中部鉄道の車両(一般車・皆見地区)

特色

設計方針は保守的であり、縦軸マスコンの採用が3000系から、ワンハンドルマスコンが5000系からの採用となっている。
また様々な線区が存在し増解結の必要性から貫通扉が設置されている。
2000系以降は4ドアでロングシートとなり都市間輸送、通勤輸送に特化している。



運用


2連

基本的に増結車もしくは支線区のワンマン運用車と区別できる。ごくごく稀に4連の代走で2+2連の運用がある。

3連

皆北本線金島以北のワンマン運用がメインである。ごく稀に支線区のワンマン運用に入るがワンマン機器が対応してない為に車掌が乗務することになっている。 2013年より一部の運用が2連に置き換わっており、現在は3+3連での運用が多くなっている。

4連

主に日中の各駅運用がメインである。

6連

主に優等列車の運用がメインである。ラッシュ時の各駅運用では増結する事がある。また荻鉄の直通運用は基本的に6連になる予定である。

8(6+2)連

線内のみ。ラッシュ時の優等列車で増結する事がある。

ワンマン運転

金汐線・母衣線・番場原線

無人駅では一番前のみドアが開く。その為乗り降りは前のドアのみで行う。
乗車時に整理券を取り、降車時に運賃表に掲示された所定の運賃を運賃箱に運賃を払う。
有人駅ではすべてのドアが開く。無人駅で乗車した場合は駅窓口で運賃を支払う。
ICカードで乗車した場合はワンマン区間は利用できない為に運賃全てを現金で清算することになる。


基本的に車掌は乗務しないが、臨時で乗務員が乗務する場合がある。その場合は乗務員が切符の販売および改札を行う事がある。
しかしドアの開閉および旅客案内放送は運転士が行う。

ワンマン機器としてワンマン表示灯および車内後方確認用のミラー、また車外には前面窓両側にサイドミラーが取り付けられている。
ワンマン運転当初の旅客案内はカセットテープで行っていたが現在はICレコーダーにて行っている。また一部の列車は運賃表示機がLCDに交換されている。


現用車輛

1000系

中部電鉄株式会社1000系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 鋼鉄製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 中空軸電動機式平行カルダンドライブ
対応電圧 直流1500V
主制御装置 電動カム軸式抵抗制御
電動機 直流電動機 135kW/2基
制動方式 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ・手ブレーキ
加速度 2.5km/h/s
常用減速度 3.5km/h/s
非常減速度 4.0km/h/s
最高速度 100km/h
保安装置 中鉄式ATS
列車無線 空間波無線<CT-SR>
製造会社

1963年から1978年まで製造された通勤型車両。20M車3ドアの鋼鉄製車体を持ち抵抗制御で一次車から六次車までが在籍。
六次車は中間増備車として製造されており後述の2000系車両に準じた車両設備となっている。
1982年からは冷房設置が順次行われる。 
また、随時編成組み換えが行われており、電装解除や先頭化改造や封じ込め車などがいる。
なお廃車が進んでおり将来の荻鉄直通には運用されない為準備工事は行われてない.。
また荻鉄との直通によりN1000系5次車の増備が決定しており、本線で使用される6連と4連と増結用2連は廃車になる予定。
しかしワンマン対応車は車齢が若い事もあり引き続き使用される予定である。また今回の廃車では24Fと25Fが荻鉄に譲渡する予定である。

1000系編成図
-デハ1100 電動先頭車(パンダ付)
-デハ1000 電動中間車(パンダ付)
-デハ1200 電動中間車
-デハ1300 電動先頭車(デハ1000からの改造)
-デハ1310 電動先頭車(デハ1200からの改造・パンダを追加)
-クハ1000 付随先頭車
-サハ1000 付随中間車
-サハ1500 電装解除付随車


  • 2両編成
デハ1100 クハ1000

主に増結用で使用する。26F~33Fはワンマン対応車で金汐線で使用される。29Fの運賃表示機は液晶ディスプレイに交換済であり目立川線でも使用可能。 増結編成は全廃が決定された。31Fはリバイアルカラーとして旧塗装が施行されている。

  • 3両編成
デハ1100 デハ1000 クハ1000
デハ1100 サハ1000 デハ1300
デハ1310 サハ1000 デハ1100
  • 4両編成
デハ1100 サハ1000 デハ1000 クハ1000

主に皆北本線・中鉄本線で使用。三両編成はワンマン機器を積んでおり中鉄本線や皆北本線のワンマン区間で運行される。また金汐線や目立川線の代走もすることがあるがその場合運賃の表示機が未対応なので車掌が乗務し無人駅で切符の回収を行うことになる。
中鉄型D-ATSの導入により4両編成が全廃する事が決定された。なお三両編成は金島から北浜間で引き続き運用する事が決定されている。

  • 6両編成
デハ1100 サハ1000 デハ1000 デハ1200 サハ1000 デハ1100
デハ1100 サハ1000 デハ1000 クハ1000 サハ1500 デハ1300

主に皆北本線・中鉄本線の優等列車で使用される。ラッシュ時には各駅運用で使用されることもある。中間封じ込めの制御車も存在するが運転台は撤去済である。 2013年のN1000の増備により全廃された。

運転台
ツーハンドル型でありマスコンは縦軸方向である。マスコンの力行は4段、ブレーキは8段である。 
一次車および二次車の運転台は速度計が独立しており、電流計および電圧計は運転台上部に設置していた。また車掌の緊急ブレーキも紐式であった。 三次車以降は計器がユニットパネル方式になり速度計、電流計、電圧計がインパネ化された。
保安装置としてペダル式のデットマン装置が装着されている。

ワンマン運転改造車
2両編成
  • 車内
金汐線・母衣線・番場原線のワンマン車両であった800系の老朽化に伴い代替として1000系の増結車両が代替として投入されることが決まった。 運転室では扉開閉スイッチの追加、ワンマン表示灯、後方確認用ミラー、自動放送装置の設置が行われた。
また2006年の法令より運転状況記録装置の設置が義務化されており、今後使用されるワンマン専従車は追加工事が行われた。
現在のワンマン専用車は7編成存在する。いずれも5次車となっており、ワンマン化工事に際し改修工事が行われている
  • 走行機器
走行機器には変更がない。ただしMGからSIVに変更している。
また急こう配を走行する線区の事情から滑り止めの砂撒き機を設置している。


1100系

中部電鉄株式会社1100系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 アルミ製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 中空軸電動機式平行カルダンドライブ
対応電圧 直流1500V
主制御装置 電動カム軸式抵抗制御
電動機 直流電動機 135kW/2基
制動方式 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ・手ブレーキ
加速度 2.8km/h/s
常用減速度 3.5km/h/s
非常減速度 4.0km/h/s
最高速度 100km/h
保安装置 中鉄式ATS
列車無線 空間波無線<CT-SR>
製造会社

1978年に製造された通勤用車両である。 性能や機器は1000系に準じているがアルミ車体を採用しており、加速度は上昇している。
本形式は詩作的要素が含まれており、1978年に4両編成の2編成の計8両が製造されたが後述の理由より本格的な導入は見送られた。

車体
基本的には1000系と同寸法だが、前面はコストダウンを図る為に切妻となっている。車体はアルミ製であり塗装は地肌を生かす為にクリアラッカーのみである。 また新製当初から冷房が設置されたが、1000系の分散式クーラーではなく集約式クーラーとなっている。

ワンマン運転改造
1000系の一部編成同様に1100系もワンマン化の対象となった。2008年のダイア改正により日中の6両編成の運用が増加し、1102Fの中間2両が1101Fに組み込まれ2両編成と6両編成それぞれ一編成ずつ誕生した。1102Fはワンマン化改造を受け母衣電車区へ転属し母衣線・金汐線・番場原線のワンマン運用に就役した。一方の1101Fは中河内電車区に所属し皆北本線の皆見口運用に従事した。2012年にN1000系4次車が増備され1000系と共に置き換え対象となった。1101Fは先頭車を除き中間4両は廃車となった。
1101Fも2連化されワンマン改造が施行された。なお1101Fはワンマン化工事の際に下記の更新工事が施行された。

更新工事
1100系のワンマン化に合わせて更新工事が行われた。施行内容は運賃箱、運賃表、ワンマン用の車内ミラーの設置、EB装置である。
一方で車内の更新は劣化していた座席の交換のみにとどまった。座席は従来とは違いモケット化されたものを採用している。
1000系で施行された抑速ブレーキの設置工事は行わなかかった。

1500系

中部電鉄株式会社1500系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 鋼鉄製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 中空軸電動機式平行カルダンドライブ
対応電圧 直流1500V
主制御装置 電動カム軸式抵抗制御
電動機 直流電動機 135kW/2基
制動方式 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ・抑速ブレーキ・手ブレーキ
加速度 3.0km/h/s
常用減速度 3.5km/h/s
非常減速度 4.0km/h/s
最高速度 100km/h
保安装置 中鉄式ATS
列車無線 空間波無線<CT-SR>
製造会社
山岳路線となる皆北線の丹羽市と北浜市間と中鉄本線の松ヶ根から朝霧市まで運用されている。
ワンマン改造されており
基本的に1000系の機器と同じだが抑束ブレーキと戻しノッチに対応している。また全車電動車の為、高加速である。
2両編成のみ製造されている
  • 2両編成
デハ1100 デハ1150
車体
基本的には1000系の5次車相当である。路線区の事情に合わせトイレが設置されている。
ワンマン改造
ワンマン化に伴い幾つかの改造を受けている。保安装置ではデットマン装置を設置した。また中鉄のワンマンは先頭車の運転席側のみのドアのみを取り扱う(他のドアは閉鎖扱い)

1550系

中部電鉄株式会社1550系電動旅客車
車輛長 18000mm
車体 鋼鉄製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 中空軸電動機式平行カルダンドライブ
対応電圧 直流1500V
主制御装置 電動カム軸式抵抗制御
電動機 直流電動機 135kW/2基
制動方式 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ・抑速ブレーキ・手ブレーキ
加速度 3.0km/h/s
常用減速度 3.5km/h/s
非常減速度 4.0km/h/s
最高速度 100km/h
保安装置 中鉄式ATS
列車無線 空間波無線<CT-SR>
製造会社
1500系の18m車仕様である。基本的に1000系の機器と同じだが抑束ブレーキと戻しノッチに対応している。また全車電動車の為、高加速である。
2両編成のみ製造されている
  • 2両編成
デハ1550 デハ1600
車体
基本的には1000系の5次車相当である。路線区の事情に合わせトイレが設置されている。
ワンマン改造
ワンマン化に伴い幾つかの改造を受けている。保安装置ではデットマン装置を設置した。また中鉄のワンマンは先頭車の運転席側のみのドアのみを取り扱う(他のドアは閉鎖扱い)


2000系

中部電鉄株式会社2000系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 鋼鉄製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 中空軸電動機式平行カルダンドライブ
対応電圧 直流1500V
主制御装置 電動カム軸超多段式直並列バーニヤ抵抗制御
電動機 直流電動機 145kW/2基
制動方式 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(応荷重装置付)
加速度 3.0km/h/s
常用減速度 3.5km/h/s
非常減速度 4.0km/h/s
最高速度 100km/h
保安装置 中鉄式ATS・新中鉄型D-ATS
列車無線 空間波無線<CT-SR>()
製造会社
旧型車両の置き換えのために製造された新製冷房車。 1980年から1983年まで増備された。
2000系編成図
-デハ2100 電動先頭車(パンダ付)
-デハ2150 電動先頭車
-デハ2000 電動中間車
-サハ2200 付随中間車

  • 4両編成
デハ2100 デハ2150
  • 4両編成
デハ2100 サハ2200 デハ2000 デハ2100
  • 6両編成
デハ2100 デハ2000 サハ2200 サハ2200 デハ2000 デハ2100

車体
増加する通勤需要に対応する為に中鉄初の4ドア車である。また新製冷房車であり8個の分散式クーラーを備える。
制御機器
電子機チョッパ制御の導入も検討したが高コストになるため導入は見送られたが、1000系が採用した電動カム軸式抵抗制御ではなく
電動カム軸超多段式直並列バーニヤ抵抗制御を採用した。 この機構の採用には1000系と比べ高出力高加速の性能を持たせた故に空転対策として導入された。
修繕工事
本来は全車を大規模更新を行い2700系化する予定だったが、更新工事が高価であった為に一部車両のみにとどまった。しかしながら製造30年を経過するにあたり未更新車の修繕改善も必要と判断。制御機器の交換は施行されなかったが、内装は化粧板、床材をすべて張り替えて以前の青緑色から白色系統へと変更し、座席はバケットシートへの交換、窓ガラスはUVシートを貼り付けた。
また運転台の交換は行われなかったものの、外付けでTIMSモニターを設置(機能の制限あり)した。また法令の対応のため運転状況記録装置の設置が行われた。


2700系

中部電鉄株式会社2700系・2750系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 鋼鉄製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 TD平行カルダン駆動方式
対応電圧 直流1500V
主制御装置 IGBT-VVVFインバーター制御
電動機 全密閉式かご形三相誘導電動機 130kW/2基
制動方式 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
加速度 3.3km/h/s
常用減速度 4.0km/h/s
非常減速度 4.5km/h/s
最高速度 110km/h
保安装置 荻鉄型ATS・WS-ATC/中鉄型ATS
列車無線 空間波無線<CT-SR・OG-SR>

2000系更新車である。 2007年から経年車の一部を対象に行われた。改造内容はIGBT-VVVFインバーター制御の換装・電子フォンの装備・シングルアームへの換装・座席交換、電動機交換を行い機器はN1000系3次車と同等である。また2000系の駆動形式をTD平行カルダン駆動方式に変更。
しかしながら改造費が割高であり2700系は5編成のみの改造にとどまった。
また運転台改造を受けており、2013年から荻鉄直通に対応できる事から直通運用に入る。
2700系編成図
-デハ2800 電動先頭車(パンダ付)
-デハ2810 電動先頭車(パンダ付)
-デハ2700 電動中間車
-サハ2200 付随中間車
-サハ2250 付随中間車(電装解除車)
  • 6両編成
デハ2800 デハ2700 サハ2200 サハ2200 サハ2250 デハ2850
運転台機器
  • 2007年度施行車
更新工事の際にN1000系3次車と同等のでディスクタイプに換装しワンハンドルマスコン化している。また荻鉄直通の為の機器を装備している。
車両情報装置 (TIS) 表示器を装備しており定速機能も追加している。
また、運転台正面ガラス遮光パネルをカーテンに変更しワイパーは黒色の電動式に変更した。
  • 2013年度施行車
2007年度と同等の改造内容である。
車体
更新工事により方向幕および側面幕がLED化され、車外スピーカーも設置された。それに伴い乗車促進のチャイムを流せるように改良した。 またドア上には開閉ランプを設置している。
内装は化粧板、床材をすべて張り替えて以前の青緑色から白色系統へと変更し、座席はバケットシートへの交換が行われた。また手すりが追加された。
UVガラスの採用により客室カーテンを廃止した上で冷房機器を交換をおこなった。
制御機器
抵抗制御からIGBT-VVVFインバーター制御に換装し、モーターも直流モーターから全密閉式かご形三相誘導電動機に交換をおこなった。 またブレーキも回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキに変更を行なった。 インバーター化により2000系の4M2Tから3M3Tへとモーター比を変換。そのため6両編成からの改造車は電装解除を行っている。

施工編成
2007年度
2001F→2701F
2003F→2703F
2008年度
2002F→2702F
2011F+2012F+2013F→2711F+2751F+2752F

08年度からは4両編成も改造の対象となった。4両編成は組成を組み替え6両編成と3両編成の2750系に組み替えられた。
4両編成の組み替えは以下の通りとなった。

  • 組み替え前
デハ2111 サハ2211 デハ2011 デハ2111
デハ2112 サハ2212 デハ2012 デハ2112
デハ2113 サハ2213 デハ2013 デハ2113

組み替え後
デハ2111 デハ2011 サハ2211 サハ2212 サハ2213 デハ2161
デハ2112 デハ2012 デハ2162
デハ2113 デハ2013 デハ2163

3両編成のデハ2112とデハ2113は2750系の改造の際に電装解除化が行われた。 6両編成はデハ2011が移動の上12Fと13Fのサハ車が組み込まれた。また制御装置の換装等々の改造メニューが多いため期間が約6ヶ月と長く車両不足が考えられた。 最初に6両編成の11Fが改造され、その間は12Fと13Fで編成を組み6両編成として予備編成として運用された。なお全車モーター車となる為デハ2162のモーターは使用停止扱いとなった。(電装解除はしてない)


2750系

2000系更新車かつ短縮化編成である。 2007年から経年車の一部を対象に行われた。
改造内容はIGBT-VVVFインバーター制御の換装・電子フォンの装備・シングルアームへの換装・座席交換を行った。またMT比を2700系に合わせる為にデハ2750は半M車である。
2750系編成図
-デハ2850 電動先頭車(パンダ付)
-デハ2750 電動中間車
-クハ2260 付随先頭車
  • 3両編成(登場当時)
デハ2850 デハ2750 クハ2260
編成組み換え
皆見本線の金島~北浜までのワンマン運転の列車を増やし、一部の3連を2連ワンマン車で置き換えることになった。
そのため、2013年より2連に短縮の上でワンマン化が施行された。  対象編成は3F、4F、5Fで施行された。
また編成から外されたデハ2750は現在保留車となっている
  • 2両編成
デハ2850 サハ2260



2500系

中部電鉄株式会社2500系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 鋼鉄製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 中空軸電動機式平行カルダンドライブ
対応電圧 直流1500V
主制御装置 界磁チョッパ制御
電動機 直流複巻電動機 150kW/2基
制動方式 回生制動併用電磁直通制動
加速度 3.3km/h/s
常用減速度 4.0km/h/s(ブレーキ増圧改造車)3.5km/h/s(ブレーキ増圧未改造車)
非常減速度 4.5km/h/s(ブレーキ増圧改造車)4.0km/h/s(ブレーキ増圧未改造車)
最高速度 110km/h
保安装置 中鉄式ATS
列車無線 空間波無線<SR>()
製造会社
旧型車両の置き換えのために製造された新製冷房車。 1983年から1989年まで増備された。
基本的に車体構造は2000系とほぼ同じであるが、制御方式が界磁チョッパに変更されており加速度が向上している。
またこの車両から回生ブレーキが装備されている。車体は引き続き鋼鉄製となったが腐食防止対策の観点から、屋根と雨樋の部分にはステンレス板を採用し、床板もステンレス製のキーストンプレートとした。

運転台機器
2000系と同様に横軸式のツーハンドル式である。ATSなど保安機器の表示などが運転台パネルに組み込まれた。


2500系編成図
-クハ2500 付随先頭車
-デハ2500 電動中間車
-デハ2600 電動先頭車(パンダ付)
-デハ2700 電動先頭車
-サハ2700 付随中間車
  • 4両編成
デハ2600 サハ2700 デハ2500 デハ2700
  • 6両編成
デハ2600 サハ2700 デハ2500 サハ2700 デハ2500 デハ2700

3200系

中部電鉄株式会社3200系電動旅客車
車輛長 18000mm
車体 ステンレス製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 TD平行カルダン駆動方式
対応電圧 直流1500V
主制御装置 GTO-VVVFインバーター
電動機 全密閉式かご形三相誘導電動機 130kW/2基
制動方式 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(応荷重装置付)・抑束ブレーキ
加速度 3.0km/h/s
常用減速度 3.2km/h/s
非常減速度 3.5km/h/s
最高速度 100km/h
保安装置 中鉄式ATS
列車無線 空間波無線<SR>
製造会社 皆見重工業

1992年~1994年に製造され、閑散区間の旧型列車を置き換えるために新製した列車である。基本的な性能は本線用の3000系に準じるが運用区の実情(将来のワンマン化)に合わせて車体は前後2ドア、運転室は半室構造で変電所の容量の関係で回生ブレーキを搭載していない。また製造コストを抑えるために台車など一部機器を流用している。本形式は旧型車置き換えを目的としたが全車置き換えることは出来ず、後の本線からの1000系転入車で全車置き換えとなった。

編成
基本編成:|デハ3200|クハ3200|
第7編成:|デハ3207|クハ3251|
車体
18M級2ドアでステンレス車体でありコルゲート補強されている。増備計画では閑散時や朝のラッシュ時に増結車として1両編成の車両も計画されたが運用効率やメンテナスを考慮し2両編成10本とクハ3250が2両製造されることになった。
またワンマン化を見据えて車外スピーカー及びボタン式の半自動式扉を設置している。 
車内設備
座席は転換クロスシートとドア付近にロングシートを配置し、運用区に合わせトイレ(和式)も設置してある。
機器
GTO-VVVFインバーターを搭載している。また運輸区の発電所容量の関係からデハの屋根上には発電ブレーキ用の抵抗器が設置されている。

クハ3250系
当初は朝の増結車用として運用されたが近年の乗客減から2003年より増解結運用がなくなった。当初は3両固定編成として9Fと10Fに連結し朝ラッシュを中心に利用されたが運用区の金凪線・母衣線の全車ワンマン化により2両ともに保留車となった。
しばらく保留が続いたが2010年に7Fがダンプカーと接触事故を起こし、金島方のデハ3200を損傷し廃車となった。その代替としてデハ3251が編成に組み込まれた。なお組み込みの際にトイレ(車いす対応洋式)が設置された。なおクハ3252は同時に保留車から外れ現在は半ば部品取りとなっていた。2013年に1Fの3両編成化に伴い更新工事を行って運用に復活した。
なお製造当時は3両編成でのワンマン化運転は考えておらず車外スピーカー及びボタン式の半自動式扉を設置してない。
更新工事
製造から15年が経過した2009年に以下の更新工事が行われた。
  • 車両情報装置 (TIS) 表示器の設置
  • 運賃表示機のLCD化
  • 方向幕のLED化

2013年度に1Fが機器更新を行った。 
  • N1000系6次車相当のIGBT-VVVFインバーター制御へ更新。同時に純電気ブレーキ化も行った。
  • パンダグラフをシングルアームに変更。
  • 運用の変更により3両編成の必要編成数が増えたため、旧車だったクハ3252も更新工事を行った。ただし3両編成として固定化する為運転台機器は撤去しトイレも同じく撤去した。

3000系共に走行機器が製造から20年を経過し予備部品の確保が難しい事から予備部品を確保する為に先行して換装工事を行ったと思われる。試験的な換装であり現在のところ1Fのみ施行されている。

3300系

中部電鉄株式会社3300系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 ステンレス製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 TD平行カルダン駆動方式
対応電圧 直流1500V
主制御装置 GTO-VVVFインバーター
電動機 全密閉式かご形三相誘導電動機 130kW/2基
制動方式 回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ・抑束ブレーキ
加速度 3.0km/h/s
常用減速度 3.2km/h/s
非常減速度 3.5km/h/s
最高速度 110km/h
保安装置 中鉄式ATS
列車無線 空間波無線<SR>
製造会社 皆見重工業

1993年~1994年に製造され、閑散区間の旧型列車を置き換えるために新製した列車である。基本的な性能は本線用の3000系に準じるが運用区の実情(将来のワンマン化)に合わせて運転室は半室構造となっている。また製造コストを抑えるために台車など一部機器を流用している。本形式は3200系の皆北本線と中鉄本線に合わせた仕様である。そのため車長が20Mで3ドア仕様、回生ブレーキを設置している。
編成
基本編成:|デハ3300|クハ3300|
車体
20M級3ドアでステンレス車体でありコルゲート補強されている。基本的な運転は末端区間のワンマン運転だが、増結運用にも運用されている。その為3200系とは異なって車内はロングシートとなっている。製造当初はワンマン運転は開始されてなかったが、車外スピーカー及びボタン式の半自動式扉を設置している。

5000系

中部電鉄株式会社5000系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 ステンレス製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 TD平行カルダン駆動方式
対応電圧 直流1500V
主制御装置 GTO-VVVFインバーター
電動機 かご形三相誘導電動機 150kW/2基
制動方式 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
加速度 3.3km/h/s
常用減速度 3.5km/h/s
非常減速度 4.0km/h/s
最高速度 100km/h
保安装置 中鉄式ATS・DATS・荻鉄型ATS・WS‐ATC・CS-ATC
列車無線 空間波無線<CT‐SR>
製造会社 皆見重工業

1995年~2000年に製造され、本線区間の旧型列車を置き換えるために新製した列車である。

編成
基本編成:|デハ5000|サハ5000|デハ5100|クハ5000|
付属編成:|デハ5000|クハ5000|

車体
20M級4ドアでステンレス車体でありコルゲート補強されている。また中鉄では初めてLED式の種別・行先表示器を設置している。
また台車は中鉄初のボルスタレス車体でありヨーダンパが設置されている。
車内設備
座席はロングシートを配置し車端部にはクロスシートを設置した。運用区に合わせサハ5000にトイレ(和式)も設置してある。
運転機器
中鉄では初めてとなるT字型ワンハンドルマスコンおよびデットマン装置を装備している。今後の荻沢鉄道の直通に合わせて運転機器を更新する予定であり、ATC装置やデットマン装置を廃止しEB装置・車両情報装置 (TIS) 表示器を取り付ける予定である。
ワンハンドルマスコン
本形式は中鉄で初めて採用となったワンハンドルマスコンとなった。しかし当時は本線系統でも自動空気ブレーキの800系や850系が運行されており現場の運転教育でも残圧停車を基本としていた。その為ワンハンドルマスコンの導入は現場は反対していており3000系では導入を見送られた過去もあった。しかしインバーター導入による回生ブレーキの有効範囲の拡大や機器の変化、現場での世代交代もあり本形式では採用の運びとなった。
走行機器
1M4CでGTOサイリスタを利用したインバーター制御を採用した。3000系に続きインバーター制御の採用となった。
基本的な構造は3000系を世襲している。ただしブレーキは電磁直通ブレーキから電気指令式に変更されており3000系と5000系の相違点となっている。


N1000系

  • 1次車
中部電鉄株式会社1000系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 ステンレス製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式
対応電圧 直流1500V
主制御装置 IGBT-VVVFインバータ制御
電動機 かご形三相誘導電動機 135kW
制動方式 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
加速度 3.0km/h/s
常用減速度 4.0km/h/s
非常減速度 4.8km/h/s
最高速度 100km/h
保安装置 中鉄式ATS
列車無線 空間波無線<CT‐SR>
製造会社 皆見重工業

1次車は

編成
基本編成:|クハ1000|デハ1200|デハ1100|サハ1000|デハ1300|クハ1100|

車体
20M級4ドアでステンレス車体である。中鉄では初めて集中式冷房を採用しており
車内設備
座席はロングシートを配置し車端部にはクロスシートを設置した。運用区に合わせクハ1100にトイレ(和式)も設置してある。
運転機器
中鉄では初めて車両情報装置 (TIS) 表示器を設置している。御伝送機能・搭載機器の動作確認・行先表示の設定や空調装置・自動放送・車内表示器などのサービス機器の操作機能が行える。




  • 5次車(荻鉄直通仕様車)
中部電鉄株式会社1000系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 ステンレス製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 TD平行カルダン駆動方式
対応電圧 直流1500V
主制御装置 IGBTVVVFインバータ制御
電動機 かご形三相誘導電動機 140kW
制動方式 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
加速度 3.5km/h/s
常用減速度 4.8km/h/s
非常減速度 4.8km/h/s
最高速度 120km/h
保安装置 中鉄式ATS・DATS・荻鉄型ATS・WS‐ATC・CS-ATC
列車無線 空間波無線<CT‐SR><OG‐SR>
製造会社 皆見重工業

5次車は2013年から製造を開始し荻鉄との直通を見据えて増備された車両である。現在は7編成6両が在籍しており2014年度のは3編成追加製造される予定である。

編成
基本編成:|クハ1000|デハ1200|デハ1100|デハ1200|デハ1100|クハ1100|

車体
20M級4ドアでステンレス車体である。JR東日本のE233系をベースにしており軽量ステンレス製車体である。しかしながら車体幅を狭めており車体は裾を絞ってない。またフロントマスクは独自のオリジナルのデザインであり左横に貫通扉を設置している。また中鉄初のHIDライト・フルカラーLEDを採用している。
車内設備
座席はロングシートを配置し車端部にはクロスシートを設置した。運用区に合わせクハ1100にトイレ(和式)も設置してある。
運転機器
荻鉄との直通の為、荻鉄の保安機器を搭載している。直通に合わせマスコンは左片手のワンハンドル仕様となっている。
速度計はアナログだが直通先のCS-ATCに合わせ速度規制の表示が可能となっている。

  • 6次車(ワンマン仕様車)
中部電鉄株式会社1000系電動旅客車
車輛長 20000mm
車体 ステンレス製
集電方式 架空電車線方式
駆動装置 TD平行カルダン駆動方式
対応電圧 直流1500V
主制御装置 IGBT-VVVFインバータ制御
電動機 かご形三相誘導電動機 140kW
制動方式 回生ブレーキ・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
加速度 3.5km/h/s
常用減速度 4.8km/h/s
非常減速度 4.8km/h/s
最高速度 120km/h
保安装置 中鉄式ATS・DATS
列車無線 空間波無線<CT‐SR>
製造会社 皆見重工業

6次車は2013年から製造を開始したワンマン区間用に投入される予定の車両である。なお投入目的は予備車確保である

編成
基本編成:|デハ1150|クハ1100|

中鉄式ATS

停止現示、警戒現示、注意現示の信号機の他に終端駅、R300以下の急な曲線に接近した列車に対して速度照査を行い、各現示・各制限速度に応じた規定の速度を上回る事が見込まれる場合に非常ブレーキが作動する。荻鉄型ATSとの違いは地上子が指示し速度照査、減速を行うことである。


速度照査

信号
本線(皆北本線(皆見市~松ヶ根)・緑園都市線・中鉄本線)
進行信号:110km(110km)
減速信号:85km(95km)
注意信号:55km(65km)
警戒信号:25km(35km)
停止信号:0km(15km)
 ※信号通過時の照査速度(信号50M手前の照査速度)

支線(皆見本線(松ヶ根~北浜)・母衣線・金汐線)
進行信号:100km(100km)
減速信号:75km(85km)
注意信号:45km(55km)
警戒信号:25km(35km)
停止信号:0km(15km)
 ※信号通過時の照査速度(信号50M手前の照査速度)

カーブ制限速度

R300~250:70km
R250~200:55km
R200~   :35km

過走防止装置

  • 本線仕様

過走防止装置は皆見市・金島駅0番線(金凪線専用ホーム)・北浜駅・汐凪駅に設置、また皆北本線の場内の副本線(待避線)に設置している。 
20m手前:35km
10m手前:15km
  • 1m:絶対停止(終着駅のみ)

  • 地域線仕様

交換可能駅に設置している。 交換を行う場合、場内信号機が注意信号を現示する。信号直下の地上子は速度照査を行い、速度超過の場合、警報と共に非常ブレーキを作動、停止する。停止位置10m手前で15kmの照査地上子、-2mで冒進防止用の絶対停止の地上子を設置する。 

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最終更新:2014年04月16日 12:25
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