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始まりは一つであった。
たった一つの確かな想いが、世界を創造した。
それは母神アースの「深く善き愛」である。
――――― だが、愛には形が無かった。
そこで父神エイミットが「均衡と法の秩序」を与えた。
こうして世界の時が動き出した。
世界の運命は、夫婦神の子、アルモニア・ミラに委ねられた。
アルモニア・ミラは、運命の歯車は数が多い方が世界が豊かになると考えた。
数多くの神々を招き、数多くの要素を世界に取り入れた。
そして、それら運命の歯車を回す者として、人類を選んだ。
古き神々の時代は、アルモニア・ミラの導きと、人類の手によって大いに栄えた。
しかし、人々は過度なる欲望を抱き始めた。そして招かれざる悪の神々がそれに呼応した。
そして歴史にすら残らぬ神々の果てしなき戦いの末、世界は一度…、
――――――――― 滅びた。
アルモニア・ミラは、その失意から隠れ、オーダインとデウスが次なる担い手の座を争った。
アースとエイミットは、それらを見守る事しかできなかった。
オーダインとデウスの一騎打ちは引き分けに終わり、オーダインは残り、デウスは去った。
こうして古代魔法文明の時代の扉が開き、今の人類がどうにか歴史として認知できる時代が幕を開けたのである。
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最終更新：2018年07月10日 18:57
