」
「発売イベントがレイヤーがクリアファイル配ってるだけ」
「発売日に買い取り拒否・価格00円」
「メーカーからの仕入れ価格が通常の半額以下」
「公式HPでネット環境が無い人へのパッチ頒布法の説明」
「アイ参をやる為に彼女と別れ情報封鎖してた人物の降臨」
「完結編のはずなのに解析されたスクリプト名に『アイ参・前半エンディング』」
「消費者センターに電話してショップへの返品に成功」
「本スレでロックオンが定期的に死ぬ」等、話題に事欠かなかった。

要約すると「フルプライスでエロCG無し、パッケージ詐称の未完成品」というエロゲーとしての体裁すら成していない物である。
その酷さは地雷では済まず、核ミサイル・対消滅弾・時空振動弾・バスターマシン3号・ブラックホールと様々な比喩が成された。
2chの数多のスレから人を呼び寄せ奈落に送っていったり、ユーザー・小売・流通・他メーカー・
果ては業界全体まで巻き込みかねないその様は正にブラックホール爆弾と呼ぶに相応しいだろう。

現在、公式HPには「2009年2月28日にアペンドディスク発送できるように作業を進めております、ただし内容未定」
という旨の文章と前プロデューサーによるお詫びが掲載されている。
……この惨劇は、まだ終わっていない。


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タグ 大賞 2008年の作品
最終更新:2014年08月02日 23:16