彩妃 言葉

ステータス(評価点数:Lv.300)

  • キャラクター名:彩妃 言葉
  • よみ:あやさき ことは
  • 性別:女性
  • 体型:華奢
  • 学年:高等部3年
  • 部活:園芸部(願書提出予定)
  • 委員:園芸委員(立候補予定)
  • 武器:多種多様な植物の種
  • 初期ステータス
    • 攻撃力:0 防御力:15 体力:9 精神:5 FS(ガーデニング):1
    • 移動力:2
  • アビリティ
    • 『普通』

特殊能力『解語の花 - トリカブト』(発動率:90%)

効果:バリケード設置
効果付属:
範囲+対象:同マス+範囲内全員
対象付属:
時間:1ターン
時間付属:死亡非解除
消費制約:渡り廊下(中央の通路)でしか使えない
非消費制約1:
非消費制約2:
非消費制約3:

カウンター
条件:カウンター範囲内への敵の侵入
効果対象:フィールド
待受範囲:同マス
待受時間:2ターン
待受回数:1回
タイミング:敵の侵入と同時

詳細な説明

カウンター状態で待ち受け、敵が自分と同マスに侵入したと同時にバリケードを設置、敵後続の侵入を妨害する。
敵の行動次第では侵入した相手と通常戦闘を行うがその際にコトハが死亡してもバリケードの解除はされない。

能力原理
指先から花を咲かせ、触れた樹木に実をならせ、自在に成長を操る、
「自身の身体を媒体に植物を操作する能力」を使い、出入り口の無い半球状の檻を作り出す。
足元に草花が生えていればそれを急成長させ、コンクリートの壁であっても身体から蔦を伸ばし、どんな場所であろうと作成可能。
形成された檻はコトハの手を離れてもある程度は維持されるが異常な成長の為、環境に適応出来ず数時間後には枯れてしまう。

キャラクター説明

富豪、彩妃家の令嬢。5年前、私立妃芽薗学園・中等部に入学したが始業式の日に交通事故にあい遷延性意識障害(せんえんせいいしきしょうがい)になってしまう。
両親の学園への資金援助(賄賂とも言う)のおかげで在籍扱いとなり、一度も学園に通わずに高等部にも上がっている。
植物状態となったコトハは自宅の大園庭に作られた病室で眠り続けていたが形式上3年生になったある日、奇跡的に目を覚ます(同時に魔人能力も開花)。
身体的・精神的に目立った後遺症は見られなかったがさすがに病み上がりすぐに登校とはいかず、教師を招いて自宅学習をしていた。
今回は本人の希望もあり、サマーキャンプへの参加を許された。

性格:
マイペースなおっとり系、お嬢様育ち+5年間眠り続けたせいで知識はあるが外の世界をあまりよく知らない。
人当り、人付き合いは良いが機会をほとんど失っていたために会話が極端に苦手(短い言葉を一言二言発する程度)。
頑張れば人並みにしゃべれるのだがアドリブが利かない、会話に困ると一輪の花を差し出しなんとか意思を伝えようとする。
感情や気持ちが無意識のうちに花となって頭の上に咲くので専属庭師の老人とは息が合い、いつも会話に花を咲かせている。
老人曰く、彼女が庭園でうたた寝をしている時は頭の花の数や種類で眠りの深さ・夢の内容が分かるらしい。

容姿:
身長170cm程度。スマートな体にメロンと桃が実っています、寝る子は大きく育ちました。
髪は若草色の腰近くまで伸びたロングヘアーで季節によってちょっと彩度が変わったりする。
普段から庭園の草花の世話をしているせいか肌は健康的な少し薄めの小麦色。

戦闘スタイル:
女子の嗜みとして様々な習い事を身に着けており、今回は最近興味がある「騎士道」スタイル。
いざ戦闘となれば護る為に能力を使い植物の西洋鎧を体に纏って戦場に赴く。

エピソード

『遅咲きの麝香連理草』


アサガオの花が露に濡れる明けがた。夜遅くまで仕事をしていた者たちが眠りにつき、これから目覚める者たちと入れ替わる時刻。
朝食の準備を始める料理人や屋敷の使用人が慌ただしく動き回る中、わたくしは朝支度を終えて中庭の植物庭園へと向かっている。
先代の旦那様の頃から彩妃(あやさき)家の専属庭師として長年お仕えしている自分の仕事をするために。
庭園の草木の手入れや掃除、菜園の作物の管理など、毎日欠かさず続けてきた日課だ。
半年ほど前から新たな仕事も増えたがそれも年老いたわたくしの楽しみとなった。

庭園に着くとそこには珍しく先客がいた。
真っ白なワンピースドレスを纏った健康的な肌、風に揺れる柳髪はこの年になっても思わず見惚れてしまうほどだ。
彼女は彩妃家の御令嬢、言葉(コトハ)様。わたくしのもう一つの仕事はコトハ様の付き添いをすることである。
もっとも、身の回りの御世話は他の使用人に任せているのでわたくしはお話をするだけなのだが。
コトハ様はつい先ほどまで何かを植えていたのだろうか、手に土の付いた小さなスコップを持ったまま目を閉じて空を見上げていた。
わたくしはお嬢様がお気づきになられるまでそのお姿をただ静かに見守っている。
木々が揺れ枝葉が擦れる音だけがするなか、数分が過ぎたところでゆっくりとこちらを向いたお嬢様と目が合う。
わたくしもそれに微笑みを返しゆっくりと礼をする。

「おはようございます、お嬢様。」



朝食の準備が整うまでお嬢様とふたりで庭園内の掃除をする。

「今日は随分と早起きをなさったんですね。」

普段なら朝食後、庭園の椅子に腰かけながらしていることだが今日は落ち葉を拾い集めながらの会話だ。
コトハお嬢様はわたくしの言葉に頷いて答える。とても嬉しそうな笑みを浮かべながら、頭に一輪の黄花玉すだれを咲かせて。
お嬢様は言葉数はとても少ないがこうして意思表示をしている。ただ、知識の無い者からしたらそれも異様な光景に見えるかもしれない。
旦那様が一介の庭師であるわたくしをコトハ様の話し相手に選んだのもそのせいなのだろう。

「ステルンベルギア、ですかな。」

勿論、わたくしは意味を理解した上で花の名前を聞き返した。口に出して伝える練習のようなものだ。

「今日は……サマーキャンプだから。」

わたくしの意図に気づいてお嬢様は照れくさそうに答えた。
コトハお嬢様にとって久しぶりの学校行事であり、『登校日』でもあるのだから興奮して目が覚めてしまうのも無理もない。

「良い思い出ができるといいですね。」

花が散り始めた丁香花の枝を一つ手に取り、お嬢様に手渡す。
一通り庭園を回り終えると朝食の支度が整ったのか一人の使用人が慌てた様子でこちらに走り寄ってきた、部屋にいなかったお嬢様を探していたのだろう。
わたくしはまだ菜園の手入れのほうが残っているのでと言うとお嬢様は少し残念そうな顔をして足を止めた。
何か考えるような仕草の後、どこから取り出したのか亜麻の花束をわたくしに手渡し笑顔を向ける。

「行ってきます。」

そう言い終えると急かす使用人と共に御屋敷のほうへと速足で歩いて行った。
わたくしは心の中で「行ってらっしゃいませ」と返し、その後ろ姿に静かに頭を下げるのだった。


最終更新:2015年08月03日 16:45