遠藤之本格古笹ヶ菖蒲(えんどうのほんかくふるざさがあやめ)

【 性別 】:無性(探偵)
【 学年 】:学生以外

特殊能力:臙脂紫

 脳神経系・花冠を除いた自身の肉体を任意で花火に変換し、視界範囲で実体化させる。
 威力は変換した質量に比例する。心臓などの臓器でも皮膚角質層であっても同質量であるなら同じ威力となる。局所的に火にくべる扱いのため、出血等は伴わないが相応の苦痛は伴う。
 カロリー変換をしたものを増幅して打ち出すことも出来、高カロリー食品を摂取してある程度消化したものを意識することで代用することも可能である。
 炸裂範囲は爪一本程度なら直径一〇M、自爆覚悟なら五〇〇M。実用的な殺傷範囲は桁を一つ落とす。
 着火した花火玉として時限爆弾のように扱うことも可能だが、内に込めた炸薬量は大幅に劣化する。

キャラクター説明:

 本格派の大家「遠藤」謹製、探偵等級四位の人工探偵。
 「暦」妃芽薗学園支部「カランドリエ」に備品として身を寄せているが、乱暴に扱われているわけでもなくかと言って特に丁重にされているわけでもなく、割と自由に放任されている。
 探偵としての性に従い、婚期を焦りながら恋を追う。その合間に事件を解決していたところ人工探偵の起源に関わるコシヒカリの謎に迫ることになる。

【プロフィール】
年齢:一歳九ヶ月
出身:日本国静岡県(古笹工房)
身長/体重:161.2cm/44.2kg
スリーサイズ:80D/59/84
所持武器:超高kcalビスケット
服装:菅笠(すげがさ)に紺絣(こんがすり)を着た花摘み娘のような格好(仕事着)
瞳の色:ライトグリーン
髪の色:淡い紫
好きな食べ物:笹餅
嫌いな食べ物:もずく酢

【ダンゲロス換算の身体能力(目安)】
攻撃8 防御5 体力10 精神2 FS/自爆 5

「身体スキル」:【探偵的美貌Lv.3】【探偵的護身術Lv.2】
「知的スキル」:【探偵(本格派)Lv.2】【脳筋Lv.-2】
「固有スキル」:【臙脂紫[魔]】【火薬の知識Lv.3】【探偵五原則Lv.1】
「オプション」:【探偵虫眼鏡Lv.1】【ビスケットLv.4】

【探偵的美貌Lv.3】:妖精とも称され、「探偵」と言うカテゴリにおいて上位に入る美貌。
【探偵的護身術Lv.2】:「探偵」として一般的な護身術。魂無き黒子程度なら歯牙にもかけないが、実体化した中級犯人以上には分が悪い。
【探偵(本格派)Lv.2】:オーソドックスな「探偵」技能、独り立ちにはまだまだ。
【脳筋Lv.-2】:なんでも爆発オチで〆がち。
【臙脂紫[魔]】:後述
【火薬の知識Lv.3】:薬事法もバッチリ! 分量・用法を正しく守るには十分な知識量。
【探偵五原則Lv.1】:後述。欠陥が生じていると判断されているため、菖蒲の探偵等級は低い。
【探偵虫眼鏡Lv.1】:ある探偵から授かった虫眼鏡。菖蒲にはライナスの毛布に等しい。
【ビスケットLv.4】:超高Kcalビスケット。内訳は3000kcal/10g×25枚・ 5000kcal/15g×5枚・20000kcal/30g×1枚。いずれも手のひらサイズ・常識的な重さに収まり、一口で栄養補給を済ませることのできる優れものだが、300kcal/g以上は食事法に触れる劇物。日々官憲とのイタチごっこで危険指定を受ける脱法フード。

【外見】
 外見は涼しげな目元を長い睫毛で彩り、セミショートの髪が映える清潔感のある十代後半の美人。
 菖蒲の名の通り、菅笠を取った頭頂部には脳と直結する形で大きなあやめの花が咲いている。
 ただし、人工探偵共通で花冠は恥部であり、同時に急所でもある。そのため恋人や制作者など極めて親密な間柄でなければ披露されることはまずない。

【口調】
 一人称「わたくし」。取り澄ました口調。
 激しやすく、また冷めやすい。口調は崩れないままに怒りを表明する性質。
 涼しげな風貌に極めて苛烈な本性を併せ持ち、その気質は【火】に喩えられる。
 よく与謝野晶子の詩から引用して口ずさむ癖がある。決め台詞はプロローグ参照。

【運動&知覚能力】
 一般的な探偵として必要な技能はすべて生まれつき有している。
 ただし見た目よりずっと人生経験が浅いため、それっぽいことを言っていても結構穴が多い。
 力押しで事件を解決する傾向にあり、意志は固いが思慮は浅い。割と惚れっぽいが創作にあるような劇的な大恋愛を望んでいるため【ひとめぼれ】しても相手に幻滅してすぐ離れていく。処女。

【備考】
  • 人工探偵(フィギュア・ディテクティヴ)
 人工探偵とは探偵妖精とも称される人造人間(魔人)の一種。
 体細胞が植物由来のナノマシンで構成されている点を除けば身体構造的には通常人類と変わりないが、生殖能力を持たない点、体のどこかに花冠に似た感覚器官を有している点、および光合成による代謝を行うことが出来る――、以上三点で大きく異なる。
 誕生時点で身体は完成されており、肉体的には成長も老化もしない。誕生時点で探偵として最低限必要な知識と能力は与えられているものの、情動的な面では未成熟な個体が多く成長の余地は残している。
 精神と肉体がリンクしており、探偵五原則(後述)を冒すなど大きな心理的ストレスがかかった場合は人体分解を起こして消失に至る。
 菖蒲は女性型探偵。「探偵」は「男性」、「女性」に続く第三の「性(さが)」であるため恋愛対象は選ばない一方で、同じ「探偵」同士は同性愛となるため忌避する傾向にある。

  • 探偵流派
 探偵が日本最古の職業のひとつであることは今日では疑いようのないことだが、その源流を遡っていくと古くは朝廷の軍事を司った大伴氏に辿り着くと言われている。そして、(中略)
 探偵流派とは維新以後、地下に潜った探偵たちが形成し、近代に入っての危機的な状況に合わせて体系化したもので三大流派のひとつ「本格」が代表的である。
 他に「叙述」、「青春」、比較的新しい流派として「法廷」などが加わり、陰ながら鎬を削ってきた。

  • 人工探偵五原則
 いわゆる探偵三原則に、人造人間として人工探偵に画一化のならない個性を与えるための第四原則、それを利用されることを防ぐための第五原則を加えたものを指す。
 「フェアプレイをよしとせよ」、「観測者をずらせ」、「安楽椅子に座れ」などが存在し、これは各人工探偵にとって高い自我理想として機能する。
 内訳は以下の通り。

1.人工探偵は、被害者たる可能性のある全ての人間に危害を加えてはならない。
2.人工探偵は、可能な限り加害者の身命を擁護しなくてはならない。
3.人工探偵は、可能な限り自分の存在を保持しなくてはならない。
4.制作者の任意
5.四原則を制作者以外の他者に知られてはならない

元ネタ


SS

最終更新:2014年08月03日 23:05