一切空

■キャラクター名:一切 空
■キャラクター名読み:いっさい くう
■性別:女性

キャラクター設定

希望崎学園の廃部棟スラムで発見された元浮浪児の少女。年齢不明。10代前半か。
現在は魔人芸術家「丸瀬十鳥」により保護されており、「一切空」の名も彼によるものである。
背は低く、極端な猫背。肩まである黒髪に大きな黒目を持ち、いつも阿呆のような大口を空けている。
意味のある言葉は話さず、「アー」といったうめき声のみを発する。
といって知能が失われているわけではなく、行動からはある種の計算高さが伺える。
長袖のパーカーに裾の長いパンツなど、素肌が隠れる服装を好む。

身体能力は同年代の魔人と同程度。地を這うような姿勢からの素早い動作を得意とする。
地獄で生き延びてきた経験からか、自身の危機を察知する能力は異常に高い。
扱える武器はせいぜい小型のナイフなど単純なものに限られる。

彼女の外見を語る上で最も目を引くもの、それは彼女の全身至る所に穿たれた「穴」である。
特に胸の中央やや左には林檎大ほどの大穴が空いている。
穴は身体を手のひらから手の甲へ、腹から背中へと貫通するトポロジー的輪体であり、
その表面を皮膚が滑らかに裏側へと覆い出血は全くない。
またその穴によって身体内部が破壊されている様子もなく、
外見的にはそこにあるべくもない彼女の心臓は今も拍動し血液を循環させ、彼女を生かし続けている。

所持する迷宮時計の欠片は懐中時計。それは丸瀬の手により胸の大穴に飾り付けられている。

丸瀬の目的は彼女を稀代の芸術品として完成させること。彼女自身の目的は、不明。

特殊能力『アルバート・ホール』

自らの身体に空いた穴を自在に動かす能力。
さらに接触した他の物体へも表面を伝って穴を移動させることができる。
身体から離れた穴もある程度の遠隔操作が可能であり、
こちらも内部を破壊することなくトポロジーの変化のみを物体にもたらす。
穴は能力によるコントロールを失うか放棄するか、あるいは表面を破壊されることによって、
何の変哲もないただの穴と化す。それは現実に穿たれた物理的な穴である。

身体の穴は時間とともにゆっくりと拡大している。
また銃撃や刺突など彼女への外部衝撃によっても新たに穴が発生する。
うまく穴ができた場合彼女への直接的なダメージは生じない。

関連SS

プロローグ

投稿した幕間

登場する幕間






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最終更新:2014年11月29日 23:09