2014年8月6日、Twitter上にこんなツイートを書き込んだ者がいた。

  「立場的にも精神的にも絶対優位に立つ男子が比較的安全な後方に陣取り、女子に命令して前線へ送り込み命がけで戦わせる」構 造を持つ作品、ぼくが勝手に言うところの「美少女ポケモン」ものは、そろそろまとめて批評されるべきかもなあ。
  最近のヒット作なら『機巧少女は傷つかない』と『艦これ』。

 書き込みを見ると艦これアンチなのか分かりにくいが、ここでは過剰に艦これを否定せず中立的に考察する。

美少女ポケモンとは


 おそらく「プレイヤー(の分身)自体は戦わず、自分の集めた美少女を戦わせる」といったシステムのことかもしれない。
 突如襲ってきた人外モンスターなどに普通の人間である主人公は太刀打ちできず(後に戦える能力に覚醒するケースもあるが)、逆にそれに敵う魔法や超能力といった超常現象を操ることができる美少女ヒロインが代わりに戦ってくれる……というストーリーの作品はライトノベルやソーシャルゲームによくありがちな設定だが、味方には「敵は害をなし最終的には世界を破滅に追い込むため、それを阻止する」という目的がある。なので、登場人物である少女は奴隷でもないしむしろ「主人公には信念など少女達が心惹かれる魅力がある」という理由があったりする事で、主人公と行動を共にしているなどと考えられる。


ポケモンとの違い


 ポケモンは「数百種類に上るポケモンを集め、最強のトレーナーを目指す」というゲームだが、ポケモンは「一緒にいてくれる心強い存在」として描かれており、ユーザーの言う「洗脳対象・奴隷としての存在」というのはむしろ主人公と敵対する存在にあたる『悪の組織』側にある(『ポケモンレンジャー』シリーズによく見られる)。

 そして「立場や精神的にも優位な男性」とあるが、『ポケットモンスター金・銀』(2作目)のマイナーチェンジ版であるクリスタルとそれ以降の作品には女主人公を選択する事が可能になっている。おそらくアニメシリーズのサトシが印象強かったのだろう。

 ゲームシステムの比較については、ソーシャルゲームにはあまり見かけない『キャラや個体ごとの能力値』に違いがあるため、それを厳選したり能力値を伸ばす工夫をしたりと違う面白さがある。


機巧少女は傷つかない


 「人形師である主人公が、少女の姿をした人形と共に戦う」という印象だったかもしれないが、人外の姿をした人形も多く登場する。


艦これ


 ストーリーを作るのに肝心な5W1Hがところどころ抜けているので、意味不明な状態となっている。今後2015年1月にアニメ版が放送される予定なので、そこではっきりとした設定が確証するだろう。しかし、ストーリー原案や脚本は田中謙介氏が担当されるという事だが、原作から史実に沿っていない(その軍艦に使えない装備が使えたりなど)ためどうなるかは分からない。
 以下、艦これの5W1H
 ・ When(いつ) →いつの時代か
 ・ Where(どこで) →パラレルワールドなのか
 ・Who(誰が)→艦娘と提督が
 ・What(何を)→敵である深海棲艦を
 ・ Why(なぜ) →なぜ倒さなければいけない敵なのか
 ・How(どのように)→武器を使用して

 男性が主という主従関係については、艦これをプレイしているのは男性だけではく女性もいる。史実の観点から見ても、第二次世界大戦が終了し日本において女性の参政権や選挙権が確立する前までは男尊女卑が当たり前に行われていた時代だったので、仮に艦これが第二次世界大戦中の話だったらおかしくない事である。時代を現代にしたと思われる二次創作界隈をみると、ほのぼのとした作品には「天真爛漫な艦娘に振り回される提督」などがあり、アダルト同人漫画においても女性(艦娘)がセックスの主導権を握っている作品が確認できる。

 艦これプレイヤー(=提督)は他のゲームとは違ってキャラロスト(艦これにおいては轟沈)を敢えて発生させゲーム進行を有利にする『捨て駒戦法』を非常に嫌う傾向があり、提督がいかに艦娘を大切にしているのかが伺える。


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