しばらくは先日最終回を迎えたMBC韓ドラ時代劇「帝王の娘、スベクヒャン」


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 いくら頭をひねっても「プチ回想」のネタが出てこない。

そこで思い切ってカテゴリそのものをボツにし、新カテゴリを設定。私がマイブームについて気のすむまで語りつくしストレスを発散する、という読む方へのサービス精神ゼロのコーナー。きっとカウンターの数値は更に無残な結果になるだろう。

 で、しばらくは先日最終回を迎えたMBC韓ドラ時代劇「帝王の娘、スベクヒャン」。あぁ、早くどっかの局で字幕付きで放映してほしい。U-Tubeの一部のショット映像に付いている英語字幕にはやはり限界がある。激安DVDが発売されるならもっと良い。

 タイトルの「帝王」とは百済(ペクチェ)25代王、武寧(ムリョン)王のこと。王には昔の恋人との間にもうけた、一度も会ったこともない庶子がいるのだが、その娘がタイトルロールのスベクヒャン。

 ヒロインの実の父である武寧王だが、百済の王様といえば「薯童謡」だが、あの韓国ドラマDVDの王様や朝鮮王朝時代の王様に比べれば、随分と強権を保持していて、実に王様らしい王様である。

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 この方が息子と甥を入れ替えたり、名乗り出た偽公主(王女のこと)を、ろくに確かめもせず受け入れたりしたのが壮絶な愛憎劇の始まりで、全108話でそれにオトシマエをつけるようなものだ。彼自身は105話、106話でやっと娘と対面、しかも107話で冊封を受けず宮殿を去る彼女を、哀しい思いで見送るのだが、私はこれがどうしても納得できなかった。

 冊封とは韓ドラ時代劇によく出て来る言葉だが、この場合、平たく言えば王族として公認されること。もちろん王の一存で可能らしいのだが、ドラマの中では偽公主が104話までの間に、王室の秩序と国策を台無しにするべくやりたい放題やってしまう。冊封は、重臣の猛反対にあって到底不可能ではなかろうか。私が重臣の立場な絶対反対する。それは王権の弱体化につながり、ごく近い将来起こるはずの王位継承には決定的なマイナス要因だ。

 武寧王は自分の死期を悟りながらも娘が去っていくのを許すのだが、ドラマ中の彼は、家族に対する愛情がとりわけ深い男性である。ヒロインと過ごす時間を一分一秒でも確保しようとしないのはどうしても合点がいかない。

 私が思うに、冊封が無理でも彼女を引き止める方法がもう一つあったと思う。娘が絶対断れない、最強の切り札だが、彼は結局ここでその札を切らずにこの世を去る。見ている方はここまでの進行が尺でいうと十数分なので、彼には残された時間が不足していたように思えるが、映像での季節の移ろいを見れば弱りながらも結構しぶとく小康状態をたもっていることが分かる。今に残る本物の武寧王陵は立派なのに、ドラマの彼は全然立派じゃない。あれは盗掘を免れた幸運の産物にすぎないのか?と思わずツッコミをいれてしまった。

 ただこの切り札、切ってしまうとラストが行き詰まるという、監督さんと脚本家さんには禁じ手だったかもしれない。あのラストシーンまでにもうひと盛り上がりさせるなら、やはりボツだろう。

© 2013-4 MBC■「帝王の娘 スベクヒャン」

帝王の娘スベクヒャン DVD」は、百済中興と海洋帝国の建設という大業を成し遂げた三国時代が舞台。25代王の武寧王の娘である“スベクヒャン”の座をめぐり異父姉妹の運命が交錯する長編時代劇。