衣料品店「赤い糸」

【関連キャラクター】
 「偏愛狂」ママーユ

【概要】
 ガッシャの繁華街に店舗を構える衣服専門屋です。蛮族が経営する店舗にしては、パステルカラーをふんだんに用いられた柔らかみのある店舗デザインで、逆に際立った存在感を醸し出しています。
 下級の妖魔であるならば衣服にそこまで気を使いませんが、中級以上の蛮族であるならば人並の自尊心や羞恥心もありますので衣服に拘りますし、何より街の主であるチッヒがおしゃれを好んでいるため、非常に繁盛していると言えます。また戦士であるなら、戦いに出る度に服を破いたりダメにすることはザラであり、店の仕事としては新しい服を作るよりも、修繕作業が大半を占めています。
 店主を務めるのは、ママーユという名のメデューサで、自身がデザインし仕立てたガーリッシュな服と、頭の蛇髪を覆い隠す帽子やヴェールを常に身に着けています。ママーユは非常に腕のいい被服職人であり、デザインから始まり、織子、染色、仕立て、針子、パッチワークなども含め、すべて一人でこなしてしまう才能を持っています。勿論それでは到底人手が足りないため、主に手先が器用なコボルドを中心にスタッフを雇い入れています。

【特産品】
 赤い糸の特産品として挙げられるのは、暗闇の森に生息するマユマユという巨大蛾が幼虫から成虫へと成長する過程で作られる繭の糸を使用した衣服です。マユマユの糸は艶やかで滑らか、染色したときの色の乗りと発色が非常によく、何よりも頑丈である最上級の品です。人族の間でも流通している素材ですが、マユマユが希少な生物であることから、人族は抜け殻になった繭だけを採集したり、マユマユ自体の乱獲を制限しているため、より高級素材として扱われています。蛮族にはそうした概念が存在しないため、繭が空であろうと中身が入った状態であろうと構わず採集するため、人族社会に比べれば幾分か流通量は安定しています。ガッシャでは衣料品店が赤い糸だけであり、それでも需要が追いつかずに、住民の蛮族たちに繭の採集を依頼することが多々あります。
 またマユマユ糸よりも希少な素材として、ママーユはミスリル銀糸を扱う技術にも長けています。こちらはミスリルパピヨンという蝶の繭が原料となる糸で、この蝶の幼虫は餌となるミスリーフという植物の歯を体内で変化させ、剛柔備えた特殊な糸を出して繭を作ります。ミスリルパピヨンの繭は生半可な武器の攻撃をたやすくはじき返すほどの硬く、しかし手で触れれば程よい弾力で押し返してくるという不思議な感触です。この繭に特殊加工を施して糸とすることで、ミスリル並の硬度を持つ銀糸となります。こちらはマユマユ糸とは比べものにならないくらい希少であり、よほどのことがなければ手に入ることはありません。

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最終更新:2017年02月12日 13:37