ワインボードの謎Winebaud's Riddles


探検家「ワインボード」が残したとされる秘宝を巡るクエスト。
不滅隊の冒険者部隊に所属していたという熟練冒険者、ヴァリアント・ハートと共に、
100億ギルは下らないとされる「伝説の秘宝」を求めて、謎を解き続けることになる。

伝説の秘宝【ネタバレ】

数々の謎を解いて回り、最終的に行き着くのはスタート地点でもある物言わぬ王の石像の裏手。
その内部の空洞に収められていた古代の石版を入手する。
この石版は、700年前のベラフディア王、ララフトIII世が記したもので、以下のような内容であった。
「たとえ国が傾こうと、この想いは変わらない。
 四海を統べる権勢を手にしようと、君なき世は虚ろ。
 王座は冷たく、王笏は重く、王冠は茨の棘……」
ヴァリアント・ハートによる解説は、以下のとおり。
……なんだこりゃ?
ずいぶんと古めかしくて……ロマンチックじゃねぇか……。
こりゃ、まるで……恋文?

も、もしかして……こいつは……700年前、
ララフトIII世が書いた……恋文なのか?
もしかして「伝説の秘宝」って、コイツのことだったのかっ!?

……ベラフディア王ララフトIII世ってのはな、
ある日、突然に姿をくらましたことで有名なんだ。
そして、空いた玉座は、妻である王妃メメトの物となった……。

この王位の継承劇は、あまりにも唐突だったので、
暗殺だなんだと騒がれ、メメト女王は疑われていたらしい。

だが、こいつを読む限り……王の失踪は暗殺じゃなく、
恋人との駆け落ちだったってことだ。
これじゃあ、捨てられたメメト女王も多くは語れまいよ!

確かにこいつは、王権を揺るがすスキャンダルの証拠!
この恋文を利用すりゃ、出世も報酬も思いのままだろうさ。
……でも、そりゃ700年前の話だ。

今じゃ、1ギルの価値もねぇ、ただの駄文……。
あ~、まさか大昔の色恋沙汰に付き合うはめになるとはなぁ。
チクショウ、こんなことだろうと思ったぜ!

……ん? 恋文の最後に、新しい文字が書かれてるな。
どれどれ……。

「真の叡智と栄光は、それに挑む者の心の中に」

                探検家 ワインボード

くっそうううう! ワインボードめっ!
上手くまとめたつもりかよっ!

やっぱりあのジジイ、噂どおりのインチキ野郎だっ!
何が探検家だっ! 単なるナゾナゾ大好きジジイじゃねぇかっ!
許さねぇ! 許さねぇからなああああっ!!

ララフトIII世とメメト女王

これらの名前は、カルン埋没寺院の地名にも用いられている。
ダンジョン最深部にほど近い場所に「ララフトIII世の中庭」があり、
その奥の隠し扉の先に「メメト女王の祈祷所」がある。
メメトが隠れて祈りを捧げたのが、行方不明になったララフトIII世の無事であったとするならば、
なんとも切ない話である。

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歴史
最終更新:2014年07月21日 18:07