本編A-15

小田「生田さん私も部に入部させてください!」
ビッグマックを片手に小田は大きな声で言った
生田「さくらちゃんがヘッポコ部に?」
「さくらちゃん何もヘッポコちゃうしー」
小田「私は選抜メンバーにも選ばれず、中途半端なんです」
生田「でもさくらちゃん歌もうまいし、ダンスも下手ちがうとー」
小田「でも私寂しいんです、同期に誰も居ないから…」
「みんなとワイワイ楽しくすごしたいんです」
ベレー帽を斜めにかぶり、オデコを出したデコサクは悲しそうに言った

生田「でもヘッポコ部は干されメンの集まりやけん、やっぱ無理たい」
「'14でも里保の次に重要なポジションやし、ヘッポコとは呼べんわー」
小田「やっぱり無理ですか… 残念です」
生田「でも見学に来るとかはよかよー、邪魔にならんけん」
小田「本当ですか?ヤッター」
食べかけビッグマック片手に立ち上がり、両手を上げて喜んだ
生田は11期に加入したての小田を良く可愛がり面倒見ていた
少し変わった性格な小田だが、とても心が優しく寂しがり屋なのを知っている
道重卒業後、9期が小田を始めとする後輩をまとめないといけないのは、KYな生田でも理解していた

生田「部室にはいつ見に来てもいいけん、みんなにも言っとくけん」
「なんせえりが部長やけんねー、部長命令は絶対やけんね!」
その割に権威のかけらも無いことを、賢い小田にはすでに見透かされていた
それでも生田の後輩に対する優しさは、少なくとも小田には分かっていた

生田「さくらちゃん!帰りにプリクラとって帰らん?」
小田「あー行きたいですー、わーうれしいですー」
瞳をキラキラさせた小田は、生田の腕にしがみつきゲームセンターのある方向に2人で消えた






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最終更新:2014年07月12日 01:32