ネタバレストーリー雑記

発売から2年近く経過して誰も更新していないので、大まかな世界観やストーリーをメモしておく。
個人的な主観や考察も含まれているので、もしここを見るような人がいれば修正しておいてほしい。
 

世界の創造とファーストハルマゲドン

太古の時代、創造神ジュベレウスによって世界が作られた。
当時の世界は分断されておらず、光と闇が混じった混沌の世界だったらしい。

ある時、神々の間で戦争が起こった。これをファーストハルマゲドンと呼ぶ。
原因は不明だが、世界を二分する、世界の覇権をかけた総力戦だった。
その結果、世界は光と闇、そしてそのバランスをとる中間の世界の、3つに分断されることになった。
つまり、天使や神々が支配する天界、悪魔や魔獣が跋扈する魔界、そして様々な生物が住む混沌界である。
また、これら3つの世界をつなぐ精神世界として、プルガトリオという連絡通路ができた。
通常、3つの世界は物理的な接触を持つことはできないが、プルガトリオを経由することで干渉が可能だった。

この戦争で主神ジュベレウスはその地位を追われることになった。
ジュベレウスは天界側の主神となったが、その力を失ったため長い眠りにつくことになった。

 

混沌神エーシル

様々な要素が入り混じった混沌界は、その行く末が不透明で曖昧な存在であった。
そのため、その世界の歴史を見守り、形あるものとして確定させる存在として、混沌神エーシルが誕生した。
エーシルは光の側面と闇の側面、その両方から世界を観測する「観測者の目」を持っていて、
その「目」の力を利用して世界の行く末をコントロールする「采配の力」を備えていた。

さらに、世界が制御しきれなくなった場合に備えて、「世界の全てを無に帰す力」も持っていた。
そしてエーシルは霊峰フィンブルヴェトルの神殿から世界を見守り続けたのだった。

混沌界では、時代が進むにつれ、人間という種族が繁栄するようになった。
とはいえ、当時の人間はまだ自我のない未熟な生物で、ただ自然や環境のなすがままになるだけの脆弱な存在。
そんな人間を哀れに思い、また愛おしく思ったエーシルは、人間を守るために様々な手を尽くした。
文明や技術を与えたり、暮らしやすいように環境を変えたり、いざという時のために方舟を作ったり。
そして最後にエーシルはその身を2つに割き、自らの持つ「観測者の目」を人間に譲ることにした。

エーシルの両目はそれぞれ「光の右目」と「闇の左目」として人間の中でも強い力を持つ部族に与えられた。
これにより人間は物事の光と闇という2つの側面を見ることができるようになり、選択肢を判断する自我を獲得した。
「光の右目」を得た部族は「賢者」、「闇の左目」を得た部族は「魔女」として、時の支配者の傍らで世界を支えた。
一方、2つに分かれたエーシルは、その力の大半を残した身体がロキ、残りの身体がロプトとなった。
繁栄を極めた人間はロキを称え、信仰のないロプトは神の力を失い忘れ去られていった。

 

ロプトの復活

神々の力の根源は、混沌界の光と闇、すなわち人間の信仰心である。
人間の光を信じる力が強ければ天界が、闇を信じる力が強ければ魔界が力を持つ。

人間は世界の目を得て知恵をつけたが、邪悪な心が徐々に強くなり、人間同士でも醜い争いをするようになった。
そうした人間の悪意を糧として、エーシルの片割れであるロプトは邪神としての力をつける。
そして神としての力を取り戻した時、再び世界を牛耳る力を奪い取るため、ロキと人間たちに対して壮大な計略を仕掛けた。
それは「観測者の目」と「采配の力」を用いて創造神ジュベレウスを復活させ、世界を自分好みに再構築するというものだった。
 

セレッサの誕生

世が混乱していたとはいえ、「光の賢者」と「闇の魔女」の使命は変わらない。
賢者と魔女は互いに無用な干渉は避け、互いを尊重し合いながら力の均衡と秩序を保っていた。
とはいえ、世界が闇に傾きつつある時代、そのバランスはやや崩れつつある。
ロプトはそこに付け込み、それぞれを唆すことで賢者と魔女の間に対立を引き起こした。
詳細は不明だが、賢者と魔女の抗争は100年以上も続き、徐々に力を失っていった。

その最中、賢者の修行者バルドルと、魔女の修行者ローサが禁断の恋に落ちる。
次の長とも噂される実力を持った2人だったが、愛の力にはかなわず、不干渉の禁を破ってしまう。
そして2人の間には1人の女の子が生まれた。

禁が破られたことを知った賢者一族と魔女一族は2人の関係を強引に引き裂いた。
生まれた女の子はセレッサと名付けられ、母親であるローサのもとに引き取られたが、
ローサは罰として長きにわたり牢に幽閉されることになった。

自分の生まれの由来を知らないセレッサは、そのまま魔女として育てられた。
セレッサの親友は同じ年頃の魔女見習いであるジャンヌ。2人は実力伯仲するライバルでもあった。
そして20年の月日が流れ、次の長の座を争うまでの力を身に着けた2人は、長の座を賭けて決闘の儀式を行う。
結果はセレッサの勝利となり、セレッサは代々魔女の長が受け継いでいる闇の左目を手に入れたのだった。
とはいえ、まだ若く未熟なセレッサはあくまで次の長。当面の長はローサが担っていた。

 

魔女狩り

天界にはこんな言い伝えがあった。
「予言の者」が主神ジュベレウスを蘇らせ、闇に傾いた世界に均衡をもたらすと。
その言い伝えを作ったのが誰だったのかは定かではない。もしかするとロプトが流した噂かもしれない。
真相はともかく、人々の信仰心を失った天界は「予言の者」の出現を待ち続けた。

そこでロプトは自らを「予言の者」として、「観測者の目」を人間から奪い返し、ジュベレウスを復活させると天界に持ち掛ける。
この話を受け入れた天界は、ロプトと組んで賢者と魔女に戦争を仕掛けることにした。

まず賢者の一族に、闇の力を強めた魔女の一族が世界の覇権を握ろうとしている、という噂を流布した。
当時、賢者の長になっていたバルドルは、魔女の長であるローサがそんなことをするはずがないと思っていたが、
人々の間に流れる噂を止めることはできず、状況は次第に全面戦争へと発展していく。

最初の戦いは魔女側の勝利であった。
しかし魔女と悪魔の力を恐れた人々は、ロプトの暗躍もあって次第に悪魔信仰から天使信仰へとシフトしていく。
そして人々はジュベレウス信仰を再興し、ジュベレウス復活祭を営むまでに至った。
この復活祭の日、信仰心により力を回復した天界の軍勢は、先の戦いで疲弊した魔女一族に総攻撃を仕掛ける。

まさかの天界全軍参戦に、弱った魔女一族はひとたまりもなかった。
魔女の拠点であるヴィグリッドは破壊しつくされ、魔女は熟練した戦闘員から見習いの子供まで皆殺しにされた。

ローサは長として最後まで戦い抜いたが力及ばず、魔女の象徴である時計塔まで破壊されてしまった。

猛攻を逃げ延びて賢者と魔女の谷にたどり着き、修練場の中に入ったローサは、そこでバルドルと20年ぶりの再会を果たす。
バルドルとローサは互いの姿を見て何者かが自分たちを騙していたことに気が付いたが、時すでに遅し。
突然、2人の持つ「観測者の目」を狙ったロプトが現れ、攻撃を仕掛けてきたのだ。
とっさにバルドルをかばったローサは深手を負い、娘のセレッサを頼むと言い残して息絶える。
仇を取ろうとロプトを睨むバルドルだったが、突然頭上に時空の門が開き、その中に吸い込まれてしまった。

少し遅れて修練場に到着したセレッサとジャンヌは、そこに残されたローサの遺体と対面する。
あれほど強かった母親の死にショックを隠しきれないセレッサ。目前まで迫る天使の軍勢に焦りを隠せないジャンヌ。
ジャンヌは早く逃げるようセレッサを促すが、混乱し戦意喪失したセレッサは動こうとしない。
一刻を争う状況で、ジャンヌは魔女一族の誇りである「闇の左目」を守ることを考えていた。
背に腹は代えられないと判断したジャンヌは、セレッサを不意打ちして気絶させ、その身体と目を封印して隠すことにした。
そして天使の攻撃をかいくぐって脱出、セレッサを森の中の池に沈めて封印し、自らも消息を絶ち隠遁生活を開始したのだった。

総力戦によって賢者と魔女は全滅したが、ロプトは当初の目的を達することができなかった。
殺害した魔女の長は「闇の左目」を持っておらず、「光の右目」を持つ賢者の長も何者かによって連れ去られた。
さらに「采配の力」を奪うためにロキを直接襲撃したが、彼も転生術を使って未来の時代へと逃げ去ってしまった。
手の打ちようがなくなったロプトは、ロキの転生を待ち、力をつけるため、フィンブルヴェトルへと帰って眠りについた。

バルドルの復活

賢者と魔女が滅んでから幾年月かが経過した。
「光の右目」が失われ、「闇の左目」も封印された今、世界を観測する者はいなくなった。
天変地異が起こり、世界が不安定になる中、時空の門が開いて未来からやって来た者がいた。

何者かによって未来世界に飛ばされ、その身体にロプトの悪意を宿して帰ってきた賢者バルドルであった。

バルドルは一時的に「光の右目」の力を失っていたが、本来はエーシルの力である「采配の力」を得ていた。
さらに観測者のいない世界に戻ったことで目の力も取り戻し、ロプトの目的である世界の再構築を遂行するため暗躍を始める。
時の権力者や資産家などに取り入って力を蓄え、人々の間に天使信仰を流布していったのだ。

一方、天使たちはロプトを宿したバルドルを「予言の者」とし、ジュベレウス復活のための活動を再開、
「闇の左目」を手に入れるため世界中に天使を派遣し、魔女狩りの生き残りであるジャンヌと、恐らく死んでいないであろうセレッサを探し回った。

セレッサの復活

魔女狩りから500年の歳月が流れた。
バルドルは世界を牛耳る権力を手に入れ、ヴィグリッドの近海に人工島イスラ・デル・ソルを建設し、
大企業イザヴェル社の最高幹部として君臨していた。

そんなバルドルとイザヴェル社について調査しているアントニオというジャーナリストがいた。
黒い噂の絶えない会社ではあるが、そこにかつて滅んだとされる賢者と魔女の一族が絡んでくることを知ったアントニオ。
この時代の歴史書はバルドルと天使たちによって都合のいいように改変され、魔女狩りの真相は抹消されていたが、
歴史の秘密に興味を覚えたアントニオは長年の研究の末に、かつて滅んだ魔女が封印されているという池にたどり着き、
池の底で封印の棺を見つけ出すことに成功した。

一方、バルドルはアントニオを鬱陶しく思っていた。
自分やイザヴェル社の悪口を書かれるだけならともかく、賢者と魔女の真の歴史まで暴かれてしまってはまずい。
そこで凡人の目には見えない天使を使って、プルガトリオから監視をすることにしていた。

アントニオが棺の封印を解いたとき、バルドルは天使からの報告で思わぬ知らせを聞いた。
なんと長年探し続けていた娘と、彼女が持つ「闇の左目」が見つかったというのだ。
棺を奪うためすぐに天使を派遣したバルドルは、邪魔なアントニオをついでに始末するように指示。
アントニオはその場で八つ裂きにされてしまった。

この場面を目撃していた者がいた。こっそり父親の後をつけてきた少年、ルカである。
棺から魔女が復活した直後、父親は不思議な力で宙吊りにされ、息子の目の前で八つ裂きになった。
あまりにもショッキングな場面を前に、ルカは復活した魔女が父親を殺したと考え、魔女を恨み、

成長してからも復讐のために魔女の行方を追うことになる。

さて復活したセレッサだったが、記憶をすべて失っていた。
「闇の左目」とは世界を観測する力、流れゆく歴史を記録する力である。
その力が封印されたことで、それまでの歴史や記憶、自分の名前までも喪失してしまっていたのだ。
とはいえ、断片的な記憶と、天使に対する憎しみだけは覚えていたセレッサ。
目を覚ますなり、周囲にいた天使を瞬殺して逃亡し、身を隠してしまった。

その後セレッサは世界を放浪し、ゲイツ・オブ・ヘルという酒場にたどり着く。
そこのマスターはロダンと名乗り、魔界に行き来する不思議な力を持っていた。
ロダンは記憶のない魔女にベヨネッタという名前と、天使と戦うための武器を与えた。
名前を得たベヨネッタは、ゲイツ・オブ・ヘルを拠点として本格的に天使狩りを始めることにしたのだった。

ここから前作『ベヨネッタ』のストーリーが始まる。

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最終更新:2016年09月04日 15:38