Volume回路
・一般的なVolume回路
ピックアップから送られてきた信号の出力する量を調節する回路。
抵抗のみを用いたものと、ハイパスフィルタを取り付けたものがある。
可変抵抗を一つ用いた一般的なVolume回路を下図に示す。
抵抗の値を変更することで、分流則によりOUTPUTへ流れる電流が制限される。
容量はシングルピックアップを接続するときは250 kΩ、
ハムバッカーピックアップを接続するときは500 kΩが用いられる。
・ハイパスフィルタ付Volume回路
上記にコンデンサを加えた回路である
比較的容量の小さいコンデンサを並列に接続することで、パッシブフィルタが作られハイパスの効果を得たVolume回路である。
可変抵抗の値を大きくしても高い周波数はコンデンサを通過する為、高音の音が残るような仕組みになっている。
ギターではテレキャスターなどに用いられている。
静電容量は特に決まりはない。いろいろ試してみるとよい。
Tone回路
出力された信号にフィルタの効果を用いて音を調整する回路。
エレクトリックギターでは受動素子を用いたパッシブフィルタが一般的だが、
エレクトリックベースなど特定の周波数に効果を現したい場合はアクティブフィルタが用いられる。
・ローパスフィルタ
可変抵抗とコンデンサを用いたTone回路を下図に示す。
抵抗とコンデンサを並列に接続し、パッシブフィルタを作りローパスフィルタの役割をしている。
抵抗の値によってフィルタに流れる電流量を調節している。周波数が大きい信号はコンデンサを通過できる為、
値が小さくすると、高い周波数の信号がアースに流れる仕組みになっている。
・ハイパスフィルタ
形はハイパスフィルタ付Volumeとまったく同じである。求める効果が違う為、こちらほうが静電容量が大きいものを使う。
ハイパスフィルタを作り出し、低域がカットされるTone回路。
あまり見ることはない回路だが、時折使用されているギターを見かけることがある。
最終更新:2014年05月16日 05:33