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ワクワク動画大発表


「んあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~」

生放送開始と同時に、奇声を上げながらパンツ一丁の美女が土俵入りのポーズを取りつつ白目を剥き
すり足で画面の右から左へと消えていく。その声と表情は弾幕シューティングゲーヒロイン巫女の
生首めいてゆっくりしている。

「ごっちゃんでーーーーす」

数秒後、彼女の後を追う様に同じポーズで力士が画面の右から出現し、すり足で左へ消えていく。

(只今お見苦しいものを見せてしまい申し訳ありませんでした。しばらくお待ちください)

一分と少し後に謝罪のテロップが消え、今度はちゃんと服を着た飯田カオルが出現した。
隣には先程の力士が突っ立っている。こちらはマワシ姿のままだ。

「くっ、対立議員の雇った魔人の攻撃のせいで・・・。
こんにちは、飯田カオルのワクワク動画生放送。今回は労働の縮小へ向けての具体的手段について
語る予定でしたがごめんなさい。急遽予定を変更しなければならなくなりました。腹時計、情報表示モード!」
「がってんでごわすー!」

力士の口が大きく開くとそこから光が壁に向かって照射された。
壁には『カオルちゃん迷宮時計の所有権を賭けた勝負に巻き込まれたねん』という文字が浮かんでいる。

「一般視聴者には何の事か分からないと思いますので一から説明させていただくと・・・」

カオルは自分の身に起きた事を一通り説明した。横にいる力士が迷宮時計の一部である事、
平行世界で他の所有者ともうすぐ戦う事、自分は基本的に話し合いで勝負を切り抜けたいという事、
既にとあるプロレスラーがこの現象については外部に発表しているのでこの発表で自分が危険になる可能性は低い事。

「この戦いの最終的な勝者は迷宮時計の真の名を知り、時空に関する力を得るとされています。
詳細は欠片の持ち主である私でも分かりませんが、完成品のおよそ3%ぐらいの力しかないこの『腹時計』ですら
この世界におけるあらゆる攻撃で破壊しても復活し、所有権の移転には特別な条件が付きまといます。
間違いなく完成した迷宮時計の力は個人の手に負える物ではないという事です。よって私はこの場を借り
迷宮時計争奪戦におけるマニフェストを発表しようと思います!」

カオルはフリップを取り出し、箇条書きの内容をカメラにアップで映す。

  • 一つ、私が優勝したら迷宮時計の力は国家の管理下におきます。
  • 一つ、所有者が襲って来ない限りは交渉の場を設けます。
  • 一つ、所有者が望むなら現実世界に居る期間中は、時計を狙う人物から保護します。
  • 一つ、迷宮時計の力で平行世界に置き去りになった参加者の救助が可能ならば即座に実行します。
  • 一つ、戦闘結果他新情報が入り次第、この動画やマスコミを使い情報を共有していきます。

「私はまだ新人議員ですが、持てる力の全てを使い皆さんと協力してこの戦いを良い方向に解決するつもりで・・・」

突如カオルは椅子の上に立ち上がり両足を開いていく。スカートの中、真っ白なデルタが露になった。

「いやぁん!話を締めくくろうとした時にぃ!」

完全に両足が開かれM字開脚の状態になると薄手の下着がうっすらと透けている。
腰を突き上げる様な体勢になっているからだろうか、下着にピッタリとはりついた女性器は
ふっくらと盛り上がっており、割れ目の中央上部には赤黒くやや大き目の陰核らしき物体が見える。
そしてその赤黒い物体がヒクヒクと怪しげに震えるのがアップになった瞬間、放送は終了した。

当然の事ながらこの放送は様々な所で反響を呼んだ。

「何をしてくれたんだあの小娘はー!」

魔人警察と政府は対応に忙しく走り回り、

「がははは、吾輩とはちょっと考えが違う様だが、肝が座った女よ!」

先に発表を済ませていたプロレスラーは絶賛し、

「やられた・・・多少強引だが国と国民を味方につけたも同然だぞ、あのアマ!!」

似たやり口を得意とする正義の味方ぶった青年は先手を打たれたと歯噛みした。

「この外見も嘘、魔人に操られてエッチな動きをさせられているというのも嘘、だが発言内容は分からないか」

見たものの真贋を知る司書はこの映像だけでカオルの正体に辿り着きつつあったが
言葉については専門外だと保留した。

それぞれが戦闘の為の準備を整えながら、法も審判も存在しない戦いは続いていく。そう、最後の一人になるまで。