一二兆
ステータス(評価点数:Lv.600)
- キャラクター名:一二兆
- よみ:にのまえ にちょう
- 性別:女性
- 体型:華奢
- 学年:高等部1年
- 部活:サバイバルゲーム部
- 委員:風紀委員会
- 武器:エアソフトガン二丁拳銃
- 初期ステータス
- 攻撃力:1 防御力:12 体力:13 精神:5 FS(同時に扱える拳銃の数):2
- 移動力:2
- アビリティ
特殊能力『トリリオンバラージ』(発動率:100%)
効果:体力1ダメージ
効果付属:能力休み解除
範囲+対象:MAP全体敵全員
時間:一瞬
非消費制約1:命中率25%
※GK注①:非消費制約「命中率25%」に対して、応援ボーナスによるブーストはできない
※GK注②:対象1体1体に対して命中判定(25%)が必要
詳細な説明
MAP全体に1ダメージを打って25%の命中判定をする能力です。
能力原理
その場で二丁拳銃を撃ちまくり、全方位に弾幕を張る。
適当に撃ちまくってるだけなので、ほとんど当たらない。
キャラクター説明
一族中の魔人率が99%を超える戦闘破壊家族、一家(にのまえけ)の一人。
黒のパトロールキャップをかぶったポニーテールの少女。サバゲー時はシューティンググラスを愛用する。
頭はそれほどよくない。
物事を銃撃で解決するのが大好きな乱射魔。エアソフトガン二丁拳銃を武器にする。
味方ごと撃ったりするので評判が悪い。
魔人能力「Inexhaustible Bullet」は生分解性プラスチック製の弾丸を補給し続ける能力。
自分と似た能力を持ち、かつて妃芽薗学園サバゲー部に所属していた先輩夢見花卒羽にあこがれている。
最近はポニーテールでエアガンを撃てないか検討中。
エピソード
「困ります、急いでるんで」
「だった、大人しくあたいらに通行料を払えばいいんだよ」
「そうだぞ。お前。平穏無事に目的地につきたいだろ」
目の前の時代錯誤な格好をしたスケ番たちが私を脅すように言った。
(面倒なことに巻き込まれてしまった)
人込みを避けるために、少し人通りが少ないルートを選んだのが失敗だった。
妃芽薗学園入学早々不良に絡まれるなんてついてない。
強引に突破しようにも愛用しているエアガンは寮の部屋に置いてきてしまった。
カメレオンのように体色を変化させ、周囲に溶け込む私の魔人能力『カメレオンアーミー』は、現状を打破するのには向いていない。
すでに周りを囲まれている以上、すぐに居場所を見破られてしまう。
ならば、通行料とやら払ってしまうか。それは不良たちの理不尽な要求に屈することになる。それは私の心が気に食わない。
その間も不良たちは私に金を支払うよう迫る。どうするべきか。
私が悩んでいたその時だった。
「そこまでにゃ!」
不良たちが一斉にその声のほうへ振り返る。
私も遅れて声がしたほうを見ると、数m離れた場所にあった大きな木の上に少女の姿が見えた。
黒い帽子にポニーテール。両手には拳銃らしきものを所持している。
「私は一二兆にゃ!そこの不良たち!それ以上の狼藉は私が許さないにゃ!」
そういうと彼女は足場にしていた枝を足で蹴るとそのまま飛び上がった。
そしてくるくると前宙を繰り返しながら飛び降りるとそのまま地面に着地した。思わず拍手をしそうになる。
これが体操競技ならきっと高得点間違いなしだろう。
そんな彼女を見て、わざわざ降りてくるのならなんであんなところに登ったのかと思ったが、口には出さないことにした。
ナントカと煙は高いところに昇りたがるという言葉もある。たぶん彼女はナントカなのだろう。
「さて、私がお相手するにゃ」
着地した二兆が二丁拳銃を構える。
「てめえ突然割り込んできてんじゃねえぞ」
「あたいらなめてんのか」
スケ番が木刀を振りかぶった!そしてそれをそのまま振り下ろす!
「遅いにゃ」
バク宙で回避し、二兆が銃を乱射し始める。プラスチック弾による大量の弾幕!木刀で襲い掛かろうとした不良たちがひるんだ。
「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ~~~~!」
二兆がさらに撃ちつづける。スケ番が持っていた木刀を取り落とした
そこまではよかった。だが、不良だけでなく近くにいる私にも二兆の拳銃撃ちだされた弾が飛んできた。
慌てて私もよける。少し被弾した。痛い。
「お、覚えてろよ!」
あまりの弾幕に耐えかねたのか、不良たちが逃走していく。
「にゃはははは。正義は勝つのだにゃ」
誇らしげな様子で高笑いまで始める二兆。
私は無言でそんな二兆に近づくと彼女のこめかみをぐりぐりした。
「痛い。なにするにゃ」
てっきり感謝の言葉を述べられるものと思っていた二兆が私に抗議をした。
「貴女の弾、私にもあたったんですけど」
それを聞き、二兆が少し考える様子を見せたあと口を開いた。
「正義のためには犠牲はつきものにゃ!仕方なかったにゃ」
一人で頷き納得する二兆。
その言葉を聞いてもう一度こめかみをぐりぐりする。
「助けてくれたことは感謝します。では、私は用事がありますから」
頭を下げ、お礼を言うと私はその場を立ち去ろうとした。
「待つにゃ!」
「なんですか?」
二兆の引き留める声で私は立ち止った。
「一人では危険にゃ。だから、私も一緒に行くにゃ」
「いいですけど」
確かにまた不良に絡まれるのは面倒だ。対抗する手段もない。だから、彼女の提案を受け入れた。
とはいえ、彼女と一緒に行くというのも同じぐらい不安なのだが。
「で、どこへいくのかにゃ」
「サバイバルゲーム部の部室ですけど」
私は中学からサバイバルゲームをたしなんでいた。だから、妃芽園でもサバイバルゲーム部に入部するつもりだ。
「それは奇遇にゃ。私もサバイバルゲーム部に行くんだにゃ」
彼女は見た印象だと私と同じ一年生のように見える。それはつまり。
「貴女もサバイバルゲーム部に入部を?」
「そうだにゃ」
やっぱりそうだった。別に悪い子ではなさそうなのだが、先ほど不良ごと撃たれたことを考えると、少し頭が痛くなる。
「入部する前に知り合いができて、うれしいにゃ」
二兆はこちらの心を知らずか無邪気に喜んでいる。とはいえ、知り合いができるのは確かに悪いことではない。
「そういえば自己紹介をしてなかったにゃ。一二兆にゃ。これからもよろしくにゃ」
「私は小亀凛音です」
自己紹介を終えると、そのまま二兆が私の手を引っ張ってサバイバルゲーム部の部室に向かって走り出す。
これがこの学校で私の親友になる一二兆との出会いであった。
最終更新:2015年08月03日 23:24