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無題(幕間スレ142)


『リンクポイント』
迷宮時計争奪戦にて敗北し、平行世界に残された存在はリンクポイントとなる。
彼、あるいは彼女の存在こそが基準世界と平行世界間での物質の移動の証明となるのだ。
また、基準世界に戻った勝者が平行世界から持ってきた物質が存在するならば
それもリンクポイントとして活用できるかもしれない。

『迷宮時計の使い方・その5』
もし貴方が優勝し、完成された迷宮時計の所有者となった場合、願いを叶える方法は
いくつも存在する。優勝者にはその全てを教えるが現時点では手段の一つ、
最も簡単な方法だけ教えよう。基準世界にて迷宮時計を使い、貴方が望む現状をイメージするのだ。
貴方が望む現状を迎える為に必要なフラグを満たしている平行世界からその結果を切り取り
基準世界に上書きする。たったこれだけである。なお、この手段をとる際に役立つのが
リンクポイントである。平行世界との繋がりの証明であるリンクポイントが
多ければ多い程、貴方の願いは小さな労力で叶うのだ。
平行世界や上書き前の基準世界の事を心配する必要は無い。貴方が望むなら
基準世界の改変を行ったという記憶を消去する事も出来る。

『世界標準時計』
この時計を持っている参加者は幸いである。貴方の肉体に浮かび上がる時計盤の数は
迷宮時計が把握している平行世界数と一致する。迷宮時計の力を誰よりも肌で感じる事が
出来るのが貴方なのだ。

「何が幸運やボケェ・・・」

ツマランナーからすれば愛する友が殺し合いに巻き込まれて死に、
自分もそれにまきこまれたた時点で幸運でも何でもない。
さらに言えば、ツマランナーは迷宮時計から得られる情報で自分が平行世界人
である事を知ってしまっている。

「大体、こんな見た目じゃサウナにも行かれへんやん。サブイネンはこんなもん
身に着けてずっと耐えとったんか。寺育ちってやっぱ凄いんやな」

サブイネンこと佐分山珍念は生まれてすぐに何度目かの関西滅亡で家族を失い、
その場に偶然いた禅僧に育てられた。その禅僧が人の言葉と心を理解する
レッサー禅僧だったのは幸いと言えるだろう。
禅僧に珍念と名付けられた子供は18の時に独り立ちし、希望崎大学に入学した。
そして学費を稼ぐために選んだ道がバンド活動であり、そこで彼はツマランナー達と出会った。

「カミマクリン、ツマランナー、イクでえ!」
「はいな!」「おうよ!」

ポクポクチーン!ポクチーン!ゴーン!ポクチーン!ゴゴーン!
軽快な打撃音と共にタイバン相手が4人まとめて壁まで飛んでいく。

「ああーっと!ここでサブイネンの32ビートパンチが決まったぁー!鮮やかなKO!
これで今回のイベントの興行収入の5割はオモロナイトファイブのものとなります!」

名目上のリーダーはツマランナーだったが、タイバンの時に仕切っていたのは
いつもサブイネンだった。複数のバンドが共同でイベントをする際、
演奏順や分け前を決める為に行われるバンド同士のバトル、通称タイバン。
サブイネンはこのタイバンに置いて無敵とも言える強さを誇り、
「寺育ちのT(TIN-NEN)」と呼ばれ恐れられていた。

「サブイネンの強さは本物やった。タイバンに乱入したレコード社の部長倒して
プロデビューまで決めてしもたぐらいや。ワイに出来るんか、サブイネンの様に
勝ち続ける事が。よし、取りあえずベースの練習して落ちつこ」

ジャカジャカジャカ

「痛っ」

突如右手の先端に痛みを感じてベースを弾く手を止める。
爪が割れたのかと思い手袋を脱いで確認すると、人差し指の爪が時計盤に置き換わっていた。

「ワオ!ワイの爪無料でデコられちゃったー!ラッキーラッキーってアホか!
時計盤が増えたって事は、またどこかで迷宮時計争奪戦があって、誰かが置き去りにされたんやろなあ・・・」

人差し指を口に含み、爪と置き換わったばかりの時計盤をガジガジと齧る。

「くっそー、出来立てならもしかしたらと思ったけどやっぱり取れん。
幸いまだ顔や首には時計盤出て来んけど、最終的にワイどうなんねん。
誰か教えてくれや」
(世界標準時計を手にした貴方は幸いである)
「お前には聞いとらん!聞くだけでイラつくから勝ち進んで新たな情報が出るまで喋んな!」

ツマランナーはシステムメッセージを脳内でリピートする世界標準時計に激しくツッコんだ。