エルフ

  • 耳長族だと言っても、ワーラビットではありません。

  • 彼等は基本的に個人主義であり。それは完成の域に達していると言っても過言では無い。つまり彼等は、食糧確保から服飾、家の建築、戦闘までもが自存自活する事が当然であると考えており、またそれを行えるだけの能力を各個人が有しているのだ。

  • 常に長期的視点に立って物事を捕えており、機会は待てば必ず再び巡って来ると考えている。後先を考えずにチャンスに飛び付く事は、多くの場合その結末に失敗が待っている事を知っているのだ。故に短命の者達からすればエルフの呑気さに呆れる事も多いだろう。

  • エルフ社会においては専門性は欠如している。全ての者がどれだけ時間が掛かろうとも衣食住の面倒を自分でみようと自立している為、特別に服屋だの料亭だの鍛冶屋だのが社会において必要ないのだ。無論、その様な特定技術に秀でた専門家は存在するが、それはある種の活動が好きで多くの時間を割いて来たという話に過ぎない。

  • 彼等の間では基本的に貨幣は存在せず、全てが物々交換か、それに準ずる取り引きである。稀にエルフ貨幣が出回る事があるが、それは他種族との物々交換を容易にする為に用いられる事もある程度で、その貨幣ですら偶然に貨幣の鋳造に関心を持ったエルフが集落にいた場合にのみ局地的に個人的な芸術作品として流通するのであって、貨幣局の様な部署が存在する訳ではない。

  • エルフ達はライフワークの一部として魔法を取り入れている。魔法使いでない者でさえ、魔法のアイテムという形で普通に魔法を利用しているのだ。

  • 戦争は紛争解決の最終手段と考えており、決して臆病なのではない。まだ数百年も生きられるのに、些細ないざこざに生命を賭すのは馬鹿げていると考えているのだ。故に同種族同士の戦争は皆無に等しい。彼等は状況が切迫していたり、世界の命運が掛かっているのでもない限り戦ったりはしない。

  • 司法は三人以上の長老達によって少し特別な方法で行われる。

  • 宗教は個人的なものであり、若い頃から神々の伝承や儀式について学び、基本的に敬意は払っているが、その捉え方は各人の自由である。彼等が寺院を訪れるのは、その日、あるいはその月、その年の気分次第という訳だ。

  • この世界において、彼等の起源神話は秘匿されている。
最終更新:2015年10月05日 06:26