小灰陵 墓色

ステータス(評価点数:Lv.500)

  • キャラクター名:小灰陵 墓色
  • よみ:しじみみささぎ ぼしき
  • 性別:女性
  • 体型:華奢
  • 学年:高等部3年
  • 部活:生命部
  • 委員:特に無し
  • 武器:線香
  • 初期ステータス
    • 攻撃力:1 防御力:10 体力:6 精神:3 FS(祈り):10
    • 移動力:2
  • アビリティ
    • 『精鋭』

特殊能力①『ファンタ・グレイヴ』(発動率:75%)

効果:能力発動の瞬間の対象の精神と同じ値の体力ダメージ
効果付属:なし
範囲+対象:隣接1マス内全員
対象付属: なし
時間:一瞬
時間付属:なし
消費制約:なし
非消費制約1:敵味方無差別

GK注:GK転校生には効かない

詳細な説明
【挙動】

1.能力発動、発動成功のダイスを振る。成功したら2へ
2.隣接1マス内にキャラクターA,B,C,…Nがいることを確認する。キャラクターAの現在の精神の値を見て、それと同じ値の体力ダメージにして与える。これが終わったらキャラクターBにも同様の処理を行う。3へ
3.キャラクターC,D,E,…Nと全員終わったなら、処理終了。


【能力コンセプト】

能力が当たった人の精神力が高いほどダメージが大きくなります。
必然的にゲーム後半には弱体化しますが、場合によっては一度に大ダメージを見込む事もできます。

能力原理
彼女が線香の煙を手で撫でると、それは小さな蝶の形をとって周囲を埋め尽くす。
これは死者の苦しみを癒すための祈りであると同時に生者への警告でもある。
蝶の形をした煙に触れるてしまうと急に死の実感が湧き起こり、これまで死への実感が薄かった者であれば身体への傷すらも現れるだろう。

特殊能力②『モルス・ケルタ・クワイータス』(発動率:75% 成功率:精神攻撃)

効果1:ハイパーエリート貫通 50
効果2:敵即死(精神攻撃) 100
効果付属:なし
範囲+対象:同マス1人 *0.7
対象付属: なし
時間:一瞬 1.0
時間付属:なし
消費制約:なし
非消費制約1:精神攻撃 100

詳細な説明
射程の短い精神攻撃の即死能力です。
敵の防御能力を貫通します。


能力原理
この世の苦しみに疲弊している人物に短距離間ホーミング効果持ちのシジミチョウを機関銃の如く放つ。
蝶は衝突した肉体を灼き、魂を分離させて消滅する。
これで死を迎えた者は最終的にはその苦しみを浮遊感と快楽に変えて、最大限の尊厳を守られた状態で永遠の眠りにつくだろう。

キャラクター説明

【外見】

体長:175cm
重さ:50Kg前後
髪は黒よりも暗い灰色、目は光を跳ね返さない鳶色。
普段は喪服じみた服の上に灰色の裾の長い白衣を着て、色の無い菊の花束を持っている。
背中には服と一体化した、一対の小さなシジミ蝶の翅に酷似した物体を持つ



【魔人能力】
能力名:『柩上の彼』
能力内容:線香の煙を死後の世界を満たす空気に変え、蝶の形をもたせて自立飛行させる。これに触れた魂は死をより身近に実感する。
状況次第で肉体にも害を与える。



【人物】

元は希望崎学園の生物部で部長を務めていたが、色々な事情の下で転校を余儀無くされた。ダンゲロスのシステム上の『転校生』ではない。ただの転校生。
転校先の妃芽薗学園で全てをやり直す為に『生命部』なる部活を立ち上げた。
寡黙で人付き合いが苦手ではあるが、部長としての責任感は強く、なんとか集まった部員からはある程度の尊敬と人望を得ている。
自分以外の全ての物を尊敬し、平和な世界の実現を望む姿勢を一貫する。これは彼女自身の魔人能力も相まって転校当初、学園管理側からも警戒されていたが、彼女自身の警戒がかなり杜撰で、考え方も危険思想では無いことが分かった事でマークは外された。


※彼女は妃芽薗に入ってあまり期間を経ていない故、この学園での痛ましい過去の事件などは知らない。



エピソード

身近な人の死、ペットの死、著名人の死亡ニュース。

人は様々な場面で死を実感する。その実感やそれを受けての感情はその人、その場面により違う。


彼女に死を実感させるには、昆虫図鑑の一冊で十分だった。


ーーーーー

彼女、小灰陵 墓色はこの世に生を受けたその時から、周囲一般の人間とは明らかに違った。
何が違った?斑模様の異物、つまり、その背に生やした蝶の翅だ。
他人がどう思おうと関係無い、人間の両親から生まれたのだから自分は人間だ、人間として育てられているのだから、自分は人間だ。
物心付いた時に彼女はそう自覚していた。
両親が普通に育ててくれたことで、物心のついた彼女はそう思うことができた。

それでも、他人と違うという事実が気になる事はある。
幼年由来の好奇心に応えた父親が買ってきた昆虫図鑑によると、その翅はシジミチョウの仲間、特にゴマシジミの物に酷似していた。

彼女は生来の知識欲からその虫の生態までじっくりと調べた。




ーーーーー

ゴマシジミはその幼虫が身体から甘い汁を出して蟻を手懐け、彼らの巣の中まで運ばせる。
そして一度巣の中に入ると、蟻の幼虫や蛹を生きる糧として蛹になるまでの日々を過ごす。幼虫の身体は蟻に襲われない特殊な殻で包まれており、蟻の巣を蹂躙するのだ。この間も甘い汁は出し続ける。
蛹としての期間を終え、羽化を遂げると、幼虫の頃の殻を失ったゴマシジミの成虫は蟻に捕まって餌とされる前に巣を脱出しようと試みる。
それに成功したならば、これと同じ行動を取る次世代の遺伝子を残してやがて死ぬ。

ーーーーー



なんというチキンレースだ。もっと安全に生きる道を選ぼうとはしなかったのか、そもそも何のために生きているのか、それは人間にも言えることではないか。
墓色の思考はやがて死後の世界にまで及んだ。
そして苦しまずに死に、死後も安楽を約束されていることを願った。


彼女は毎日姿の見えぬ神に祈りを捧げていた所、中学生になった頃には魔人となっていた。

ニュースの中の殺人事件、偶然居合わせたクラスメイトの魔人化の現場。
日々が死への恐怖を煽っていく。

高校、希望崎学園に入ってから、幾度ハルマゲドン勃発の危機に立ち会っただろうか。
魔人である自分が呼び出されることに何度怯えただろうか。

せめて多くの人や生物と触れ合って生の実感を謳歌したい。そう思って入った生物部では部長になってから半年程で、『殺虫剤』を使う新入生に立場を追われ、転校を余儀無くされた。

妃芽薗学園、新たな生活。
短い間とはいえ楽しかった希望崎学園の『生物部』に思いを馳せて作った『生命部』も軌道に乗ってきた。
人と話すのは苦手だが、皆が転入生の自分に良くしてくれる。これには相応の気持ちで返さなくてはならない。

その内、大きな行事がある。皆のために。
私の出来ることをしよう。


最終更新:2015年08月03日 17:38