初心者のためのシャッタースピード


デジタル一眼レフカメラ初心者のためのコツ、目安などについてまとめてみようとおもいます。

明るさや色の合った、そして、ぶれのないピントがしっかりあった写真をとるのがカメラでは最重要課題なのはまちがいないようです。

そのときにシャッタースピードは重要項目のひとつです。

まず、シャッター速度について説明させていただきます。

シャッター速度がはやければ、被写体(撮影する目標)が動いていてもぶれが(被写体ぶれ)すくなく、
自分の手などが動いても(手ぶれ)があっても、シャープな上手な写真がとれるというのは
カメラの世界では常識のようです。
逆にいえば、ぶれのないピントがしっかりあった写真をとるのがカメラでは最重要課題なのはまちがいないようで
そのときにシャッタースピードは重要項目のようです。

しかし、話は単純でなく、残念なことに、シャッター速度ははやければはやいほどレンズを通してはいってくる光の量や情報がすくなくなり(レンズの絞り(光のはいる量を調節する)やカメラの光センサーの感度が変わらないと仮定すると)、シャッター速度が速いほど暗い(露出アンダー)写真になってしまいます。

ここでは、単純に明るさを無視して、シャッター速度だけのぶれなしの目安速度をいいます。

レンズには、焦点距離というものがりますよね。
NIKKOR(Nikonのレンズブランド)の大三元なら
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

14-24mm
24-70mm
70-200mm
というのがそうです。
ズームレンズなのでカタログ表記では焦点距離の幅がありますが
実際撮影する瞬間(ズームして構図がきまったとき)は、50 mmとかひとつの値になります。

明るい屋外などのスナップ撮影(カメラを手で持っての撮影)ではその撮影者の腕にもよりますが
明るい場所(晴天屋外など)での、スナップ撮影のシャッター速度のぶれなし目安速度は、1/焦点距離(mm)×2 (秒) というものです。
*銀塩カメラからデジタルカメラになり感度がよくなっているということで、目安速度は、1/焦点距離(mm) (秒)から →1/焦点距離(mm)×2 (秒)となりつつあるということで訂正いたしました。

先ほど、焦点距離が50mmと例をいいましたが、50mmの場合は、1/50×2 (秒)(百分の1秒)になります。

なぜ、これが重要な目安かといいますと
広角レンズでの撮影(広い視野の撮影)では、シャッター速度はそれほど速くなくてもいいのですが
望遠レンズのでの撮影(遠くのものを望遠で拡大しての撮影)は、その焦点距離によってシャッタースピードに十分気をつけないといけないということです。

こどもの運動会などではグランドに近づくことに制限があることが多く三脚も禁止していることが多いです。その中で自分の子供の姿を大きくぶれなく取りたいときにどうしても望遠レンズでの撮影になるとおもいます。
だいたい200mmから300mmでの焦点距離での撮影(望遠レンズのでの撮影)になるとおもいますが、人間の視野の感覚に近い標準レンズでの50mm では1/50×2秒(五十分の1秒)で十分なシャッター速度が、望遠レンズでの撮影(200mmから300mmでの焦点距離)ではシャッター速度が1/200×2=1/400 秒から1/300×2= 1/600秒まで(あくまで目安)速くしてあげなければ、被写体(この場合は撮影したいこどもの顔や表情)がぶれてしまうということです。

ほんとに、うまく表現するひとがいるもんですね。
すごく勉強になりました。
この知識をつかってみると、いろいろなサイトで、レンズの種類、ホワイトバランス、焦点距離、絞り、シャッター速度、ISOなどを公開してくださっている写真をみて、学ぶことが大変多くなりました。

いろいろな条件で写真の雰囲気、うまさがでるのですが、シャッター速度でちょっと目安をもつだけで
大変勉強になりした。

よかったら、初心者カメラマンの他のかたがたもそういうイメージをもって写真を撮影したり、見たりするのはどうでしょうか?

望遠レンズ(焦点距離が長い)での撮影で、子供の運動会で、動く自分の子供をばっちり撮りたいのなら
撮影モードで

Sモード(シャッター優先オート)を選ぶのもひとつの手段です。

撮影者が選んだシャッタースピードに対して適正露出となるような絞り値をカメラが自動的に決めます。

Sモードではシャッタースピードを速くしすぎたり、遅くしすぎたりしないように注意が必要です。

シャッタースピードを撮影者が決定するSモードでは、適正露出となる絞り値をカメラが自動的に決めます。 しかし、シャッタースピードは30秒から1/4000秒など、というように非常に設定範囲が広く、選んだシャッタースピードによっては絞り値が対応しきれずに適正露出が得られないことがあります。
たとえば、暗い室内でシャッタースピードを1/4000秒などにすると、絞り値を最小にして撮像素子上に写る像をもっとも明るくしても、撮像素子に光が当たる時間が短すぎるため、暗すぎる(露出アンダーの)写真になってしまいます。
このとき、絞り値の表示が「Lo」になります。
逆に、日中の屋外でシャッタースピードを1秒などにしてしまうと、絞り値を最大にして撮像素子上に写る像をもっとも暗くしても、撮像素子に光が当たる時間が長すぎるため、明るすぎる(露出オーバーの)写真となってしまいます。
このとき、絞り値の表示が「Hi」になります。



そういうときこそ、明るい場所(晴天屋外など)での、スナップ撮影のシャッター速度のぶれなし目安速度は、

1/焦点距離(mm) から 1/焦点距離(mm)×2 秒 

という目安がいきてくるかもしれません。

追記:上級の方でも中には 標準レンズの焦点距離 50mm でもシャッター速度を1/100〜1/250 秒でも手ぶれすることがあり 1/500 秒に設定することもあるそうです。

 

最終更新:2014年06月30日 16:10