ヴォイドVoid


人々が暮らしている「物質界」とは、異なる世界。「異界」と表現されることが多い。
第三星暦時代に繁栄した「古代アラグ帝国」の人々は、この異界「ヴォイド」のことを「闇の世界」と呼んでいた。

妖異

異界「ヴォイド」に棲まう生物を、「妖異(ようい)」と呼ぶ。
妖異たちは、エーテルを喰らうために、エーテルが豊富にある「物質界」への進出を常に狙っている。

ヴォイドゲートとヴォイドクラック

「物質界」と「ヴォイド」を行き来するには、ふたつの世界を繋ぐ「空間の裂け目」が必要になる。
小さな裂け目を「ヴォイドクラック」、大きな裂け目を「ヴォイドゲート」と呼ぶ。
前者は偶発的(自然現象のようなもの)に生じることもあるが、後者の場合は「物質界」側から人為的に開く必要があるようだ。
なお、「インプ」や「ボム」といった知性が低めで、力の弱い低級の妖異は「ヴォイドクラック」を通じて「物質界」に侵入できる。
ただし、より知性が高く、強大な力を持った上級の妖異は、より大きな「ヴォイドゲート」が無ければ世界を渡ることはできない。
また、上級の妖異は「ヴォイドゲート」があったとしても、本体ごと通過することはできないため、
魂のみを移動させ、「物質界」に用意した「依代」に憑依することで活動可能になるという。

ヴォイドゲートと血

「ヴォイドゲート」を開くためには、妖術や魔術の知識に優れた者が、自らの血をもって術を執り行う必要があるようだ。
そして、一度開いた門を閉じるには「血を刻む」という行為が必要だという。
その際、術者の縁者の血が効力を発揮するようだ。

主なヴォイドがらみの事件

黒魔道士クエスト
約100年前に呪術士ククルカが、古の書に記された「黒魔法」に関する記述を発見。
その復活に挑む最中、イクサル族のハテリ・メロック、コボルド族のダ・グ、アマルジャ族のカジブ・チャーの三名と出会う。
彼らは、「シャトトの魔石」や「魔力を読む力」、「古の装束」といった知識を持ち寄り、黒魔法の研究を続行。
至聖所(ナルの祠)にて、最終奥義「フレア」の復活に挑む儀式を執り行った。
その際、功績を独占しようとしたククルカの裏切りにより、術に細工が施された結果、「ヴォイドゲート」が開き、
協力した獣人の術士たちのエーテルが混ざり合い(依代となって)、妖異「バルバトス」が顕現してしまう。
ククルカが魔力を振り絞り、バルバトスを封じたものの、完全にゲートを閉じるには至らず、
妖異を浄化しゲートを破壊できる「後継者」の出現を待ち続けることになる。

クリスタルタワー
「魔科学」により復活した「アラグ帝国」の初代皇帝「ザンデ」は、
「闇の世界」の力、すなわち妖異の軍勢を従えるため、ヴォイドの大妖異「暗闇の雲」と契約。
(その真意は、「人の命」の限界に絶望したザンデが、この世界を無に帰そうとしたためらしい)
太陽の力を集積する「クリスタルタワー」のエネルギーを用いて、超巨大なヴォイドゲートを開こうとした。
しかし、莫大なエネルギーを「クリスタルタワー」に注ぎ込んだ結果、地殻が絶えきれずに崩壊。
想像を絶する大地震「第四霊災」が発生してしまった。
なお、この「ザンデ」と「暗闇の雲」の契約は、現在でも有効であり、破棄できるのはザンデの子孫のクローンである
「ウネ」と「ドーガ」だけのようだ。

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最終更新:2014年07月09日 11:40